とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年5月3日 近畿自然歩道10日目番外編(通算182日) 兵庫県宝塚市宝塚~大阪府箕面市箕面 空を越えて、ラララ

 今回のトレッキングは、近畿自然歩道山陽道の東端である宝塚からの再スタート。始発の地下鉄に乗り、博多駅6:00発の始発ののぞみ2号に乗車。始発の新幹線にもかかわらず、100%近い乗車率。自由席のデッキにも人が立っている。

博多駅から始発の新幹線に乗る

 8:28に新大阪に到着したときは、さらにひどい混雑。新幹線の27番ホームから在来線の7番ホームまで人混みをかき分けてどうにか8:38のJR神戸線に間に合った。この列車は宝塚線に直接乗り入れて、乗り換えなしで9:20にJR宝塚駅に到着。

JR宝塚駅に到着

 宝塚駅周辺では、先週見つからなかった近畿自然歩道の東端の起点の道標がないかと再び探してみたが、やはりみつからない。やむなく9:32に阪急宝塚の駅前から行動を開始した。

地図では阪急宝塚駅のこのあたりから近畿自然歩道の東端が始まるのだが

阪急宝塚駅前の宝塚ゆめ広場からスタート

 今回は近畿自然歩道を終えており、決められたコースはない。まずは花の道を通って、宝塚ホテル、宝塚歌劇場を通過して、9:50に手塚治虫記念館に到着。

宝塚大歌劇場は優雅だな

手塚治虫記念館

 それほどアニメには思い入れはないのだが、鉄腕アトムジャングル大帝レオ、ブラックジャックなど、リアルタイムで見てきたものも多い。当時の記憶が一気に蘇ってきて、目がウルウルしてきてしまう。手塚先生は、やはり偉大だ。

手塚先生の書斎の再現モデルもある

鉄腕アトムのテレビ放映は1963年から

毎正時、30分には、アトムが覚醒する

 名残惜しかったが、手塚治虫記念館から10:30に行動再開。屋上というか屋根のスロープ全体が緑化された宝塚市文化芸術センターを経て、手入れの行き届いたメインガーデン、宝塚音楽学校旧校舎(現 宝塚文化創造館)を経て、北東に向かって市街地を歩き始める。

屋上緑化で風景になじむ宝塚市文化芸術センター

美しく手入れされたメインガーデン

宝塚音楽学校旧校舎

 10:44に川面神社でだんじりの準備をしているところに出くわす。許可を得て撮影させて頂いた。本来は10月ごろに開催されるだんじりを3年間休止していたために、この連休に実施するとのこと。法被姿の方々が見るからにウキウキしている。

川面神社に参拝

神社隣の倉庫からだんじりを運び出すところだった

 10:54に阪急電鉄清荒神きよしこうじん)駅に到着。とりあえずお腹も空いたので、駅前で明石焼きのおやつタイム。

清荒神駅前のお好み焼き屋に入ってみた

出汁で食べる明石焼きが美味しかった

 駅からは幅の狭い参道が1キロ以上も続く。唐辛子屋、山椒、タンサンせんべい、亀の子束子屋などなどタイムスリップしたかのような光景が展開する。

細い参道が1km以上続く

たわし屋

つくだに屋

 参道歩きを楽しんで、11:30に清荒神清澄寺に到着。このお寺の仕組みもよくできている。順路が定められており、まずは本堂にお参りした後、裏手の荒神影向の榊の周りで、なんと神様からのお賽銭を持ち帰りできる。ただし、次回来るときには2倍にして返してねという条件付きで。

まずは本殿にお参り

本殿裏手の荒神影向の榊では、棒でお賽銭を掻き出してお持ち帰り可能

 さらには、他の神様、目などの身体のパーツごとにも順にお参りし、すべてお参りしたときにはお賽銭の用意がなくなり、メインの財布から大きなお金を使わざるを得なくなっている。参拝者を飽きずに楽しませる仕組みがよくできているのに感心した。

目の神様

水掛地蔵にも


 12時過ぎまで、清荒神の中の数々の神様のお参りをし、帰りの参道でランチ。バッテラとうどんが美味。関西のきつねは美味い。

参道で昼食

バッテラとうどんのセット。きつねが美味。

 昼食を済ませて、12:35に行動再開。ちょうど食堂前の角から左の細い道に入ると、巡礼街道の道標が出てきた。このまま住宅街の中の道を、道標に従って進み、13:03に中山寺(なかやまでら)に到着。

うどん屋の前から中山寺への道が分かれる

住宅街の中の巡礼街道の道標を追って歩く

コース上にはカトリック女子御受難修道会の美しい建物

 ここも素晴らしい寺院で、多くの参拝者を集めていた。立派な山門をくぐり、参道の先の階段を上って本堂にお参りすると、その後ろにはなんともいえない魅惑的な青い色で縁取られた青龍塔という五重塔

中山寺に到着

まずは本堂にお参り

本堂の裏手には美しい五重塔

 中山寺からは13:35に行動再開し、天満宮、山本園芸陽春園、松尾神社と経由して、14:58に川西能勢の駅を通過。

山本園芸陽春園

コース上にはナイチンゲール像も

 この先は、15:15に呉服(くれは)橋で猪名川を渡ると大阪府に入る。

猪名川を渡ると大阪府池田市

 池田市境から500mほど進んだ落語みゅーじあむに立ち寄る予定だったが、残念ながら休館中。ここから五月山公園の坂を登り、15:53に小林一三記念館に立ち寄る。記念館は小林が晩年を過ごした自宅。小林一三はご存じ緩急電鉄などを創設した実業家。魅力的な人物だったよう。

池田の落語みゅーじあむは休館中

五月山公園

五月山の中腹にある小林一三記念館

小林一三は阪急の創設者

庭園も見事

晩年の居室も見学できる

書斎

 記念館からは16:20に行動再開。ここからは府道9号池田箕面線を真っ直ぐ進む。

府道9号池田箕面線

府道の左の山に見えたのは貯水タンクかな

 16:50に箕面市境を越え、17:25に箕面駅に到着。東海自然歩道の西の起点の道標を見つけて、ここで本日の行動は終了。大阪中心部のホテルに移動とした。

箕面の落ち着いた町に入る

阪急箕面線箕面駅が本日のゴール

東海自然歩道の西の起点が駅前にある

阪急で大阪市内に移動

なんばで食事をしてホテルにチェックイン

2022年5月3日 近畿自然歩道番外編(通算182日) 兵庫県宝塚市宝塚~大阪府箕面市箕面 晴れ 21/9℃ 行動距離19.3km 行動時間7:58 獲得高度448m 23373歩

往路交通: 西新5:36-博多5:49/6:00のぞみ2号-新大阪8:28/8:38JR神戸線-宝塚9:20

復路交通: 箕面17:38-石橋阪大前17:44/17/47-大阪梅田18:05/18:15-なんば18:23

2022年5月1日 近畿自然歩道9日目(通算181日) 兵庫県神戸市東灘区六甲山〜宝塚市宝塚 近畿自然歩道山陽道はゴールイン

 5:45に起床。昨日の午後は雲ひとつない完璧な青空だったにも関わらず、夜半から雨。残念ながら天気予報通りだった。朝から降り頻る雨は辛い。すでに外は明るいが、お湯を沸かして、クラッカーで朝食。善後策を検討する。

アップルティーとクラッカーで朝食を摂りながら、善後策を検討

 善後策とはいっても、歩くより他に策はない。覚悟を決めて、7:10にテント内でのパッキング完了。あとは雨具を装着して、外に飛び出して、可及的に短時間でテントを撤収するのみ。いやいや、ずぶ濡れのテントをザックのどこにしまうかでも、その後のQOLは大きく異なる。現在のザック内の荷物をどんな順番で取り出して、できるだけ下の方にずぶ濡れテントを収納できるようにイメージを組み立ててから、テントのファスナーを開けた。

降る

 木立の中にテントを張ったが、雨は強い。イメージ通りに作業を終えて、7:25に行動開始。

 西おたふく山から六甲山全山縦走路兼近畿自然歩道まで舗装路を使って戻る。山道に入ったところですぐにトレランの方に追い抜かれる。夜明けとともに全山縦走コースを走り出したならば、相当なランナーだ。

トレランの方がサッと抜いていく

ときおり舗装路を歩く

 7:54に六甲山最高峰(931m)に到着。 全周が濃い霧に包まれ、何も見えない。すぐに先に進む。

晴れていたらな、、、

 最高峰からはしばらく舗装路を歩く。舗装路に歩道がない部分は、道路脇に踏み跡ができている。幸いこの時間、この天候なので、自動車はほとんど通らない。

六甲山最高峰から下る

途中にビジターセンター

雨は強い

 8:28に県道16号線の鉢巻山トンネルを通過する。いつもはトンネルの通過は苦痛なのだが、今日はしばらくでも雨から逃れられる。ほんの少し幸せを感じる。

いつもなら苦痛のトンネルも、今日はささやかな幸せ

トンネル内で市境を越える

 県道歩きはすぐ終わり、8:34に県道から山道に分かれる。今日はゴールの宝塚まで、六甲山全山縦走路兼近畿自然歩道を歩くのだが、どこまで行っても整備状況は良好で、踏み跡もしっかりついている。おそらく年間に何万人もの人がここを縦走するのだろう。

六甲全山縦走路も27番まで来た

 8:45に水無山を通過。軽いアップダウンはあるが、道はよく、迷いどころはない。六甲山全山縦走路兼近畿自然歩道の道標の番号が、31、32、とその数字を増やしていくのだが、ゴールが何番なのか知りたくなってきた。

 9:24に船坂越を通過。この先でわずかに舗装路を歩き、10:05に山道に入る。

 10:20に舗装路を横断したすぐ先が大谷乗越。ここで傘をさした男性が宝塚方面から歩いてきた。道は雨でえぐられた砂礫の道。花崗岩、まさにこの地の御影石が風化した砂礫のまさ土で、滑りやすい。

このあたりから真砂土のえぐれた道になる

御影石花崗岩

風化すると真砂土

 時折足を滑らせながら、11:35に塩尾寺に到着。これで、えんぺい寺と読ませる。

 塩尾寺から先はアスファルトの舗装路。カーブの先には宝塚の街が見えてきた。

街が迫ってきた

 住宅街を下っていると、トレランの方と一緒になった。六甲全山縦走を終えたのかと思ったら、今から須磨まで走るとのこと。

住宅街でトレランの方にまた抜かれた

 武庫川を渡り、阪急宝塚駅が見えてきた。近畿自然歩道の東の起点は、阪急宝塚駅の西の交番近くにあるはず。EADASの地図を参考に近畿自然歩道の起点を探したが見つからない。やむをえず、12:35に阪急宝塚駅前の宝塚夢広場前で写真を撮って、起点の代わりとした。これにて近畿自然歩道山陽ルートは踏破となる。

武庫川を渡って宝塚に

近畿自然歩道起点の道標を探すが見つからない

まあ、ここでよしとしよう

チケットは売り切れだが、歌劇場も覗いてみた

温泉で知られた宝塚だが、日帰り入浴できるところが見つからないので、一駅先まで行って温泉に浸かる

温泉の後は、モダン焼きで締める

2022年5月1日 近畿自然歩道9日目(通算181日) 兵庫県神戸市東灘区西おたふく山〜宝塚市宝塚 雨 13/6℃ 行動距離12.9km 行動時間 5:08 獲得高度498m 24411歩

復路交通: 宝塚13:23JR宝塚線-中山寺13:27/15:45-尼崎15:59/16:01JR神戸線快速-新大阪16:12/16:23山陽新幹線のぞみ93号-広島17:48/17:55さくら565号-博多19:02

2022年4月30日 近畿自然歩道8日目(通算180日) 兵庫県神戸市北区つくはら湖〜神戸市東灘区六甲山 眼下には神戸の街並み

 本日はつくはら湖畔のテントの中で5:00に起床。日の出は5:10ですでに明るい。

つくはら湖畔にて

 カフェオレと軽食の朝食を済ませて、昨日一日中降られて湿った物を、外にぶら下げて、パッキングの前に少しでも乾かす。一日降り続いた雨は、夜中には止んだが、まだ太陽は顔を出さない。

世の中で何が一番嫌かと聞かれたら、朝起きてびしょ濡れの靴下をはいて、グショグショの靴の中に足を入れることと答える

 ほとんどのものは湿ったままだが、パッキングを終えて6:10に行動開始。湖畔の道でジョギングの方数名とすれ違う。

ジョガーの朝は早い

 6:48につくはら湖東端のサイクリングターミナルに到着。まだ営業前。自販機があるかと期待したが、残念ながら設置されていなかった。

サイクリングターミナル

 志染川を渡って県道に沿って歩く。交通量は多いが歩道はある。ほどなく道標が現れ、山道に左折。小高い丘を越えてから右折するのだが、ここは迷いやすいポイント。一つ目の標識で曲がらず、2つ目で鋭角に右折する。近畿自然歩道の標識がわかりにくい方向を向いているため、間違えやすい。

つくはら湖からはしばらく県道85号線を歩く

ほどなく標識に従って山中に左折

道標は出てくる

2つめの道標の裏面に従う

こちらに気がつかないといけない

 この後は、山田町坂本集落の田園地帯をのんびりと進む。ようやく日が差してきた。

うっすらと日が差してきた

 8:00に八幡神社に参拝し、次いで片道500mほど寄り道して無動寺にもお参り。女性が1人で草取りをされていたが、境内は広く、手入れが大変そうだ。

八幡神社

りっぱな三重の塔もある

さらに無動寺にも立ち寄る

 8:36に国道428号線に突き当たり、北に100mほど進んで、再び右折して集落の中を進む。

無動寺の先で国道428号線と交差

100mほど北に進んで、この道標で右折

 8:42に成道寺を通過。集落の中の道を歩いていると、道標の指示が不自然なことに気がついた。道標は北と南と両方を差す。民家に囲まれているせいか、説明板などは配置されていないが、近畿自然歩道の北方面に進む道と六甲方面への分岐点だと合点がいった。今回は右折して六甲方面に進む。

成道寺

ここが近畿自然歩道の分岐点

気をつけて見ないと分岐点とは気づかない

 右手に大滝口バス停を見ながら、9:03に県道と合流。その先のファミマで朝食用にパンを購入して、9:22に箕谷ジャンクションの側道を通過。

大滝口バス停を通過

1kmほど国道428号線に沿って歩く

箕谷ジャンクションから側道に入る

 川沿いの側道を歩いていると、ちょうど日当たりの良いスペースがあった。人通りも少ない。ここぞとばかり、ザックから荷物を取り出して、朝食を摂りながらの虫干タイム。1時間ほどですっかり乾いて気持ちが良い。

びっしょり濡れたザックの中身を乾かす

 10:15に荷物を詰め込んで行動再開。谷上駅の近くのなか卯で早めの昼食の親子丼をかきこんだ。

谷上の町並みには店舗がたくさん

 10:55から山田登山口から六甲山系に入る。登山口の標識こそ貧弱だったが、その先の整備状況は素晴らしい。また、登山者が多い。つねに前後に登山者が見えるほど。

谷上駅の高架下に進む

登山口には小さな看板のみ

その先にはていねいな道標

心地の良い道が続く

 自然観察をしながらのんびりと登って11:57に植物園に到着。ここに多くの登山者が入っていくようだが、さらに植物園の前の県道18号線を進む。

ゆっくり1時間で森林植物園に到着

植物園の門からは県道16号線を東に進む

 道標が右手に現れて山道に入る。県道と並行して進むが、右の谷に下り始めた。ヌケ谷だ。何ヶ所かで渡渉。飛び石伝いに渡ることができる。

道標に従ってヌケ谷に向かう山道に進む

ときおり舗装路と交差する

ヌケ谷には急勾配の下り

数カ所の徒渉もある

 12:37に大きな砂防ダムダムを乗り越えた。その先に道標が現れた。たぶんここがトゥエンティクロスというポイント。

大きな砂防ダムが正面に現れる

脇の階段で砂防ダムを越える

さらに徒渉を繰り返す

 ここで、徳川道に方向をかえ、砂防ダムを2つほど過ぎる。砂防ダムに流れ込む川は生田川で、神戸の市街地に流れていく。

徳川道に進む

生田川上流の砂防ダム

道の整備状況は素晴らしい

道幅の十分にある徳川道

徒渉ポイントもあるが

 13:18に三枚岩のとりつきから登り始める。コースタイム40分のほぼ直登ルート。これは自分の勘違いで、事前に目を通した地図のコース上に、三国池、三国岩とあったため、勢いで三枚岩まで登ってしまった。上部には道はなく、ハードな上りだった。13:40に三枚岩(609m)に到着したが、眺望はなし。苦労したかいがなかった。

コンクリートの徒渉ポイントの手前から三枚岩に取り付く

けっこうな登り

残念ながら頂上からの眺望はなし

 さらに、来た道を引き返すのもつまらないと思い、新穂高を経由して進むことにした。読図もせずに適当に踏み跡をたどったら、まったくの道間違いで、断崖の直前で引き返した。

 14:10にようやく新穂高(648m)にたどり着いたが、ここも眺望なし。なんということだ。汗まみれになりながら、笹の原を抜ける。

穂高の頂上にも眺望はなし

ときどき木々の間からチラリと

深いササの藪を下る

 14:32にようやく徳川道に復帰。徳川道とは、参勤交代の大名行列が外国人の居留する神戸を通過しないように、徳川幕府が普請した迂回路だという。生麦事件の後のことだろうか?それにしても、大名もすごいところを迂回させられたものだ。

 14:43に穂高湖を通過し、しばらく舗装路を進む。神戸市自然の家の先に道標が現れ、階段を上って山道に入る。

穂高湖を通過

しばらく舗装路を歩く

神戸市立自然の家を通過

然の家の先で山道に進む

ときおり舗装路と交差する

 この先は道標がいくつか出てくる。三枚岩と間違えた三国池、三国岩を通過する。企業の山荘などが点在するよく整備された山道を進んで、15:54にダイヤモンドポイントに到着。息をのむような素晴らしい眺望。ダイヤモンドポイントの往復路では、男女が草刈りをしてくれている。こういうボランティアに支えられているのだな。感謝。

ときどき近畿自然歩道の道標も出てくる

三国岩

ササの香りがする、ボランティアに整備されたばかりの道

ダイヤモンドポイントからの眺め

 この先も山道はよく整備されているが、EADASのデータに従うと、ときどき別荘地が通過できず、迂回を余儀なくされる。16:47に六甲ビジターセンターに到着し、しばし眺望を楽しむ。

ときどき通せんぼされる

六甲ビジターセンターに到着

ビジターセンターからの眺めは最高

 17:00に行動を再開。眺望の良いゴルフ場の横を通って、17:39に六甲ガーデンテラスに到着。食事を摂ろうと思っていたが、あまりに人が多く断念。

海に向かって打ち下ろす素晴らしいコース

六甲ガーデンテラスはすごい人だかり

 さらに歩き続け、日没の迫る18:32に西おたふく山周辺で行動終了。

2022年4月30日 近畿自然歩道8日目(通算180日)兵庫県神戸市北区つくはら湖〜神戸市東灘区六甲山 晴れ 19/9℃ 行動距離28.7km 行動時間12:21 獲得高度1836m 51004歩

2022年4月29日 近畿自然歩道7日目(通算179日) 兵庫県三木市恵比須〜神戸市北区つくはら湖 雨もまた楽しからずや渡り鳥

 目を覚ましたら5:15。本日は激しく寝坊した。4:20に設定した目覚ましに反応できず、5:00にセットしたバックアップも働かず。5分で着替えながら、お湯を沸かす。

 5:22に家を飛び出て、5:36の始発の福岡市営地下鉄にギリギリ間に合った。始発の地下鉄としてはひどい混雑。大きな荷物を持った人が多い。

 5:49に博多に到着し、6:00の山陽新幹線のぞみ2号に乗る。1号車に50%の乗車率と、旅行者は激増している。新山口では自由席は100%の乗車率となった。連休明けのコロナ感染者数が心配になる。

 8:15に新神戸に到着した。雲は厚いが、まだ雨は降り出していない。先週バスを降りたあたりを探すが、三木市方面へのバス乗り場が見つからない。若いサラリーマン風の人に尋ねると、要領の良い説明で教えてくれる。一気に神戸の好感度が上昇。

 北に進むバスは新神戸駅からすぐにトンネルに進むため、降り場と乗り場がかなり離れている。しかも自動車専用道を跨ぐため、一度2階に上がらなければならないのだ。これは一見には困難。親切な人がいて助かった。

バス停はこんなところにあった

 8:45の神姫バスに乗車。すぐにトンネルに入る。トンネルの中で山麓トンネル、新神戸トンネルに分かれる。右の6910mの新神戸トンネルに進む。六甲山系の下を進む不思議な気分。

 40分ほどバスに揺られ、恵比須に到着。かなり雨が降っている。バス停近くのマックスバリューで朝食を購入し、上下ともに雨具を装着して9:46に行動開始。

エビスバス停

かなり強く雨が降る

 10:00に永久橋を越え、10:07に雨宿りを兼ねて神社で朝ごはんのパンを食べる。雨はさらに強くなってきた。

お参りがてら、朝ご飯

 10:15に行動再開し、10:19に前回近畿自然歩道を離脱した潜水橋の地点に復帰。

離脱地点に復帰

 そのまま畑の中を歩いて、10:26に県道513号線を横切って、10:30に竹中半兵衛の墓に到着。手を合わせてから、隣の八幡社に進む。

竹中半兵衛のお墓

すぐ隣には八幡社

 

 10:52に再び県道513号線に合流。交通量は多い。11:00に県道から右に入って、細川集落の道を進む。

県道513号線が山陽自動車道の下をくぐる

集落の道に入ってホッとする

 11:23に大日神社にお参りし、11:32にその先の豊地集落に到着。ここにはバス停があり、スーパーも営業している。

豊地集落はバス便も多い

 豊地からは県道を離れて右折して増田集落の中を進む。何度か右左折するが、その度に道標が出てくるので心配はいらない。

 12:06に交通量の多い県道85号線に合流するが、幸いこの辺りは歩道がある。

かろうじて歩道がある

 12:41に大谷口の信号から左折して、東の山中に1.4km。12:51に伽耶(がや)院に到着。645年創建と書いてあるが、大化の改新の年だ。

国道から看板を目印に進む

仁王門をくぐる

伽耶

本堂

二重の塔

護摩堂も

 伽耶院にお参りした後は、県道85号線まで戻り、千体地蔵を経て、13:47に御坂交差点を通過。

千体地蔵

御坂交差点を通過

 13:53に交差点の先の吉祥という和食屋で昼食とした。鰻丼、鮪丼、天丼の3種丼で満腹。ご主人は佐賀出身とのことで、食後のコーヒーをサービスしてくれた。

和食の吉祥

欲張って三種丼

 14:30に雨の中を行動再開。14:47に崫屋の金水に立ち寄る。これは、岩室の溜り水の中に繁殖したヒカリモが春先に水中で金色に発光する現象。残念ながら今回は発色を観察できなかった。

石室の中にヒカリモの発光は見られず

雨は盛んに降る

 15:10に御坂サイフォンというサイフォン構造を内蔵した石橋を渡る。残念ながら水が流れているのを観察できないので、実感が湧かない。それよりも、こちらの潜水橋の方が立派じゃないかと。

御坂サイフォン

無名の潜水橋

 この先で県道85号線に合流。15:26に満願寺に参拝して、そこから県道を離れて東に進み、しばらく山中の道を進んで、15:55に呑吐(どんど)ダムに到着。大きなダムだ。ダム湖もとても広い。

県道85選を南に進む

万願寺に参拝

山中に進む

呑吐ダムに到着

ひろいつくはら湖

 しばらくつくはら湖の北岸を歩く。自動車の通行はない。16:28につくはら大橋の側にあるモニュメントに到着。さて、この濡れた体を休める場所はないだろうか?



2022年4月29日 近畿自然歩道7日目(通算179日) 兵庫県三木市恵比須〜神戸市北区つくはら湖 雨 18/9℃ 行動距離21.5km 行動時間6:41 獲得高度689m 36550歩

往路交通: 西新5:36福岡市営地下鉄-博多5:49/6:00山陽新幹線のぞみ2号-新神戸8:15/8:45神姫バス-エビス9:23

一貫楼の豚まん

 「今週末あたりは神戸あたりを歩いているかな」と職場でポロリと口に出してしまったら、「じゃあ、今回は551でいいですよ」と女子のスタッフからリクエストが入った。551とはもちろん、豚まんの551蓬莱のこと。たしかにあれは美味しいよなと、お土産の約束をしてしまった。

 実際には、神戸からはバスや電車で1時間ほども揺られたところから、さらに数キロ離れたところを歩いているのだが、新幹線の経由地は新神戸になる予定なので、551は売っているだろうとたかをくくっていた。

 4月24日のトレッキングを終えて、新神戸駅にバスが着いたのが12:33。新幹線の時間は15:51なので豚まんを買う時間は十分にある。博多までの新幹線の切符を購入してから、改札口の近くのお土産店売り場で551蓬莱を探した。

 ところが、大阪駅でも新大阪駅でも大阪空港でも、関西のいたる所で見かけ、どこでも行列ができている551蓬莱がみつからない。あまりのんびり探す時間がない。フィナンシェの試食販売をされている女性に声をかけてみた。

 すると、神戸では551は三宮にはあるが、新神戸駅にはないとのこと。そもそも神戸の人は551よりも「一貫楼」を好むという。「タマネギがたくさん入っていて、皮がしっとりと甘くて美味しいから、551よりも人気なんですよ」と、売り場を離れて親切に店の前まで連れて行ってくれた。常温の10個入りのお持ち帰りと、帰りの新幹線の中で食べようと、湯気の立ったのを一つ購入した。

一貫楼 豚まん

 お土産売り場を出るときに件の女性に挨拶をすると、試食用のフィナンシェを一つ持たせてくれた。嬉しかった。今日一日の嫌なことがすべて打ち消され、さらに一気にプラスに転じた。

神戸寶楽庵のコーヒーフロマージュフィナンシェ

 翌日、昼休みに電子レンジで温めた一貫楼の豚まんをスタッフに配給した。昼食を済ませた後だったが、みんな喜んで食べてくれた。

 豚まんは人類を幸せにするな、と感じた。

2022年4月24日 近畿自然歩道6日目(通算178日) 兵庫県小野市鴨池キャンプ場~三木市恵比須 憎きもの、其奴の名前は

 本日は兵庫県小野市の市営鴨池公園キャンプ場で起床。水道、炊事場、トイレのあるキャンプ場で、先客は1組5名だけ。地元の若者が、BBQ & Beerという感じのグループだった。夜遅くまで大騒ぎするかなと心配だったが、昨晩は21:00過ぎには静かになっていた。意外と真面目な青年たちだった。

小野市鴨池公園キャンプ場は無料だが快適だった

 外が明るくなった5:30に起床。日の出は5:20だったが、厚い雲がずいぶん下まで降りてきている。日の出前かと思うほど薄暗い。今にも雨が降りそうなので、コーヒーを淹れながら、早々に撤収作業を開始した。

炊事場と水道もあった

 案の定、6:00から雨がパラつき始めた。隣のテントの若者たちも、眠そうな目を擦りながらBBQの網を洗い始めた。そのうち本格的に降り始めたため、炊事場の屋根の下に機材を移動させ、パッキングを行う。天気予報を見て、ほどなく雨は小降りになると判断して、雨具のジャケットのみ装着して6:45に行動を開始した。

歩き始めたときには雨はパラついていた

 はじめは田園地帯のんびり歩く。来住町の集落で右に曲がる。予想に反して雨は本格的に降り始めた。集落の中に大きな木造の建物が目立つ。お祭りの屋台の収納庫と書いてある。どんなお祭りなのか、どんな屋台なのか気になる。

来住祭屋台倉

 県道118号線を横切り、県道374号線に進む。意外と交通量はあるが、1車線で歩道はない。南に向かって、山中に進んでいく。途中で気になるカフェがあったが、まだ開店前。

このあたりの圃場には麦が多い

県道374号線はきれいな道なのだが、歩道がない

 アザメ峠を越える。この辺りには小野アルプスの登山口がある。自称、日本一低山のアルプスと自虐的な案内。YAMAPにも活動記録をいくつか見るので、人気のありそうな山。

小野アルプスの標識

アザメ峠を越える

 ほどなく山陽自動車を越える。越えたすぐ先が加古川リサイクルセンター。両側に溜池を見ながら進み、県道375号線を横断して加古川ウォーキングセンターに向かってあぜ道を真っ直ぐ進む。100mほども進んだところで、加古川ウォーキングセンターへの道は近畿自然歩道の支線だったことを思い出す。すぐに引き返して県道375号線を東に進み直した。

峠の先で山陽自動車道を越える

その先で加古川リサイクルセンターを通過

ため池を見ながら道なりに進む

県道375号線を横切って、農道を真っ直ぐ進む

農道の突き当たりのため池で、加古川ウォーキングセンターは支線だったことを思い出して引き返す。

 県道375線も良い道なのだが、二車線で歩道がない。隣を通過する自動車の水しぶきが容赦なく降りかかる。8:09に山陽自動車道の高架をくぐり、8:16に白沢集落に着いたところで、雨が強くなってきたため、公民館の軒先を借りて雨宿りしながら雨具のパンツを装着した。

改めて県道375号線を東に進む

歩道はなく、通過する自動車は容赦なく水しぶきをかける

 ゆぴか温泉という、雨の日には吸引力の強い施設の看板を振り切って、8:46にJR加古川線市場駅を通過。踏切の先の万歳橋で一級河川加古川を越えた。地図では、万歳橋からは右折して県道18号線を南下するようになっているが、ここにも歩道がない。こんな交通量の多いところを歩くのは危険すぎる。やむなく並行する加古川の堤防を進む。堤防の道は兵庫県から国交省に管轄が変わった地点でみごとにアスファルト舗装に変わる。冷たいものである。

雨の日にこんな標識を見てしまうと、歩くのがつらくなる

市場駅のすぐ北でJR加古川線を越える

万歳橋で加古川を渡る

万歳橋から南に進む県道18号線は猛烈に交通量が多く、歩道なしのこの道路はとても歩けないので、加古川の堤防を歩き始めた

堤防の管理区分の標識

県の管理

国交省の管理

 自動車が通らず、高見から河川や町並みを眺めることができる堤防の方が、県道よりも数段心地よい。9:02に堤防から下りて、樫山町西交差点から左折して東に進む。ここにも雰囲気の良いカフェが1軒。開店前だ。残念。

樫山町西交差点で県道18号線を横切って東に進む

開店していたら、このカフェで一息つきたかった

 9:26に樫山中交差点で県道23号線に合流。交通量は格段に多くなる。その先の国道175号線の高架下をくぐり、続いて山陽自動車の高架下をくぐる。ここで三木市に入るが、県道23号線のこの先には歩道がなくきわめて危険。地図で並行路がないか探すが、すぐ左には神戸電鉄栗生線が走っており、逃げ道はない。

県道23号線に合流

国道175号線の高架下をくぐり抜ける

三木市の境界を過ぎる

歩道がなく、交通量が多く、大型車も多い

 1kmほどヒヤヒヤしながら県道23号線を歩き、ようやく9:48に市街地に入る道に左折。繁華街は県道23号線の先にあるようで、近畿自然歩道は街の周辺部を歩かせるコース取り。9:52に神戸電鉄の踏切を渡る。右に大村駅が見える。

先に店舗が見えてくるあたりで、県道23号線から左に曲がる

大村駅の手前で神戸電鉄の踏切を渡る

標識は丁寧に幾度となく現れる

 この先も集落の中をのんびりと進み、10:19に三木高校前の溜池を通過する。道標には弁慶の足跡というのが幾度となく出てきて、どんなものかと期待が高まる。

三木高校前を通過

 10:33に圃場の真ん中にポツリと立つ弁慶の足跡に到着。ウーーム。これが弁慶の足跡ですかー。さんざん期待して、雨が降りしきる中を歩いてきたんですけど、、、。本日のガッカリに認定。

弁慶の足跡に到着

これ?

おいっ!これ???

 右手に加古川支流の美嚢川を見ながら進む。10:50に日本中央標準子午線の石碑に到着。これはなかなか立派で満足。明石と経度が一緒だということね。明石では標準「時」子午線と書いてあったけど、ちょっと遠慮したのかな。

美嚢川

大日本中央標準子午線

 ここからは畑の中の道を通って、川縁まで下って11:05に潜水橋を渡る。潜水橋とか沈下橋というのは、増水時に川に沈んでしまう代わりに、低コストで建造される簡易的な橋。幅の広―い川に、遠回りしなくても人が渡れるように細くて長い橋が架けてあって、風情があるのが常なのだが、、、、これですか?頑張れば対岸まで飛び越えられそうなんですけど。本日のガッカリ2つめ。

美しい川縁に降りていく

ポットホールもある

で?これが、潜水橋ですか?勢いを付ければ飛び越えられそうですけど。

 潜水橋を渡り終えて11:10。まだずいぶんと時間は早いのだが、ここから先に進むと20kmほど公共交通機関のある離脱可能地点がない。それとこの20kmを歩いてしまうと、来週末の3連休が半端な距離になってしまう。3連休のために70kmほどを残しておこうと、本日は近畿自然歩道をここで離脱することとした。

潜水橋を渡り終えたここで、本日は近畿自然歩道を離脱

 Google Mapで検索すると、最寄りの神戸電鉄恵比須駅まで1.4km。神姫交通のエビスバス停も同じ距離。乗り継ぎを見ると、神姫交通の新神戸駅行きの高速バスが40分後に出る。狙い澄ましたようにピッタリだ。県道513号線を南下して、11:30にエビスバス停に到着。

畑の中を進む

県道513号線をさらに南下

エビスバス停で高速バスの時間を確認

 ここで行動終了として、バス停で雨具を脱ぎ始めたその瞬間、小雨になっていたはずなのに、なぜかバラっと大粒の雨が一瞬降り注いだ。不思議なことにこの雨、臭いもする。よく見ると、ザックや自分の周囲に白とグレーの混じった雨粒、いや鳥の糞がまき散らされている。雨具にもベッタリと糞。上を見上げると、2羽の黒い鳥が電柱の上でしてやったりとばかり、ホッピングしている。表情は窺えないものの、心なしか嬉しそうにさえ見える。おのれ鴉め。憎っくきものは此奴なり。

糞が直撃

此奴が電柱の上でホッピングしていた

2022年4月24日 近畿自然歩道6日目(通算178日) 兵庫県小野市鴨池キャンプ場~三木市恵比須 雨 21/15℃ 行動距離17.1km 4:48 獲得高度269m 26149歩

復路交通: 恵比須11:49神姫バス新神戸12:32/12:51のぞみ23号-博多15:06

2022年4月23日 近畿自然歩道5日目(通算177日) 兵庫県姫路市砥堀~小野市鴨池キャンプ場 久しぶりの激藪に悪戦苦闘

 本日は2週間ぶりの自然歩道トレッキング。先週末は断れない仕事が入ってしまったためトレッキングはお休みだった。すでに身体が鈍ってしまっている。

 始発の地下鉄に乗り、山陽新幹線を博多、広島、姫路と乗り継ぐ。

6時ちょうどの~、のぞみ2号で~、

 姫路からは8:39発の播但線に乗車。姫路駅では新幹線の改札を通り、JRの改札を通り、再度JR構内で播但線の改札を通る。仕組みがよく分からないが、問題なく通過はできる。

姫路駅のJR改札内に、播但線専用の改札がもう一回。なぜだ?

ちょっとクラシックな感じの播但線に乗る

 前回、近畿自然歩道を離脱した砥堀には、定刻どおりの8:52に到着し、8:53に行動開始。

 住宅地を抜け、市川を生野橋で越える。生野橋から県道218号線となり交通量が増える。さいわい歩道はある。

市川を越える

県道218号線の交通量は多い

 9:28に県道を右折して、播但連絡道路砥堀インターをくぐる。そのまま新曽坂橋で神谷川を越え、豊富集落から真っ直ぐ伸びる道路を南東に向かって進む。快適な舗装路。

播但連絡道路の高架下をくぐって進む

その先は真っ直ぐな道が続く

 直線路の突き当たりに溜池の堤がある。ここで舗装路から右に分かれて山道に進む。害獣防止柵を通過した先は泥濘んだ道ではあったが、一つ目の溜池は難なく通過。

豊富集落からの直線路の突き当たりをため池の堤に向かって登る

一つ目のため池は難なくクリア

 2つめの溜池の辺りから道がなくなる。EADASのプリントアウトを参考に方向を定めて進むが、背丈を優に超えるササが一面に生い茂り、すぐに方向を失う。ササを踏み分け、足に絡みつくツルを払いのける。ヤブ指数100%のヤブが150mほど続いた。足元に排水のコンクリートが見えたり、固い路盤を足に感じたりするところもあったので、以前は道だったところもあるようだ。150mほどの激藪の通過に30分を要した。汗まみれになって舗装路に倒れ込んだ時には、全身に枯れ葉をまとい、ザックのポケットは笹の葉だらけ。舗装路を歩けば5分とかからない道のりだった。こんな道は、ナタやカマをザックに入れた藪漕ぎストでないと無理。

1つめのため池は快適な側道だったが

2つめのため池は水面も見えないうちからいやな予感

藪指数はしだいに上昇

立ち塞がるササの藪には誰かが歩いた痕跡

舗装路の法面が見えたときには、思わず涙がにじんだ

 10:18に薮での格闘を終えて舗装路に出た。しばらく汗が引くのを待ってから舗装を進んで10:33に姫路セントラルパーク入口を通過。10:49に国道372号線の三叉路に出て左折して北に進んだ。

姫路セントラルパークの入口を通過

坂を下ると山崎の集落が見えてきた

山崎で国道372号線に合流して北東に進む

 山崎集落から谷内、八重畑と、EADASのデータに忠実に国道372号線を進むが、交通量は多く、一部歩道のないところもある。国道歩きは勧めない。国道と並行して流れる天川の川べりの道を自転車が走っているのが見える。あちらを進めば良かったと反省。

国道372号線は交通量が多い

 11:19にはEADASに従って国道372号線から左に曲がって、小原市街地に続く旧道に進む。道路は良好で、自動車はほとんど通らず快適。11:30には小原集落を通過して新川橋で天川を越えて、国道を横切る。

集落に向かう道に入ってホッとする

小原集落を抜ける

集落の先で天川を渡る

その先で国道372号線を横切る

 国道を過ぎて、東に曲がって溜池の堤を越える。ここは県道515号線を溜池の斜面に向かってショートカットした形だが、現在は有刺鉄線を巻かれた柵を越えなければならないので、県道515号線を進む方が良い。

国道を横切ってため池の堤に向かう

堤を乗り越える

ため池も美しいが、有刺鉄線でズタボロに

 溜池を越えた先は県道515号線。景色の良い快適な舗装路だが、歩道がないのが残念。そこそこに交通量がある。12:10に姫ケ峠を越えて加古川市に入った。

県道515号線も快適

姫ヶ峠を越えたら加古川市に入っていた

 なだらかな下りを経て、12:17に県道717号線に左折。この交差点の畑法華口バス停が近畿自然歩道のコースの起点になっているためか、ここでようやく本日最初の道標に遭遇した。

法華口の信号のある交差点にはこんな立派な道標

交差点近くにはバス停もある

便数も、このロケーションにしては豊富

本日初めての近畿自然歩道の道標。これまでは前菜か。

 一乗寺に真っ直ぐ向かう県道717号線も快適な道。歩道はないが交通量が少ないため気にならない。しばらく歩くと加西市に入った。清流に沿った道で、楓がところどころに見える。秋はきれいだろう。途中で超望遠レンズを抱えた5人ほどの男女が川の方を静かにのぞき込んでいる。声を掛けるのも躊躇われるほど身体の動きを止めている。彼らが動き出すのを待ってから、横を通過した。

県道717号線も快適。自動車が少ない。

加西市に入る

 12:37に一乗寺に到着。入場料500円を支払って、石段を登る。三重の塔、本堂ともに堂々としている。参拝者もチラホラ見られる。

一乗寺

三重の塔

本堂

本堂からの眺めが良い

 本堂を見た後は、奥の院開山堂まで足を伸ばし、ついでに賽の河原に小石を一つ乗せてきた。

開山堂

賽の河原に石を積んでおいた

途中の石仏にも石が積まれている

 一乗寺の入口のところに立派な休憩所がある。ここで昼食とした。お茶のサービスがありがたい。

ここで昼食

 昼食を済ませてしばし休憩の後、13:42に行動再開。ここからは山越えのコース。道は泥濘んでいる。幸い草はある程度刈ってあり、ときどきピンクのテープが出てくる。手入れをしてくれる人がいるのだ。ありがたい。恐れていた藪漕ぎはなかった。

一乗寺からは南の山中に進む

だんだん藪度が高くなり、汗がにじんできた

誰かが手入れをしてテープを巻いてくれている。ありがたい。

近畿自然歩道の道標も出てきた

 一山越えて、14:12に山陽自動車道志方西トンネル出口で舗装路に合流した。ここから先は概ね舗装路。道標もこまめに出てくる。1カ所だけ怪しいところがあったので、そこは300mほどスキップして、溜池沿いの舗装路を進んだ。本日はすでにひどい目に遭ったので、薮感のあるところには進みたくない。

藪指数30%までで舗装路にたどり着いて、汗が引いた

山陽自動車道を越える

山陽自動車道の先はこまめに道標が現れる

この道はいやな予感がしたのでスキップ

ため池沿いの舗装路を歩いて、この先で合流

 溜池からは真っ直ぐ南に延びた農道を進み、道標に従って集落の中を曲がって、県道43号線の細工所北信号を通過。その先の道標のない川沿いの道に右折して、田園の中ではふたたび丁寧な道標。迷いどころはほとんどない。

麦畑の中を進む

品種が気になるが、ヒントがない

圃場と集落の中を進むが、道標が正確に導いてくれる

 15:03に安楽寺に立ち寄る。苔の手入れがきれいな、落ち着いた境内だった。

安楽寺

 その後も田園地帯を道標に従って進む。舗装路だが、自動車はほとんど通らない。

細工所の集落を通過

山中に入る

3連のため池を通過。一番奥の池だけ、奥の池という名称が分かった。

奥の池から峠を越える

 15:52に権現池の南端部分に到着。自動車の家族がテントを張ってノンビリしている。権現池の曲がりくねった西岸をノンビリと進む。自動車はほとんど通らず、ときおり自転車が通り過ぎる。権現池を周回する自転車道が整備されているようだ。

峠の先に権現池が現れる

池の西岸の周回路を進むが、木々が生い茂っており、南半分はあまり池は見えない

 快適な道を進み、16:45に権現総合公園キャンプ場に到着。ここは満員とのことで予約できなかったが、一応偵察。オートキャンパーのみの狭いキャンプ場だった。すでにバーベキューの煙が充満していた。

権現総合公園キャンプ場は加古川市が管理する有料キャンプ場

 この先は山陽自動車道の下をくぐり、県道118号線に右折する。両側に緑の美しい道路だが、歩道はなく交通量が多い。17:00に福甸(ふくでん)峠を通過。小野市に入る。

キャンプ場の先で県道の下をくぐり

さらに山陽自動車道をくぐり

県道118号線に右折

小野市に入境

峠の先にはきれいなため池。このあたりは貯水池が多い。

 県道118号線上にピザ屋があるのを確認していたので、ここでの食事を楽しみにしていたが、残念ながら15:00までの営業だった。気になる店だった。

さらに県道118号線を東に進む

ここが立ち寄りたかったピザのアルティジャーナ・ロッソ

道を挟んだ反対側の椿屋珈琲店も気になった

 左右に池を見ながら県道118号線を東に進む。池の向こう側にはゴルフ場が見える。

鴨池(男池)が見えてきた

 17:33に鴨池公園キャンプ場に到着。先客に挨拶して、テント設営を開始した。

鴨池公園キャンプ場。小野市管理で無料。

自販機もある

ピザを逃した晩ご飯は、アルファ米の五目飯と豆腐のみそ汁。

2022年4月23日 近畿自然歩道5日目(通算177日) 兵庫県姫路市砥部〜小野市鴨池キャンプ場 曇り 22/12℃ 行動距離28.2km 行動時間8:38 獲得高度555m 46237歩

往路交通: 西新5:36福岡市営地下鉄-博多5:49/6:00山陽新幹線のぞみ2号-広島7:07/7:30山陽新幹線のぞみ96号-姫路8:26/8:39播但線-砥堀8:52