とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年12月18日 中国自然歩道73日目(通算226日) 島根県松江市鹿島町北講武〜松江市美保関町北浦 日本海の荒々しい潮風と心優しき運転手さん

 本日は松江駅前のホテルで5:30に起床。シャワーを浴びて気合いを入れる。テレビをつけると、松江地方には大雪警報だと盛んに繰り返している。念のために持ってきた厳冬期用のアンダーウェアを着込む。

 7:00にホテルをチェックアウト。駅前のローソンで食料を大目に買い込んで、7:55の一畑交通バス御津線に乗車。乗客は1人だけ。

 8:42に鹿島ふれあい館バス停に到着。雪が降っている。ダウンジャケットのファスナーを一番上まで上げて行動開始。

昨日の温泉はまだ営業前

 講武川沿いの歩道を東に向かってのんびり歩く。並行する県道は通行量が多い。歩道の水たまりは凍っている。

水たまりは凍っている

 9:01に古殿(ふるたん)で上講武橋を渡って県道に合流。9:16に山奥という文字どおりのバス停から、県道264号線を離れて左に進む。

県道に合流

山奥から山に上る

 高架の下を巻いて上り、新道トンネルの南に出る。トンネル入口の左の中国自然歩道らしき緑色の道標がコンクリートの階段に誘導する。

新道トンネル

中国自然歩道の案内板あり

 正面には倒木が道を塞ぎ、波瀾万丈かと覚悟を決めかけたら、左手に中国自然歩道の道標が現れ、直径10cmの丸太を使った標準木段が続いていた。

正面に倒木が現れて万事休すと覚悟を決めた

左に道標があって一安心

 20分ほど快適な山道を上っていく。汗をかき始めた頃、舗装された林道との分岐部に到着。ここで厳冬期用のアンダーウェアを脱いで小休止。

意外ときちんと整備されている

林道と接する部分

ここで厳冬期用アンダーウェアを脱ぐ

 ここから林道には入らず、大平山への登山道に進む。稜線に沿った快適な登山道。10:13に稜線の展望台に到着。宍道湖の眺望あり。

快適な登山道

途中に展望所もある

 この先は丸太ではなく、モルタルでできた人工の木段に変わる。快適な林道で高度を上げ、10:27に大平山(503m)山頂に到着。

南の宍道湖方面の眺望あり

 山頂付近は雪が数cm積もっていた。眺望は南向きのみ。風が猛烈に吹いて寒い。早々に先に進む。

 大平山から東に向かう登山道も整備状況が良く快適。10:49に岩横手林道を横切り、再び山道に進む。

林道を横切る

さらに山道を進む

 11:03に滝空山(475m)に立ち寄るが、海のある北側はほとんど眺望なし。南には澄水山、三坂山と続く稜線が木々の間から顔をのぞかせる。

稜線の右のアンテナが澄水山で、左の気象ドームが三坂山

 稜線の快適な道を進む。11:30に澄水山(502m)の山頂付近を通過するが、航空機の管制施設があるようで、一帯は立ち入り禁止。残念。

澄水山山頂は立ち入り禁止

澄水山からは舗装路となる

 ここからは舗装路となる。風が強く、昨日の雨のためか路面は凍っている。11:38に電波塔、11:54に気象レーダーのある三坂山(535m)を通過して先に進む。時折、目の前が真っ白になるほど雪が降りつけてくる。

テレビ局のアンテナか?

道路はカチンコチンに凍っている

 12:39に林道北山線と県道枕木山線の分岐に到着。ここは枕木山登山のためか、あるいは華蔵寺(けぞうじ)参拝のためか、広い駐車スペースがあり、綺麗なトイレが設置してある。

アンテナが枕木山山頂

分岐点には立派なトイレ

 分岐から東に200mほどと、枕木山の頂上は近いのだが、なぜか中国自然歩道のコースは県道を南に1kmほど迂回する。着いた先は華蔵寺の参道入口だった。長い石段を上り、立派な仁王門をくぐる。門の中には見事な造作の仁王様が睨みをきかせている。

県道を南に迂回

華蔵寺の参道入口

立派な仁王門がお迎え

 その先には大きな石像が据えられている。こういうのを見るたびに、重機のない時代によくもこんな仕事をしたものだとつくづく感心してしまう。

巨大な石で作られた石像

 境内に入り、薬師堂、本堂とお参りする。本堂の屋根と前庭は雪で真っ白。幻想的。

 寺の脇を通り過ぎ、ツルツルに凍った舗装路を進む。最後にコンクリートの階段を上って、13:23に枕木山(453m)の山頂に到着。くるぶしほどの雪が積もっていた。

枕木山山頂への最後の上り

 枕木山からは北の海岸の千酌(ちくみ)に下っていく山道があるはずだが、取り付きが見つからない。雪で踏み跡が隠れているのかもしれない。GPSで目星をつけたあたりにコンクリートの道標らしきものがある。ここから枯れ木を踏みしめながら下り始めると、不自然に木が倒れていたりして、どことなく人が歩いた気配がある。GPSで方向を確認しながら慎重に歩を進め、100mほど先でピンクのテープが現れてホッとした。

道ばたのこれが登山道の目印かと思われる

踏み跡かな

ここまで来て一安心

 ここから先は意外と整備状況の良い山道となる。木段が整備され、中国自然歩道の道標も出てきた。勾配の急な木段を快適に下っていく。

 14:02に舗装された林道に合流し、千酌(ちくみ)川に沿って下る。遠くに海が見えてきた。まだ1kmほどもあるはずなのだが、ここまで海鳴りが聞こえてくる。

海が見えてきた

ここまで海鳴りが聞こえる

千酌の町

 千酌の集落を通り抜け、14:25に集落の中で右折して進む。集落を抜けて14:32に県道に合流。15:00ぐらいにこの県道を通過するコミュニティバスに乗らないと、本日中に福岡に帰り着けない可能性がある。月曜は仕事だ。北西の風に背中を押されながら、休まずに歩く。

 県道を振り返ると千酌港に押し寄せる白波が見える。海岸近くの海は鮮やかな碧色なのだが、沖合の海面は鉛色。冬の日本海は厳しい。

 観音崎トンネルを越えて、バス停があると予想していた北浦集落の県道を歩くが、バス停の案内表示が見つからない。ちょうど前から近づいてきたマイクロバスが停まってくれた。運転手さんが窓を開けて、道路の反対側の小屋を指差す。「その中で待っておいたら、あと20分ぐらいで折り返してくるよ」。対向車線を走るバスの運転手さんが、自分を見て、バス停を探していることがなぜわかったのか不思議だ。でも、風の避けられる小さな小屋の中でPETボトルの水を一口飲んでホッコリとした。

 15:07の定刻どおり、その運転手さんの運転で白いコミュニティバスがやってきた。乗客は一人だけ。「熊本の人吉から引っ越して20年も経ったんですよ」という運転手さんとの会話が弾む。いかにも優しそうな人だ。そそり立つ岩に付けられた鎖をよじ登って絶景を楽しむのもいいけれども、こういうひとときも自然歩道トレッキングの楽しみだなとしみじみ感じる。

2022年12月18日 中国自然歩道73日目(通算226日) 島根県松江市鹿島町北講武鹿島多久の湯〜松江市美保関町北浦 雪 2/0℃ 行動距離20.3km 行動時間6:05 獲得高度1034m 33908歩 行動中飲水量200ml

往路交通: 松江駅7:55一畑交通バス御津線-鹿島ふれあい館8:40

復路交通: 北浦15:07美保関コミュニティバス笠浦線-美保関バスセンター15:22/15:50一畑交通バス美保関線-松江16:33/17:00JR特急やくも26号(25分遅れ)-岡山19:39(30分遅れ)/19:48新幹線のぞみ49号(著しい遅れのため先着のみずほに21:00に乗車)-博多21:30(予定より77分後の22:47に到着)

2022年12月17日 中国自然歩道72日目(通算225日) 島根県出雲市一畑薬師〜松江市鹿島町北講武 一日の始まりと終わりを温泉で

 今回の自然歩道トレッキングは島根県出雲市からの再開。金曜日は目一杯仕事をして、博多22:45発の夜行バスで6:46に松江に到着。バスのリクライニング角度は45°ぐらい。熟睡はできなかった。

夜明け前に松江に到着

 松江でしばらく時間があったため、日本に残されたわずかな現存天守閣を誇る国宝の松江城を散策。松江は落ち着いた美しい町。滞在してじっくり見物してみたい。

宍道湖を眺めながら松江城に向かう

国宝の松江城

美しい町並みが残っている

一畑電車の駅前に足湯がある

 一畑電車松江しんじ湖温泉駅から9:15発の電車に乗り、左手に宍道湖を眺めながら進む。この路線の車窓は素晴らしい。

 9:42に一畑口に到着。雨が強くなってきた。10:15に平田生活バスに乗車して、10:27に一畑薬師に到着。上下の雨具を装着して行動開始。

 まずは石段を登って一畑薬師の本殿にお参り。それから、一畑薬師古参道の1300段の石段を下る。30分ほどで参道入り口に到着。

一畑薬師本殿

旧参道の石段は1300段ほど

 ここからは県道23号線を左折して200mほど進み、右手の細い舗装路を上っていく。

県道23号線からすぐに右折

 11:18に畑集落の中を歩くが、道標がない。地図を見ながら、なるべく自然歩道のコースに忠実に歩く。

畑集落

 11:31に堂ノ本集落を通過して、その先で県道206号線と合流した。ここにはバス停あり。

県道206号線に合流

あまり見かけない法面の補強工法

 しばらく県道を北に歩き、11:49に細原入口バス停から県道を離れて右に折れる。細原集落を山の上方に見ながら進み、12:23に右から来た県道266号線と合流して左に進む。

県道266号線を左に進む

 12:30に魚瀬(おうせ)の町並みを通過。バス停があるが、風を避けるところがない。時折雨が強く降り、強風に煽られる。集落のはずれに四阿のある公園を見つけ、おにぎりの昼食とした。

魚瀬の町を通過

町外れの公園で昼食

 12:45に行動再開。魚瀬トンネルの手間で左折して海沿いに進む。芦尾集落の鼻繰島が見えてきた。あの穴に牛をつなぐように見なして鼻繰と名付けたのだろうか。風が猛烈に吹く。海には白兎が盛んに跳ねる。

魚瀬トンネルにつながる高架の下をくぐって海沿いの道に進む

鼻繰島

 13:15に海から駆け上がるように家が立ち並ぶ六坊集落を上り、トンネル手前で海に向かって進む。とうとう雨から雪に変わってきた。

六坊の家々

六坊トンネルの手前で海沿いに進む

 海から50mほどの高さの舗装路を進む。波の音が聞こえてくる。木々の間から恵曇(えとも)の海岸が見えてきた。

恵曇の町が見えてきた

ここまで海鳴りが聞こえる

 14:30に朝日山登山口を通過。今回は山頂には向かわずに石畳でできた登山路を下っていく。14:42に朝日山入口に出て、14:45に鹿島市街地を右折して進む。

朝日山には立派な石段が続いている

 15:03にマリーナを通過して、その先の小学校から左に曲がり、講武川を渡って県道を東に進む。交通量が多いが、歩道があって安心。

佐陀川のマリーナを通過

 この先は県道264号線を左に進む。この辺りにはコンビニもあり、補給は容易。少し時間が早いが、いい温泉があるので、15:56に鹿島多久の湯で行動終了。

鹿島温泉多久の湯

お風呂の後の晩ご飯にはさざえ飯

2022年12月17日 中国自然歩道72日目(通算225日) 島根県出雲市小境町一畑薬師松江市鹿島町北講武多久の湯 雨ときどき雪 7/3℃ 行動距離20.9km 行動時間5:24 獲得高度795m 43183歩 行動中飲水量200ml

往路交通: 西新22:03福岡市営地下鉄-博多22:16/22:45夜行バス出雲ドリーム博多号車中泊-松江6:46/9:15松江しんじ湖温泉一畑電車-一畑口9:42/10:15平田生活バス-10:27一畑薬師

復路交通: 鹿島ふれあい館18:40一畑交通バス御津線-松江駅19:22

2022年12月4日 中国自然歩道71日目(通算224日) 島根県出雲市河下町〜出雲市小境町一畑薬師 待っていろよ。目薬を届けるぞ。

 本日は出雲市の北海岸の民宿で5:30に起床。昨夜は潮騒を聞きながら、ぐっすりと眠った。

 6:30に豪華な朝食をいただき、7:10に行動開始。居心地のいい宿だった。

朝食も美味しかった

 宿の前の県道23号線を東に進む。北風が強くて寒い。ダウンジャケットのファスナーを1番上まで上げる。

北風が寒い

 723に小津の三叉路。ここを左折して県道275号線を十六(うっぷるい)島に進む。この地名は難読。千島列島にあるウルップ島と間違えてしまいそう。調べてみたら、アイヌ語とは関係はなく、神話に由来するよう。ちなみに十六島とはいうものの、地続きの岬である。神様が引っ張ってくっつけてしまった所だろう。

 7:47に十六島の集落を通過して、高度を上げながら岬の先端に進む。ところどころ、道路の脇に海岸まで下る道がつけてあるが、どこにも密漁禁止の看板が建ててある。よっぽど獲物が豊富なのだろう。

 8:02に先端の十六島鼻に到着。風力発電のブレードがグイングイン大きな風切り音を立てて回っている。尾根筋にはいくつものブレードが並んでいるのが見える。

 道路を進むと風力発電施設がよく見えないと思い、十六島鼻から尾根道の遊歩道に上ってみた。こちらの方がずいぶん眺めが良い。

 遊歩道をまっすぐ抜けて、舗装路に戻る。左手に海が見えたり、隠れたり。高度を下げて、8:56に釜浦に到着した。

釜浦

 ここからは海辺の眺めの良いコース。法面工事中だったが徒歩は通過可能。波かぶりの道をしばし楽しんだ。

 9:27に塩津に到着。町の入口の船守神社に手を合わせる。

船守神社

塩津

この町は映画「白い船」のロケ地だったよう。見てみないと。

 塩津からは再び高度を上げて、家並みが小さくなったあたりで、南に向きを変えて10:08に唯浦トンネルに進む。

唯浦トンネル

 200mほどのトンネルを抜けると山の中。磯の香りはしなくなる。

トンネルを抜けると空が青い

 しばらく県道23号線を下り、10:24に三津林道に左折する。舗装路だが、自動車は通らない。アップダウンも少なく快適。貯水池に風車が映る。

 10:47に標高135mの三津峠から左折して西谷に進む。西谷、三津の集落へと家が続いている。

三津峠

西谷

三津

 11:24から三津漁港の先の荒波の洗濯岩の海岸へと進む。この景色は異次元。とてもこの世界のものとは思えないような風景が続く。こんな地形を作り出した自然の妙に感嘆するのみ。

三津漁港

洗濯岩の海岸が続く

 11:43に長尾鼻の灯台を過ぎ、11:52に小伊津漁港に到着。ここから再び高度を上げて町は足下に。

長尾鼻の灯台

真っ赤に染まるのはウルシ

 左手に海を見ながら高度を上げた先には小学校。そのわずかに先の佐香コミュニティセンターから県道を離れて左折し、山道に入る。ここから赤浦海岸に進む。

佐香コミュニティセンターから左折

 山道だが整備状況は良い。意外と多くの人が歩いているようで、踏み跡はしっかりついている。最初の200mほどは平らな道のりで、そこから一気に下る。急な斜面にはしっかりした階段がつけてある。

整備状況は良好

景色も最上

一気に階段を下る

 最後の階段を降りるとそこは荒波の海岸。幸い干潮で足元をすくわれることはないが、それでも恐ろしいほどの波の音。海の荒れた日にここを通過する勇気は出ないかもしれない。

 海岸は早々に切り上げて、その先の上りの階段に取り付く。こちらの階段は新装なったばかりのようで、木の香りがしてきそう。

 だんだん海の音が遠のいてきた13:00に岬の先端の地蔵鼻に到着。入江を挟んだ反対側には立派な一枚岩の若松鼻。

地蔵鼻

坂浦漁港を挟んだ反対側には若松鼻

 13:13に坂浦漁港を通過して、わずかに県道23号線を進んだ後に、一畑薬師に向かう2車線の道路に左折。

坂浦集落を通過

一畑薬師に向かう道路に左折

 この道路は舗装状態は良好だが、勾配はややきつい。汗が滲み出てきて半袖になった。

傾斜のきつい道が続く

 13:38に庄部、13:55に老母石神社を通過して、14:08に一畑薬師に向かって左折した。

老母石神社

 ほどなく大きな駐車場が現れ、門前の商店を抜けて階段を上る。石段の上の紅葉が美しい。

門前の商店

一畑薬師は眼病にとくに有名

 14:27に一畑薬師の本殿にお参り。今日は目を患ってしまった同僚のために、何としてもお参りしたかった。

本殿にお参り

宍道湖が見えてきた

2022年12月4日 中国自然歩道71日目(通算224日) 島根県出雲市河下町〜出雲市小境町一畑薬師 曇り 13/-1℃ 行動距離28.9km 行動時間7:40 獲得高度1294m 43083歩 行動中飲水量500ml 

往路交通: 一畑薬師15:25平田コミュニティバス-一畑口15:37/15:54一畑電車出雲市16:26/17:00高速バスみこと号-広島20:12/20:17新幹線のぞみ179号-博多21:19

2022年12月3日 中国自然歩道70日目(通算223日) 島根県出雲市西出雲~出雲市河下町 島根半島は本当に神様が引っ張ってできた土地かもしれない

 久しぶりの中国自然歩道トレッキング。このところ週末に仕事が入ってしまい、3週間ぶりに自然歩道に復帰。今回は金曜日の夜から出雲市に前泊。

 5:00に起床して、5:30にホテルを出る。出雲市駅5:50発の始発の山陰本線に乗車。一駅5分で前回トレッキングを中断した西出雲駅に5:55に到着して行動開始。

 300mほど駅前の道を真っ直ぐ進み、県道237号線との交差点にあるコンビニで昼食のおにぎりを購入。ついでに朝食用に肉まんも購入して、口からSLのように白い湯気をたちのぼらせながら県道を西に進む。

夜明け前の県道237号線を西に進む

 6:11に浅柄交差点を直進して、2車線の舗装路を真っ直ぐ進む。6:24に出雲インターチェンジ入口から右に進み、その先で田んぼの中の道に右折して、山陰本線の線路の下をくぐる。

出雲ICの先で高架をくぐる

その先を右折して山陰本線をくぐる

周囲の田んぼは白い

 その先で県道277号戦に左折して進む。左には山陰本線出雲神西(じんざい)駅。

出雲神西駅

 500mほど住宅地の中を進み、6:42に神西親水公園に右折して進む。九景(くけい)川を渡ってから、神西親水公園遊歩道に左折して川沿いの心地よい道を進む。

神西親水公園に右折

本日初めての道標

九景川沿いの遊歩道を進む

 正面に神西湖が現れてきた。南北2kmほどの湖で、たくさんの水鳥が浮かんでいる。多くはカモのよう。遊歩道の右手の小さな静水部には薄い氷が張っている。

神西湖

薄い氷が張っているところも

 神西湖はバードウォッチングが盛んなようで、野鳥観察ができるような小屋がいくつか建っている。湖にはグルッと周回路がついているが、今回は東岸だけ歩いて、神西湖を離れて北を走る国道9号線に向かう。

国道9号線

 すぐに右折して国道を離れ、蛇島ふれあい通りを進む。出雲養護学校の前を通過して標高56mの妙見山の山頂に立つ長浜神社に7:45に到着。ちょうど20名ぐらいの体格の良い男性たちが集団で参拝に来ていた。地元のスポーツチームが必勝祈願にでも来たような。

長浜神社

 妙見山を下ると県道729号線。まっすぐ進み、神戸川にかかる妙見橋を7:57に通過。ここからは神戸川の左岸の土手の上を下流に向かって進む。

妙見橋

神戸(かんど)川に日が昇る

神戸川沿いに下流に進む

 8:11に新崎屋橋を通過し、8:23にくにびき海岸大橋を渡る。

新崎屋橋

くにびき

国を引っ張ったときの綱をイメージしたとの

 支流にかかる一文橋を渡ったのちは、河口の砂州を歩き、8:47に神戸川の河口に建つ展望台に到着。快適なテーブルとベンチがあり、風も弱いことから、ここで小休止として、朝食のおにぎりと味噌汁をいただく。

くにびき海岸。向こうには三瓶山。

 ここが出雲国風土記では八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が国を引っ張ってきたくにびき海岸。何人もの釣り人がルアーを投げては引いている。新しい国が引っ張られたらどうしようかと気にかかる。

国が引っかかってきたらどうしよう

 朝食を終えて、9:00に行動再開。くにびき海岸の砂地の道を北上する。

 堀川にかかる灘橋を渡って国道431号線をいったん進んだのち、再びくにびき海岸の砂地を歩く。

灘橋を渡る

 9:46に砂浜の北端にある弁天島に到着。たくさんの観光客が集まっている。写真を撮る方に混じって、スコップで砂を採ってビニール袋に詰めている人がいる。聞いてみると、弁天島で採取した砂を出雲大社に持って行くと、出雲大社の砂と同量交換できるのだという。面白い。ザックからビニール袋を取り出して砂を回収。稲佐の浜から出雲大社への道に進んだ。

弁天島

ザックに砂を詰めて出雲大社に向かう

出雲お国のお墓

 10:25に出雲大社に到着。まずは本殿にお参りしたのち、右回りに砂交換の社を探す。

出雲大社本殿

 本殿の真後ろの素鵞社(そがのやしろ)がそれだった。高床の社の下にいくつかの木箱が置いてあり、持ってきた砂と同量の砂を持ち帰っても良いと書いてある。ありがたく持ち帰ることにした。

素鵞社

 大社を出て、東の住宅地を進む。真名井、菱根と進み、11:11に島根ワイナリーに立ち寄る。

 工場内の見学をし、ワインの試飲をして、しばし休憩。

ワインソフトクリーム

 11:47に行動再開し、ふたたび山沿いの道に進む。12:18に上遙堪(ようかん)で分岐を左に上って山道に取り付く。ここは標識が見えにくいので注意がいる。

上遙堪から山道に進む

ここの道標は見落としやすい

 峠まで1.7kmと標識に記載してある。大量の落ち葉が積もった道を上っていく。少し荒れた道だが、標高200mぐらいのあたりから出雲町が見え始める。

道は荒れ気味

地図にない直進路があるが、ベンチから稜線に向かって左に進む

木々の間から出雲市街が見えてくる

 13:16に遙堪峠(351m)に到着。小休止して、福岡から持参したオレンジを食べる。

遙堪峠は縦走路との交点

 遙堪峠から北に進む道はかなり荒れている。ところどころ道が崩落して、方向を見失う。橋が落ちたままのところもあるが14:27に鰐淵寺の前の道を通過。

遙堪峠から先はかなりの荒れ方

 境内に進むわけではないのに、通りすがりに入山料を要求される。山全体が境内だと言われるが、納得がいかずに通り過ぎると、後ろから、山歩きなんぞするなと毒づかれた。

 気持ちよく中国自然歩道を歩くためには、鼻高山を通過する別のコースも選択できるので、鰐渕寺は通過しない方が良いかもしれない。

エスケープ路もあるので無理して通過することはない

 寺のすぐ先は県道になる。14:43に鰐淵寺の駐車場、15:05に鰐淵小学校と通過して、15:14に河下町の海に突き当たる。

内田集落

十六島(うっぷるい)湾に突き当たる

 静かな海と対岸の山の風力発電施設を眺めながら東に1kmほど進み、本日お世話になる民宿に15:26に到着して行動終了。

お世話になった民宿なかや

ウォーターフロントの部屋

食事も豪華

2022年12月3日 中国自然歩道70日目(通算223日) 島根県出雲市西出雲〜出雲市河下町曇り 14/-1℃ 行動距離30.7km 行動時間9:27 獲得高度789m 48041歩 行動中飲水量700ml

往路交通: 西新17:40福岡市営地下鉄-博多17:53/18:03新幹線のぞみ58号-広島19:09/19:15高速バスみこと号-22:29出雲市 前泊

出雲市駅5:50山陰本線-西出雲5:55

自然歩道ウォーカーの休日 千葉・鋸山

 今週末は千葉県内の娘の家に滞在。南房総の近藤牧場が経営するVENTOというイタリアンレストランでの日曜のランチの後で、腹ごなしも兼ねて千葉の鋸山に行ってみた。

南房総市の近藤牧場直営のイタリアン

生ハムベネディクトのピザ

濃厚なカルボナーラ

ドルチェもどっしりと

 金谷のロープウェイ麓駅に自動車を停めて、ロープウェイの列に並ぶ。インバウンドの訪問客がずいぶん回復してきた。山上までの搭乗時間は5分ほど。ガラス越しに浦賀水道が一望できる。海峡は思ったよりも狭い。頑張れば向こう側まで泳いで行けそうなぐらい。

 ロープウェイ山頂駅から1分で標高329mの山頂に到着。ここからの眺望は非常に良い。曇りなのが残念で、正面に見えるはずの富士山がまったく見えない。

 山頂からは東の稜線を伝って5分ほど進む。鋸山は山全体が乾坤山日本寺(けんこんざんにほんじ)という信仰の対象になっている。西口管理所で入山料を支払い、岩でできた緩やかなアップダウンの道を進む。

 最初に現れたのは百尺観音。両側が30mほど垂直に切り立った切り通しを進むと、右手に観音像が彫られている。大きい。まさに100尺(30m)ありそう。頭上から歓声が聞こえてくる。

 5分ほど東に進むと地獄のぞきと呼ばれるオーバーハングの岩。百尺観音の頭上に見えたところだ。ここには狭い通路しかなく、行列を作った観光客が、代わる代わる先端に進んで写真を撮っている。

 山頂の展望台から360°の展望を楽しんだ後、15分ほど階段を下ったところに日本一の大きさを誇る大仏の石像。高さが31mと巨大。大仏様に丁寧にお参りをして、ロープウェイの山頂駅に戻る。

 山頂駅に着くか着かないかの頃に、ちょうど雨が降ってきた。運良く、ほとんど濡れずに南房総の風景を楽しむことができた。

 ここから木更津まで戻り、東京湾アクアラインを経由して羽田空港に向かう高速バスに乗る。空港までの所要時間は30分ほどで、到着予定時刻は16:12。17:00発の飛行機には充分間に合う時間だ。リクライニングを倒して、安心して目を閉じる。

 そろそろ空港かと目を覚ましたら、まだ橋の上だった。東京湾アクアライン東京湾を横断して千葉県の木更津と神奈川県の川崎とを結ぶ15.1kmの自動車専用道路だが、木更津側の4.4 kmが東京湾アクアブリッジで、人工島の海ほたるパーキングエリアを経て、川崎側の9.5kmに東京湾アクアトンネルという海底トンネルとなる。すなわち、目を覚ましたのはまだ木更津に近い地点。時間はすでに16:10と空港への到着時刻に近づいている。高速バスの前後には自動車がつながる大渋滞。背中を冷や汗がタラリと落ちていく。

 すっかり目が覚めてしまった。トンネルには16:20にようやく進入し、自動車の流れもスムーズになってきた。トンネルを出て羽田空港第1ターミナルに到着したのが16:45。そして自分の便の出発する第2ターミナルに到着したのは16:49。バスを降りると、生涯最高速度12.8秒/100m(高校2年生のときに記録)の俊足を駆って(現在は25秒/100m程度と推測)保安検査場に進む。

 航空会社のカードを検査場のリーダーにタッチしたのが16:50。短い黄色い用紙が印刷された。「カウンターに行きなさい」という主旨のことが書いてある。膝から崩れ落ちそうになるがグッと耐えて、カバンから取り出したペットボトルとノートPCを持ってカウンターにダッシュした。

 航空会社のカウンターでは案の定、「保安検査通過時間を過ぎていますので、便の振替になります。」と冷酷に告げられた。しかしその後、カウンターの女性の顔が菩薩に変わった。「本来なら正規料金となりますが、今回に限り、無料で振り替えします。」大仏様に念入りにお参りしたのが奏功したのか、神対応。「今度は20分前までにはゲートにお越しくださいね。」と菩薩の女性は18:00発の振替便のチケットを印字して渡してくれた。

 ほっと安堵して、機内で食べる崎陽軒シウマイ弁当を探しに空港ロビーに出た。しかし、第2ターミナルの3階はどこも売り切れ。2階まで探索範囲を拡げ、ようやくシウマイ弁当を手に入れた。3階に戻って、余裕を持って17:30に保安検査場に到着。カバンからノートPCを取り出そうとしたが、ノートPCがない。ふたたび背中に冷や汗タラリ。

 ひょっとして、さっき保安検査場を通過しようとした時に、先に進んでしまったPCを回収し忘れたかと係の方に尋ねるが、忘れ物はないという。

 次に考えられるのは空港カウンター。再びカウンターに戻り、ノートPCの忘れ物がなかったか尋ねる。件の菩薩の女性が対応してくれ、それらしいものを見つけたという。すぐに電話で確認してくれた。PCはすでに搭乗口に届けてあった。

 ふたたび保安検査場に行き、係の方にPCが見つかった旨を伝えて通過。汗を拭いながら搭乗口に行って、搭乗券を提示すると、見慣れたPCケースを渡された。ほっと一安心。

 人間万事塞翁が午。

 

2022年11月20日 鋸山(千葉県安房鋸南町) 曇りのち雨 19/10℃ 行動距離1.6km 行動時間0:57 獲得高度257m 10297歩 行動中飲水量0ml

2022年11月13日 中国自然歩道69日目(通算222日) 島根県出雲市佐田〜西出雲 朱鷺はNipponia nippon

 本日はテントの中で6:20に起床。今回は寝袋を持参しているので、少しも寒くはなかった。朝から雨の予報だったが、なんとか持ち堪えている。コーヒーも淹れずに、降り始めないうちに急いで撤収を行い、7:10に行動開始。

 7:27に殿川内を左に曲がり、7:31に国道184号線に合流。上乙立橋を越えて乙立の市街に入る。

国道184号線に合流

上乙立橋

 7:50に国道から左折して橋を渡り、神戸川に沿って乙立から立久恵峡に進む。

乙立の市街地から左折

橋を渡る

神戸川の左岸を進む

 酔さん橋という名の吊り橋を渡って、昨日泊まれなかった立久恵峡わかあゆの里キャンプ場を通過。広く、快適そうなキャンプ場だ。数張のテントが残っている。

酔さん橋を渡る

わかあゆの里キャンプ場

 右岸の遊歩道を上流に向かって歩いていく。中盤の浮嵐橋の対岸には屏風岩とろうそく岩の巨石が迫ってくる。

立久恵峡の右岸の遊歩道を進む

浮嵐橋のあたりから巨岩が迫ってくる

 8:42に遊歩道の終点の不老橋に到着。ここで右岸に渡って川を眺めながら下る。崖の下に石仏が何体も並べられている。霊光寺と立久恵不動尊にお参り。

不老橋から折り返し

千体仏を眺めながら左岸を戻る

霊光寺

立久恵不動尊

 9:35に乙立に戻り、本線の歩行再開。県道を右に進む。道幅拡張工事を行なっており、交通量は少ない。

本線に復帰

 さらに進むに連れて落ち葉の堆積が厚くなる。10:25に後谷の標高200mほどの峠となる。ここには北の山中に中国自然歩道が分岐するように示す手製の標識があるが、見なかったことにして直進。雨が強くなってきた。

工事のために自動車は長らく通行していないよう

後谷の峠から中国自然歩道の支線が分かれているようだが、、、

 ここからは下りのみ。10:50に右から来た舗装路と合流。花月川に沿って県道大社立久恵線を進む。

峠の先は下りのみ

右から来た舗装路と合流

 11:04に左から来た舗装路と合流して県道162号線の標識の出てきた保知石集落を進む。ここからはひらけた町。

石州瓦の家。よく手入れされている。

 11:33に浅柄橋交差点を右折して、本日のゴールとなる西出雲まで左折して300mほどとなったところで、トキの公開施設という看板が目に入った。電車の時間まで1時間ある。立ち寄ることにした。

浅柄橋交差点を右折

 それらしい施設に近づいていくと、飼育ケージの中で色鮮やかなペリカンのような鳥たちに女性の飼育員が餌やりをしている。飼育員の方に聞くと、これらは外国産のトキ科の鳥類で、隣の島根花の郷の中に、いわゆるトキNipponia nipponのトキ公開施設があると教えてくれた。飼育員の仕事が楽しくて仕方がないような雰囲気に心が和む。

 入場料を支払ってしまね花の郷に進む。植物の展示も素晴らしいのだが、今回は早足で通り過ぎる。一番奥の突き当たりにある公開施設で4羽のトキを見学。満足。

 12:25に西出雲駅に到着して行動終了。娘からのたっての依頼で、出雲大社に立ち寄り、神在月の最強のお守りを入手してから福岡への帰途につくことにした。

まずは山陰本線出雲市駅に向かう

一畑電車電鉄出雲市駅に向かう

一畑電車出雲大社前駅

2022年11月12日 中国自然歩道69日目(通算222日) 島根県出雲市佐田〜出雲市西出雲駅 曇りのち雨 21/12℃ 行動距離17.8km 行動時間5:13 獲得高度525m 31437歩 行動中飲水量500ml

復路交通: 西出雲12:33-出雲市12:38/電鉄出雲市12:50-出雲大社前13:07/14:11-川跡14:22/14:27-電鉄出雲市/出雲市15:04スーパーおき5号-新山口18:37/18:55のぞみ41号-博多19:30

2022年11月12日 中国自然歩道68日目(通算221日) 島根県大田市三瓶山〜出雲市佐田町 おばあちゃんの大豆ご飯

 今回の自然歩道トレッキングは中国自然歩道。

 島根県大田市に金曜の夜に前泊。大田市では気に入った大阪風お好み焼きの店で夕食。

 当日は8:55の石見交通バス三瓶線に乗車して、9:49に三瓶山北の原の青少年交流の家バス停に到着して行動開始。

三瓶山の青少年交流の家から行動開始

 快晴の空に、紅葉の始まった山。テニスコートからはボールの跳ねる音が心地よく響く。

心地よい道

テニスコートから歓声が聞こえる

 10:05に別荘地バス停から、バス路線を離れて農道に進む。左には瀟洒な別荘が数棟顔をのぞかせる。牧草ロールの転がるのどかな舗装路を歩き、北に向かって藤木川に沿って標高500mから少しずつ高度を下げていく。周囲の山は黄葉、紅葉、常緑のモザイクアート。

 10:56に小休止し、道端の建築資材に腰掛けてパンで小腹を満たす。

 快適な舗装路は藤木谷口まで続き、11:15に県道56号線に合流して右折して進む。ここに今日初めての中国自然歩道の道標らしき木材を見つけるが、朽ちてしまって判別できない。

藤木谷口で県道56号線に合流

エゴマが収穫期

これは中国自然歩道の道標だろうか?

 500mほどで県道281号線に左折して北に向かって進む。11:43に川奥橋を通過。藤木川だった川の名前は、いつの間にか伊佐川に変わっている。

県道281号線に左折

藤木川が伊佐川に変わっていた

 道端で軽トラに肥料を積み込んでいる男性と挨拶を交わす。収穫を終えた水田に施肥をしているところだという。5町歩の大規模な稲作に取り組んでいるとのこと。1町歩がだいたい1ヘクタールで、100m平方の広さになる。5町歩とは日本では大規模農家と言っていいだろう。主要な品種はコシヒカリつや姫。最近、ピザ用の小麦も栽培を始めたとのこと。農業にも資材の値上げの波が押し寄せており、石灰一袋が、昨年の1300円から2000円に上がって痛手を被っているとのこと。反対に米の値段は下落傾向。こんなことを上手に話して聞かせてくれる。

この肥料が2000円か

このあたりの家々は草刈りをしっかりしている

 12:14に佐津目集落を通過。集落そのものは県道よりもかなり上の方にある。集落のはずれの公園で、おにぎりとたまごスープの昼食とした。県道を走る自動車はほとんどいない。

道ばたの公園で昼食

 12:35に行動再開し、すぐに出雲市境を越える。ここからは出雲市佐田町佐津目(さつめ)。佐津目が市境で2つに分かれてしまったか。どちらの佐津目も赤い石州瓦の家でできた集落。右手の伊佐川の砂防ダムにはらせん式魚道が設置されている。

石州瓦を拭いた家々

砂防ダムに設置されたらせん式魚道

 家の前に筵を敷いて作業をしている女性と挨拶を交わす。小さな黒い大豆を殻から出して、ご飯と一緒に炊くのだという。手間がかかるとは言いながら、楽しそうに作業をしている。黒い大豆とは珍しい。

黒豆ご飯を食べてみたい

 13:53に一窪田を通過。伊佐川橋を直進して、県道281号線から県道280号線に変わる。すぐに左手の二つ堂橋を渡り、分かれる道の右に進む。

一窪田

二つ堂橋を渡る

すぐに右に進む

 圃場の中の快適な道を進む。対岸には国道184号線が並行して走る。国道の通行量は多い。川の名前はいつのまにか神戸(かんど)川に変わっている。

法面の緑はヒガンバナの葉

対岸には国道184号線

伊佐川は神戸川に名を変えている

 神戸川を右に見ながら進み、14:23に吉栗の里を通過。ここはカヌーレンタルステーション。となりに自販機あり。栗原、原川集落と、神戸川沿いの美道を楽しく歩きながら通過していく。

 15 :06に八幡原橋に到着。橋の手前にかつての庄屋らしき屋敷が建っている。この橋は渡らず、手前の左岸を下り、次に下流に見えてくる川北大橋を渡る。ここからは国道184号線に合流して、左折して北に進む。

かつての庄屋屋敷か?

八幡原橋

川北大橋を渡って国道に合流

 15:36に佐田市街でスーパーを見つける。手持ちの夕食はアルファ米だけなので、おかずになりそうなものを購入する。

佐田の中心街

スーパーもある

バスが出雲市駅とを繋ぐ

 スサノオホール、出雲市佐田庁舎を通過しながら、本日宿泊する予定だった5kmほど先の立久恵キャンプ場に電話して、チェックイン時間を確認すると、なんと県外の人間は泊めないとのこと。ここまで来て、マジですか?万事休す。どこかに平らな草地はないか?心細い。日が暮れてきた農道をトボトボ歩く。

スサノオホール

出雲市佐田庁舎

日が暮れてきた

2022年11月12日 中国自然歩道68日目(通算221日) 島根県大田市山口三瓶山〜出雲市佐田町 晴れ 24/8℃ 行動距離26.2km 行動時間6:40 獲得高度449m 38081歩 行動中飲水量1000ml 

往路交通: 西新15:43福岡市営地下鉄-博多15:56/16:15新幹線のぞみ48号-新山口16:49/17:12スーパーおき6号-大田市20:08(大田市前泊)

大正東町8:55石見交通バス三瓶線-青少年自然の家9:49