とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年12月26日 九州自然歩道 72日目 鹿児島県指宿市開聞~指宿市山川 眺望絶佳の開聞岳 眺めて良し、登って良し、頂からの景色はさらに良し

今回は2020年最後の九州自然歩道トレッキングとなる、開聞から山川までのレグ。前回のトレッキングでは開聞岳への登山口のある指宿枕崎線の開聞駅まで歩を進めた。ところが、福岡から開聞までの公共交通機関によるアクセスはなかなか難易度が高く、福岡を始…

2020年12月20日 九州自然歩道 71日目 鹿児島県枕崎市枕崎駅~指宿市開聞駅 開聞岳 に目が釘付け

本日も昨日に引き続き、枕崎市内のホテルからのスタート。ホテルで朝食を済ませ、7:30に行動開始。枕崎駅から20分ほど南に歩いたところで枕崎港に出て、九州自然歩道に復帰した。枕崎港の向こうの山には風車が多数並んでいるのが見える。太陽が昇り始めた東…

2020年12月19日 九州自然歩道 70日目 鹿児島県南さつま市坊津今岳~枕崎市枕崎駅 丸木崎からの坊津の海の荘厳な眺めは必見

本日は枕崎駅の近くのホテルからのスタート。枕崎までは福岡から最速で5時間弱で到着できるのだが、枕崎からトレッキング再開ポイントの坊津町今岳までのバスの本数が1日4本と少ないのがネック。前泊しないと午後1時ぐらいからのスタートとなってしまう。や…

2020年12月13日 九州自然歩道 69日目 鹿児島県南さつま市坊津秋目~坊津今岳 亀ヶ丘からの絶景を楽しむ

本日は坊津秋目の民宿がんじん荘からのスタート。ここは釣り宿で、ご主人が早朝に釣り客の瀬渡しのために出かけていたため、朝食は8:00からと遅くなった。しかし、そのお詫びというわけでもないと思うが、朝食にはアオリイカの刺身をつけてくれた。これが甘…

2020年12月12日 九州自然歩道 68日目 鹿児島県南さつま市野間池~南さつま市坊津秋目 坊津の青い海を眺めながら

今日は2週間ぶりの九州自然歩道トレッキング。トレッキングの再開予定地は鹿児島県南さつま市野間池という薩摩半島の最西端にあたるところ。現地までの交通はなかなか難易度が高い。博多駅から6:10発の下りの始発の九州新幹線つばめ307号に乗車して7:58に鹿…

北米大陸横断自動車旅行

もう25年以上前の話だが、米国で仕事をしていたことがある。東海岸にあるNew YorkとWashington D.C.との間の、Philadelphiaという街で暮らしていた。わりと貧乏だったが、とても楽しい毎日だった。何年か過ごすことができたが、1995年に日本での仕事が見つか…

2020年11月29日 九州自然歩道 67日目 鹿児島県南さつま市加世田~南さつま市野間池 真っ青な海を眺めながら野間岳から野間池に

今日は宿で目が覚める。いつものテント泊ではなく、宿を予約した理由は、宿泊予定が加世田という比較的人口の多い地区であったことと、荷重をできるだけ減らすためにテント泊の機材を持ちたくなかったからだ。というのも、今日の行程の帰りの交通の自由度は…

2020年11月28日 九州自然歩道 66日目 鹿児島県日置市吹上町永吉~南さつま市加世田 吹上浜の遠浅の海辺と南薩鉄道の廃線跡

本日土曜日は吹上浜から九州自然歩道トレッキングの再開。博多から7:22の九州新幹線に乗って川内で鹿児島本線に乗り換え、伊集院に到着したのが9:31。そこから鹿児島交通バスに乗り換え、前回九州自然歩道から離脱した吹上町の永吉に到着したのが10:15。 伊…

2020年11月23日 九州自然歩道 65日目 鹿児島県いちき串木野市串木野~日置市吹上町永吉 吹上浜の波打ち際をどこまでも歩く

今朝は6:00に布団の上で目が覚めた。体のどこも痛くならず、室温も暖かく、頗る快適だが何か物足らない。顔を洗い、歯磨きをする。水道から水が出るのがとてもありがたい。文化的な生活っていいなと思いつつも、キリっと冷たい谷川の水もよかったかなと思う…

2020年11月22日 九州自然歩道 64日目 鹿児島県薩摩川内市入来~いちき串木野市串木野 市比野温泉を堪能

まだ外は真っ暗だが、テントの外を歩く人や走る人の足音が聞こえる。ここはご近所のジョギングルートのようだ。現在5:30。日の出の予定時刻は6:50ぐらいだったが、のんびりしていると人が集まってくるかもしれない。まだ薄暗い6:15に起床して、撤収作業を開…

2020年11月21日 九州自然歩道 63日目 鹿児島県薩摩郡さつま町宮之城~薩摩川内市入来 藺牟田池をぐるっと一周

福岡から鹿児島はアクセスが良い。今日も5:36の始発の地下鉄に乗って、博多駅から九州新幹線に乗車し、出水からバスに乗り換え、宮之城には8:23に到着した。3時間弱である。 宮之城駅前 宮之城は竹で有名 かぐや姫がシンボル 旧国鉄宮之城線の宮之城駅跡でバ…

ほぼ最長片道切符計画

そうだ、稚内に行こう! 稚内に行こうと思っている。そう、北海道のそのまた北の果てに近いあの稚内である。いつになるかはわからないが、来年か、再来年か、はたまたその先か。ただし、季節は6月と決めている。 初見となる稚内には、できれば記憶に残るよう…

2020年11月15日 九州自然歩道 62日目 鹿児島県薩摩郡さつま町鶴田ダム~さつま町宮之城 川内川の清流に沿って進む

鶴田ダムふれあい公園の広い駐車場の真ん中に設営したテントの中で5:30ぐらいに目が覚めた。日の出の時刻は6:17で、まだ外は真っ暗。下がアスファルトで、ペグを打ち込んでフライシートにテンションをかけることができなかったため、テントの内面は結露して…

2020年11月14日 九州自然歩道 61日目 鹿児島県伊佐市大口里~薩摩郡さつま町鶴田ダム 紅葉の映える曽木の滝

土曜日の本日は、3週間ぶりの九州自然歩道。10:44に南国交通バスを鹿児島県伊佐市大口里の八坂神社前で降りてトレッキングを開始した。少しスタートが遅いが、これが最速の交通手段。 南国交通バスで大口市内に到着 大口里から市内の中央を流れる羽月川を越…

ムラサキシキブ

ムラサキシキブ(紫式部、Callicarpa japonica)はシソ科ムラサキシキブ属の低木。6月ごろに控えめなうす紫色の花を付けるが、秋になると直径3mmほどの多数の球形の果実を付ける。その艶やかな紫色の美しい果実が、紫式部の名の由来であろう。山野に自生して…

2020年10月25日 九州自然歩道 60日目 鹿児島県伊佐市大口笹野久七峠~伊佐市大口里 大口盆地には稲わらロールが似合う

鹿児島県境を越えた最初の朝は6:00に目が覚めた。人吉と大口を結ぶ久七(きゅうしち)峠は、2004年に久七トンネルができたため、おそらく地域の人しか使わないのだろう。昨日から1台の車しか通行していない。道路の状態は良好なため、頗る快適である。本日の…

2020年10月24日 九州自然歩道 59日目 熊本県人吉市人吉橋~鹿児島県伊佐市大口笹野久七峠

週末の今日は5時前に目を覚まし、シャワーを浴びて福岡の家を出た。西新から6:08の地下鉄に乗り、博多駅から新幹線で新八代まで行き、そこから高速バス、市内循環バスと乗り継いで、9:00に人吉市の人吉橋から九州自然歩道のトレッキングを再開した。天候は晴…

2020年10月18日 九州自然歩道 58日目 熊本県球磨郡多良木町ブルートレインたらぎ~人吉市人吉橋

昨夜はブルートレインに宿泊した。最後にブルートレインに乗車したのはいつだったろうか。2000年ぐらいが最後だったかもしれない。富士か、さくらか、それとも、はやぶさか。最後に乗車したときには一人用の個室のSOLOだった記憶がある。昨夜も一人用の個室…

2020年10月17日 九州自然歩道 57日目 熊本県球磨郡水上村湯山温泉~球磨郡多良木町ブルートレインたらぎ

本日は熊本県南部の球磨川源流域の湯山温泉からのトレッキング再開。今朝、福岡の自宅からは地下鉄、新幹線、高速バス、コミュニティバス、ローカルバスと5時間以上かけて乗り継いで、10:36にトレッキング開始地点に到着した。 ようやくトレッキング再開地点…

禁断のテツ旅 SUGOCA大回り 博多~熊本~別府~折尾~吉塚

以前のエントリーにも書いたが、JRには大都市近郊区間という、東京、大阪、福岡、新潟、仙台の都市圏において一定のエリア内では乗車する列車や経路を自由に選択できるようにした制度がある。片道利用で、重複区間がなく、途中下車ができないなどといった制…

2020年10月4日 九州自然歩道 56日目 熊本県球磨郡水上村白蔵越~湯前町湯前駅 通行止めの球磨川源流域を迂回

本日は五木村と水上村の境界である白蔵越から、2kmほど小川内川に向かって谷を下った地点からのスタート。本来、九州自然歩道は白蔵越よりも5kmほど北の白蔵峠を通過して球磨川源流域に進むのだが、白蔵峠、球磨川源流域ともに通行止めの情報により、昨日の…

2020年10月3日 九州自然歩道 55日目 熊本県球磨郡五木村頭地~水上村白蔵越 標高1000mの心地よい林道を歩く

金曜日の昨夜は熊本県の人吉市に前泊した。現在トレッキングしているのは九州山地の中になるため、まずはトレッキング再開地に到着するのが一苦労。今朝は前泊した人吉のホテルを6:00に出て、人吉駅から7:02の五木村行きの数少ないバスに乗った。標高1000m近…

パイクス・ピーク・コグ鉄道

2010年の秋に、仕事で米国コロラド州のデンバーに行く機会があった。仕事の現場はデンバー市街からさらに170kmほど西の山中にあるキーストーンKey Stoneであったため、デンバー国際空港に到着した後、レンタカーを借りてとりあえず郊外のモーテルにチェック…

2020年9月27日 九州自然歩道 54日目 熊本県八代市泉町仁田尾(五家荘)~球磨郡五木村頭地 清流川辺川を眺めながら子守唄の里へ

昨夜は五家荘の集落の一つ、仁田尾(にたお)のはずれにテントを設営した。標高は834mあったが、それほど冷え込みはなく、夏用のシュラフで心地よく眠ることができた。谷が深いため陽光が差し込まず、まだ暗かったが、6:00に起床して撤収作業を始めた。今日…

2020年9月26日 九州自然歩道 53日目 熊本県下益城郡美里町砥用~八代市五家荘 九州最後の秘境を歩く

今日は美里町の砥用から九州自然歩道に復帰。本数の限られたバスを乗り継ぐため前日の夜から熊本に前泊している。バスは砥用に8:00に到着し、しばらく民家の並ぶ街並みを歩き、次の目的地の五家荘に続く国道445号線との合流点に8:15に到着した。 国道445号線…

2020年9月22日 九州自然歩道 52日目 熊本県上益城郡山都町内大臣峡~下益城郡美里町砥用  平家由来の内大臣峡から町に下る

今朝は内大臣峡(ないだいじんきょう)にある民宿、平家の湯で5:00に目を覚ました。せせらぎの音が耳に心地よい。部屋の中に干しておいたテントや寝袋をたたみ、7:00から川に面した部屋で、質素だが心のこもった朝食を摂る。朝食の間には火鉢が用意してあっ…

2020年9月21日 九州自然歩道 51日目 通潤橋から豊穣の地を歩く 熊本県上益城郡山都町笹原~山都町内大臣峡

本日は標高500mの山都町笹原からのスタート。よく知られた通潤橋という江戸時代に造られた石造りのアーチ水路橋の取水口がここにある。水路の長さはおよそ6km。このあたりもずいぶん人里離れたところで、昨晩も近くでシカの鳴き声が何度も聞こえた。 通潤用…

2020年9月20日 九州自然歩道 50日目 黄金色の収穫の秋 熊本県阿蘇郡高森町清水峠~山都町笹原

本日は標高1000mの南阿蘇外輪山からのスタート。昨夜は夜半に少しだけ雨がパラついたが、その後は晴れて星がきれいだった。トイレに行こうとライトを着けたら、すぐ近くでビーーーというシカの警告音が響き、数頭の足音が遠ざかった。きっと雨でヒトの臭いに…

2020年9月19日 九州自然歩道 49日目 藪漕ぎ上等南阿蘇外輪山 熊本県阿蘇郡高森町高森中央~高森町清水峠

今回の九州自然歩道は、阿蘇カルデラの内部の南端にある高森町からの再開。自宅から高森からはバスを乗り継いで5時間近くかかるため、金曜夜から同地の民宿に前泊となった。本日は5:00に起床し、高森の市街地を散策してから朝食を頂いて7:48に出発。カルデラ…

ミズヒキ

小さな赤い花を多数つけたこの花の名を聞いたのは、2017年10月7日に福岡市植物園で行われた秋の植物観察会の折り。路傍でよく見かけるこの花の名を尋ねた際の学芸員の方の返答がこれで、その命名の妙に思わず「座布団二枚」と声が出てしまった。 ミズヒキ(…