とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2019年9月15日 九州自然歩道 2日目 石原町~道の駅香春

 朝3時半起床。昨日は徳島出張から21:00着の飛行機で戻ったばかりだが、出かける日には自然に目が覚めてしまう。本日も4時にセットした目覚ましが鳴る前に目が覚め、庭とベランダの植物に水やりをしてから、山行のパッキング。テントと今回は新調したシュラフを詰める。前回まではGore-Texシュラフカバーのみで過ごしていたが、好日山荘で見かけたダウンのシュラフが、シュラフカバーと変わらないサイズだったので思わず購入。今回調子が良ければ、これからは贅沢にもシュラフ付きの山行となる。今回もコンロ、コッフェル等の炊事道具は持参せず、非常食とアルファ米の炊き込みご飯を1食分のみ携行することとした。着替えを1日分とPC等のデジタル用品、PETボトルの水を2本。今回の装備の総重量は10kgと軽量に抑えることができた。

 西新駅5:36発の始発の地下鉄に乗り、中洲川端駅で降りる。中洲の高速バス停から小倉行きのなかたに号に乗り換える。バス停前のセブンイレブンで、高速バスの中で朝ごはんとするためにヨーグルトとレタスサンドイッチ、コーヒーを購入。ところが5分遅れで中洲バス停に到着した始発の小倉行き高速バスは、なんとほぼ満席状態。しかもほとんど全員が20歳代の酔っぱらい。とても優雅な朝食としゃれこむ雰囲気ではないため、高いびきのお兄ちゃんの隣でじっとしたままコーヒーをすすり、7:05に北九州の徳力嵐山口に到着。ここで7:10のモノレールに乗り換え、7:14に終点の企救丘に到着。ここからダッシュでJRの志井公園に急いだところ、7:15発の日田彦山線に間に合ってしまった。そのまま2駅でJR石原町駅に到着。駅のベンチでレタスサンドとヨーグルトの朝食を済ませると、7:38に行動開始。

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日田彦山線で石原町に到着 なんともクラシックな車両

 1km地点のファミマでおにぎり2個と飲料水を購入。それから平尾台の坂に取り掛かる。舗装道路が吹上峠まで続くが、高速走行のバイクが多く、うるさいことこの上ない。8:54に6.1km地点の吹上峠頂上の大平山分岐点に到着。麦茶で小休止。分岐点からは心地よいすすきの原のカルスト台地の大平山に向かう山道。大平山頂上には9:36に到着。ここからは平尾台全体を見渡すことができ素晴らしい。

 大平山から千仏鍾乳洞に向かう途中で、植物の接写写真撮影をしている御仁に遭遇。対象はナンバンギセルであった。ススキの寄生植物。ちょうど怪しい花をつけているところであった。

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ススキに寄生するナンバンギセル 怪しい花

 千仏鍾乳洞には11:05に到着。おにぎりと麦茶で大休止。千仏鍾乳洞には入らずに九州自然歩道を先に進むつもりであったが、地図では千仏鍾乳洞と九州自然歩道がつながっているものの、分岐点がわからず、鍾乳洞の駐車場まで引き返す。ところが、やはり千仏鍾乳洞の上を九州自然歩道が通過している。再度、鍾乳洞入り口に戻り、男性トイレ方面に進むと、なんとトイレ入り口近くに九州自然歩道はこちらの案内が。ここは自然歩道の看板が途切れたわかりにくい地点である。おそらく千仏鍾乳洞自体が私有地であるため、九州自然歩道の看板を揚げにくいからではないかと考えられる。

 千仏鍾乳洞から行橋に向かう自然歩道は荒れ果てている。最近、人が歩いた痕跡はなく、水たまりにはイノシシの泥遊びの痕跡が多数残る。沢沿いの荒れ果てた道を下ると、明るい草地の道路に出る。頭上には香春岳からセメントを運搬するベルトコンベアの通路が走る。香春岳からベルトコンベアで一直線に苅田港まで石灰石を運ぶためであろう。

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香春岳から連なるベルトコンベアの橋

 暑い日差しの中を行橋福丸の分岐に11:53に到着。100mほどすすむと休業中の商店の前に自販機が設置してあり、サイダーを購入して小休止。

 行橋市内の道は、平地で、アスファルトの上なので、暑い。2kmほど進み、入覚の集落で自販機を発見し、飲料水を購入。ここから観音山の北の麓を御清水池の南に進むはずであるが、九州自然歩道の入り口がわからない。少し進んだところで、人工池の堤と思われる構造物が右手に見えたため、少し戻って観音山に向かって上ると、九州自然歩道は見つかったものの、通行止めの表示が。やむなく御清水池の北を進む。このコースは池を直接見ることができないルートであるが、堰堤の切れ目から池を見ると、緑色の水をたたえたきれいな池であった。御清水池は13:04に通過。

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緑の水をたたえた御清水池

 黒田神社を通過したところで左手に綾塚古墳の看板を見つける。看板には、古墳は開口していることから調査が進んでいるとの記述があるため、100mほど脇道に進み、古墳を覗きに行くと、なんと古墳内部にまで入ることができるではないか。ここはぜひ見ておきたい場所。こんな身近なところに、手で触れることができるような古墳があるとは。

 さらに先に進み、新町に14:12に到着。ここから右に折れれば仲哀トンネル。でもその前に昼食とすべく、九州自然歩道を外れ、201号線の幹線道に向かう。右手に古民家風の食工房神楽、さらに進むとジョイフルが見えたが、せっかくなのでローカルフードを楽しんでみようと神楽を選択したところ大正解。フレンチの店で、ランチコースを注文。キッシュの前菜から始まり、和風パスタ、メインは海老の舌平目巻き、デザートはクリームケーキのブルーベリーソースかけ。どれもおいしく、店の対応も良好。デジタル機器はめいっぱい充電させてもらった。

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行橋市勝田新町の神楽はおすすめのカジュアルフレンチレストラン

 ランチに1時間かけたのち、新仲哀トンネルに向かう。本来のルートは旧仲哀トンネルだが、現在は崩落の危険性があるため通行止めとのこと。そこで新仲哀トンネルを使うことにしたが、ここで一つ注意が。新仲哀トンネルは1365mの長大なトンネルだが、歩道があり、人の通行はできる。ただし、歩道は南側にしかついていないため、北側からの入り口は歩道へのアプローチ路が限られているため、注意が必要。また、トンネル内は大型車の出す騒音がすさまじく、あまり長くいると神経を病んでしまいそうなぐらい。

 新仲哀トンネルを出たところに仲哀の名水という水のスタンドがあり、10リットル100円で販売されている。地元の方が車で来てひっきりなしに水を汲んでいることから、かなりの人気の水と思われる。残念ながら今回は飲むことができなかった。

 この仲哀の名水のスタンドが九州自然歩道の南下路の入り口で、今日はそちらには向かわず、道の駅香春に向かう。2kmほどで道の駅に着いたのが16:40。道の駅でミカンを購入し、18:00まで時間をつぶしたのち、道の駅内の山小屋ラーメンで野菜炒め定食を夕食にいただき、19:00からテントを設営。

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道の駅香春

2019年9月15日 晴れ 気温31/22 石原町7:38~道の駅香春16:40 距離35.49km 行動時間 7:04 平均速度5.02km/h 補給可能地 2km木下、12km千仏鍾乳洞、14km福丸、16km入覚、22km勝山、27km呉、30km道の駅香春 消費カロリー1758kcal 飲水量3000ml