さて、長距離を歩くのは久しぶりです。ここ10年で10kmの歩いたことはあっただろうか。まずは、どれぐらい歩くことができるか試してみることにしました。デイパックに雨具や文庫本等の最低限の荷物を詰めて、福岡近郊の風光明媚なことで知られる糸島半島を一周してみることにしてみました。
しかーし、よく考えたらここは昨年は福岡マラソンで走ったコース。最近10km歩いた記憶はないけれども、昨年は42km走ったんだった。それなら今年歩けないはずがない。ということで、力試しに福岡マラソンのコースをたどって、ほぼ同じルートを歩いてみることにしました。
9:02にデイパックを担いで自宅を出発。およそ30分で福岡市内のランドマーク、我が福岡ソフトバンクホークスの本拠地、福岡ヤフオク!ドームを通過。
ここから海岸線に出て、百道海岸のビーチバレーコートの横を通過します。
10:48には10km地点の生の松原を通過。檀一雄がかつて過ごしていた能古島が正面に見えます。
生の松原は美しい松原の続く海岸ですが、松林の中には、元寇に対する防御として築かれた防塁が今なお残ります。
11:14には長垂海岸に到着。ここは毎年7月上旬の花火大会を見に行くところ。千発も上げないような小規模なローカル花火大会ですが、打ち上げ場所が正面海上の船台で、火の粉を被るような近距離で発射するので、臨場感が満点。ここはお気に入りの花火大会の一つです。
12:01には博多湾のさらに内湾の今津干潟を左に眺めながら北上。この干潟にはカブトガニが生息しているとのこと。海岸を探すが、カブトガニは見られない。
今津干潟を離れ、糸島半島の東岸を北上し、海沿いの23km地点に達すると、道路の左に銀色のUFOのような建物が現れる。これは建築家の葉祥栄さん設計の現役のクリニックの建物。びっくりするほど斬新な建物で、外壁の素材は何だろうかと、とても気になる。触ってみたくなる衝動をグッとこらえる。昭和54年の建造とのことだが、40年を経たいまでも怪しく光っており、夕方にはジェット音を発して飛び立って行ってしまいそうな気がする。
さらに北上して灘山の峠を越えると、正面に現れるのは糸島半島の最北に近い北崎の海岸。
そこから右手に海を眺めながら進むと、このコースでもっともフォトジェニックな桜井二見浦の鳥居と夫婦岩が現れる。ここは日本の渚百選、日本の夕日百選に選出された有名なフォトポイント。観光客も多い。
二見浦を過ぎると山中のコースに入る。商店でミネオラを購入し、栄養および水分補給を行う。正面には糸島富士ともよばれる可也山が現れる。
最後の力を振り絞り、17:28に筑前前原駅に到着。筑肥線に乗り、福岡への帰途についた。休憩を取りながらおよそ8時間半の歩行で、ほぼマラソンの距離。5時間で走ったマラソンほどつらくはなかったが、40kmは歩いても結構疲れるものだと実感。まあ、いわゆる、歳ですね。
2019年6月2日
距離 39.77km 行動時間7:16 平均速度5.46km/h 消費カロリー1880kcal 補給地はコース上に問題なく分布