とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

カキ小屋 福岡の冬の風物詩

 福岡市民は冬になるとカキ小屋に行く。皆さん、マイカキ小屋を持たれているようである。

 糸島半島の西側には、岐志漁港、船越漁港、福吉漁港、深江漁港など、カキ小屋のある漁港があり、30以上のカキ小屋が我こそはと競い合っている。このあたりのカキ小屋はメニューも豊富で、焼きガキだけでなく、カキのアヒージョ、カキシュウマイ、カキチャーハン、ちゃんちゃん焼きなどを楽しめる店もある。

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船越漁港に立ち並ぶカキ小屋

 しかしながら、私は毎年、王道の唐泊恵比須かき小屋一本勝負。浮気をしたことはない。福岡市海釣り公園横のこのカキ小屋は、焼きガキと野菜やサザエのBBQで勝負する昔ながらのカキ小屋。冬になると、そろそろ行かなくてはと、そわそわする。

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唐泊恵比須かき小屋

 難しいことはないが、カキには焼き方、食べ方がある。

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 まずは焼き方。

 カキは二枚貝で、殻が2枚あるが、平らな面(フタ殻)と、膨らんだ面(身殻)がある。

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カキの構造

 まず最初に、平らな面を下にして1分焼く。このまま置きすぎて口を開けてしまうと中の美味しいエキスが流れ出してしまうので、焼きすぎには注意する。

 次に、膨らんだ面を下にして2~3分ほど焼く。フタ殻の周囲からブツブツと液体が出始め、フタ殻と身殻との間にわずかに隙間が見えたら食べ頃サイン。

 左手に軍手を装着し、殻頂を手前にして把持する。右手にはカキナイフを持ち、右側の隙間からナイフを挿入して、ぐいっとフタ殻をこじ開けて、貝柱を切断する。貝柱は、殻頂を手前に持った時に、右側に位置するので、左手に軍手、右手にカキナイフが基本姿勢となる。

 フタ殻が十分に排除できたら、そのまま身殻に唇を付けて、中のエキスをツーッと飲む。

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 右手のナイフを箸に持ち替え、身を食す。

 2つ目以降は、レモンを搾ったり、醤油を垂らしたり、お好みでどうぞ。

 ときどき、焼いている最中に、前方から暴発してしぶきをまき散らし、服を汚すことがあるので、きれいな格好をしていかないように。