今日は6:00に起床した。夜中には何回も目を覚ました。あまりに寒かったからだ。テントから出てみると、側溝の水溜りに氷が張っていた。現在の気温を知りたかったが、iPhoneには電波が届いておらず、アプリが動作せず測定できなかった。
ようやく周囲が明るくなってきた7:00に撤収を開始し、7:40に行動を開始した。七曲峠の道路脇の入り口から九州自然歩道を歩き始めた。よく整備された山道で、小高い山を越えた。山道からは水を湛えはじめた七山ダムがチラリと見えた。
8:08に坂本峠に到着。ここは複数の道路が交錯しており方向がわかりにくい。九州自然歩道がどちらに続いているのか判別できず、5分ほど迷った。地図をよく確認しなくてはいけない。
坂本峠からは石畳で整備された九州自然歩道を蛤岳(はまぐりだけ)に向かう。途中で林道と合流し、蛤水道と並行して山道が続く。蛤水道は1615年ごろから蛤岳からの利水のために作られた水道で、現在はコンクリートで固められ、現役の水道として利用されている。コースから外れるが、気になったので、蛤水道の水源まで行ってみた。
10:30に蛤水道から蛤岳の登山道に入り、10:46に蛤岳の頂上(863m)に到着。頂上には蛤石と呼ばれる巨石があり、その上からは佐賀平野が一望できる。
蛤岳からは稜線を伝い、背振山に向かう。最初の部分は杉が植林された山道で、笹に覆われた山道に変わる。笹の山道のところどころには木製の橋がかけられており、歩きやすく、眺望もよい。南面が開けており、佐賀方面をきれいに見渡すことができる。途中で2か所ほど、がけ崩れで迂回が必要なところがあったが、整備状況は良好で、ここはお勧めしたいルート。
福岡県下の最高峰となる背振山の頂上(1055m)には13:17に到着。360°の眺望が得られる。背振山は九州で最初に開山した山とのことで、頂上には神社が建てられている。頂上では、中華風おこわと味噌汁の昼食を済ませる。
頂上の気温はマイナス4℃。北西の風が骨まで沁みる。
14:06から行動再開。脊振山系の稜線を西に向かう。地上から見ると背振山の頂上のレーダーと対をなして見える、気象庁のレーダーの下を通過。稜線のコースは、笹で覆われた、整備状況の良い歩きやすい道。
稜線上の眺望地である唐人の舞に15:02に到着。ここはこの地を案内された唐からの使者があまりの眺望の美しさに舞った場所ということで名づけられたが、そこまでの眺望ではない。
15:28に今回の九州自然歩道上の最終目的地の椎原峠に到着。ここから椎原集落に向かう下山道に降りる。下山道は渓流に沿った心地よい道。ただし、下山道は5kmと距離がかなりあり、1時間半は必要。17:04に椎原集落のバス停に到着し、17:37のバスで帰途についた。
2020年1月13日 九州自然歩道#6 3日目 七曲峠~蛤岳~背振山~椎原 行動時間8:31 距離19.3km 平均速度3.44km/h 39632歩