とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2020年3月7日 九州自然歩道 23日目 つがね落としの滝~長崎市下黒崎町 

 今日は滝の音を聞きながら目を覚ました。水の落ちる響きを楽しみながらコーヒーを淹れ、8:03にスタートした。

 つがね落としの滝の側道から九州自然歩道に復帰し、舗装路の上り坂をしばらく歩く。小雨がぱらついてきた。8:53に県民の森西ゲートに到着したときには本格的に降り出してきたため、レインパンツをはき、バックパックにはレインカバーを装着した。

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まずは快適な舗装路から

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長崎県民の森西ゲートに到着

 県民の森は岩背戸渓谷に沿って遊歩道がつけてあり、とても景色がよい。しばらく渓谷を楽しみながら進む。ストックを持った早朝ウォーキングの男女にすれ違う。

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岩背戸渓谷に沿った遊歩道

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岩魚が潜んでいそうな

 9:26に県民の森のこまどりの橋に到着し、ここから右折して山道に入る。これまでの心地よい舗装路から、急な傾斜の山道に変わる。このまま県民の森の気持ちの良い舗装路を迂回するコース設定をしてくれてもいいのに、九州自然歩道の設置担当者はよりハードな道を選択する傾向がある。

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重たい荷物を担いでいると、せっかくきれいな渓谷に沿った道があるのに、こっちに行かせるのかよと文句も言いたくなる

 長崎県民の森の部内の名称では健脚コースと名付けられた道のりを歩き、10:22に県民の森キャンプ場の管理棟に到着した。ここはキャンプ場の受付であるが、本日は泊り客は1人もいないとのこと。午後3時に次の客が来るまでは暇だからゆっくりしてくださいということで、ストーブで身体を温めながらシリアルの朝食とする。雨が大粒に変わり、野外作業をしていたと思われる男性たちも次々と管理棟に戻ってくる。

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長崎県民の森キャンプ場のエントランス

 戻ってきた男性から、通り道近くにある笹野食堂について尋ねると、予約制だから電話をかけてみたらよいとのことで電話を掛けるが、あいにく満席だとのこと。残念。管理棟では11:43までゆっくりした後、大粒の雨の中を再スタートした。

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県民の森を出るとすぐに御用堤が現れる

 御用堤の横を通り過ぎ、琴平神社の境内に到着した。それほど大きくない神社だが、鳥居をくぐって石段を下りていくと、ずーっと長い石段が続いていく。千段近い階段ではなかったかと思う。一番下の鳥居をくぐり、12:32にようやく神浦ダムに向かう長い下り道に合流した。

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琴平神社

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神社からの長い石段

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まだまだ続く石段

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下の鳥居に至るまでが長いこと

 ここからは、神浦ダムダム湖を木々の向こうにちらちらと見ながら先に進み、13:20に神浦ダムと神浦市街地との分岐点に到着した。このまま進んでもこの先に補給はなさそう。しかし、神浦の市街までは4km以上あり、山のふもとの海岸べりに家々が並ぶのが見える。とても迷ったが、4km下って、食料品を調達することとした。14:00に神浦市街地に到着し、食料品を買い、14:30に再び山上に向かって歩きはじめた。雨は再び大粒に変わってきた。

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遥か下に見える神浦の町

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この町で食料を調達

 15:20に分岐点に戻り着いた。九州自然歩道の本線に復帰し、15:40に神浦ダムに到着した。ここで小休止した後、ダム湖沿いに進んだ。

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神浦ダム

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ダム湖に沿って上流に進む このときは土砂降り

 16:26にダム湖の最上流部に到達し、ここから右に折れ、舗装された山道に入った。17:00に峠に到着し、牧場を通過した。

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放牧中の牛がわざわざ挨拶に来てくれた

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雨に煙る山並み 写真で見ると荘厳にも感じるが、土砂降りの中を一人で彷徨っていると心細いことこの上ない

 17:40林道から自動車の往来のある舗装路に出た。次第にあたりは暗くなってきた。少し小雨になったところで、道路わきにスペースを見つけ、18:00にテントの設営を開始した。設営を開始するのと同時に、再び大粒の雨が降り出し、装備は雨でぐちゃぐちゃに濡れてしまった。GPSで確認すると、本日の野営地は長崎市下黒崎町の山中で標高257m。とうとう長崎市内に入った。長崎は今日は雨だった。

 

2020年3月7日 九州自然歩道#11 3日目 つがね落としの滝、西海市~下黒崎町、長崎市 雨 12/3 距離27.3km 行動時間10:47 速度2.7km/h 42421歩