九州自然歩道のトレッキングもいよいよ長崎市内。今回は、長崎市内のホテルに仕事の終わった木曜の夜から前泊し、大浴場でゆっくり手足を伸ばして明日から3日間のトレッキングに備えた。
金曜の朝は長崎駅前まで歩き、ふだんはまず食べることのない吉野家で朝ご飯の定食をがっつりと食べてから、前回の九州自然歩道からの離脱地点の長崎市畝刈町までバスで向かった。8:12に畝刈のバス停に到着し、少し先のセブンイレブンで昼食用のおにぎり2個とサラダを購入。8:30から歩行を開始した。
しばらくは舗装路を進み、2回ほどスイッチバックの後、飯盛岳の登山道に入ると整備状況の悪い山道に変わった。途中で九州自然歩道から400m離れた位置に飯盛岳の246mの山頂へのコースがあったため、とりあえず行ってみたが、まったく眺望はなく、三角点も設置されていないようで、残念ながらわざわざコースを外れてまで行くようなものではなかった。
飯盛岳から先の登山道は稜線伝いで、ときどき右手に海が見える好ルート。整備状況も良好で心地よい。しばらく心地よい山道を進むと、牧場の柵が見え、九州自然歩道から100mほど外れたところに矢筈岳の山頂がある。336mの矢筈岳の山頂には10:04に到着。山頂は岩でできており、南方向が開けた絶壁で、眺望は最高に良い。
ここでコンロを出してお湯を沸かし、30分のコーヒーブレイクとした。今日はスターバックスのOrigamiを持参。このコーヒーは香りがよい。
コーヒーブレイクの後は、矢筈岳から600mほどの地点の、あぐりの里というテーマパークのような施設に到着。きれいに植え込みが整備されており、家族連れが多数訪れている。羊などの動物もチラホラ。ここを少し見学して先に進むことにした。
あぐりの里から式見ハイツ、現あぐりの里高原ホテルを経由し、舗装路を進み、11:45に式見ダムに到着した。ここはやや小規模な水源ダム。
式見ダム湖の西岸を進み、山道に入る分岐点でちょうど12:00となったため、ベンチでコンロの準備を始めた。お湯を沸かし、ふかひれスープを作り、畝刈のセブンイレブンで購入したおにぎり2個と卵サラダの昼食とした。食後にアップルティーでさっぱりした。
昼食後は12:32から山登りを開始。ここで、舗装路は終わり、岩屋山までは山道。山頂まで3.5kmの標示。山道の整備状況は良好で、13:41に475mの岩屋山の山頂に到着した。
岩屋山は南面が開けており、長崎市街が一望できる素晴らしい眺めの山頂。山頂は10人以上の登山客で賑わっている。ここでは水を飲みながらしばし休憩。その後、下りに入る。岩屋山からの下りルートはかなり急で、少し苦労した。しかし、しばらく下ると快適な稜線の山道に出た。この稜線の山道は整備状況がすばらしく、木洩れ日もちょうどよく、理想的な山道。4kmほど下り、15:06に市街地に出た。
降りたところは長崎の市街地の油木町。シンボリックな形をした長崎市科学館、体育館の横を通り、平和公園に向かった。
ここでは原爆落下中心地、平和記念像を見学した後、浦上天主堂を経由して金比羅山の登り口に向かった。
時間は16:00とまだ明るいが、今日はすでに8時間近く歩いているので少しつらくなってきた。金比羅山から先には行けなさそうな気もしてきたので、金比羅山の山道に入る前にローソンでしばしのコーヒーブレイクと晩ご飯のおかずを補給した。
その後、16:30に金毘羅山の山道を登り始めた。3.4kmの山道に1時間半をかけてゆっくり上り、18:00に金比羅山の366mの山頂に到着した。ここも長崎市街地が一望できる眺めの良いピークで、数名の登山客が夕暮れの長崎の街を眺めていた。
幸い、金比羅山頂には平らなスペースがあったため、なるべく風の当たりにくい方向にテントを張った。
まだ日だ落ちる前だったため、しばらく写真の整理などしてから晩ご飯の準備を開始した。今日の晩ご飯は、白米と鳥の照り焼き、サラダ、豚汁。量はたっぷりで、白米の浸水時間をたっぷりとったため美味しく炊けた。
ご飯の後には、テントを出て長崎の夜景を楽しんでからシュラフに潜り込んだ。
2020年3月20日 九州自然歩道#12 1日目 長崎市畝刈町~長崎市金毘羅山山頂 晴れ 気温18/10 距離20.7km 行動時間9:54 平均速度2.29km/h 38135歩