とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

竹染 本物の猟師が自ら獲って処理して調理した料理

 私の実家は愛知県で、現在生活する福岡から年に数回、帰省というか、用事というか、不義理をわびる行脚のように故郷への訪問を行う。そのたびに、愛知県に住む弟と合流して、ともに嗜好の似ているアウトドアを楽しんでいる。たいていは愛知県や長野県の山間部に行って釣りをしたり、キャンプをしたり、温泉に入って羽根を伸ばす。

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こんなところに釣りに行く

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こんなアマゴが釣れたり

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ここに餌を投入したらヒットするよと言う弟の指示通りにして一発でかかったイワナ

 そんな帰郷の際に弟が連れて行ってくれた店が、浜松市天竜区二俣の竹染(ちくせん)。当地は現在でこそ平成の大合併浜松市編入され、その後の浜松市政令指定都市への移行で天竜区となっているが、天竜二俣といえば、けっこうな秘境感のあふれるところである。

 竹染の店主の片桐邦雄さんは有名な猟師・漁師で、店で提供する食材は基本的には自らの手で捕獲したもののみ。テレビ番組の「クレイジー・ジャーニー」に登場したり、マンガの「美味しんぼ」に登場したり、罠猟の世界では超有名人。この竹染は、片桐さんが捕獲し、処理し、調理したイノシシやシカ、ウナギなどを食べることができるリアルジビエの店である。予約必須の店であるが、私の好みをしっかり心得ていてくれる弟が手配してくれた。

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 来店したのが、いずれも釣りを終えてからの夜なので、店の全景や捕獲した動物を処理する施設などをお見せできないのが残念。

 店内は、カウンターと個室がいくつか。気取らない落ち着いた造りである。

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 4月のこの日の料理は、地元の山菜中心の前菜から始まり、新鮮なレバーや鹿の刺身、焼き物、天ぷら、肉のおかわりが可能な猪鍋(塩鍋)と進み、最後はこれまた自ら養蜂した蜂蜜のかけられたアイスクリームで締めることとなった。

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 9月に再び連れて行ってもらった時には、川魚中心のメニュー。前菜から始まり、鮎の塩焼き、これまた自分で捕獲した天然ウナギの鰻重をメインとして提供された。

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 肉と魚はすべて店主が山や川から獲ってきたもの。処理も非常によく、臭みなどはまったく感じず、肉の味がしみる。自然の恵みを大切に賞味させて頂こう、と手を合わせたくなるような店だった。(2017年4月22日、9月30日来店)

 

寿司割烹 竹染(ちくせん)

〒431-3314 静岡県浜松市天竜区二俣町二俣2177
TEL 053-926-2572
電話受付時間 9:00-22:30
定休日 月曜日