とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2020年6月14日 英彦山 2日目 英彦山豊前坊~英彦山別所駐車場

 昨夜はあまり眠れなかった。風雨が強くて、何度もポールが折れそうなぐらいテントがきしみ、ペグを打ち込むことができなかったフロアは浮き上がった。現在使用している優秀なテントは、壊れずに何とか持ちこたえてくれてよかった。さいわい東屋の屋根の下にテントを設置したので、雨に悩まされることはなかった。しかし、風は容赦なく吹き付ける。

 5:05の日の出の時間となったが、周囲はガスに包まれまだ薄暗い。テントから出てみると、雨は止んでいる。風はとても強い。

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 昨日痛めた左足は少し痛いが、歩くことはできる。しかし、予定していた残りの25kmほどのコースを歩きとおすことは無理だろう。雨が弱いうちに彦山駅まで戻ろうと決心した。

 風が吹いているときにテントから出ると、入り口から風が吹き込んでテントが膨らみ、テントが飛ばされそうになる。風は5分ぐらいの間隔で、吹いたり止んだりを繰り返しているようだ。タイミングを見計らって、速攻でテントの撤収を行った。普段の生活では、絶対にこんなに機敏に身体を動かすことはない。全日本テント撤収選手権に出場したら、上位に入賞できたのではないかと思われるほどであった。5:45に野営地を離れて、行動を開始した。

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 昨夜野営をしたのは、九州自然歩道の休憩所だが、かつてスキー場として使われていたところのようだ。現在はススキの原が拡がっている。強い風がススキを揺らす。晴れた日は気持ちの良い風景だろう。

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 1kmほど歩いたところで、九州自然歩道が舗装路と合流するところに出た。雨が強く降り出した。辛抱してさらに300mほど進むと、ひこさんホテルの看板が立っている。立ち寄り湯を営業しているようだ。今から入浴できるかと電話をしてみたが、残念ながら11時からの営業とのこと。朝食も宿泊客だけに提供するとのことで、ホテルに立ち寄ることは諦めた。

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 ホテルの入り口の道路にコミュニティバスのバス停があった。1日3便程度だが、彦山駅からの代行バスとうまく接続するように運行している。バス停の前には、営業はしていないが、観光案内所のような建物があり、トイレも使用できる。ここなら雨もしのげそうだ。現在6:15。始発のバスは10:21で4時間以上あるが、ここで善後策を検討することとした。風雨は強く、建物のひさしの下にいるが、時折雨が降り込んでくる。

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 雨が弱まったタイミングで700m先の別所駐車場まで歩いた。ここには自動販売機がある。炭酸飲料水が飲みたかった。雨が弱まったときに展望台に行って風景を撮影したが、ここでも風が強く、鎖を持っていないと飛ばされそうになる。

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 こんな天気なのに、今日は登山客が次々とやってくる。よくもまあ、こんな日に山に登ろうという気になるものだと、自分のことは棚に上げて感心してしまう。

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 10:24にやってきたコミュニティバスに乗って彦山駅に向かった。今回は途中での撤退だ。本来予定していたコースは、英彦山を経由して、鷹ノ巣山犬ヶ岳求菩提山と、修験道の山を歩き繋ごうというものだった。いつかまた、修行に来るつもりだ。

 

2020年6月14日 英彦山豊前坊~英彦山別所駐車場 大雨 気温23/16 距離2.7km 行動時間1:46 平均速度1.27km/h 5710歩