今回の九州自然歩道トレッキングは鹿児島県の大隅半島の南端の佐多岬から7kmほど北の大泊からのスタート。前回はフェリーの欠航によるスケジュール変更を余儀なくされ、目標の佐多岬の先端までは走ってかろうじてクリアしている。
本日は福岡から新幹線、バス、フェリー、バスと乗り継いで、前回の離脱地点の大泊に12:08に到着した。天候は晴れ。路面が少し濡れているが、朝方まで雨が降っていたのかもしれない。南からそよと風が吹いており、気温は16℃と暖かい。ダウンジャケットを脱いでザックの中に詰め込んでから歩き始めた。
鹿屋まで続く県道68号線を通って大泊の集落を抜け、50mほどの標高の峠に至る。峠の外之浦(とのうら)隧道を12:30に通過した。トンネルを抜けた海の見えるカーブのベンチに親子3人が仲良く座って海を見ていた。挨拶しようと思ったら人形だった。よくできていてだまされた。
外之浦の集落を抜け、県道68号線は山に向かう。山にはハゼの紅葉がところどころにアクセントとなっている。
13:00ごろに峠を通過して間泊の海岸線に出た。この海は青く透き通って美しい。ここから隣の竹之浦集落まで道路は海岸線に沿っている。2km近く美しい海岸線が続く。竹之浦では小休止をして、海岸の眺望をしばし楽しんだ。
竹之浦から先は北に向かって山の中に進む。13:53に古里集落を通過したが、このあたりから北から風が吹いてきて気温が下がってきた。古里集落の先で県道68号線からいったん東に離れて山中に進み、岩下集落に向かう。
岩下集落はまさに岩の下の集落。真上には崖が聳えている。ここでもバナナの花を見つけた。
岩下から右折して14:50に郡集落に到着した。ここには芝生の校庭のある素敵な小学校がある。小学校の先に商店があったので、ここでパンを購入して小休止。
15:08に行動を再開し、郡から左折して松山に向かってやや勾配のある舗装路を歩き始めた。300mほど歩くと牛舎があり、柵の中から黒毛の牛が挨拶してくれた。
16:00には松山集落に着き、ここで再び県道68号線に合流する。
県道を歩いていると、道ばたで葉の付いた木の枝を結わえて計量作業をしているのに出くわした。何の葉か聞いたらタブノキとのこと。親切に、蚊取り線香の原料として使われていると教えてくれた。
この先の折山集落からは山道に入るが、その前に自販機で水を購入して夕食に備える。16:20に折山集落から左折して山道に入ったのだが、300mほど進んだところで行き止まりになり、道を間違えているのに気がついた。このあたりは標識がないため、地図をしっかり見直して進むと、木道が枯れ葉の下に見えるところがある。よく観察すると、最近誰かが歩いた跡もある。
高度が上がってきたら風車が見えてきた。稜線はもうすぐだ。16:56に佐多風力発電所の4号機の風車に到着した。ここからは稜線の道を3号機、2号機と進む。2号機の先は集落に降りていく道に続いている。集落についてしまうと、野営地を探すのが難しいかもしれない。あたりを見ると1号機の横には四阿が設置してある。あそこにはテントの設置できそうな広場があるだろうと思って行ってみたら、思った通り芝生の広場が拡がっていた。今日は風車の横の芝生にテントを設置することにして、17:13に行動終了した。
テントを張り終えてから気がついたのだが、北西の風7mで調子よく回っている風車はかなりうるさい。新橋のガード下か、B767の離陸時か、洗濯機の脱水が耳元で行われているかと思うほど。神経の細やかな人は、この場所にテントを設置するのは避けた方が良いと思われる。
2021年1月16日 九州自然歩道 75日目 鹿児島県肝属郡南大隅町大泊~南大隅町折山佐多風力発電所 晴れ 気温16/4℃ 行動時間5:06 距離18.2km 32921歩
往路交通:西新5:36福岡市営地下鉄-博多5:50/6:10九州新幹線つばめ307号-鹿児島中央7:58/8:10鹿児島交通バス-鴨池港8:38/8:50フェリー-垂水港9:37/10:07鹿児島交通バス-ホテル佐多岬12:07-大泊12:08