今回の中国自然歩道トレッキングは山口県岩国市錦町からの再開。山口県と広島県の県境の冠山系を越える。帰宅のための公共交通機関は、錦町から先、広島県に入ってからしばらく進まないと中国自然歩道のルート上にはない。錦町からの距離はおよそ90km。このため、今回は金曜日からトレッキングを開始することとした。
さいわい天気予報では金、土、日とも晴れそう。福岡から始発の新幹線ひかりに乗車して新岩国に7:05に到着。300mほど離れた錦川鉄道の清流新岩国駅まで走り、7:13の列車に乗って、終点の錦町には8:02に到着。錦川沿いに走る錦川鉄道の車窓が見事だった。
8:25に行動開始。まずは国道434号線を錦川に沿って下流に進む。川霧が幻想的。川の色は濃い碧。先週歩いた上流部の木谷峡と同じ色だ。
出合から国道187号線と合流して左折。錦川の支流になる中ノ瀬川を今度は上流に進む。1kmほどで、五味集落から県道131号線に鋭角に右折して山中に進む。道路の落ち葉を掃除していた女性から何事かと声をかけられる。羅漢山まで行くというと、すごく遠いよと心配される。
100mほどの高度差を越え、9:34に谷間の府谷集落に到着。ようやく日が差してきて、身体が温かくなってきた。10:16に大久保のバス終点を通過すると人家は途切れる。
ここからはカーブをいくつも曲がりながら高度を上げていく。10:47に標高480mほどの峠を越えると、下方に本郷の町が見えてきた。
自動車の通らない快適な舗装路を下り、11:27に本郷集落に到着。この辺りの岩国市への合併前の旧行政区は本郷村。これまでの経験では、行政区が異なると両者をつなぐコミュニティバスはほとんど運行されていない。錦町と本郷村も然り。
旧本郷村の中心地で、学校や行政の支所があるので、食堂や商店がないかと探すが見当たらない。仕方なく県道134号線を左折し、本日の行程で最後の集落となりそうな宇塚に進む。宇塚にも何もなく、集落の道路脇でパンを食べながら小休止。
11:58に行動再開し、宇塚を下に見ながら進む。12:14に県道134号線を離れて、国穏寺参道を右折して進む。
国穏寺を経て、石段を登って山門をくぐって12:37に成君寺に到着。成君寺は歴史のある名刹のようだが、現在は無住。
小休止の後に進み始めたが、地図のとおりに進むとひどい藪の状態。200mほど藪漕ぎして進むとずいぶん上の方に道が見えたので復帰。成君寺からのとりつきを間違えているようだ。
13:16に林道茅原線に合流。この道は快適。さらに13:56に県道59号線に合流して左折。ここまでほとんど自動車は通過せず、14:23に笹の折峠に到着して小休止。風が強く、寒い。気温は7℃ほど。
峠からは県道59号線から離れて、右折して林道に入る。緑資源幹線林道で、いくつかの現場で伐採作業をしている。だいたい40年ぐらいのものを伐りだしていたが、15年ぐらいの幼木を切り出している現場があったので、尋ねてみるとパルプ用とのこと。国産の木材はずいぶん値上がりしているので、スギをパルプにしたらもったいないような気がする。
さらに快適な舗装路を進み、途中でポポロの森キャンプ場という看板を見つけて立ち寄ってみる。笹に覆われて、キャンプ場らしいものは見当たらなかった。
15:54には県道121号線と合流して、左折して300mほど先のらかんオートキャンプ場に到着。ここに宿泊してもいいと思ったが、本日は予約のみの受付と表示してあり、管理人は不在のよう。やむなく羅漢山登山口に進み、中腹まで進んで行動終了。標高は872mで5mほどの風が吹く。少し寒い。
2021年11月26日 中国自然歩道11日目 山口県岩国市錦町から岩国市羅漢山 行動距離27.8km 行動時間7:53 獲得高度1775m 46376歩
往路交通 西新5:36福岡市営地下鉄-博多5:49/6:00山陽新幹線ひかり590号レールスター-新岩国7:05/清流新岩国7:13-錦町8:05