今朝は広島市廿日市市の極楽寺に近いところで目を覚ました。外はまだ真っ暗。時刻は4:30。体を刺すように寒い。2019年にトレッキングを開始してからこれまで、九州自然歩道は真冬でも夏用シュラフで乗り切ってきたが、これ以上北に進むと無理かもしれない。現在使用しているシュラフはISUKA Air180Xという430gしかない夏用のもの。PETボトルほどのサイズで、コンパクトで良いのだが、もう少しダウンの量の多いものの購入を検討しよう。外は小雪がチラついている。
周囲がようやく明るくなってきた6:30に撤収を開始した。コーヒーを飲んでから7:30に行動開始。空は今にも雨が降り出しそう。
まずは山頂近くの蛇の池をぐるりと一周する。数種類の睡蓮が池で繁殖していると書いてある。花の時期はきれいだろうな。現在は閉鎖されているが、念のためにキャンプ場の状態をチェック。
池から散策路を通って7:54に極楽寺山(693m)の山頂に到着。残念ながら、山頂付近は木々が繁茂しており、眺望はない。
一願堂を経由して、8:10に極楽寺にお参りする。一願堂とは、極楽寺の大僧正がこの場で即身仏と成り、その間際になんでも一つだけ願い事を叶えてあげようといったことによる。私も一つだけお願いをしてみたが、どうなることやら。期待しています。境内からの瀬戸内海の眺望は見事の一言。
極楽寺からは登山道を下っていくが、整備状況は極めて良好。人気の山のようで、登山者が続々と登ってくる。山頂からの距離を示すよう、200mごとに石の標識が設置されている。
9:11に標高237mの極楽寺山登山口まで降りてきた。石の標識は1800mとなっていた。中国自然歩道の説明板が設置してあり、次の目標地までの距離をみながら、本日の行程を考える。ここから5kmほどでJR五日市の駅となる。その先の公共交通機関は15kmほど先の白川バス停と少し距離がある。さいわい日曜日も1日5便ほどのバスが走る。まだ時間が早いのでなんとかなるかと、先に進むことにした。
登山口から瀬戸内海を眺めながら南に進み、9:20に山陽自動車道を越える。ゴルフ場の横を通過した後、国道2号線の遮音壁に沿って、住宅街の中を東に進む。
10:00に北に進路を変え、10:36に山陽自動車道を越えて山手に向かう。急な坂を登って運動公園の横を通過した後、火葬場に到着した。EADASの示す中国自然歩道のデータでは、火葬場の玄関すぐ横から北に向かうルートとなっている。ためらいがちに火葬場の門をくぐり、玄関周囲を行きつ戻りつしてルートを探すが見つからない。喪服の方々からガン見され、いたたまれずに火葬場から退却した。
火葬場コースは諦めて迂回路を進もうと、火葬場の左の舗装路を登っていくと、フェンスが途切れたところで中国自然歩道の標識が現れた。EADASのデータとは違う。どうもコースの付け替えが行われているようだ。標識から右折して山道に進んだ。
ここから先は良好な整備状態の山道。中国自然歩道の標識が適時に出てくる。登山路ではないのだが、よく人が通っているようだ。沢ごとに名前の札がかけられるなど、管理に手をかけている。
ほとんど勾配のない4kmほどの山道を心地よく歩き、12:09に舗装された荒谷林道に合流した。林道を右折して北に進む。荒谷林道も快適。自動車の通行はなく、鳥の声がよく聞こえる。
林道は次第に高度を下げ、荒谷川に出たところで東に折れるが、中国自然歩道は荒谷林道を離れて西の旧河内峠に進む。
この道は最初こそ舗装されていたが、すぐに荒れた山道に豹変した。倒木を乗り越えて進み、ぬかるみに足を取られながら、13:03に旧河内峠を超えた。
ここから先は落ち葉が深く積もっているが、道の状態は良好になる。右手の斜面の下方には魚切ダムによってできたダム湖があるはずであるが、木々に隠されて眺望はない。
13:20に山道から魚切ダムに出て、舗装路を歩く。大原橋を渡って県道41号線を北に進む。交通量は多い。南から合流した国道433号線をわずかに進むとセブンイレブンがあり、そこが上白川バス停だった。到着時刻は13:40。次のバスは14:56。想定よりも2時間ほど早く着くことができた。広島市内に戻ったら、お好み焼きを食べてから帰ろう。
2021年12月5日 中国自然歩道15日目 広島県廿日市市極楽寺~広島市佐伯区下河内上白川 曇り時々雨 10/1℃ 行動距離15.6km 行動時間6:11 獲得高度880m 41948歩
コースの注意:
広島市佐伯区運動公園~五日市町下河内 EADASデータでは、運動公園から北に200m先の広島市五日市火葬場の中をコースが通るが、現状は火葬場の西側フェンスを進んだ北の端から東に向かってコースが進んでいる。火葬場の中に進むと、喪服の方々からの冷たい視線が刺さる。