とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2021年12月19日 中国自然歩道17日目 広島県広島市安佐南区祇園~安芸郡府中町堂所 幸福の黄色いリボン・赤いリボンに感謝

 本日は広島市内のホテルで5:00に目を覚ました。朝食を済ませて7:20にチェックアウトした。雪が降っている。平和大通りを西に進み、平和記念公園に向かう。

 イサム・ノグチ設計の平和大橋を渡り、開館前の丹下健三設計の端正な姿の平和記念資料館を眺める。資料館から慰霊碑と原爆ドームがまっすぐに見える。慰霊碑に手を合わせてから、原爆ドームの前から市電に乗車した。このルーチンは、広島を訪問したら一度はしないと気が済まない。

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イサム・ノグチ設計の平和大橋

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丹下健三設計の平和記念資料館

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慰霊碑の向こうに原爆ドーム

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 広島駅からは可部線に乗り、8:41に下祇園に到着して行動開始。雪が強く降っている。

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 可部線の線路を越えて西に進み、8:52に祇園の離脱地点に復帰した。ここからはEADASの示すルートにできるだけ忠実に進んだ。このあたりにはイオンモールができるなど、区画整理がなされており、どうしてこんな複雑なルートにしたのか、今では判然としないところがある。

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住宅地の中をうねうねと進む

 西の山手の方に進み、祇園北中学の裏手から広島経済大学に進むコースは消失しており、東に迂回した。祇園周辺は右左折が多く、なかなか手強いスタートだった。

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地図では中学校の校庭から山に進むのだが、、、

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道がないので広島経済大学の丘の下を迂回

 山手から下りてきて大町の市街地を進み、9:45に県道38号線に合流した。このあたりにも、墓地が造成されて先に進むことができないところがあったが、しかたがない。

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コースはこの造成地で途切れていた

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教徳寺の境内を通過

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たぶんこのあたりの斜面に通じていたはず

 この後は、大町の住宅街からアストラムの高架の下を潜り、昨日は上流部を歩いていた安川に出る。のんびりと川沿いに下流に向かって進んだ。右岸は自動車の通行が禁じられており、快適に歩くことができる。国道183号線を越えてさらに安川沿いを直進し、最後は県道459号線の安川新橋を渡って左岸を進み、10:26に中洲の先端に着くと、今度は北に向きを変えて古川河川敷を上流に向かって進む。

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大町ではアストラムの下をくぐる

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安川に沿ってのんびりと進む

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安川新橋で対岸に渡る

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安川と古川との出会からは河川敷を北に進む

 古川は広島の中央を流れる太田川の古い流れのことであろうか。水量はそれほどないが、川岸は葦に覆われ、水鳥が多い。ジョギングや散歩の人に交じって、望遠レンズで鳥の撮影をしている人もいる。このあたりがせせらぎ公園か。

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古川の先には鬼が城山(737m)

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古川には水鳥が多い

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せせらぎ公園

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 古川の最上流の水門には11:11に到着した。この先には太田川が流れる。上流には高瀬大橋が見える。

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古川の最上流部は太田川からの水門になっている

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太田川に出ると上流に高瀬大橋が見える

 正確なコースは太田川の堤防の道であろうが、ここからは車道を離れて太田川河川敷を下流に進む。河川敷には野球場が整備されており、広島カラーの赤のユニフォームを着た少年たちが試合をしていた。

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太田川の河川敷を進む

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少年たちは両チームともに広島カラーのユニフォーム

 11:35に古いトラス構造の安佐大橋を渡った。橋の中央で安佐南区から安佐北区に入った。太田川の左岸を進むと、芸備線の赤い車両が堤防の内側を通り過ぎていった。

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安佐大橋

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太田川の向こうには阿武山(585m)

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芸備線が通りかかった

 安芸矢口駅の近くに吉野家を見つけて昼食とした。地図を見ると、ここから先は人家が減り、食事は困難そう。ゆっくりと昼食を取って12:25に行動再開。

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安芸矢口

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昼食は吉野家のチゲ鍋肉増し

 口田の市街地を縫うように進む。次第に山の方に進むが、いつまでも人家がポツリポツリとあり、なかなか途切れない。途中で延命地蔵尊の延命水という効き目のありそうなのぼりを見つけて立ち寄った。美味しい水だった。

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口田の集落を進む

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延命水で一息

 菰口憩いの森を通過してすぐに蝦蟇が峠となった。この先は曲がりくねった下りとなり、14:09に上温品の住宅街に到着した。ここにはバス停があり、時刻表を見ると1時間に2便程度ある便利な地域。

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蝦蟇が峠

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温品の町が見えてきた

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バスの便数は多い

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 14:13に平林橋を右折して住宅街を高尾山に向けて進む。EADASのデータを見ながら慎重に進むが、高尾山に向かう直登ルートのとりつきが見つからない。YAMAPにも温品からのルートは記載されていない。14:22に安芸高校に到着し、周囲を探してみたところ、ガードレールの切れ目から黄色いリボンが見えた。周囲にヒトの踏み跡もある。もしやと思って進んでみると、今度は赤いリボンも見えてきた。

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平林橋を右折して進む

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安芸高校にぶつかるが登山道はない

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高校の山の手を手がかりを求めて探す

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ガードレールの切れ目に人が通った気配

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その先にテープが結びつけられている

 上の方には自動車専用道の安芸呉自動車道が走っているので、どこかで下を潜らないと進めない。砂防ダムの先にリボンが巻いてあるが、土砂崩れで先に進めそうにない。ふと上を見てみると防音壁にそってガードパイプが設置してある。防音壁まで上って、無事に自動車道の下を潜ることができた。

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安芸呉自動車道をくぐる場所を探す

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通過できた

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動物もこの道を使っている

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 この先も黄色いリボンと赤いリボンが親切に誘導してくれる。EADASの示すコースとは若干異なるが、ボランティアが新しく登山道を付けてくれたのだろうか。神だ。

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伐採して道をつけた痕跡がある

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黄色いリボンと赤いリボンの神としか思えない

 リボンに導かれて登っていると、中国自然歩道の標識が現れ、左から登山道が合流してきた。この登山道がどこから来たのかは不明。木製の階段が設置してあるところ見ると、環境庁整備の中国自然歩道のオリジナルルートの可能性がある。

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唐突に中国自然歩道の標識が現れた

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左から来る登山道が見えた

 結局、EADASの示す方向とは異なるものの、そこそこ快適な道を歩いて、15:09に岩谷観音跡(標高345m)に到着した。

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快適な登山道に変わる

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岩谷観音跡に到着

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 さらに10分ほど進み、観音様が描かれている岩峰に到着した。前に遮るもののない岩場で、非常に眺望が良い。ここが頂上かと思ってYAMAPを確認すると、頂上まではまだかなりある。

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岩に観音像が描かれた岩峰に到着

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眺めは最高

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 さらに岩場をよじ登り、ようやく15:33に高尾山頂上(424m)に到着した。雨が降り始めたので早々に退却。

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高尾山の頂上からの眺望は今ひとつ

 15:50に岩谷観音まで戻り、尾根筋の砂混じりの岩の道を下る。登山道沿いにお地蔵さんがいくつも並んでいる。

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岩谷観音から東に下る

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たくさんのお地蔵さんがお見送りしてくれる

 16:32に府中町の堂所に到着し、ここで中国自然歩道を離脱。住宅街の中を進んで、安芸呉自動車道の上を越えて16:50に温品4丁目バスターミナルに到着して行動終了とした。

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府中町堂所で中国自然歩道を離脱

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安芸呉自動車道を越える

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温品四丁目からバスに乗る

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矢賀駅

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芸備線で広島に

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新幹線で博多に帰る

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2021年12月19日 中国自然歩道17日目 広島県広島市安佐南区祇園安芸郡府中町堂所 雪時々雨 9/1℃ 行動距離23.8km 行動時間8:02 獲得高度894m 44773歩