本日は広島県呉市の北東に位置する野呂山の山頂近くで5:30に目を覚ました。標高は800mほどの位置。周囲にはチラホラと雪が残っている。
山の端が少しずつ明るくなってきた6:30に撤収を開始し、7:15の日の出をコーヒーを飲みながら迎えた。瀬戸内海に浮かぶ島々と四国の山地が見渡せる絶好のロケーション。気持ちがいい。
7:38に行動開始。弘法寺にお参りしてからかつての参道と思われる石段を下り始めた。弘法大師が開山したとされる名刹だ。石段が遙か下まで続く。
8:10に仁王門を通過。ここからは石畳に変わる。途中の馬の背の眺望ポイントで小休止。このあたりまでは適度な間隔で中国自然歩道の標識が出てくる。馬の背からの眺望も素晴らしい。
麓が近づくにつれ、参道らしくなくなってきた。水害の影響かもしれない。1カ所で完全に道が途切れ、徒渉ポイントとなっていた。さいわい石が上手に配置してあり、靴は濡らさずにすむ。
9:15に三本松公園に到着。ここは噴水と弘法大師の像のあるきれいに整備された公園。行動中に飲むお湯を沸かして、サーモスに詰めておいた。
三本松公園からは舗装路となる。すぐに安登(あと)駅への分岐点が現れたが、かなりの藪のようだった。左に新池が見えてきた。野呂山がちょうど池に映り込む。快適な舗装路だ。
奥野原集落の家が見えてきた。左に中切川が流れている。川に沿って下っていき、小林集落を通過して、10:19に梶耶橋を左折する。畑の中に家々が点在する長閑な風景の中を進む。
10:56に安浦町内海の人家が立て込んだ辺りを通過。県道34号線沿いにJAの看板が見えたので、果物でも手に入らないかと立ち寄ってみたが、残念ながら営業していなかった。
安浦町の中心地には立ち寄らないまま、町外れの亀山神社に参拝。立派な石段の上に、きれいに清掃された社が建っていた。
ここからしばらくは県道34号線を北に進む。交通量は多いが歩道があるので安全。2kmほどで県道34号線は左に曲がって東広島に向かうが、県道334号線、次いで353号線の安芸津方面に直進する。
しばらく県道を歩くが、12:05に旧県道に左折して入る。やはり自動車が通らない道の方が気持ちがいい。12:21に旧道からふたたび県道を横切って、今度は山道に進む。
厳重なイノシシの防護柵を開けてさらに奥に進む。中国自然歩道の案内標識がすぐに現れて安心する。心地の良さそうな草地に腰を下ろして休憩。お湯を沸かして、アルファ米の山菜おこわの昼食とした。
13:01に行動を再開して、15分ほどは心地の良い山道を歩いて高度を上げていったが、10分ほど進んで周囲の広葉樹がなくなり、シダが周囲に多くなったところでだんだん怪しくなってきた。最初はシダが丁寧に刈ってあり、歩きやすかったのだが、突然肩上ぐらいのシダの藪が始まった。
シダの中にノイバラやサルトリイバラが混じる。痛い。道は見えず、自然歩道定番の直径15cmの丸太の階段を足で探りながら進む。ヤブ指数100のヤブが100m×3セットほど。いい運動になった。
稜線にたどり着いてからは快適な道となる。13:54に龍目山(368m)のピークに到達した。ここには自然歩道の説明板が設置されていた。
龍目山からはとても快適な非舗装の林道となる。目印の池を14:18に通過し、14:20に林道を左折して、さらに快適な砂利の敷いてある林道を進む。14:25から舗装路となるが、このあたりはEADASのコースとはまったく異なる。
舗装路に変わってからは自然歩道の標識もまったく見かけなくなった。このあたりは自然歩道のとりつきは不明。舗装路は灘山の北を通って、ふたたび自然歩道の標識を見つけることができた。
山の麓には街並みが見え、数キロ先には大きなクレーンが海沿いに見えてきた。あの辺りが安芸津の中心地のようだ。今日の目標を安芸津として舗装路を進む。
15:12に向集落の家並みに入る。右手には呉線の線路が見える。町の中で県道353号線を横切り、ふたたび細い道を東に進む。地図を見ると、この集落から安芸津の中心地の間に小高い山があり、その北を迂回するよう。
15:46に中国自然歩道が安芸津駅にもっとも近接するポイントで離脱し、16:00に安芸津駅に到着して、行動終了とした。
2022年1月10日 中国自然歩道22日目 広島県呉市川尻町野呂山~東広島市安芸津町安芸津駅 晴れ 9/-2℃ 行動距離21.0km 行動時間8:21 獲得高度604m 35176歩