今回の中国自然歩道トレッキングは東広島市の安芸津町からの再開。新幹線、呉線と乗り継いで、9:28に安芸津駅に到着。これが福岡からの最速の交通手段。
9:36に行動を開始し、三津大川を渡って前回中国自然歩道を離脱した金山に向かう。歴史のありそうな柄(つか)酒造が川沿いに建つ三津大川だが、橋は傷だらけで、川底には海がすぐ近くにもかかわらず角の尖った大きな石がゴロゴロしている。ここも水害の被害を受けたのだろうかと気になる。
9:53に金山の離脱地点の到着。お地蔵さんのお出迎え。ここからは三津大川に沿って北に進む。
1kmほど舗装路を北上して右折して、小高い丘の上のため池に向かう。ため池の向こうには県道327号線に沿った向組の集落と、その先には海が見える。
丘から東に下り、県道32号線に入る直前で、集落の中の細い道に左折して県道と並行して北上する。交通量がそこそこあるので、このほうが快適。しかし、500mほどで県道に合流して、しばらくは歩道を歩く。
県道を500mほど北に進んだところで、印内橋の手前で三津大川を見ながら松尾城址のある山に向かう。このあたりの川も尖った岩が埋め尽くしている。やはり上流域から押し流されたよう。
松尾城址の下に建つ蘇我神社には10:34に到着。松尾城は山の上に立っていた。現在は山だけが残っている。
この先、農道を歩いて進むが、誤ってトンカラリンの方向に進んでしまって引き返した。トンカラリンとは、トンネル状の古墳時代の遺構。今回はスキップ。方向を間違えた理由は、本日はiPhoneのGPSが動作せず、地図アプリと連動しないため。YAMAPを見ると現在は海の上を歩いていることになっている。本日は読図の訓練日になりそうだ。
10:52に松尾城への登山口を通過して、岩伏川に沿って北に進む。ところどころ川が荒れている。
岩伏は棚田で知られていたようだが、現在はほとんどが耕作放棄地となっており、石垣のみが残っている。何軒かは今も住んでいるようで、その辺りの圃場だけが手入れされている。ゆっくりと上る山道の両側にはかつては棚田だっただろう石垣が1km近くも続いているが、現状は残念だ。
集落を過ぎたところで、道の脇のシダの中に中国自然歩道のコース変更の看板が埋もれていた。事前に平成13年にレポートを上げてくれていた基愛さんの情報でルート変更を知っていたので大丈夫だったが、知らなかったらヤブの中に突入するところだった。
11:52に戸石峠を通過。ここまですべて舗装路が続いている。峠の先で旧中国自然歩道の憩いの森からの道の合流点を通過した。峠の先には雪が残っている。軽トラらしい車両の通過跡とシカと思われる動物の歩行跡だけが雪の上に残っていた。
このあとは戸石集落を通過し、12:28に大谷集落を通過。大谷では大根の収穫をしているおじさんに挨拶をして進む。大谷には棚田が保存されていてきれいだ。地域のボランティアが保存に尽力しているよう。
この先しばらく舗装路を進み、12:56に県道330号線に合流して仁賀小学校の辺りで県道330号線に合流して賀茂川に沿って北東に進む。
賀茂川沿いの草地で昼食とした。相方の味噌ラーメンが美味しそう。私は本日はシーフードヌードルとおにぎり。食後にはコーヒーを飲んで13:40に行動再開。
県道330号線の歩道を1.5kmほど進んだ中西谷集落で面白い看板を見つけた。中国自然歩道歩行者へのトイレの案内だ。こういうのは嬉しく、珍しく、ありがたい。
14:02にそのトイレのある梅王園横の消防団の先を右折して山道に入る。ここで本日初めての非舗装路を進む。舗装路よりも土の道の方が歩きやすく、足に優しい。14:17に峠を通過。
この先は舗装路に変わったが、50mほど道路が崩落していた。崩落地を少し下りて巻いて、問題なく進むことができた。
14:41に東野の集落に入り、風格のある長善寺に参拝。ここからは国道432号線と並行に、賀茂川に沿って進む。ところどころ古い家並みが残っている。
15:51に竹原市の街並み保存地区に入る。この辺りには古い家並みが大切に保存されている。中国自然歩道は街並み保存地区のいいところをうまく歩かせるようにしてある。16:06に保存地区の南端に到達して、自然歩道を離脱。その先の道の駅たけはらで行動終了とした。
本日はGPSのコンパスセンサーかアンテナに不調が生じていて、歩行データが残せず残念。同行した相方のデータが得られたら、追記する予定。
2022年1月15日 中国自然歩道23日目 広島県東広島市安芸津~竹原市竹原本町 曇り 7/-4℃ 行動距離22.5km 行動時間6:38 獲得高度m 41626歩