とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年1月16日 中国自然歩道24日目 広島県竹原市竹原本町~三原市本郷 おんかかかびさんまえいそわか

 昨日は広島県竹原市内のホテルに宿泊。テント泊の機材がないと、荷重は3kgほどしかないため非常に楽。本日は距離が短いため、9:00にホテルをチェックアウト。ホテルの玄関前で制服を着たスタッフが箒で掃除をしている。掃除をする姿勢がシャンとして気持ちが良い。挨拶を交わすと、「こちらの道を進んで、50mほど先の橋を渡ると町並みがきれいですよ」と教えてくれる。的確だ。

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ホテルを出発

 言われたとおりに進み、街中に流れる本川に架かる橋を渡る。歴史を感じる町並みに入る。

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本川を渡る

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町並み保存地区に進む

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ここではCoca Colaも遠慮がち

 まずは古い町並みの北になる照蓮寺への階段を上る。鐘楼を持つ立派な山門が出迎えてくれる。お参りして次に進む。

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照蓮寺の山門

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町並みに戻る

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 かかえ地蔵尊の坂道を上りながら、のぼりに書かれたご真言の「おんかかかびさんまえいそわか」を覚えておいた。お地蔵さんの前で唱えてみたら、効きそうな気がした。

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真言の書かれたのぼりが地蔵尊まで続く

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 西方寺も美しいところだった。とくに本堂のさらに上に建てられた普明閣からの竹原市街は素晴らしい眺めだった。

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西方寺の石段を登る

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普明閣

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普明閣から竹原の町が一望できる

 重要文化財の松坂家邸宅や、ニッカウヰスキーを創立した竹鶴政孝の生家である竹鶴酒造の前を通過する。

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松坂家

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竹鶴酒造

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竹鶴政孝銅像

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NIPPONIA HOTELも気になる

 町並み保存地区の南のはずれまで行き、道の駅たけはらで相方と合流し、10:00に行動を開始した。

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本町の外れに頼山陽銅像

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道の駅たけはら

 まずは竹原本町の離脱地点まで戻り、北に進んで県道75号線を歩きはじめる。交通量は多い。10:20にEADAS地図上の山道への分岐点にさしかかるが、迂回の指示が掲示してある。この先のコース状況については、平成13年にここを通過した基愛さんのHPでは靴が沈み込むような悪路で引き返したとなっていたが、やはり廃道となったようだ。こういう掲示があると助かる。竹原市は親切だ。

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本町の角から再スタート

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おしゃれな竹原小学校

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県道75線を北に進む

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中国自然歩道の不通区間が明示してあった

 迂回指示に従い、10:27に県道75号線から県道369号線に進む。センターラインはなくなり、交通量もほとんどなくなる。歩くのにはこちらの方がありがたい。

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県道75号線から県道369号線に進む

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 自動車のほとんど通らない県道369号線をのんびりと登り、11:03に峠を通過。先には小梨の集落が見えてきた。地図では集落内の神社のところから右折して山中に入る。道路の右に中国自然歩道の道標が出てきた。200mほど山道に進むと、大池というため池が出てきた。

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竹原の町がずいぶん下に見えてきた

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峠を越える

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その先に小梨集落

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亀山八幡宮から右折する

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200mほどで大池

 大池には中国自然歩道通行不能の看板が掲示してある。県道75号線からここまでの3kmほどが通行不能で、県道369号線に迂回したことになる。大池で中国自然歩道のオリジナルルートに復帰するが、通行不能の旧道の方に歯地蔵という気になる看板がある。せっかくだから行ってみた。

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こちらにも不通区間掲示

 踏み跡のほとんどついていない山道を300mほど進むと諏訪神社が現れ、その先200mほどで歯地蔵が現れた。道路脇に小さな祠が据えてあり、PETボトルの水が供えてある。周囲には清掃をした痕跡が残っていた。

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歯地蔵

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 11:32に大池の分岐点に戻り、舗装路をさらに北に進む。11:40に小梨集落の最後の家を通過したところからは非舗装路に変わる。整備状況はまずまずで、とくに歩きにくいところはない。頭上に高圧線が通っていることから、メインテナンスに使用されているのかもしれない。

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小梨集落の北の外れからは山道

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快適に進むことができる

 30分ほど歩くと蟻ヶ平山への登山道入口を示すピンクテープが現れ、12:19に標高357mの蟻ヶ平山の頂上に到着した。頂上には三角点と南方小学校の校歌の碑、それとブランコがあった。ロープが切れそうで心配だったが、ブランコに揺られてこの先の風景を楽しんでみた。

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蟻ヶ平山の登り口は見落としやすい

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蟻ヶ平山の山頂

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三角点

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なぜかブランコ

 頂上からは地図上では東に向かう直登ルートがありそうだったが、とりつきは見つからず、もと来た道を引き返した。登山口からは北に向かって進む。下り斜面に入ったあたりから倒木が多くなり、コースの不明なところが現れたが、ほどなくきれいな道が続き、突然のように大きな中国自然歩道の説明板が正面に現れた。

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下山路で見かけた防空壕

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倒木の多いこの先がすこし分かりにくい

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正面にどーんと説明板

 説明板のすぐ先にはベンチが設置してあったため、お湯を沸かして昼食とした。昼食後のコーヒーを済ませて13:50に行動再開。すぐに本郷カントリークラブの害獣防御柵に着いた。

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カントリー倶楽部の入口には防御柵

 先行者の情報では、カントリークラブのこの区間は、中国自然歩道の歩行者には通行が許可されているとのことであったので柵を通過。心地の良いゴルフコース脇の舗装路を歩く。カートに乗った4人組がビックリしたような目でこちらを見る。

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コース脇の道を進む

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 300mほどでコースからの出口となり、ふたたび害獣防御柵を越えて歩く。1kmほども進まないうちに右手に本郷カントリー倶楽部の看板が現れ、尾原集落で国道2号線の信号を渡った。

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北の出口にはしっかりと看板が

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国道2号線

 信号の先には貞丸古墳の看板が見える。丘の中腹の古墳まで歩き、奥行き5mほどの横穴式の古墳の中を見学する。説明板には石棺の石材は兵庫県高砂市の産とのこと。重機のない時代に、一体どうやってここまで運んだのだろう。

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貞丸古墳

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横穴式古墳

 続いて御年代(みとしろ)古墳。ここも立派な横穴式の古墳。奥行きは10m以上あり、石室は2つに分かれている。埋葬品は東京国立博物館に収められているというから、よっぽど優れた埋葬品が見つかったのだろう。

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御年代古墳

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 ここからは尾原川に沿って東に進む。15:35に梅木平(ばいきひら)古墳に立ち寄る。ここは全長13mと巨大。使われている石も巨石ばかり。誰が埋葬されているのか分からないのが不思議。

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尾原川

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梅木平古墳

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 この先は本郷中学校の横を通過し、甑天満宮の階段前を横切り先に進む。右手に東洋製罐、コカコーラジャパンボトラーズと、よく聞く名前の会社を眺めながら先に進む。

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天満宮

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東洋製罐

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コカ・コーラボトラー

 15:53に沼田川にかかる本郷橋の西詰で今回は中国自然歩道を離脱。右手の高山城跡と左手の新高山城跡を眺めながら本郷歩道橋を渡る。

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沼田川西で離脱

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本郷橋の上流には小早川氏の高山城と新高山

 16:04に本郷駅に到着し、16:22の山陽本線で帰途についた。

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三原市本郷生涯学習センター

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本郷駅

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山陽本線

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2022年1月16日 中国自然歩道24日目 広島県竹原市竹原本町~三原市本郷 曇り 8/-1℃ 行動距離17.4km 行動時間6:04 獲得高度711m 33596歩

復路交通:本郷16:00山陽本線-広島17:28/17:55山陽新幹線さくら565号-博多19:02