とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年2月5日 中国自然歩道29日目 広島県福山市万能倉~福山市山野町岩屋権現 君がため春の野に摘む蕗の薹

 本日の中国自然歩道トレッキングは広島県福山市万能倉からの再開。繰り返しになるが、「まなぐら」は難読駅として有名。

 福岡の自宅から、地下鉄、山陽新幹線のぞみ2号、山陽新幹線ひかりレールスター590号、JR福塩線と乗り継いで8:39に万能倉駅に到着。車窓風景は、広島から先は雪。少し心配になってきた。天気予報では晴れだったのに。

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広島からは天気予報に反して雪になる

 新幹線の中で、セブンイレブンで購入したカフェラテを飲みながらサンドイッチの朝食を食べたのだが、カフェラテの蓋の閉め方が不完全で、Tシャツの首から胸にかけてコーヒーをこぼしてしまった。歩くとコーヒーの香りがしてくる。セブンイレブンのコーヒーはどうも苦手だ。3回に1回ぐらいやってしまう。

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福山は晴れていてホッとした

 コーヒーの匂いをプンプンさせながら、万能倉駅から8:46に行動開始。5分ほどで前回自然歩道を離脱した賀茂川に架かる岩成橋南詰に到着。ここから加茂川に沿って西岸を北に進む。

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福塩線の万能倉駅で下車

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狭い道を猛スピードの自動車が通り過ぎる万能倉の中心街を通過

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岩成橋南詰で中国自然歩道に復帰

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加茂川上流域に進む

 住宅の点在する中をのんびりと歩き、9:08に加茂郵便局、9:13に田中橋を通過した。

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加茂郵便局を通過

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田中橋を通過

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ときおり四つ堂と呼ばれる道行く人のための休憩所がある

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 この先の双葉大橋で県道391号線に出たところで左折。300mほど県道を進んで、県道が左にカーブするところで正面の階段を上って倉神社にお参りした。小さいけれども、よく手入れされた神社。今日はとくに庭に雪があるため美しく見える。階段の途中からは街並みが一望できた。

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双葉大橋から県道391号線を左折

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倉神社にお参り

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倉神社の山門からの眺めが良い

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 倉神社にお参りした後は、桑本集落の中を進み、倉田池を経て、猪の子古墳に立ち寄る。集落からは一段高いところにある円墳でやや小ぶり。中を見ることはできるが、改修のためか、やぐらが組んであるため中に入ることはできない。

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倉田池

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猪の子古墳

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小ぶりな円墳

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現在は中に立ち入れない

 集落の中をジグザグに進み、9:57にいったん国道182号線に出て左折した。ここにある中国バスの大田石バス停で時刻表のチェック。県道のすぐ先の右手に、中国自然歩道の大きな説明板が立っているのが見えた。

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国道182号線にいったん合流

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大田石バス停

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すぐ先に中国自然歩道の大きな案内板

 交通量の多い国道から、すぐに右折して上りの道に入る。上った先は加茂ハイツという住宅地。家が建ち並ぶ中を北に進み、10:11に突き当たりにある法光寺にお参り。ちょうど女性が庭に箒をかけて、きれいな掃き目を付けているところだった。

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案内板から坂を上る

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上った先が加茂ハイツ

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住宅街を進む

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法光寺

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 法光寺から少し戻ったところの天神山登山口から山道に入る。わずか5分ほど上っただけで、10:30に天神山(188m)の山頂に到着。かつては城が建てられていたという山頂には、ゴロゴロと巨石が転がっている。残念ながら眺望はない。ここでハニーラテを飲みながら小休止。

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天神山に進む

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天神山の山頂には巨石

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 この先は稜線の道となる。陽の当たらないところには雪がある。道のところどころに石仏が据えてある。

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稜線の道を進む

 3kmほども快適な山道を楽しむ。ほどほどの距離ごとに中国自然歩道の道標が現れるので心強い。11:32に西谷石切場で舗装された林道と合流した。

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舗装路に合流

 左に石切場を見ながら進み、すぐにまた山道に右折して進む。今度は取り付きには笹が茂るヤブだったため、藪漕ぎかと身構えたが、さいわいヤブ指数は20%ぐらい。ほどなくヤブを通過し、小さな池のそばの道を進み始める。この頃から雪が強くなってきた。

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石切場の先から山道に進む

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ヤブ指数は20%ぐらい

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2つの池を見ながら進む

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 その先には平らに造成された区域があり、重機が停まっていた。山道はダンプカーの通るような踏み固められた砂利道に変わり、次いで舗装路となった。

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ここで山道区間は終わる

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重機がうなりを上げている

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ダンプカーに踏み固められた道となる

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舗装路に変わる

 1kmほど舗装路を進んだところで、中国自然歩道の標識が右の山道を示していた。12:03に山道に進んだが、整備状態は良好。ただし、雪がだんだん深くなってきた。ローカットのトレランシューズでは少しずつ雪が入って、靴下が湿ってきた。

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大谷池に向かって進む

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右手の山道に

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整備状況は良好

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右手は深い谷

 右手の谷底からは川の流れる音が聞こえる。雪のためあまり景色は楽しめないが、晴れていたらきっと心地よい眺めが広がっているだろう。途中で1カ所だけ山道の崩落箇所があった。倒木を跨いで、少しだけ上に巻いて、なんなく通過できた。

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途中で1か所だけ崩落場所があった

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全般的に親切な道標の設置

 12:26に山道が終わり、大谷池に到着した。貯水のための人造の池だが、端から端まで見渡せないほど大きい。ここから先は舗装路となる。池に沿って、眺めを楽しみながら快適に進む。

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大谷池に到着

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広く、静か

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 大谷池を過ぎたところからダンプカーの通行が増えてきた。スピードを緩めてはくれるが、道幅いっぱいなので、雪の中に避けなければならない。山中のダンプカーは無粋だ。

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トラック注意の看板があるが、まさにその通り

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道幅いっぱいのトラック

 13:15に姫谷への分岐点を通過し、13:50に菅町の枝垂れ桜に到着。桜の時期にはまだ早いが、周囲2.5mのサクラとはどんなものか見てみようと立ち寄ってみたが、民家の庭にあるため近づけない。残念ながら遠くから眺めただけ。

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菅町の枝垂れ桜はこの民家の裏庭だった

 14:00に菅町の集落を通過。集落の外れの照専寺に立ち寄ってみたが、すでに廃寺となっているようだった。

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管町の集落

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専照寺は廃寺のよう

 その先では巨大な産廃施設を通過した。山2つ、谷1つ使った、広大な施設だった。重機が大きな音を立てている。

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ここでも重機がうなりを上げる

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山を2つ切り崩し、谷を埋める

 産廃施設の先の分岐点を右に進み、山道を少し登って、14:30に岩室観音に到着。ここの社は小さいが、社の裏手の岩からの眺めが良い。ひと登りして眺望を楽しむ。その後で、社の軒を借りてお湯を沸かして、おにぎりと味噌汁の昼食とした。

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産廃の先を右手に曲がる

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左手の山道に進む

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その先に岩室観音の小さな社

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裏手の岩の上からの眺望が良い

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 身体が温まった後で、15:00に行動を再開し、15:19に楠田集落を通過。谷に走る県道418号線を横切って山道に進む。

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楠田集落を通過

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県道418号線に出る

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バス停はあるが

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路傍にバスもある

 谷川に沿った山道を進み、15:43に笠木谷の高松寺に到着。きれいに整備されたお寺だった。ご先祖様のために鐘を撞きましょうとのことで、一回撞かせてもらった。遠くまで届くような鐘の音だった。

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谷川に沿った道を進む

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笠木谷の高松寺

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鐘を撞かせてもらった

 さらに雪の多い山道を進み、16:25に馬乗山登山口を通過して、すこしずつ高度を下げていく。1軒の家を通過した後は再び山道となる。その先に、岩屋権現まで0.2kmの標識が現れ、木製の階段を下り始める。雪で滑る。

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峠は雪が深い

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馬乗山登山道には進まず、高度を下げる

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 何度か滑りながら16:47に岩屋権現に到着。大きな岩の洞の中に岩屋権現が祀られていた。すでに暗くなってきたため、本日はここで行動終了。

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2022年2月5日 中国自然歩道29日目 広島県福山市万能倉~福山市山野町岩屋権現 雪 4/-3℃ 行動距離22.6km 行動時間7:59 獲得高度1314m 40936歩

往路交通:西新5:49福岡市営地下鉄-博多6:02/6:15山陽新幹線のぞみ2号-広島7:21/7:26山陽新幹線ひかりレールスター590号-福山8:05/8:17JR福塩線-万能倉8:39