とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

関西シウマイ弁当

 姫路駅の新幹線のホームで駅弁を買った。

 この日は兵庫県姫路市の砥堀(とほり)駅から17:22発のJR播但(ばんたん)線に乗り、姫路駅に17:34に到着。姫路駅では14分の乗り換え時間に博多までの乗車券と新幹線特急券を購入して、17:48発の新幹線さくら567号に乗らなければならない。

播但線が姫路駅に到着

 有人窓口に走り、砥堀駅でタッチしたSUICAを無効化して、砥堀駅から博多までの通しの乗車券と新幹線特急券を発券してもらい、カードでの支払いを済ませたら17:41。新幹線の改札を通過したときには17:42だった。

 さくら567号は博多まで乗り換えの必要がなく、2時間以上車上の人となる。そこで、車内での食料の調達に考えていたのが、駅構内のセブンイレブンであったが、レジに長い行列ができていた。

 構内には「14番線にさくら567号、鹿児島中央行きが参ります」とアナウンスが流れはじめた。諦めてホームに上がるエスカレーターに乗った。仕方がない。ザックの中のチョコレートと、レモンティーで空腹を癒やせばいいやと腹を括った。

 14番線ホームを8両編成の1号車の位置に向かって歩き始めると、ホームに駅弁のスタンドがある。駅弁もいいかと覗いてみると、なんと大好物のシウマイ弁当があるではないか。いつものシウマイ弁当とどこか違うが、選択の余地はない。千円札を取り出して一つ購入すると、ちょうど入線してきた新幹線に乗車した。

姫路駅に新幹線が入線

 今日の昼食は、カップヌードルとおにぎり一つ。食後にみそ味の団子をおやつに食べたが、すでにお腹はペコペコ。車内も混んでいないので、さっそくシウマイ弁当を拡げることにした。

 改めてパッケージを見てみると、「関西シウマイ御弁当」と書いてある。いつもの崎陽軒シウマイ弁当とは違う。経木でできた容器は同じだが、崎陽軒の包装は黄色だったような気がする。

 蓋を開けてみた。おかずのパートをじっくり観察する。シウマイは5つで同じ。しかし、タケノコの形が違う。塩サバが入っているが、崎陽軒はマグロだったような気がする。

 漬物コーナーにはキュウリの柴漬けのようなものが入っているが、紅ショウガじゃなかったっけ?海苔もない。それに、アンズがない。代わりに黒豆が入っている。うーむ、違う。

 ご飯も微妙に違う。上にかかっていたのは黒ゴマだったよな。梅干しは青梅だったし。

 もう一度包装紙を見てみると、まねき食品×崎陽軒となっている。これは崎陽軒シウマイ弁当ではなく、まねき食品のコラボ弁当のようだ。

 崎陽軒シウマイ弁当ではないことは分かったが、弁当を入手できただけでも文句はない。食べながら検索をして、まねき食品について調べてみた。

 まねき食品は、まさに姫路市に本社を置く外食産業。1889年に当時の「まねき」が姫路駅で経木の折詰めに入れた幕の内弁当を販売したのが、駅弁における幕の内弁当の始まりだとされている。駅弁界の名門だった。

 そんなことを検索しつつ読みながら、30分ほどで岡山に着くまでには米粒一つ残さず食べ終えた。心なしかそれぞれのおかずの味が薄味。いつもの食べ慣れたシウマイ弁当とはちょっと違う。

こちらが崎陽軒シウマイ弁当


 以前のエントリに崎陽軒シウマイ弁当のことを書いているが、このシウマイ弁当には亡くなったおじいさんとの大切な記憶と思い入れがある。

 

nayutakun.hatenablog.com

 まねき食品さんには悪いが、崎陽軒シウマイ弁当こそが、自分の死ぬ前に食べたい30の食べ物のひとつだと再確認した。