とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年4月30日 近畿自然歩道8日目(通算180日) 兵庫県神戸市北区つくはら湖〜神戸市東灘区六甲山 眼下には神戸の街並み

 本日はつくはら湖畔のテントの中で5:00に起床。日の出は5:10ですでに明るい。

つくはら湖畔にて

 カフェオレと軽食の朝食を済ませて、昨日一日中降られて湿った物を、外にぶら下げて、パッキングの前に少しでも乾かす。一日降り続いた雨は、夜中には止んだが、まだ太陽は顔を出さない。

世の中で何が一番嫌かと聞かれたら、朝起きてびしょ濡れの靴下をはいて、グショグショの靴の中に足を入れることと答える

 ほとんどのものは湿ったままだが、パッキングを終えて6:10に行動開始。湖畔の道でジョギングの方数名とすれ違う。

ジョガーの朝は早い

 6:48につくはら湖東端のサイクリングターミナルに到着。まだ営業前。自販機があるかと期待したが、残念ながら設置されていなかった。

サイクリングターミナル

 志染川を渡って県道に沿って歩く。交通量は多いが歩道はある。ほどなく道標が現れ、山道に左折。小高い丘を越えてから右折するのだが、ここは迷いやすいポイント。一つ目の標識で曲がらず、2つ目で鋭角に右折する。近畿自然歩道の標識がわかりにくい方向を向いているため、間違えやすい。

つくはら湖からはしばらく県道85号線を歩く

ほどなく標識に従って山中に左折

道標は出てくる

2つめの道標の裏面に従う

こちらに気がつかないといけない

 この後は、山田町坂本集落の田園地帯をのんびりと進む。ようやく日が差してきた。

うっすらと日が差してきた

 8:00に八幡神社に参拝し、次いで片道500mほど寄り道して無動寺にもお参り。女性が1人で草取りをされていたが、境内は広く、手入れが大変そうだ。

八幡神社

りっぱな三重の塔もある

さらに無動寺にも立ち寄る

 8:36に国道428号線に突き当たり、北に100mほど進んで、再び右折して集落の中を進む。

無動寺の先で国道428号線と交差

100mほど北に進んで、この道標で右折

 8:42に成道寺を通過。集落の中の道を歩いていると、道標の指示が不自然なことに気がついた。道標は北と南と両方を差す。民家に囲まれているせいか、説明板などは配置されていないが、近畿自然歩道の北方面に進む道と六甲方面への分岐点だと合点がいった。今回は右折して六甲方面に進む。

成道寺

ここが近畿自然歩道の分岐点

気をつけて見ないと分岐点とは気づかない

 右手に大滝口バス停を見ながら、9:03に県道と合流。その先のファミマで朝食用にパンを購入して、9:22に箕谷ジャンクションの側道を通過。

大滝口バス停を通過

1kmほど国道428号線に沿って歩く

箕谷ジャンクションから側道に入る

 川沿いの側道を歩いていると、ちょうど日当たりの良いスペースがあった。人通りも少ない。ここぞとばかり、ザックから荷物を取り出して、朝食を摂りながらの虫干タイム。1時間ほどですっかり乾いて気持ちが良い。

びっしょり濡れたザックの中身を乾かす

 10:15に荷物を詰め込んで行動再開。谷上駅の近くのなか卯で早めの昼食の親子丼をかきこんだ。

谷上の町並みには店舗がたくさん

 10:55から山田登山口から六甲山系に入る。登山口の標識こそ貧弱だったが、その先の整備状況は素晴らしい。また、登山者が多い。つねに前後に登山者が見えるほど。

谷上駅の高架下に進む

登山口には小さな看板のみ

その先にはていねいな道標

心地の良い道が続く

 自然観察をしながらのんびりと登って11:57に植物園に到着。ここに多くの登山者が入っていくようだが、さらに植物園の前の県道18号線を進む。

ゆっくり1時間で森林植物園に到着

植物園の門からは県道16号線を東に進む

 道標が右手に現れて山道に入る。県道と並行して進むが、右の谷に下り始めた。ヌケ谷だ。何ヶ所かで渡渉。飛び石伝いに渡ることができる。

道標に従ってヌケ谷に向かう山道に進む

ときおり舗装路と交差する

ヌケ谷には急勾配の下り

数カ所の徒渉もある

 12:37に大きな砂防ダムダムを乗り越えた。その先に道標が現れた。たぶんここがトゥエンティクロスというポイント。

大きな砂防ダムが正面に現れる

脇の階段で砂防ダムを越える

さらに徒渉を繰り返す

 ここで、徳川道に方向をかえ、砂防ダムを2つほど過ぎる。砂防ダムに流れ込む川は生田川で、神戸の市街地に流れていく。

徳川道に進む

生田川上流の砂防ダム

道の整備状況は素晴らしい

道幅の十分にある徳川道

徒渉ポイントもあるが

 13:18に三枚岩のとりつきから登り始める。コースタイム40分のほぼ直登ルート。これは自分の勘違いで、事前に目を通した地図のコース上に、三国池、三国岩とあったため、勢いで三枚岩まで登ってしまった。上部には道はなく、ハードな上りだった。13:40に三枚岩(609m)に到着したが、眺望はなし。苦労したかいがなかった。

コンクリートの徒渉ポイントの手前から三枚岩に取り付く

けっこうな登り

残念ながら頂上からの眺望はなし

 さらに、来た道を引き返すのもつまらないと思い、新穂高を経由して進むことにした。読図もせずに適当に踏み跡をたどったら、まったくの道間違いで、断崖の直前で引き返した。

 14:10にようやく新穂高(648m)にたどり着いたが、ここも眺望なし。なんということだ。汗まみれになりながら、笹の原を抜ける。

穂高の頂上にも眺望はなし

ときどき木々の間からチラリと

深いササの藪を下る

 14:32にようやく徳川道に復帰。徳川道とは、参勤交代の大名行列が外国人の居留する神戸を通過しないように、徳川幕府が普請した迂回路だという。生麦事件の後のことだろうか?それにしても、大名もすごいところを迂回させられたものだ。

 14:43に穂高湖を通過し、しばらく舗装路を進む。神戸市自然の家の先に道標が現れ、階段を上って山道に入る。

穂高湖を通過

しばらく舗装路を歩く

神戸市立自然の家を通過

然の家の先で山道に進む

ときおり舗装路と交差する

 この先は道標がいくつか出てくる。三枚岩と間違えた三国池、三国岩を通過する。企業の山荘などが点在するよく整備された山道を進んで、15:54にダイヤモンドポイントに到着。息をのむような素晴らしい眺望。ダイヤモンドポイントの往復路では、男女が草刈りをしてくれている。こういうボランティアに支えられているのだな。感謝。

ときどき近畿自然歩道の道標も出てくる

三国岩

ササの香りがする、ボランティアに整備されたばかりの道

ダイヤモンドポイントからの眺め

 この先も山道はよく整備されているが、EADASのデータに従うと、ときどき別荘地が通過できず、迂回を余儀なくされる。16:47に六甲ビジターセンターに到着し、しばし眺望を楽しむ。

ときどき通せんぼされる

六甲ビジターセンターに到着

ビジターセンターからの眺めは最高

 17:00に行動を再開。眺望の良いゴルフ場の横を通って、17:39に六甲ガーデンテラスに到着。食事を摂ろうと思っていたが、あまりに人が多く断念。

海に向かって打ち下ろす素晴らしいコース

六甲ガーデンテラスはすごい人だかり

 さらに歩き続け、日没の迫る18:32に西おたふく山周辺で行動終了。

2022年4月30日 近畿自然歩道8日目(通算180日)兵庫県神戸市北区つくはら湖〜神戸市東灘区六甲山 晴れ 19/9℃ 行動距離28.7km 行動時間12:21 獲得高度1836m 51004歩