5:45に起床。昨日の午後は雲ひとつない完璧な青空だったにも関わらず、夜半から雨。残念ながら天気予報通りだった。朝から降り頻る雨は辛い。すでに外は明るいが、お湯を沸かして、クラッカーで朝食。善後策を検討する。
善後策とはいっても、歩くより他に策はない。覚悟を決めて、7:10にテント内でのパッキング完了。あとは雨具を装着して、外に飛び出して、可及的に短時間でテントを撤収するのみ。いやいや、ずぶ濡れのテントをザックのどこにしまうかでも、その後のQOLは大きく異なる。現在のザック内の荷物をどんな順番で取り出して、できるだけ下の方にずぶ濡れテントを収納できるようにイメージを組み立ててから、テントのファスナーを開けた。
木立の中にテントを張ったが、雨は強い。イメージ通りに作業を終えて、7:25に行動開始。
西おたふく山から六甲山全山縦走路兼近畿自然歩道まで舗装路を使って戻る。山道に入ったところですぐにトレランの方に追い抜かれる。夜明けとともに全山縦走コースを走り出したならば、相当なランナーだ。
7:54に六甲山最高峰(931m)に到着。 全周が濃い霧に包まれ、何も見えない。すぐに先に進む。
最高峰からはしばらく舗装路を歩く。舗装路に歩道がない部分は、道路脇に踏み跡ができている。幸いこの時間、この天候なので、自動車はほとんど通らない。
8:28に県道16号線の鉢巻山トンネルを通過する。いつもはトンネルの通過は苦痛なのだが、今日はしばらくでも雨から逃れられる。ほんの少し幸せを感じる。
県道歩きはすぐ終わり、8:34に県道から山道に分かれる。今日はゴールの宝塚まで、六甲山全山縦走路兼近畿自然歩道を歩くのだが、どこまで行っても整備状況は良好で、踏み跡もしっかりついている。おそらく年間に何万人もの人がここを縦走するのだろう。
8:45に水無山を通過。軽いアップダウンはあるが、道はよく、迷いどころはない。六甲山全山縦走路兼近畿自然歩道の道標の番号が、31、32、とその数字を増やしていくのだが、ゴールが何番なのか知りたくなってきた。
9:24に船坂越を通過。この先でわずかに舗装路を歩き、10:05に山道に入る。
10:20に舗装路を横断したすぐ先が大谷乗越。ここで傘をさした男性が宝塚方面から歩いてきた。道は雨でえぐられた砂礫の道。花崗岩、まさにこの地の御影石が風化した砂礫のまさ土で、滑りやすい。
時折足を滑らせながら、11:35に塩尾寺に到着。これで、えんぺい寺と読ませる。
塩尾寺から先はアスファルトの舗装路。カーブの先には宝塚の街が見えてきた。
住宅街を下っていると、トレランの方と一緒になった。六甲全山縦走を終えたのかと思ったら、今から須磨まで走るとのこと。
武庫川を渡り、阪急宝塚駅が見えてきた。近畿自然歩道の東の起点は、阪急宝塚駅の西の交番近くにあるはず。EADASの地図を参考に近畿自然歩道の起点を探したが見つからない。やむをえず、12:35に阪急宝塚駅前の宝塚夢広場前で写真を撮って、起点の代わりとした。これにて近畿自然歩道山陽ルートは踏破となる。
2022年5月1日 近畿自然歩道9日目(通算181日) 兵庫県神戸市東灘区西おたふく山〜宝塚市宝塚 雨 13/6℃ 行動距離12.9km 行動時間 5:08 獲得高度498m 24411歩
復路交通: 宝塚13:23JR宝塚線-中山寺13:27/15:45-尼崎15:59/16:01JR神戸線快速-新大阪16:12/16:23山陽新幹線のぞみ93号-広島17:48/17:55さくら565号-博多19:02