とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年5月15日 中国自然歩道47日目(通算188日) 山口県萩市女屋敷〜萩市萩バスセンター 歴史と文化の町を歩く

 本日は萩市の山中で5:00に起床。萩市とはいっても美祢市との市境を越えたばかりのところで、旧旭村の中。地名は女屋敷という、いわくありそげなところ。自然歩道の案内では、平家の有力な女性が落人として逃げてきたとか。さいわい昨晩はシカの鳴き声以外は変わったことはなかった。

 テントの中でコーヒーを飲みながら、昨日のメモの編集をする。日の出は5:12だが、いつまでたっても深く切り立った谷の底は明るくならない。インナーテントの中は快適だが、フライシートは一昨日まで降り続いていた雨のためにぐっしょり湿っている。湿った機材を乾かしながら、パッキングを行った。

朝はコーヒーで始まる

 日が差し込まないまま、6:50に行動開始。県道308号線の舗装路を歩いて6:57に見定橋を通過。惣田川に沿って下っていく。惣田集落、阿武瀬集落と進んでいく。

行動開始

女屋敷から明木(あきらぎ)に進む

惣田川に沿って下流

川向こうの惣田集落は赤い瓦の家が並ぶ

阿武瀬も赤い瓦

 7:44に笛吹集落で、県道308号線を左折して、笛吹橋を渡って惣田川を越えて進む。左折ポイントには道標はなく、橋を渡った先でようやく道標が出てくるので注意がいる。

笛吹では県道308号線から左折

笛吹橋を渡るが、道標は見当たらない

橋を渡った突き当たりにようやく道標

 対岸に明木の家々を眺めながら進む。7:58に西来寺の石段を登ってお参り。ここで川を眺めながらカップ麺とオレンジの朝食とした。

川を挟んだ向こう側に明木の家々が並ぶ

西来寺

朝ご飯にカップヌードル

 

 8:27に行動を再開し、原集落で県道32号線と合流して北に進む。歩道はあるが、交通量が多い。8:49に御成隧道の手前で右折し、萩往還の道のりを進む。道の下には御成隧道の出口、萩往還隧道の入口が見える。

県道32号線に合流

御成隧道の手前で萩往還の山道に進む

 峠が近づいたところで、萩往還は右の山手に進み、正面には鹿背(かせ)隧道がポッカリと口を開けている。直線のトンネルなので正面に開口部が見えるが、トンネル内にはライトはなく、真っ暗。石組みの歴史的な建造物との説明書きだったが、中に入ると何も見えない。ここを一人で通るのは勇気がいるなと思いながら、2、30mも進んで真っ暗な闇に包まれると、空間失調を起こして真っ直ぐ歩けなくなった。しかたなくスマホの懐中電灯機能で足下を照らして歩く。9:05に187mの鹿背隧道を抜けたときにはホッとした。

鹿背隧道

 トンネルを抜けて5分ほどで道の駅に到着。ここでは売店を覗き、揚げたてのコロッケを食べてみる。しばらく休憩し、9:45に行動再開。

道の駅萩往還

食堂や土産店が並ぶ

コロッケをおやつに食べた

 しばらくは県道32号線を進み、9:52から右に折れて狭い舗装路を下る。ここには道標なし。20mほど先に萩往還の道標のみが見える。

道の駅からは県道32号線に再合流

500mほど先で右の舗装路に曲がるが、ここに道標はない

しばらく進むと萩往還の道標が出てくる

 集落の中の舗装路を歩き、左手に見えた萩往還梅林園の中を進む。

梅林の中を進む

 萩往還をさらに進み、参勤交代の折に城主が最後に見える萩を見て涙したという涙松、大屋集落を経て、大屋川に沿って進む。

涙松

大屋集落

大屋川に沿って進む

 椿変電所の先で、10:27に国道262号線に合流し、跨線橋山陰本線を越え、国道を左折して、10:40に萩駅に到着。レトロな駅舎が残されている。

椿変電所

国道262号線に合流

山陰本線跨線橋で越える

 萩駅からは椿町に北上し、萩市民体育館、金谷神社と進み、11:00に橋本橋で橋本川を越える。

日本の鉄道の父といわれる萩出身の井上勝像の向こうに萩駅

おしゃれな萩市民体育館

金谷神社にお参り

橋本橋で橋本川を渡る

 橋本川を越えた後は、川に沿って上流に向かい、山県有朋誕生地、椿大橋と通過する。

川沿いの道を進む

山県有朋生誕地

椿大橋

 椿大橋の先でかくれ椿という気になる店を見つけて、バターチキンカレーと夏みかんジュースの昼食とした。

かくれ椿

なかなか美味

 12:00に行動再開し、ここからは藍場川に沿って古い家並みの残る町を進む。最初に湯島家屋敷、次いで桂太郎旧宅を見学。

藍場川に沿って建つ湯川家屋敷

台所に藍場川の水を引く

藍場川に並ぶ桂太郎の旧宅

水琴窟の音が風情がある

 松蔭大橋を通過し、12:55に松本大橋で阿武川の東岸に渡り、その先の松陰神社に13:03に到着。ここではもちろん吉田松陰松下村塾を見物。次いで松陰神社の裏手にある伊藤博文旧宅を訪問。

松陰大橋を通過

松本大橋を渡って松陰神社に向かう

松陰神社

鳥居をくぐったすぐ先に松下村塾

伊藤博文旧邸

屋内も見学できる

 さらに松本大橋を引き返して城下町方面に向かい、14:05に萩道路元標、かつての藩校である明倫館跡、城下町をグルリと進み、14:45に萩バスセンター到着して行動終了とした。

山陰本線

萩往還の起点とされる萩道路元標

旧藩校の明倫館

城下町もしばし歩く

こんな雰囲気の店も

萩バスセンターから高速バスで帰途につく

2022年5月15日 中国自然歩道47日目(通算188日、西から山陰方面に復帰) 山口県萩市女屋敷〜萩市萩バスセンター 曇り 19/11℃ 行動距21.1km 行動時間7:53 獲得高度296m 32792歩

復路交通: 萩バスセンター15:17高速バススーパーはぎ号-新山口15:25/15:55新幹線のぞみ33号-博多17:30