とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年5月28日 中国自然歩道48日目(通算189日) 山口県萩市萩バスセンター~萩市萩阿武川温泉 キャンプ場の温泉でのんびりと

 本日は2週間ぶりの自然歩道歩き。今回も事情があって東海自然歩道を東に進めないため、中国自然歩道の山陰コースを歩いている。

 6:35の福岡市営地下鉄に乗り、博多から500系の新幹線こだま840号に乗って8:00に新山口に到着。

500系の新幹線で新山口に向かう

 新山口からは8:10の防長バスで9:37に萩バスセンターに到着。萩までは山陰本線美祢線などの鉄路があるのだが、便数が非常に少なくて、とても使えない。山陰本線下関市幡生駅から京都駅までを結ぶ673.8kmの現在のJR在来線で最長の路線でありながらこの有様。JR西日本はこの辺りの路線は廃止したくてうずうずしているのかもしれない。

萩バスセンターをスタート

 萩では昼食をスーパーで買い込んで、9:55に行動開始。市街地を歩いて松本大橋で阿武川を越える。いや、阿武川はこの少し上流で橋本川と松本川に分かれるので、松本川を渡るというのが正しいか。

萩の市街には趣のある家が並ぶ

松本橋で阿武川(松本川)を渡る

阿武川の河口

 さらに山陰本線の踏切を過ぎ、10:13に松蔭神社に到着。先日、松陰神社に参拝し、松下村塾もじっくり見学させてもらっているので、本日は参拝せずに先に進む。

山陰本線を通過

この店が気になった

松陰神社の前で手を合わせて通過

 月見川沿いの心地よい遊歩道を進む。ここは本来の中国自然歩道よりも1本北の道。南の通りは先日歩いているので、今回はこちらを歩く。朝の散歩を楽しんでいる地元の方が多く、道行く人が挨拶をしてくれるのが心地よい。

椿東を流れる月見川に沿った遊歩道

 10:27に椿東(ちんとう)の東光寺にお参り。長州毛利家の廟所がある菩提寺なのだが、3、5、7、9、11代の奇数の藩主だけが祀られている。何故だ?ちなみに偶数代の藩主は城下町の南に位置する椿の大照院に祀られている。

東光寺の総門をくぐる

その先には立派な三門

参道の先には大雄宝殿

裏手には毛利家の墓所

 10:45に東光寺を出て、椿東の家並みの中を進む。日大の創始者山田顕義の生誕地を通過。

椿東の家並みを進む

日本大学創始者山田顕義がここで生誕

 しばらく進むと家並みがなくなり、かなり荒れた山道に入る。踏み跡はついていないが、藪になっていないのが幸い。少しきつい勾配を過ぎて、11:42に松本峠を越えるとなだらかな圃場が目の前に広がった。

家並みが途切れると荒れた山道に

松本峠を越える

峠の先には圃場が広がる

 立派な茅葺の家の前のベンチで昼食とした。スーパーで購入した春巻きと唐揚げ。暑さで食欲が湧いてこない。そこにちょうど茅葺の家のご主人と思われる方が自動車で戻ってきて、しばらく話をする。この先の自然歩道は荒れているからごめんねと謝られた。いいえ、あなたの責任ではありませんよ。自然歩道はこういったボランティアの力に支えられているんだなと、しみじみ感じ入る。

かつての庄屋の家か

 12:00に行動を再開し、300mほど舗装路を進む。道路の右手の草に埋もれた道標に、扇落の滝と書いてある。先ほどの男性の言ったとおりの荒れた山道を登り始める。なかなかの急な山道。軽い藪漕ぎもある。12:35に山道のピークを越えた時には汗まみれになった。

茅葺きの家の300mほど先の道標を見落とさないように

しばらく山道を進む

藪漕ぎが少し

ピークを過ぎると道幅が広くなる

 峠を越えると山道は広くなり、舗装路に変わった。金峯集落を過ぎ、12:51に林道福萩線に右折。福萩の福は、かつての福栄村にちなんでいるよう。

舗装路を進むと金峯集落

その先で林道福萩線を右に曲がる

 しばらく舗装路を進み、13:19に扇落の滝の入口から坂道を下る。整備状況は良いが、あまり人は歩いていない。落ち葉が厚く積もっている。

しばらく舗装路歩き

中国自然歩道の説明板が右手に

説明板から谷を下る

急な下りだが整備は良好

 13:32に扇落の滝の滝口に到着。落差20mとのことだが、上からは滝そのものは見えない。

滝口からは下が見えない

 先に進んで、13:50に滝壺に到着。ところがこちらも木々に覆われてよく見えない。残念。

滝壺への道を進む

頑張って攻め登ったが、滝は木々に隠される

 滝壺からはしばらく川に沿って山道を進む。沈下橋を越えて、14:02に舗装路に合流。川沿いの舗装路を進む。メマトイが多く、追い払っても追い払っても纏わりつく。

川沿いの道を進む

沈下橋で対岸に渡る

しばらく舗装路を進むが、落石が多い

 14:26に惣の瀬で立派な舗装路に出た。あまりの暑さで、足が攣ってきた。道路脇にザックを下ろして小休止。お昼に食べられなかったおにぎりとオレンジを食す。

惣の瀬で舗装路に合流して左折

 行動再開後、舗装路を進んでいると、道路にサルが4匹飛び出し、慌てて山に逃げ込んでいった。道路の左右でさらに動く動物の音がする。かなり大きな集団のようだ。

道路の左右にサルの群れの気配

 15:10に高坂を右折し、鳴尾、田代と集落を過ぎる。いずれも赤い瓦の家が建つが人気がない。田代を過ぎると、歩道路の上の落ち葉が厚くなり、轍が消えた。ここから先は自動車があまり通っていないようだ。

高坂を通過

田代集落

田代を過ぎると落ち葉が堆積しはじめる

景色は良い

 さらに田代川に沿った道を進む。自動車は通らない。1時間ほど舗装路を進むと、阿武川ダムによってできたダム湖が木々の間から見えてきた。16:31に中国自然歩道を離れ、ダム湖に沿って西に進む。ここからキャンプ場まで山越えの6km弱。

渓流に沿った道を進む

心地よい水の音が聞こえる

木々の間にダム湖が見えてきた

その先で中国自然歩道をいったん離脱して山越えルートに進む

 気力を振り絞って進み、17:11に標高300mほどの峠を通過。ここからは下りのみで楽になる。

キャンプ場まで6kmほどの道程

 対岸にキャンプ場が見えてきたが、橋は500mほど下流にしかない。17:46に船戸橋で対岸に渡り、18:15に萩阿武川温泉公園キャンプ場にチェックイン。

ようやく対岸にキャンプ場が見えたが、橋は下流にしかない

阿武川を眺めながら500mほど先の橋まで下る

ようやくキャンプ場に到達

正面には阿武川ダムがどーーんと聳える

 テントを設営し、さっそく温泉に浸かる。汗を流した後は開店したばかりのイタリアンバルで夕食とした。

阿武川温泉。アルカリ泉でツルツル。

5月21日に開店したばかりのイタリアンバル

お隣にはバイクツーリングの二人組

夕食にはカルボナーラ

2022年5月28日 中国自然歩道48日目(通算149日) 山口県萩市 萩バスセンター〜萩市川上萩阿武川温泉 晴れ 27/17℃ 行動距離27.0km 行動時間8:19 獲得高度1312m 48030歩 行動時飲水量1650ml

往路交通: 西新6:35 福岡市営地下鉄-博多6:49/7:07 新幹線こだま840号-新山口8:00/8:10防長バス-萩バスセンター9:37