とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年6月18日 中国自然歩道51日目(通算192日) 山口県山口市阿東生雲開作~十種ヶ峰キャンプ場 キャンプ場を独り占め

 本日は周囲が明るくなり始めた4:36に起床。まずはコーヒーと思い、コンロをセットしようとしたら、ガスボンベとコンロがかみ合わない。何か部品が無くなっているよう。前回はきちんと動作しているのにおかしい。やむなくサーモスの中のぬるいお湯でレモンティーとする。

周囲が明るくなり始めた

コンロがガス缶にかみ合わない。EPIを使っているのはJetBoilがガス漏れしていたから。

 撤収作業をしていると、下の方の民家から歩いてきたおじさんから声を掛けられた。田んぼの見回りに来たよう。胸のポケットにビールを入れている。朝から家で飲むと怒られるから、散歩しながら飲むのだという。いい人そうで、タヌキやシカが出るが、快適に眠れたかと心配してくれた。

 撤収を終えて5:40に行動開始。しばらくは開作集落から続く県道310号線の舗装路を進む。

 6:11に県道310号線が右から来る県道344号線とぶつかる三叉路に出る。左折して県道310号線を北に進む。2車線の真っ直ぐな道を、生雲川に沿って進む。交通量は多くないが、どの車もかなりスピードを出している。歩道が分かれているのが幸い。

県道310号線のまま左折する

どの車も猛スピード

 7:05に中村集落に入る。この辺りは生雲の中心地で、学校や病院、コンビニもある。今晩、コンロが使えない可能性が高いため、昼食と夕食用の食料を調達。ついでに朝ご飯にサンドイッチを購入して、コンビニ前のベンチに座って食べる。正面には標高834mの大蔵ヶ岳が見える。

生雲の中心街にコンビニがあって助かった

サンドイッチの朝ご飯

 7:33に行動を再開し、生雲の三叉路を左折して県道310号線のまま北に進む。生雲川に沿った道で、姥金集落では法田寺橋、中河内集落では掛沖橋で生雲川を渡り、川を右に左に眺めながら進む。

 ここまではほとんど勾配を感じなかったが、8:56に田野集落を抜けてからは、周囲を山に囲まれた坂道になる。9:24に峠を越えたが、日当たりのよい峠の法面には木苺の赤い実が成っていた。一つ摘まんで食べてみた。ラズベリーのような味で美味しかった。

他の集落の先の峠を越える

日当たりの良い法面に木苺がなる

美味しい

 坂を下って9:33に須賀社の神社の角で左折。吉部野の集落を抜けて、9:42に国道315号線に合流して進む。道路の状況はよくなるが、自動車が増えた。この辺りから右に十種ケ峰(とくさがみね)の丸みを帯びた頂が見え始めた。

諏賀社

国道315号線の先に十種ヶ峰が見えてきた

 ほとんど直線の国道を歩き、10:23に嘉年(かね)に到着。ここからキャンプ場の看板を目印に右折して、橋を渡って県道332号線に進む。キャンプ場まで1.5kmの表示。

国道315号線を嘉年で右折

あと1.5km

 右手に沢の流れる舗装路を歩いて、10:50に十種ケ峰キャンプ場入り口に到着。ここから坂を登って、11:00にキャンプ場の管理棟に到着した。

キャンプ場管理棟に到着

 受付に聞いてみると、チェックインは14:00からとのこと。ずいぶん時間がある。食事ができるとのことで、とりあえず生姜焼き定食の昼食とした。

温かい昼食にありつけて幸せ

 受付のおじさんから、十種ヶ峰までは1、2時間だと地図を渡された。眺望のいい山だという。自然歩道から外れるものの、ついでにピークまで行ってみることにした。

 11:33に行動再開。キャンプ場からしばらく舗装路を進み、スキー場の上あたりから、登山口の目印から山道にとりつく。初心者でも大丈夫と書いてあったが、なかなか快適な道。YAMAPにはこの道が書いてないのが不思議なぐらい。

スキー場の斜面を眺めながら進む

登山口には看板

快適な山道

整備状況は良好

 12:15に中継所を経て、12:30に山ろく広場というピークが見える肩の部分にたどり着いた。ここからは笹の中を進む。

電波塔を経てさらに進む

次第に開けてくる

山ろく広場に案内板

 50mほど先に分岐点があり、直登ルートと神社を経由するルートに分かれる。上りは直登ルートを選択。笹で覆われて視界が悪いが、しばらくすると頂上が見えてきた。12:43に十種ケ峰頂上(988m)に到着。長門富士の名で呼ばれる名峰で、遮る物のない360°の眺めがよい。

もうすぐ頂上

360°の眺望

 しばらく頂上に滞在した後、下りは神社ルートで歩き始めた。もうすぐ山ろく広場に到着というところで、前方から女性が一人で歩いてくる。なんとなく見覚えのある女性。向こうも気になるようで、すれ違った後で振り返ると、向こうも立ち止まっている。たぶん、他人のそら似。それが二人の結論。女性は手に持ったビニール袋から黄色い木苺を一つくれた。甘酸っぱくて美味しかった。

神社ルートで下る

黄色い木苺ひとつ

 帰り道は別コースを選択。笹に覆われた道だったが、藪漕ぎも無く、無事に13:11に舗装路に出た。そこからはのんびりと舗装路を下り、14:05に十種ケ峰キャンプ場に戻ってチェックインを済ませた。

別のコースで下山

こちらも快適

BMX(バイシクルモトクロス)のコースが並行して設置してある

スキー場を見ながらキャンプ場に戻る

 管理棟でシャワーを浴びて、ソフトクリームを食べていると、日差しはあるものの雷鳴が聞こえてきた。天気が安定しないようだ。しばらくすると土砂降りの雨に変わった。幸い、2時間ほどで雨は止み、日差しが差し込んできた。

大部分がオートキャンプ場

それぞれのロットに水道と電源

パオのロットもある

 16時を廻った頃、管理棟を出てキャンプサイトに向かう。ここ十種ヶ峰キャンプ場はオートキャンプ場で、本日のフリーサイトの宿泊は自分だけ。広いキャンプサイトを独り占めだ。

今日はこのサイトを独り占め

2022年6月18日 中国自然歩道51日目(通算192日) 山口県山口市阿東生雲開作~十種ヶ峰キャンプ場 曇りのち雨 行動距離27.9km 行動時間8:18 獲得高度1002m 42088歩 行動中飲水量1200ml