とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年7月9日 東海自然歩道6日目(通算199日) 京都市左京区大原~滋賀県大津市南志賀 比叡山のアップダウンに悪戦苦闘

 今回のトレッキングは久しぶりに東海自然歩道に復帰。最近は中国自然歩道の山陰コースを歩いていたが、じつはこちらがメインテーマ。自然歩道歩きで東へ東へと進んでいる一つの理由が、この2022年7月10日に滋賀県大津市に歩いて到達することなのだ。

 前回の東海自然歩道トレッキングは、2022年5月8日に京都市の北部にある大原で離脱している。今回は大原からのトレッキング再開となるが、新幹線を利用しても土曜の朝に出発するとトレッキング開始が昼を過ぎてしまうため、今回も京都に前泊。今回は同行希望者がいるため、錦市場で合流して、前夜の腹ごしらえを行う。

鴨川に川床の並ぶ季節

錦市場そばで晩ご飯

肉吸いで力をつける

 さて7月9日のトレッキング再開の本日は、同行者と待ち合わせた四条河原町から京都バス16系統のバスに乗って大原バスセンターに7:39に到着。さらにもう一人の同行者と合流してから、7:51にYAMAPをONにして歩き始める。今回は初めての3人での行動。なかなか賑やかだ。

大原バスセンター

 大原バスセンターから国道367号線を横切り、大原の町の中を南に進んで東海自然歩道に合流。すぐに前回の5月8日に離脱した地点に到り、しばらく南に進む。その先で道標に従って東に方向を変えて、山道に入る。害獣避けのフェンスを通過して仰木峠に向かう。

大原の町の中を進む

東の山中の仰木峠に向かう

ここにも害獣防止フェンス

 手入れのよい杉林の中を進む。道はよく踏み固められており、多くの人が歩いていることが分かる。ところどころで京都一周トレイルの標識を目にする。この辺りでは東海自然歩道よりも人気がありそうだ。

スギの植林はよく手入れされている

踏み跡もしっかり付いている

 8:47に仰木峠(573m)に到着。さらによく踏み固められた山道を進む。東海自然歩道の道標は適度な間隔で現れる。

仰木峠

しばらく快適な稜線を進む

思ったよりもアップダウンがある

 9:32に奥比叡ドライブウェイとの交差部分が見えてきた。ここは車道を横切らずに、横川(よかわ)地下道を潜って道路の向こう側に出る。仰木峠からはなだらかな道のりだったが、この先からアップダウンが出てくる。

奥比叡ドライブウェイは歩行禁止

横川地下道でハイウェイを過ぎる

またもや上り

 9:39に横川中堂との分岐に到着。コース外ではあるが、横川中堂まで5分ほどの距離のため、ザックを置いて往復。朱色の建物を拝んでから、分岐点まで300mほどを軽くジョギング。

横川中堂との分岐

横川中堂

 9:50に分岐部から行動を再開し、10:00に横川駐車場に到着。ここにはバス停と自販機がある。バス停は比叡山内を往復するシャトルバスと、麓のおごと温泉に向かうものがあるが、麓への便は1日1便のみ。

横川中堂の駐車場

渋い色合いの自販機あり

バス停もある

叡山ロープウェイ、東塔、西塔、横川を繋ぐシャトルバスは多い

麓に向かうバスは1本のみ

 横川駐車場を横切って先に進む。10:34に横高山(767m)山頂までの分岐点に到着。横高山山頂は東海自然歩道のコース外で少し迷ったが、わずか200mほどでピークを一つ獲得できる。とりあえず登ってみた。頂上の眺望はなかった。三角点も見つからず。

駐車場の反対側から登りはじめる

ハイウェイと並行して歩き

地下道でくぐる

横高山との分岐点

とりあえず、登ってみた

 横高山からさらに進む。10:41に分岐、11:08にも分岐を通過するが、東海自然歩道ではない林道が、微妙な方向に分岐しているので間違いやすい。GPSで確認しながら慎重に進む。

コース上には立派な玉体杉

迷いどころもある

横川の次は西塔エリア

 11:25には釈迦堂に到着。このあたりから参拝者が増えてくる。お参りしていると、雨が降り出した。雨具を着けようか迷ったが、雨雲レーダーではほどなく雨は止みそう。10分ほど手水の屋根の下で待機していたら、雨は止んだ。電波が入るところは便利だ。

延暦寺釈迦堂

常行堂と法華堂

浄土院

山王院堂

比叡山ドライブウエイを越える

弁慶水

阿弥陀堂

 この先は参道歩きの雰囲気。大講堂を経由して、12:10に根本中堂に到着。建物は現在改修中で全体像が分からないが、内部には入ることができる。788年以来一度も消えることのなかった不滅の法灯もこの目で見ることができた。使われているのは菜種油。1日2回継ぎ足し、油断の言葉の元になっているとのこと。

大講堂

余韻の長い鐘楼を一撞きさせてもらう

根本中道は改修中のため覆いに囲まれている

 根本中堂の拝観を終えて、休憩所で昼食とした。天気は不穏な状況で、濃いガスが西から流れてくる。

文殊楼をくぐる

ガスが流れてくる

 12:53に昼食を終えて行動再開。舗装路を進み、13:05にケーブル延暦寺駅を通過。レトロな雰囲気の駅だった。本来ならばここから琵琶湖が一望できそうなのだが、残念ながら一面のガス。

ケーブル延暦寺駅

残念ながら眺望がない

無動寺参道を下りはじめる

 ここからはよく整備された砂利道を、明王堂、弁天堂と進む。ガスから雨に変わり、雨を避けるところのない山道で、雨具を装着するタイミングを逸したまま歩いてずぶ濡れになってきた。

弁天堂を通過

アップダウンが意外とある

雨も強くなってきた

 1時間ほど雨に打たれながら歩き、比叡山ドライブウェイの下の人道トンネルの下で小休止。雨は依然として強い。比叡山からの下りだから楽だろうと思っていたのが大誤算。アップダウンが厳しく、雨に打たれて疲労が増していく。

立ち止まるとヒルが動き始めるのが見える

 この辺りで、夕方の仕事の都合で、同行者には断りを入れてペースを上げて単独で進む。崇福寺跡の手前500mほどは土砂崩れで山道が一部埋まっていたが、通行には問題はない。

崇福寺跡の手前は山道が崩れている

谷川が増水していなければ通行に問題はない

 15:02に崇福寺跡を通過した後は、視界が拡がり、雲の下に琵琶湖がうっすらと見えてきた。

崇福寺跡からは良好な砂利道

ようやく琵琶湖が見えてきた

振り返れば比叡山も見渡せる

 市街地の中を進んで、東海自然歩道から最も近い、京阪の南滋賀駅に15:24に到着。ここで本日は行動終了。浜大津のホテルに向かい、今夜の仕事に備えることとした。

京阪の南滋賀駅で離脱

2022年7月9日 東海自然歩道6日目(通算199日) 京都府京都市左京区大原~滋賀県大津市南志賀 曇りのち雨 29/25℃ 行動距離:19.2km 行動時間7:32 獲得高度1359m 37944歩 行動中飲水量2100ml

往路交通: 西新13:28福岡市営地下鉄-博多13:43/14:15新幹線のぞみ36号-京都16:59(京都前泊)

四条京阪前6:53京都バス16系統-大原バスセンター7:39