とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年12月3日 中国自然歩道70日目(通算223日) 島根県出雲市西出雲~出雲市河下町 島根半島は本当に神様が引っ張ってできた土地かもしれない

 久しぶりの中国自然歩道トレッキング。このところ週末に仕事が入ってしまい、3週間ぶりに自然歩道に復帰。今回は金曜日の夜から出雲市に前泊。

 5:00に起床して、5:30にホテルを出る。出雲市駅5:50発の始発の山陰本線に乗車。一駅5分で前回トレッキングを中断した西出雲駅に5:55に到着して行動開始。

 300mほど駅前の道を真っ直ぐ進み、県道237号線との交差点にあるコンビニで昼食のおにぎりを購入。ついでに朝食用に肉まんも購入して、口からSLのように白い湯気をたちのぼらせながら県道を西に進む。

夜明け前の県道237号線を西に進む

 6:11に浅柄交差点を直進して、2車線の舗装路を真っ直ぐ進む。6:24に出雲インターチェンジ入口から右に進み、その先で田んぼの中の道に右折して、山陰本線の線路の下をくぐる。

出雲ICの先で高架をくぐる

その先を右折して山陰本線をくぐる

周囲の田んぼは白い

 その先で県道277号戦に左折して進む。左には山陰本線出雲神西(じんざい)駅。

出雲神西駅

 500mほど住宅地の中を進み、6:42に神西親水公園に右折して進む。九景(くけい)川を渡ってから、神西親水公園遊歩道に左折して川沿いの心地よい道を進む。

神西親水公園に右折

本日初めての道標

九景川沿いの遊歩道を進む

 正面に神西湖が現れてきた。南北2kmほどの湖で、たくさんの水鳥が浮かんでいる。多くはカモのよう。遊歩道の右手の小さな静水部には薄い氷が張っている。

神西湖

薄い氷が張っているところも

 神西湖はバードウォッチングが盛んなようで、野鳥観察ができるような小屋がいくつか建っている。湖にはグルッと周回路がついているが、今回は東岸だけ歩いて、神西湖を離れて北を走る国道9号線に向かう。

国道9号線

 すぐに右折して国道を離れ、蛇島ふれあい通りを進む。出雲養護学校の前を通過して標高56mの妙見山の山頂に立つ長浜神社に7:45に到着。ちょうど20名ぐらいの体格の良い男性たちが集団で参拝に来ていた。地元のスポーツチームが必勝祈願にでも来たような。

長浜神社

 妙見山を下ると県道729号線。まっすぐ進み、神戸川にかかる妙見橋を7:57に通過。ここからは神戸川の左岸の土手の上を下流に向かって進む。

妙見橋

神戸(かんど)川に日が昇る

神戸川沿いに下流に進む

 8:11に新崎屋橋を通過し、8:23にくにびき海岸大橋を渡る。

新崎屋橋

くにびき

国を引っ張ったときの綱をイメージしたとの

 支流にかかる一文橋を渡ったのちは、河口の砂州を歩き、8:47に神戸川の河口に建つ展望台に到着。快適なテーブルとベンチがあり、風も弱いことから、ここで小休止として、朝食のおにぎりと味噌汁をいただく。

くにびき海岸。向こうには三瓶山。

 ここが出雲国風土記では八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が国を引っ張ってきたくにびき海岸。何人もの釣り人がルアーを投げては引いている。新しい国が引っ張られたらどうしようかと気にかかる。

国が引っかかってきたらどうしよう

 朝食を終えて、9:00に行動再開。くにびき海岸の砂地の道を北上する。

 堀川にかかる灘橋を渡って国道431号線をいったん進んだのち、再びくにびき海岸の砂地を歩く。

灘橋を渡る

 9:46に砂浜の北端にある弁天島に到着。たくさんの観光客が集まっている。写真を撮る方に混じって、スコップで砂を採ってビニール袋に詰めている人がいる。聞いてみると、弁天島で採取した砂を出雲大社に持って行くと、出雲大社の砂と同量交換できるのだという。面白い。ザックからビニール袋を取り出して砂を回収。稲佐の浜から出雲大社への道に進んだ。

弁天島

ザックに砂を詰めて出雲大社に向かう

出雲お国のお墓

 10:25に出雲大社に到着。まずは本殿にお参りしたのち、右回りに砂交換の社を探す。

出雲大社本殿

 本殿の真後ろの素鵞社(そがのやしろ)がそれだった。高床の社の下にいくつかの木箱が置いてあり、持ってきた砂と同量の砂を持ち帰っても良いと書いてある。ありがたく持ち帰ることにした。

素鵞社

 大社を出て、東の住宅地を進む。真名井、菱根と進み、11:11に島根ワイナリーに立ち寄る。

 工場内の見学をし、ワインの試飲をして、しばし休憩。

ワインソフトクリーム

 11:47に行動再開し、ふたたび山沿いの道に進む。12:18に上遙堪(ようかん)で分岐を左に上って山道に取り付く。ここは標識が見えにくいので注意がいる。

上遙堪から山道に進む

ここの道標は見落としやすい

 峠まで1.7kmと標識に記載してある。大量の落ち葉が積もった道を上っていく。少し荒れた道だが、標高200mぐらいのあたりから出雲町が見え始める。

道は荒れ気味

地図にない直進路があるが、ベンチから稜線に向かって左に進む

木々の間から出雲市街が見えてくる

 13:16に遙堪峠(351m)に到着。小休止して、福岡から持参したオレンジを食べる。

遙堪峠は縦走路との交点

 遙堪峠から北に進む道はかなり荒れている。ところどころ道が崩落して、方向を見失う。橋が落ちたままのところもあるが14:27に鰐淵寺の前の道を通過。

遙堪峠から先はかなりの荒れ方

 境内に進むわけではないのに、通りすがりに入山料を要求される。山全体が境内だと言われるが、納得がいかずに通り過ぎると、後ろから、山歩きなんぞするなと毒づかれた。

 気持ちよく中国自然歩道を歩くためには、鼻高山を通過する別のコースも選択できるので、鰐渕寺は通過しない方が良いかもしれない。

エスケープ路もあるので無理して通過することはない

 寺のすぐ先は県道になる。14:43に鰐淵寺の駐車場、15:05に鰐淵小学校と通過して、15:14に河下町の海に突き当たる。

内田集落

十六島(うっぷるい)湾に突き当たる

 静かな海と対岸の山の風力発電施設を眺めながら東に1kmほど進み、本日お世話になる民宿に15:26に到着して行動終了。

お世話になった民宿なかや

ウォーターフロントの部屋

食事も豪華

2022年12月3日 中国自然歩道70日目(通算223日) 島根県出雲市西出雲〜出雲市河下町曇り 14/-1℃ 行動距離30.7km 行動時間9:27 獲得高度789m 48041歩 行動中飲水量700ml

往路交通: 西新17:40福岡市営地下鉄-博多17:53/18:03新幹線のぞみ58号-広島19:09/19:15高速バスみこと号-22:29出雲市 前泊

出雲市駅5:50山陰本線-西出雲5:55