今回の週末の自然歩道トレッキングは、土曜日に仕事があったためお休み。一日空いた日曜日をどうしようかと思案したが、福岡近郊にまだ登っていない人気の山があるのを思いついた。糸島市の可也山(かやさん)だ。糸島半島の付け根の中央に位置し、独立した姿が方向によっては富士山に似ているため糸島富士とも呼ばれる。
朝9時過ぎに自宅を自動車で出て、10:30に糸島市志摩庁舎の駐車場に到着。広い駐車場はほぼ満車。山登りの格好をしている人たちもいる。それにしても駐車車両が多すぎる。
サングラスをかけて帽子をかぶり、10:35に行動開始。登山口に向かう道筋に人が並んでいる。何事かと尋ねると、3年ぶりに開催される糸島駅伝の応援だとのこと。なるほど、ゼッケンをつけたランナーが向こうから何人も走ってきた。
10:50に師吉登山口から山道に進む。登山者は多い。前を向いても、後ろを振り返っても、人が歩いているのが見える。
登山道はよく整備されており、踏み跡も明確。木段を一歩一歩踏みしめながら進むと、右に一本のレールが並行してつけられているのに気がつく。レールの下部に歯がついているので、柑橘類などを運搬する機材に使われていたのかもしれない。同様なレールは熊本、鹿児島の柑橘系の産地で見かけたことがある。レールの踏面は錆び付いているので、長いこと使われていないようだが。
登山道は快適で、8合目ぐらいに展望台。その先のアンテナを過ぎると並行していたレールは終点となり、勾配もなだらかになる。
11:39に可也神社にお参りし、11:43に可也山山頂(365m)に到着。ここからの眺望はなく、100mほど北に進んで、海側の眺めが開けた可也山展望台に到着。ここからの景色は素晴らしい。正面には玄界灘。左には唐津湾。右には博多湾と福岡の町並みが見える。
幸い朝からの青空が続いている。霞がかかっているが、眺めは最高。ベンチを確保して、お湯を沸かす。カップ麺とおにぎりの昼食とした。
次から次へと登山者が到着する。写真を頼まれて撮ったり、付近の山の名前を尋ねられたりでわりと忙しい。お話好きなお客さんが多い。次の登山者にベンチを譲るため、食後のコーヒーを済ませて12:25に行動再開。
同じ道を下山すると間違いなく大混雑。北に向かう親山集落への登山道に進むことにする。こちらは人がまったくいないが、整備状況もそれなり。藪漕ぎが必要なほどではなく、踏み跡は途切れていない程度。
12:49に親山虚空蔵堂に到着してお参り。この先は舗装路となり、13:10に親山集落入口の登山口に到着。四阿でアップルティーとみかんで小休止。目の前の木に茶色いスズメ大の鳥が飛んできた。名前がわからないのが悔しい。
のんびりと麦畑を見ながら歩く。麦踏ローラーが何度も麦畑を往復している。麦を強く、美味しくしているのだろう。手間のかかる作業だ。カササギが可也山に向かって飛んでいった。この鳥は尾羽が長く目立つから識別は容易。福岡ではときどき見かける鳥だ。
13:50に自動車を停めた糸島市志摩庁舎に到着して行動終了。まだ時間が早いので、志摩歴史資料館に立ち寄って、温泉に浸かってから帰ろう。
2023年2月5日 可也山 晴れ 11/1℃ 行動距離6.8km 行動時間3:13 獲得高度389m 13426歩 行動中飲水量150ml