とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2023年2月23日 東海自然歩道22日目(通算233日) 岐阜県揖斐川町東津汲〜揖斐川町横蔵寺 小雨降る峠を越えて横蔵寺

 今日は1か月ぶりの東海自然歩道トレッキング。前泊地の岐阜から、東海道線養老鉄道揖斐川町ふれあいバスと乗り継いで前回の離脱地点の東津汲(ひがしつくみ)に到着。デポジットしておいたガス缶を回収して11:20に行動開始。これが現場までの最速の交通手段。

東海道線

大垣で養老鉄道に乗り換え

揖斐川町には便利なコミュニティバスがある

前回の離脱地点の東津汲

 国道303号線から右折して、県道268号線を高知川に沿って東に進む。小雨が降っている。気温は3℃。このまま本降りにならないように祈りながら歩く。

東津汲の中心地から国道を右折

県道268号線を進む

 巨大な送水管の下を潜って、11:39に小津トンネル入口を通過。トンネルには進まず川沿いの旧道を歩く。路肩が少し崩落しているが、通行には支障はない。木天蓼(またたび)橋というコンクリート製の吊り橋を経て、県道に復帰した。軽トラの移動スーパーが大音量で案内を流しながら通過して行った。

県道の上を巨大な送水管が走行

小津トンネルの手前から川沿いに進む

崩落したところがあるが問題なし

木天蓼橋

県道に復帰

 12:09に小津集落に到着。さきほどの移動スーパーが営業している。挨拶して写真を撮らせてもらう。

ほのぼのした移動スーパー

 小津橋を渡って、その先の階段を登り、洞泉寺にお参り。ここからは南に方向を変えてスギの植林の中の舗装路を進む。

小津橋を渡る

洞泉寺

 12:34に下辻集落を通過。集落といっても家は一軒のみ。正面の山には雪が積もっているようだ。現在の標高は225m。100mほど標高が上がると雪の世界に変わりそうだ。

下辻の先の山には雪が見える

 12:45に下辻谷砂防堰堤で小休止。ここからは山道に変わる。あまり人が入っていないようで少し荒れている。谷川に小さな橋がかけてあるが、踏み板が傷んでいるようで、すべて外してある。やむなく鉄枠をそろりそろりと渡る。

休憩所あり

砂防ダムの題字は小学校児童の手になる

砂防ダムから先は山道に変わる

橋の踏み板は外してある

 倒木に隠れるように牡鹿が倒れている。寒いからか、腐敗しておらず、動物に食べられた跡もない。死んでからまだ間がないよう。

哀れ牡鹿の骸

 この先で谷が二股に分かれている。先行するジョンさんの情報では右に進んで苦労しているよう。途中まで道はなかったようだ。ならばと地図上に破線のある左の谷に進む。しかしこちらにも道はない。なんとか先に進むが、谷は45°ほどの斜面で行き止まり、行き場を失う。GPSを見直すと軌跡は破線を忠実にトレースできている。地図を見ると峠までの等高線は10本ほど。やむなく最短コースの斜面を直登。木の根に掴まり、滑りながら、30分近くかけて急勾配の斜面を攀じ登った。

このあたりで踏み跡はまったくなくなり左を選択

地図の破線を信じて進むのみ

急すぎる

ようやく稜線が見えてきた

 峠まで標高差20mほどのところで、歩道の痕跡らしきコースが正面に出てきた。どうもジョンさんの選択のほうが良かったようだ。

両線を越えたら反対側から上ってくる道に出た

峠まではもうわずか

 13:46にようやく下辻越の峠に到着。息が上がった。小休止。正面に標高1158mの権現山が聳える。

下辻越(峠)

正面の権現山の雪は深そう

 この先の峠から横蔵寺(よこくらじ)に向かう道は比較的良好なコンディション。ときおり倒木がある程度で心地よく進む。左右に曲がる道を下り、14:21に砂防ダムに到着。最後は川を飛び越えて林道に出た。

下辻越から横蔵寺の道は良好

砂防ダムから先は道が不明になっている

藪を突き抜ければ地図の通りの林道に出る

 その先の養魚場を過ぎると、桑谷集落からは舗装路となる。14:39にくらした橋で飛鳥川を越え、三叉路の県道268号線を右折して進む。

養魚場

この先は舗装路

県道268号線に突き当たって右折

飛鳥川に沿って下っていく

神原

 14:54に神原(こうばら)集落の中心地に到着。左折してどんどん橋を渡る。おしゃれな食堂があるが今日はお休みのよう。

おしゃれなもみじ食堂がある

神原で県道268号線と267号線が交差

 15:00に横蔵寺に到着し、仁王門、三重塔、本堂、舎利殿を見物。舎利殿には妙心上人の舎利仏(ミイラ)が安置されている。妙心上人は横蔵の生まれ。諸国を巡礼の後、1815年に34歳で山梨県の御正体山の洞窟内で断食して入定されたとのこと。1890年に横蔵寺に祀られるようになった。写真撮影は禁止。

横蔵寺

立派な仁王門

仁王門には巨大なわらじがかけてある

三重塔

本堂

舎利殿

 15:23に横蔵寺バス停に戻って行動終了。15:45発の揖斐川町ふれあいバスで岐阜への帰途に着いた。

コミュニティバスで帰途につく

今日は岐阜市内に宿泊

夕食は町中華

東海自然歩道22日目(通算233日) 岐阜県揖斐郡揖斐川町東津汲〜揖斐川町横蔵寺 雨のち曇り 9/1℃ 行動距離11.6km 行動時間4:02 獲得高度786m 22433歩 行動中飲水量150ml
往路交通:

前日 18:55福岡空港 ANA 3866-20:10中部国際空港/20:37名鉄ミュースカイ-20:58神宮前/21:01名鉄特急-21:37名鉄岐阜 岐阜前泊

当日 9:51岐阜JR東海道線-10:03大垣/10:10養老鉄道-10:34揖斐/10:42揖斐川町ふれあいバス-11:16東津汲