本日土曜日は吹上浜から九州自然歩道トレッキングの再開。博多から7:22の九州新幹線に乗って川内で鹿児島本線に乗り換え、伊集院に到着したのが9:31。そこから鹿児島交通バスに乗り換え、前回九州自然歩道から離脱した吹上町の永吉に到着したのが10:15。
本来、九州自然歩道はバス停の前の国道270号線なのだが、この道路は交通量が多く、歩道のない部分もあるため歩くには不適当。並行して走る南薩鉄道の廃線跡の自転車歩行者専用道路を歩くことにした。
南薩鉄道の永吉駅の跡の前を通り、圃場を眺めながら専用道を歩く。気温は15℃で、風は冷たいが歩くには快適。専用道はきちんと舗装されており、自動車が走らず快適に歩ける。自転車は1台も通らず、たまに地元の方が散歩をするのに出会う程度。
30分ほどで花熟里(けじゅくり)の集落に到着。ここで九州自然歩道の標識が現れたため、ルートに従って南薩鉄道の廃線跡を離れて吹上浜キャンプ場に向かう防風林の中を進むことにした。黒松に囲まれたなかなか良いコース。ふかふかの砂地の道でクッションがよく、潮騒が絶えず聞こえる。北風が直接当たらないため、寒くない。
12:10に防風林の向こうに国民宿舎吹上砂丘荘が見えてきた。ちょうど時間もよいので、ここでランチをとることにした。
ランチの後は5分ほど歩いて薩摩湖の畔まで行ってみた。ここは灌漑用の人工湖のようだ。ボートを浮かべて釣りをしている人も見える。
薩摩湖からは再び南薩鉄道の専用道に戻り、快適な道を歩く。コース上にループ線が現れた。それほどの勾配ではないが、専用道にも忠実にループを残している。南薩鉄道が健在な時に来て、乗ってみたかったとつくづく思う。
伊作川にかかる砂丘橋を渡ると、河口部分に砂嘴になった砂丘と入来浜の海が見えてきた。ここからは南薩鉄道のコースを外れて吹上浜の波打ち際を歩いてみようと砂丘の上に出た。風が強く、帽子が飛ばされそうになる。遠浅の海のかなり沖から波が砕けているのが見える。
砂丘はイネ科の植物とツル性の植物で覆われており、砂に靴はめり込まないが、ツルに足をとられて歩きにくい。歩くにつれて草の丈が伸びてきて、腰の下ぐらいまで隠れるようになってきた。そこで、思い切って急斜面の砂丘を下り。砂浜に出て波打ち際を歩き始めた。風はかなり強いが、砂はしっかりと固まっていて歩きやすい。人影はなく、異界を歩いているような気分がする。次の目的地の野間岳が正面に見えてきた。
砂浜を歩いていると砂を掘っている女性がいた。何が採れるか聞いてみると籠の中を見せてくれた。小さなアサリがたくさん入っていた。
1時間ほど砂浜を歩いたところで、砂丘に登り口が見えたので、ふたたび九州自然歩道に戻ることにした。黒松の防風林を抜けると、見渡す限りのソーラーパネルが設置してあった。たしかにここは日当たりは良さそうだ。
1kmほど松林の中を歩き、南薩鉄道の跡に戻ることができた。鉄道の切り通しの跡を進み、しばらくすると加世田との間に流れる万ノ瀬川に架かった上ノ山橋が見えてきた。
ここからは加世田の市街地には向かわずに、川に沿って吹上浜海浜公園の中を進む。15:40に万ノ瀬川の河口に架かるサンセットブリッジを渡る。橋の上からは薩摩三山の一つの金峯山が正面に見えた。この山も魅力的な姿をしている。
万ノ瀬川の河口では数人がカイトボードを楽しんでいた。10mを超えるぐらいの風があり、ちょうどいい状態のようだ。しばらく砂浜の上を歩く。ここの砂浜は砂地が柔らかく、靴がのめり込んで歩きにくい。太陽が次第に高度を下げてきて、海が金色に光り出した。
このあたりで海岸から吹上浜海浜公園を横切り、ホテルに向かうこととした。16:41にホテルに到着し、本日の行動を終えることとした。今日は温泉に浸かってのんびりするつもりだ。
2020年11月28日 九州自然歩道 66日目 鹿児島県日置市吹上町永吉~南さつま市加世田 曇り 気温15/8 距離22.9km 行動時間6:21 3.9km/h 45663歩
往路交通: 西新6:49-博多7:02/7:22 九州新幹線さくら407号-川内8:45/8:56 鹿児島本線-伊集院9:31/9:49 鹿児島交通バス-天昌寺10:15