とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年9月25日 自然歩道ウォーカーの休日 靉本水没顛末記

 今回はタイトルこそ「休日」としたが、「悪夢」とでもつけたかった。

 2022年9月24日の東海自然歩道10日目のトレッキングは、ご覧になった方もいるかと思うが、写真がなく、またGPXデータも保存されていない。

 3連休初日の9月23日は、台風15号が向かってきているところを大津から紫香楽宮まで歩いたのだが、1日中大雨に打たれている間に、iPhoneの調子が次第に悪くなってきた。具体的には、昼食の際に充電をしようとLightningケーブルを差し込んだところ、「Lightningの端子から水分が検出されましたので充電できません。ケーブルを外してください。」といった内容の、これまで雨天歩行時には何度か現れたことのある警告が出てきた。

いま思えば、歩き始めて1時間ぐらいでいやに写真に曇りが生じていたな

 こんなときには、禁じ手かもしれないが、ドライヤーで乾かすと復活したことがある。昼食のそば屋のトイレを借りたところ、案の定、ハンドドライヤーが設置してあった。これでしばらく乾かし、再度Lightningケーブルを差し込んだら、「Lightningの端子から水分が検出されましたが、緊急の場合には充電が可能です。」といった内容の表示が現れた。この表示ははじめてだった。躊躇いつつも、食事の間30分ほど充電を行い、80%ぐらいまで充電量が復活したところで店を出て、トレッキングを継続した。

 次に異変に気がついたのが、ゴール間近の紫香楽宮跡。礎石のみが残る遺構だが、できるだけ細部まで記録しておこうと写真を撮り始めたら、すぐに残りの充電量が10%を切った。モバイル電源をつないで充電を試みるが、何の反応もしない。嫌な予感がしたが、残り3枚ほど写真を撮影したところでiPhoneは電源が落ちてシャットダウン。そのまま同日ゴールの信楽高原鐵道紫香楽宮跡駅からの帰途についた。

最後の方はボケボケでフォーカスが合わなかった

 南草津のホテルに戻ってから、ドライヤーで乾かしていたら、なんとか電源が入り、充電が開始した。ところが充電量が19%から増えない。さらには、液晶画面の右下と左上に黒い影が生じてきた。これ以上電源を入れていたらまずいと判断し、電源をシャットダウンした。

 そこで今朝に到る。iPhoneは電源を入れても、ウンともスンとも言わない。どうも、やっちまったようだ。

 ということで、昨日9月24日の滋賀県甲賀市紫香楽宮跡から三重県伊賀市柘植に到る東海自然歩道10日目のレグは文字情報のみ。それでも残しておきたかったのは、後に続く人がいるようなので、コース状況や迷いどころ、自販機の位置などを伝えたかったから。もう、自然歩道歩きとその記録は仕事のような義務感を感じてしまうのだ。

せめてもと思い、地図に道標等の記録を書き込む

 さて、JR柘植駅から草津線に乗り、終点の草津駅を経由して南草津駅に降りたのが17時ぐらい。明日のトレッキングはスマホなしでもいいから、時計だけでも買って、チェックポイントの通過時刻だけでも記録に残そうと、駅前の商業施設に入ったら首尾よく100均ショップで時計が見つかった。

 よしよしとほくそ笑みながらエスカレーターを下ると、その横にはスマホ修理屋の屋台が出ている。直れば儲けものと預けてみたら、やはり水没だという。1時間ほどで起動できるようにはしましょうと言うことで、食事を済ませてショップに戻ってみる。充電スイッチ部分が水没で完全に壊れているよう。再充電はできないが50%残量の電池をつなげたので、動作している間に機種変更をしたらどうかと勧められる。現在の時刻は18:30。

 修理屋が電話を掛けて、営業している店を探してくれる。スマホショップの多くは19:00で閉店するだろうと思ったら、隣の草津駅の近くに21時まで対応できる店舗があるという。

 修理代金を支払ってタクシーに飛び乗った。100mほど走ったところで、草津駅ならば今は道路が渋滞中だから電車の方がだんぜん早いという。すぐに南草津駅に戻ってもらい、草津駅近くのスマホショップには19時過ぎに到着した。

 現在使用しているiPhoneと同程度のスペックのものが1機あった。他の選択肢はなし。即決して機種変更。20時には手続きを終えて、あとはホテルのWi-Fiで水没iPhoneから新iPhoneにデータ移行をするのみとなった。

 南草津のホテルに戻り、マニュアル片手にデータ移行を行う。なんとかBluetooth接続し、データが転送され始めたのを確認して、シャワーを浴びる。髪を乾かしてもまだ転送が続いている。テレビをつけっぱなしで、そのまま朝まで寝落ちしてしまった。

 さて、本日9月25日の4:30にハッと目が覚めた。新iPhoneを起動させてみた。なんとデータ移行に失敗していました。「初期状態に戻すよ」みたいなボタンが表示されている。

 次いで、水没iPhoneを起動させてみた。電池切れで死んでいました。凹みました。

 しかし、凹んでばかりもいられない。善後策を検討。

 1つ目の選択肢は、このまま死んだ水没iPhoneと動かない新iPhoneを持ったまま東海自然歩道11目のレグに出発する。歩いている間は楽しいかとは思うが、GPSデータも写真も残せない。さらに心配なのは、福岡に水没iPhoneを持って帰ったら復活できる修理屋がすぐに見つかるかどうか分からないこと。これはリスクが高すぎる。

 2つ目の選択肢は、昨日利用した南草津の修理屋の開店を待って、電池の再装着を依頼し、草津iPhone購入店でWi-Fiを使用してデータ移行を行うこと。ハイ、今回は後者を選びました。

 ホテルを10時にチェックアウトし、すぐに修理屋に向かい、11時に電池をつなぎ替えたiPhoneを受け取って草津のショップに直行。予約客で一杯のところを2時間待ってデータ移行を手伝ってもらい、1時間でデータ移行を終えた。14時に新iPhoneの動作確認。昨夜と同じ手順で実行したが、前回なぜ失敗したのか分からない。Wi-Fiが遅すぎたのだろうか。

 帰りの飛行機は20:00中部国際空港発。今日は凹みすぎて、残りの時間を楽しく過ごそうという気力は湧いてこない。

 せめてもと思い、草津駅に行き、本日は乗車予定のない草津線の列車を撮影。次いで、草津から中部国際空港まで、新幹線を使わない鉄道経路を検索。琵琶湖線米原まで行き、東海道本線に乗って大垣で乗り換えて岐阜まで。岐阜からは名鉄に乗り換えて中部国際空港という3時間弱の旅が良さそうだ、ということで現在、中部国際空港でPCを開いている。

草津線には乗らずに列車の写真だけ撮影

草津からは琵琶湖線に乗車

米原に到着

東海道線に乗り継ぎ

車窓には伊吹山

大垣に到着

さらに東海道線

岐阜に到着

JR岐阜駅と名鉄岐阜駅は歩いて10分ほどの距離

名鉄列車に乗車

中部国際空港から福岡に帰る

 これもA Day in the Life

2022年9月24日 東海自然歩道10日目(通算211日) 滋賀県甲賀市紫香楽宮跡~三重県伊賀市柘植 伊賀甲賀靉本滅浄忍道

 今回は東海自然歩道10日目のレグだが、写真がほとんどなく、また自分の歩行したGPSデータも保存されていないことをまずお詫びしたい。前日の雨中歩行でiPhoneが水没して死亡してしまったのだ。このあたりの顛末は、もう少し心の傷が癒えてきたら書くことにしよう。

 本日は基本的には文字情報のみのトレッキング記録とする。時計もないので、情報は路面状態と道標が主体。風景描写には筆力が不足していることも自覚している。つまらなかったらすっ飛ばしてもらいたい。

 本日は南草津のホテルで6:00に起床。スマホがないので、目覚ましなしで起きてみたら、この時間だった。iPhoneのスイッチを入れてみたが、動作しない。しかたがない。出発準備を整えて着替えを済ませる。

 6:50にホテルを出発し、南草津から7:17の琵琶湖線に乗る。一駅で草津に着き、7:28発の草津線に乗り換える。草津線の写真を見せられないのが残念。草色なのだ。テーマカラーなのだろうが、「草色」。どストレートで草色としか表現できないこの色の車体を皆さんにお見せしたかった。

翌日、草津駅で撮影した草津線の列車。まさに「草色」だろう。

 貴生川には7:58に到着。ホームの反対側で待つ信楽高原鐵道に乗り換える。信楽高原鐵道の写真もお見せできないのが残念。テーマは忍者。カラーは紫。8:04に紫香楽宮跡駅に到着して、行動を開始。駅の自動販売機が本日の行程のほぼ最後の自販機となる。

 1面ホームのみの無人紫香楽宮跡を出て、踏切を渡る。踏切のすぐ先の左手から木製の階段の続く山道に入る。傾斜のきつい階段が50段ほど続く。その後は稜線を伝うなだらかな山道に変わる。4つほど小さなピークを迎えるが、3つめと4つめのピークからは、かつて紫香楽宮があったであろうところを木々の間から見ることができる。

持参の地図に情報をメモ。自分でも読めないか所あり。

 正面から新名神高速道路の自動車の音が聞こえ始める頃から、急な階段を下る。下り着いたところが隼人橋。EADASのプリントアウトを見ると橋を渡った国道367号線にコースを示しているが、隼人橋のたもとにある道標は川を渡らずに隼人川の左岸を進むように指している。今日はGPSが使えないので、現地の道標に従って進むことにする。左岸の道は隼人川に沿った快適な道で、国道を歩くよりは、こちらを選択して正解だと思う。隼人川は川底が白い岩で覆われた美しい川。流れる水は澄んでいる。川の向こう側から、信楽高原鐵道の列車が通過する音が聞こえる。

 500mほど進んで、つめた谷橋から新名神道路の高架下を潜って南に折れる。最初は500mほど舗装路だったが、非舗装の林道に変わる。さらに進むとエノコログサが膝丈まで延びた道に変わり、山道の中央が雨でえぐれたようになってくる。500mほど山道を進んだところで道は二股に分かれる。ここには道標はない。迷いどころ。地図を睨んで左に進む。

 このさきは荒れた谷となる。谷川に沿った泥濘む道を進んでいく。峠が近づいたところで、植林された何本ものスギの幹に紫色のテープが巻かれているのに気がついた。巻かれているのは30~40年生ぐらいの伐採にはやや若いぐらいのスギ。何故だろうと考えながら歩いていると峠に着き、ここで東海自然歩道の道標が現れた。左の道を選んで正解。ホッとした。道標には次の目標地の岩尾池まで4.1kmと書いてある。

 峠までの上りが泥濘んだ荒れ谷だったのに比べて、下りは美しい林道となる。その林道もしばらくすると簡易舗装に変わり、しっかりした舗装路に突き当たってそこから左折して進んだ。後方から自転車が音も立てずに抜き去っていった。挨拶を交わす間もない。

 舗装路の両側にはスギの植林。右のスギ林の手入れが見事。均等に間伐され、枝打ちをされた幹はすっくと伸びている。下草はきれいに刈ってあり、ずっと向こうまで見通せる。そんな光景を眺めながら坂を下っていたら、風景は黄金色の穂をなびかせた圃場に変わり、杉谷集落の中心に着いた。

 つめた川に架かる新田橋を越えた後、県道132号線を右折して南に進む。この辺りは左右ともに水田。100mほど進んだところに屋根のあるベンチが設置してあったため、本日最初の小休止。集落に入っても東海自然歩道の道標はこまめに設置してある。このベンチも東海自然歩道ウォーカーのためのもののよう。うれしい。

 県道132号線を1kmほど進むと、正面に岩屋池が現れた。緑の水面に青い空が映る。県道は池の右を進み、歩道は池の左側を池に沿って進む。途中で30mほどのトンネルを通過。路面は土で滑りやすい。

 トンネルを抜けた先に芝生の堰堤があり、そこにテントが一張り。キャンプOKなようだ。堰堤の南はそのまま大沢池につながる。今度は池に沿って進まず、東の山中に進む。

 勾配の強い山道を登っていく。地図では真っ直ぐ東に延びているが、左右にいくつもの脇道が現れる。植林の管理用に作られた道のようだ。400mほどのピークに東海自然歩道の説明板が設置してある。ここで北に方向を変え、今度は一気に下り。北にある昭和池をチラリと眺めながら進むと、山道から砂利敷きのきれいな林道に変わり、左からの林道と合流した後は舗装路に変わった。

 舗装路を曲がりながら高度を下げていく。右手にノボリオ池、その先は黄金色の水田。このあたりは近江米の産地のよう。狭い路地に東海自然歩道の道標が現れ、それに従って右折。集落の中を道標に従って進む。その先が少し迷いどころ。道標の指す先が民家の庭先。間違えたかと思って戻って矢印を確認したが、何度見直しても民家を指し示している。気をつけてみると、緑の旗がその先に点々と立っている。どうもこの旗が東海自然歩道に誘導しているよう。民家の先を通らせてもらい、害獣防止柵を通過して、栗畑の中を進むと舗装路にたどり着いた。このあたりはEADASのコースとはずいぶん異なる。舗装路を進むと200mほどで次の目標地にしていた明王寺が見えてきた。

 明王寺には11:40に到着。小ぶりな寺院ながら、庭の手入れがきれい。しかも境内に「東海自然歩道歩行者休憩所」という銘の小屋が建てられている。きれいに清掃された小屋のベンチで昼食とした。小屋のベンチには雑記帳が置かれていたため、感謝の言葉を記しておいた。

 明王寺から先が少し迷いどころ。お寺の前に幅の広い道が整備中だが、そちらには進まずに左手の山の階段に向かわなければならない。この道標が見にくい位置にある。

 階段を上り、山を越え、県道133号線に並行した山道を進み、切り通しで県道に出たところがちょうど三重県との県境だったところのよう。「従定南三重県管轄」(旧字で)と書かれた石碑が建っていた。実際には県道を200mほど南に進んだところに滋賀県甲賀市三重県伊賀市との市境・県境があった。

地図左の明王寺付近はEADASのデータとかなり離れている

 県境から200mほど進んだ先の左の法面に東海自然歩道の道標。ここから上っていくのかと思うような草だらけの法面だったが、階段で上部まで出ると広く整備された山道があった。ただし、雨の跡だったせいかかなり泥濘んでいる。山道を進むと大きな工場群が見えてきた。エコパレット滋賀と書いてある。山道はちょうど滋賀県三重県の境界線を走行しているよう。行政の境界近くというのは微妙な問題があるのか、道標がほとんど立っていない。少し心配だったが地図に見られる舗装路に出たところでようやく道標を見つけてホッとする。

 この先も道標に従って進むが、ここもEADASのコースよりもずいぶん南を進んでいる。ほどなく次の目標地の伊勢廻寺(いせばじ)に到着。ここにも東海自然歩道の歩行者に向けたベンチが設置してある。ありがたく小休止。

 伊勢廻寺の先は道標が頻繁に現れ、集落の中を右左に曲がりながら進む。その先で県道775号線に出たが、ここは交通量が多いが歩道がなく危険。大型のトラックも多い。そそくさと南に進み、再び三重県内に進む。県境から200mほどで左手の山道に進む。ここには道標が立っているが、見にくい位置にある。山道を東に進むが、ふたたび滋賀県境に近接した位置を進む。県境に近くなると道標が減る。ときおり現れる道標には、次の目標地の余野公園と柘植駅が出てきた。本日のゴールの柘植駅までは9.5km。国鉄柘植駅と書いてあるところを見ると、この道標は1980年以前に立てられたものか。

 この先で山道はいったん県道135号線に合流したが、再び山中を東に進む。左手にゴルフ場を見ながら進み、舗装路になったと思ったら草津線に突き当たり、南に200mほど進んだところで県道4号線の階段を上って、草津線の上を越える。その先が余野公園。快適な舗装路を1kmほど進んで分岐点を右に曲がって2kmほど砂利敷きの林道を進むと人家が見えてくる。

 その先に踏切が見えてきた。ちょうど遮断機が下りて紫色の1両編成の列車が通過。これは関西本線だろう。踏切を渡って200mほどでゴールの柘植駅。ここが草津線の終着駅となる。15:43に到着し、駅前の自販機で冷たい飲み物を購入。

このYAMAPデータは2022年5月6日に同じコースを歩いたジョンさんの記録から許可を得て転載

2022年9月24日 東海自然歩道10日目(通算211日) 滋賀県甲賀市信楽町紫香楽宮跡三重県伊賀市柘植駅 晴れ 29/18℃ 行動距離:28.9km 行動時間7:24 40000歩(推定) 行動中飲水量1000ml

復路交通:柘植16:08JR草津線草津17:03/17:06JR琵琶湖線南草津17:09

翌日 南草津 草津15:21-米原15:53/16:00JR東海道線-大垣16:34/16:41JR東海道線-岐阜16:52/名鉄岐阜17:32名鉄空港特急-18:36中部国際空港/ANA449 20:00-福岡空港21:30

2022年9月23日 東海自然歩道9日目(通算210日) 滋賀県大津市枝 湖南アルプス登山口~甲賀市紫香楽宮跡 引っ越しマニアの泡沫の夢

 本日は前泊した滋賀県大津市のホテルで5:30に起床。シャワーを浴びて、朝食を摂ってから7:30にホテルを出発。コンビニで食料を調達して、大津駅から7:56のJR琵琶湖線に乗車。

古い町並みの残る大津市

京阪電車が市街地を走る

大津駅から琵琶湖線に乗車

 大津からは快速で1駅の石山に8:00に到着。小降りながら雨が降っている。

 8:25に帝産湖南交通バスに乗車。瀬田川沿いに南に進む。瀬田川では雨にもかかわらず、レガッタの練習をしている。早い。一度やってみたいものだ。

石山駅からは帝産湖南交通バス

瀬田川では雨の中をシングルスカルとクワッドが練習している

 8:48にバスはアルプス登山口に到着。雨具の上着のみ装着して行動開始。すぐに新名神高速道路の建設現場を通過する。頭上では雨にもかかわらず作業を行う金属音が聞こえてくる。コースは舗装された林道で快適。

アルプス登山口バス停

快適な舗装路

新名神高速道路の巨大な橋桁を組んでいる

 9:07に富川道への分岐が現れる。こちらも東海自然歩道だと看板に書いてあるが、EADASには出てこないことから、東海自然歩道の支線ではないかと思われる。ここは直進して快適そのものの林間舗装路を快調に進む。

富川道は支線か?

 9:19に迎え不動を通過。琵琶湖が一望できるという堂山登山口を通過。今日は足元がずぶ濡れなので、片道30分ほどの寄り道をする気にはならない。

道路脇の迎え不動

堂山は琵琶湖を一望できるビューポイントのよう

雨のために堂山までの片道30分の寄り道をする気になれない

 その先で舗装林道を離れ、右の太神山(たなかみやま)登山道に進む。ここからは風化した花崗岩の山道となる。勾配はそれほどでもなく、歩きやすい。

舗装路から右の太神山登山道に進む

風化した花崗岩のような土壌

 ほどなく両側をスギの植林に囲まれた山道に変わり、10:04に泣不動を通過する。雨はかなり強くなってきた。

泣不動

 10:14に不動の鳥居を過ぎる。しばらく進み、10:24に太神山山頂に向かう分岐に着いた。東海自然歩道は左に下るコースだが、せっかくなので太神山山頂に寄り道しようと右折して進む。100mほどで神社に到着。ここには登山者のためか、屋根のあるベンチが設えてある。ここで小休止し、雨具のパンツとゲーターをしっかり装着する。

不動の鳥居をくぐる

山頂に寄り道

 10:48に行動を再開し、ほどなく高い櫓に支えられた本堂が現れ、次いで太神山山頂(600m)に到着。本堂は見事だった。山頂からは雨のため眺望はなかった。

高い櫓の上に立つ本堂

山頂には不動像

 山頂から東海自然歩道に復帰し、快適な砂利敷の林道を下る。右手に谷川を見ながら進む。小さな川だが、水量が増えて濁流となっている。

三筋の滝に向かって下る

 12:05に県道12号線に出た。ちょうどそこが大津市甲賀市の境となっていた。県道を南に進むが、交通量はそこそこあり、歩道はなし。

県道12号線に出た

 12:20に県道沿いの三筋の滝に到着。それほど大きな滝ではない。水量が多いためか、茶色い1.5筋ぐらいに変わっている。

三筋の滝

 さらに県道12号線を進むとMIHO Museumの看板とそば屋の看板が現れた。どちらも気になる。そば屋に立ち寄り昼食休憩とした。雨具を脱ぐと床がびしょ濡れになり、申し訳なかった。蕎麦は香りが高く、美味しかった。

 13:30に行動を再開。舗装路を進むとMIHO Museumのエントランスにそのまま続いていた。ルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計したI.M.ペイの設計と聞いて心が動いたが、エントランスから乗り合いのカートに乗るには迷惑すぎる状態。あきらめて東海自然歩道に戻った。

MIHO Museumのエントランス

美術館まではバスで移動するのだがびしょ濡れでは、、、

 EADASの示すコースは国土地理院の地図に記載されているコースではなく、林道牧富川線を進むように示している。現在整備を進めているこの林道にコースを付け替えたのかもしれない。

 林道を進むと、リサイクルセンターで道が二股に分かれている。ここには標識はないが、左折して金網の横の狭い道を進む。ほどなく道標が出てきて安心する。

ここが迷いどころで、左に進む

 明るい林道から一転して、暗がりの谷間の道を進む。道が泥濘んでいる。

 15:03に小池に出た。集落の中を進み、県道16号線を横断し、大戸川を越える。

県道16号線を横断

大戸川はかなり増水している

 橋を渡った後は、真っ直ぐ小さな丘を登り、ササの生えた道を進む。目の前が開けて、信楽町黄瀬の町が眼下に現れた。その先には紫香楽宮跡の碑と説明板が立っている。

橋を渡って再び山中に

町が見えてきた

 せっかくなので紫香楽宮跡に立ち寄ってみる。石畳を歩き、礎石の置かれた広場を眺めながら北に進む。この都も南北にきっちりと建物が配置されているよう。たった5か月しか使われなかった都だというのが残念。

かつての都は雑木林の中

 ここからは住宅の中を縫うようにして進み、15:46に信楽高原鐵道紫香楽宮跡駅に到着して行動終了。

2022年9月23日 東海自然歩道9日目(通算210日) 滋賀県大津市枝 湖南アルプス登山口~甲賀市信楽町紫香楽宮跡 雨 24/22℃ 行動距離:21.9km 行動時間6:57 獲得高度892m 33552歩 行動中飲水量500ml

往路交通: 西新16:38福岡市営地下鉄福岡空港16:57/17:45ANA420-大阪伊丹空港18:55/19:10空港リムジンバス-京都19:55/20:08琵琶湖線-大津20:57(大津前泊)

大津8:11琵琶湖線-石山8:15/8:25帝産湖南交通バス-アルプス登山口8:48

2022年9月19日 自然歩道ウォーカーの休日 京都満足稲荷

 本日は3連休の最終日。東海自然歩道トレッキングを継続すべく、7:30に京都駅前のホテルを出た。京都からは8:00発のJR琵琶湖線に乗り、8:14に石山駅に到着。ここまでは予定どおり。

京都からJR琵琶湖線石山駅に到着

 石山駅の改札を出たところに掲示が出されている。これも想定内。

台風で午後から運休になるのも想定内だったが、、、

 しかしその内容は想定外だった。それは、琵琶湖線の本日の最終便が13時台だということ。昨夜にJR西日本のHPを確認したときには、台風直撃のために「夕方には運行を終了します」と書いてあった。13時はまだ夕方じゃないだろ?

 現在、大型の台風14号が本州を直撃。九州では風速50mを記録している。台風の進路予測はトレッキングコースのまさに真上。しかし、しかし、まだ早いだろ?琵琶湖線よりも間違いなく線路の貧弱な信楽高原鐵道でさえ18時まで運行すると言っているのに。

 こんな愚痴をこぼしても鉄道は動かない。駅のベンチに腰を下ろして善後策を検討する。

 今日の行程は、石山駅から8:25のバスに乗ってアルプス登山口に8:52に到着。そこから20km強のコースを紫香楽宮跡まで進み、16:13の信楽高原鐵道紫香楽宮跡から貴生川(きぶかわ)、16:34のJR草津線に乗り換え、草津からは17:06の琵琶湖線に乗り換えて、京都からはリムジンバスに乗って大阪伊丹空港に18:45に到着。たこ焼きと551でも食べてから、20:10の飛行機で福岡に戻る予定だった。夕方には行程を終了できる予定だったのに。

 グズグズ言っても始まらない。もし、当初予定していた8:21に石山駅前を出発するバスに乗って終点のアルプス登山口まで行き、その後は休まず20kmを走ったらどうなるか考えてみた。行程の大部分は非舗装の登山路で、死ぬ気でがんばっても5km/hだろう。紫香楽宮跡到着は甘く見積もっても14:00。紫香楽宮跡14:03発の列車があるが、貴生川には14:17に到着、草津到着は14:47。ハイ、終了。

 その前の紫香楽宮跡発の列車は13:03。草津到着は13:47。これでも間に合わない。

 今日の行程は、トレイルランの選手クラスが空荷で走っても間に合わない行程。こんな日もあるさと諦める。そのかわりに、残った時間を楽しくする方法を考えてみる。

 思いついたのが、現在ベンチに座っているJR琵琶湖線石山駅からすぐ近くの、京阪石山駅まで行き、京阪電車に乗って京都まで行ってみること。大津や石山から京都まで戻るにはJRが便利。京阪電車はJRと比較して圧倒的に遅く、高く、駅も中心地から少しずつズレていて不便。しかし、JRが逢坂山トンネルで一気に京都-大津間を走り抜ける比較して、京阪は東国からやってきた旅人が京に向かってエッチラオッチラと逢坂の関の跡と考えられる場所を登っていくかのようなコースを通過する。これがいい。

 まずは8:50にJR石山駅に隣接した京阪石山駅を発車する2両編成のワンマンカーに乗り、浜大津で京都行きに乗り換える。京阪電車浜大津の駅を出ると自動車が頻繁に行き交う道路を電車が突っ切るのだが、坂本行きと京都行きの線路が敷設されているため、交差点上のポイントの錯綜具合がすごい。

京阪石山から京都に向かう

浜大津の交差点(2022年7月10日撮影)

 浜大津の次の上栄町の手前では、逢坂(大阪)と書いた石碑が右手にチラリと見える。この辺りが逢坂の関だったのかなと考えを巡らせる。

 さらに高度を上げていくと、右手に国道1号線のトラックが走るのが見える。いまは関所がないのでスイスイ走っているが、かつては荷を積んだ馬車は通行料を徴収されていたのかななどと妄想する。

 峠の近くでトンネルに入る。トンネルを出ると大谷駅。このあたりで地図を開いて見てみると、東山駅の近くには京都市美術館京都市京セラ美術館)がある。たしか、アンディ・ウォーホール展をやっていたなと思いだし、下車することとした。

 東山駅からは古都の風情の残る落ち着いた町並みを眺めながら北に進む。京都市美術館の開館時間まで時間があったため、まずは平安神宮にお参り。巨大な朱色の鳥居がシンボル。台風直撃のため人は少ない。

東山界隈は雰囲気がよい

平安神宮の鳥居をくぐる

左近の桜

右近の橘

 京都市京セラ美術館は、前田健二郎が大正末から昭和の初め頃に流行していた帝冠様式という築地本願寺のようなゴテッとして時代がかったスタイルに設計したもの。コンペ当選案をもとに京都市土木局営繕課が設計して1933年に竣工した。2020年に青木淳・西澤徹夫設計共同体のコンペ案でリニューアル・オープンしたが、費用の捻出のためにネーミングライツを京セラに50年50億円で売ったが、賛否両論ものすごかった。いや、稲盛さん50億ってすごいわ。

 アンディ・ウォーホール展はいま一歩じゃないでしょうか?じつはもともとカメラやコピー機でできてしまうタイプの芸術は苦手。福岡市美術館にも「エルビス」が所蔵されているが、何億円もしただろうこのコピーが何版あるのかと考えると、もうダメ。

今回はすべて撮影OKでした

 今回の展示は、アンディ・ウォーホールが京都のどこを旅行して、なんて感じのまとめ方をしていたけど、カリスマ性のあるアーティストが立ち寄った場所を追憶しつつ、彼の作品を並べただけ。ジャポネスクの習作を追加して展示しただけかな。インパクトは小さい。

 京都市京セラ美術館を出ると、仁王門通りに沿って流れる川が気になった。これは琵琶湖疎水の豊富な水だ。疎水の水を辿って300mほど東に進むと蹴上(けあげ)インクライン。ここは琵琶湖疎水を水運に使っていた頃、京都寄りの南禅寺船溜りと大津側の蹴上船溜りの間の高低差を越えることができない船を軌道上の台車に乗せてケーブルで上下させていた施設。現在も600mを越える軌道が復元・保存されている。軌道上を歩くこともできる。インクラインの上部には蹴上発電所も残されている。インクラインが現役だった頃は、船を引き上げるケーブルは、ここで発電される電気で牽引されていたという。

仁王門通り沿いに琵琶湖疎水が流れる

東に300m進むとかつての船溜り

その先のインクラインを歩くことができる

この台車で船を上げ下ろししていた

発電所の送水管も

 インクラインからは琵琶湖疎水の分線を辿って山中を進み、南禅寺に到着。まずは境内にある琵琶湖疎水の水路である水路閣を見物。美しいレンガ造りの水路。水路閣はいまなお現役の水路として機能している。

琵琶湖疎水の分線沿いに南禅寺に向かう

いまなお現役として働く水道橋の水路閣

 さらに有名な庭園を見物して、ついでに三門にも登ってみる。南禅寺の三門は石川五右衛門が満開の桜を眺めて、「絶景かな、絶景かな」と決めるところ。歌舞伎だけの話かもしれないが。

南禅寺の庭園にも寄らないわけにはいかない

三門にも登楼する

絶景かな

 南禅寺の水は美味しいらしく、門前の湯豆腐が有名。今日は残念ながら購入した食料を消費しなければならないため、湯豆腐は涙をのんでパスした。

 ここまで歩いたところで、帰りの飛行機が飛ぶのか心配になってきた。そこで京都市国際交流会館のロビーに入り、冷房でよく冷えた室内で航空便の運行状況を検索。昨夜の段階では、飛べるかも、みたいな状況だったが、、、欠航!!!嫌な予感は的中するもの。

京都市国際交流会館

 まずしなくてはならないのは、福岡までの交通の確保。新幹線は昨夜の段階で山陽新幹線は全日運休だった。航空会社のHPにあるアドレスに宛ててメールをするが3日以内に返事をするとか、自動返信の悠長な反応。やむなくオペレーターに電話を掛けるがまったくつながらない。たぶん、いまは1万人以上が必死になって電話を掛けているはず。

 打ちひしがれて京都市国際交流会館を出る。近くのお稲荷さんにお参りしてみた。その名も「満足稲荷」。太閤さんの願いを叶えてくれたという。お賽銭を投入して願を掛ける。境内から、もういちど航空会社に電話を掛ける。なんと一回で繋がった。

満足稲荷

 やさしいオペレーターが、明日の福岡便はすべて満席だということ、払い戻しには応じてくれるということ、欠航証明を発行してくれることなど、丁寧に説明してくれる。新幹線で帰ろうかと諦め掛けたその時、「ちょっとお待ちください。ただいま伊丹空港17:10発の便が1席空きました」。満足稲荷最強である。

 次いで、神社の境内から明日の仕事関係のメールを打ちまくる。1件を除いて処理できた。所詮、自分なんぞいなくても地球は回る。残る1つの案件も、慈悲深いスタッフが処理してくれるはず。

 これですべきことは、本日の宿探しのみ。スマホに保存してある京都のお値頃ホテルリストの上から電話を掛け始めたら1番目でヒット。満足稲荷またもや効力発揮。

 毎週山歩きをしていると、さまざまなことが起きる。台風直撃はこれで3回目。イノシシ、シカ、タヌキは当たり前。緊急時に慌てず騒がず焦らずに対応できる度胸が身についてきた。しかしさらに問題は、次のトレッキングは、すぐ3日後の木曜日に福岡発大阪伊丹空港インで、日曜の夜に中部国際空港発福岡の便に乗らなければならないこと。予定では概算で80kmを3日で歩く予定だったが、さらに20km以上延びてしまった。こういう事態に対応することも修行の一つである。

 

2022年9月18日 東海自然歩道8日目(通算209日) 滋賀県大津市~湖南アルプス登山口 これやこの行くも帰るも別れては

 今回は東海自然歩道トレッキングの再開。前泊した京都駅前のホテルを出て7:33の琵琶湖線に乗り、7:42に大津駅に到着して行動開始。

 西に300mほど進み、京阪の線路を越えて長等公園で8:07に東海自然歩道に復帰。8:16に不動明王の先から逢坂の関に向かう山道に入る。人気のあるコースのようで、踏み跡はしっかり付いており、整備状況もよい。台風が近づいているためか、次第に雲が厚くなってくる。

京阪電鉄を越える

この辺りに逢坂の関があったらしい

滋賀県神社庁から左折して長等公園に進む

不動明王を通過

その先で右手の山道に入る

 木々の間から大津の街が見えてきた。このころ雨が降り始めた。木に囲まれているため雨は直接降り込まないが、シャツは湿ってきた。道が下り始めたところで蝉丸神社への分岐。せっかくなので立ち寄ってみた。蝉丸と言えば、「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」。

整備状況のよい山道を進む

大津の街並みと琵琶湖が見えてきた

勾配は緩い

蝉丸神社の標識を見て寄り道

 蝉丸神社に到着する前後から本格的に降り始めた。お参りしてから軒下を借りて雨具とゲーターを装着。あまりに強く降っているため10分ほど小休止。すこし雨が弱くなった9:10にようやく行動を再開した。

蝉丸神社

 9:15に陸橋で国道1号線を越える。ここからは音羽山に向かう登山道となる。長い木柵階段が続く。前方からトレランの2人が駆け下りてきた。こんな雨の日にと、お互いにビックリしていた。

東海自然歩道の陸橋で東海道国道1号線を越える

東国からの自動車が逢坂を越える

音羽山の登山道を進む

雨が山道を濡らし始めた

 10:20に音羽山山頂(593m)に到着。先行者が一名。雨は小降りになっていたが、ガスのために眺望はない。すぐに行動を再開。

残念ながら眺望は得られず

 音羽山からは石山寺(いしやまでら)に向かう分岐を進む。山道の整備状況は良好。10:59に分岐を左折して谷川沿いの山道を快適に進む。両側は植林されたスギ。

石山寺に向かう

スギに囲まれた道を下る

 11:15に第5橋を越えたところで、山道から非舗装路の幅の広い林道に進む。11:22に西山休憩地を通過し、この先からは舗装路になったが、すぐに左折してふたたび山道に進む。

西山休憩所

 この先は左手に貯水池を見ながら進み、国分集落の第1橋から先は舗装路となり自動車も通行し始める。天気もほぼ回復した。12:00に国分団地バス停前で雨具を脱いで小休止。

第1橋からは舗装路

 集落の中の道を進むと、左手に幻住庵の案内が見えた。階段と山道を少し登って、晩年に4か月ほど松尾芭蕉が住んだという幻住庵に到着。管理人の男性としばらく談笑。近隣の芭蕉の句碑を何か所か教えてもらう。

近津尾神社の裏手に幻住庵

幻住庵

 12:34に行動を再開し、しばらく道幅の狭い県道を進む。県道を右に折れ、この先は住宅街の中の狭い道を進む。13:00に京阪の石山寺駅に出て、国道422号線を瀬田川に沿って進む。途中で瀬田川を眺めながらおにぎりの昼食。

近津尾神社の鳥居から県道に左折

住宅地の中の心配になるほど狭い道を進む

京阪の石山寺駅を通過

国道422号線を南に進む

道路の向こうには瀬田川が流れる

 行動再開後は石山寺の山門を潜り、参道を進む。石山寺紫式部源氏物語を書いたところと伝えられている。中庭の正面に、石山寺の由来となった天然記念物の凹凸のある石山寺硅灰石が鎮座している。

石山寺

天然記念物の石山寺硅灰石

 13:50に石山寺を出て、門前の道路を南に一直線に進む。13:58に東海自然歩道の宇治方面への分岐点を直進し、さらに南に進む。このあたりは自販機、コンビニなど補給は豊富。

門の前の道を進む

ここで東海自然歩道は分岐する

さらに住宅地を進む

 14:20に南郷で国道442号線に合流。取水口を越えたところで市街地に入り、14:28に南郷公園で小休止。

取水口を通過

水路が黒いネットで覆われているのは何故?

 この先で、琵琶湖から瀬田川への流出量を調整する南郷洗堰(あらいぜき)を渡る。

南郷洗堰

 交通量の多い道を黒津橋方向に進む。ここは県道のコースを離れて大戸川沿いの緑地を進む。14:59に稲津橋で大戸川を越え、歩道のない県道を大戸川に沿って東に進む。

稲津橋で大戸川を渡る

渡った先の道は歩道がないので注意

 15:08に下天神橋を渡ってから大戸川を離れ、天神川に沿って東に進む。ここからは天神川を右手に見ながら枝集落を進む。中天神橋を通過して15:36にアルプス登山口バス停に到着して行動終了。明日はこのバス停から湖南アルプスを越えて紫香楽宮跡まで20kmを越える山道を歩く予定。大型の台風14号が接近中で、明日の天気が気に掛かる。

天神川に沿って東に進む

天神川に吊り橋が架かる

天神川沿いにキャンプ場があったようだが未確認

アルプス登山口が石山駅からのバスの終点

2022年9月18日 東海自然歩道8日目(通算209日) 滋賀県大津市大津駅大津市枝湖南アルプス登山口 曇りときどき雨 31/24℃ 行動距離:21.3km 行動時間7:44 獲得高度870m 38521歩 行動中飲水量1500ml

往路交通: 西新6:08福岡市営地下鉄福岡空港6:27/7:05ANA420-大阪伊丹空港8:10/8:50空港リムジンバス-京都駅八条口9:15(京都前泊)

京都7:33JR琵琶湖線-大津7:42

復路交通:アルプス登山口15:55帝産湖南交通バス-石山16:20/16:28JR琵琶湖線-京都16:42

2022年9月11日 中国自然歩道65日目(通算208日) 島根県大田市温泉津~大田市石見銀山 さすがに世界遺産

 本日は大田市のホテルで5:00に起床。シャワーを浴びて6:00に出発。大田市駅までの途中のコンビニで朝食のおにぎりと飲料水を購入。大田市駅から6:39の山陰本線に乗車して7:07に温泉津に到着。すぐに行動開始。

山陰線で温泉津に到着

すぐに行動開始

 昨日も通過した温泉津港、温泉津温泉街を見学しながら進む。銀山街道への曲がり口を探すが見つからない。うろうろしていると、散歩途中の地元の男性から、「銀を運んどった小さな道はこっち」と駐車場の裏手の細い路地を教えてもらう。

温泉津温泉街は風情がある

下駄職人をしながら鉋屑に信心を書いたという浅原才一は温泉津の出身

この道が銀山街道に続く

 路地を上った先には、やきもの館の立派な登り窯が2基、道路脇に設置してあった。

立派な登り窯

 7:49に中国自然歩道の標識とともに銀山街道の標識。ここから2車線の舗装路を右折して進む。このあたりには窯元が多い。途中でEADASの表示に従って旧道に入ったが行き止まり。やむなく階段を降りて舗装路に復帰した。しばらくすると道路の右手に旧道の出口がある。不思議だが、ここが迷いどころ。2車線の舗装路は右にカーブを描いて下っていくが、銀山街道は左の細い舗装路に進む。ここは標識が微妙な位置にあり、迷いやすい。

ここから左に折れる

道標が90°ずれているので少し分かりにくい

 8:11から未舗装の銀山街道に進む。ここは足元が悪く、飛翔昆虫も多いのでまずはDEETを丹念に露出皮膚に噴霧する。昨日の雨のせいか、滑りやすい。蚊も多数襲撃してくるが、DEETのおかげで被害は軽微。このあたりの銀山街道は、道は泥濘んではいるものの、幅は広く、踏み跡は確か。やはり数百年もの間、銀やその他の物資の輸送で踏まれただけのことはある。

道はぬかるんでいた

整備状態はよく、歴史を感じる

中国自然歩道とともに石見銀山街道の道標も掲げられている

 8:24に草の伸びた狭い舗装路に合流。ここを左折して8:29に瀧光寺に到着。犬に吠えられながらお参りしていると、住職と思われる男性が出てきた。「銀山はこちらですよ、道中気をつけて」とやさしく送り出してくれる。

ほどなく舗装路に合流

オミナエシオミナエシ科)は秋の七草の一つ

瀧光寺

瀧光寺の先が少し分かりにくい

 この先は再び未舗装の山道となる。整備状況は良好。8:56に県道201号線に合流して東に進む。郷集落を進むと、正面に矢滝城山が聳えてきた。ここは銀山の守りとして城が築かれ、大内氏、尼子氏、毛利氏らが血を流した場所。矢滝城山の傾斜は厳しい。

未舗装の街道になる

県道201号線に合流

正面に石見銀山を守る砦のあった矢滝城山

 9:22に西田集落の瑞泉寺にお参り。参道の脇にヨズクハデという様式の稲のハザ掛けがある。この独特なハザ掛けは、昨日、高野山寺の住職さんから教わっていた。4本足のハザ掛けで、強風にも倒れにくい工夫だとか。ハザ掛けを見ながら小休止。朝食のおにぎりを頂く。

銀山への往来で賑わった西田集落

瑞泉寺に立ち寄る

西田地区に独特なヨズクハデ

高野寺の住職さんから是非見て欲しいと言われた

 9:45に行動再開。西田集落を抜けると七曲がりの急登が始まる。矢滝城山が正面に聳える。10:02に五老橋を過ぎると、県道201号線から山道に進む。

急坂が始まる

五老橋からは県道を離れて山道に進む

 ここからは降路坂と呼ばれる戦国時代に攻防が行われた急坂。勾配はきつい。整備状況はよいが、急登のためところどころ山道は痛んでいる。汗が噴き出てきた。

階段が付けてあるが、それでもきつい

 10:45に峠を越える。その先には眺望のよいところがあり、日本海まで見渡すことができる。下り坂も急。滑らないように気をつけながら進む。途中で3カ所ほどの徒渉があるが、ほとんど靴を濡らさずに石伝いに進むことができた。

峠にはベンチ

峠の先では日本海まで視界が広がる

下りも急

わずかな徒渉か所あり

 11:22に坂根口番所跡を通過。ここから舗装路となる。左右を山に囲まれた深い谷で、ここから逃げ出すことはできなさそう。11:30に一般公開されている銀鉱山の坑道である龍源寺間歩(まぶ)に到着。入場料を支払って中に進む。

番所を越えた先は、かつて柵に囲まれていたという

 坑道の中は13℃。涼しくて心地よい。長さは274m。ほぼ水平な坑道から、横に向かって狭く掘り進んだ跡がある。閉所が苦手な自分はとてもこんな仕事はできそうもない。

龍源寺間歩は坑道が一般公開されている

 龍源寺間歩の出口は入口からずいぶん離れている。そのまま見所を歩き、佐毘売山(さひめやま)神社に参拝。銀山川に沿って進み、新切間歩、清水寺(せいすいじ)と見学する。

佐毘売山神社

銀山町年寄山組頭高橋家跡

福神山間歩

新切間歩

清水寺

 その先の清水谷製錬所跡の看板で、寄り道しようか迷う。かなりの上りのようで、行ってみてたいしたことがなかったらダメージが大きくなりそうだ。ちょうど自転車で下ってきた男性に尋ねてみると、よかったですよと写真を見せてもらう。これをみて迷わず進んでみた。かなりの規模の精錬所で、保存状態もよい。行ってみてよかった。

この標識を見て行こうか迷った

清水谷製錬所跡

 ここからは川沿いの道を離れて、安養寺、豊栄神社と見学しつつ、12:56に銀山橋に到着。

安養寺

豊栄神社

 この先は古い町並みの保存された通りを歩く。通りの菓子舗をチラリと覗いたら目が合ってしまった。さっそく試食品を渡され、冷たいお茶を頂いたら買わないわけには行かない。名物だという「げたのは」という焼き菓子と飴を購入。

銀山橋から先は古い大森の町並みが残されている

 岩山の上にある観世音寺にお参りして、大森の町並みを眺める。石州瓦の赤い色が美しい。13:42に町並みの尽きる大森代官所跡に到着して昼食とした。

岩の上の観世音寺

観世音寺から町並みを眺める

代官所で町並みは尽きる

ここで昼食

 14:10に行動を再開し、来た道の銀山川の対岸の道を歩いて南東に進む。途中で舗装路から山道に進み、最後に急登の階段を上って14:47に石見銀山世界遺産センターに到着して行動終了。高速バスで帰途についた。

羅漢寺

世界遺産センターへの徒歩道

最後に急坂

2022年9月11日 中国自然歩道65日目(通算208日) 島根県大田市温泉津~大田市大森町石見銀山 曇り 28/23℃ 行動距離19.9km 行動時間7:371 獲得高度913m 33886歩 行動中飲水量1500ml

復路交通:世界遺産センター16:27高速バス石見銀山号-広島19:07/19:48新幹線さくら569号-博多20:55

2022年9月10日 中国自然歩道64日目(通算207日) 島根県川本町石見川本駅~大田市温泉津 薬師の湯が沁みる

 今回のトレッキングは、島根県邑智郡川本町石見川本駅からのスタート。2018年にJR三江線が廃止となり、いよいよアクセスが困難になってきた。土曜日の朝に福岡を発つと、当日に歩くことのできる時間は限られてしまう。やむなく金曜夜から前泊。宿泊地は、前回もお世話になったJR三江線川戸駅跡のすぐ目の前の旅館。ここは料理が美味しく、女将さんの気配りが素晴らしい。

今回もお世話になった美川旅館。居心地がよい。

三江線川戸駅

廃線後もきれいに手入れされているが、近くの青年がボランティアで草を刈っていた。

駅舎の中には石見神楽の絵が展示されていた

 さて、川戸の旅館で5:00に目を覚まし、7:00から朝食。川戸駅前から7:40の石見交通バスに乗り、8:20に石見川本駅前に到着。飲料水を購入して、8:27に行動開始。川本大橋を渡って江の川を越える。対岸の川本の町の中心には悠邑ふるさと館が鎮座している。

三江線石見川本駅跡に到着

川本大橋で江の川を越える

川本の町の中心にはドーンとふるさと館

 県道187号線を西に進む。交通量は比較的多い。歩道はないので注意がいる。三谷川に沿って進み、下谷戸(しもたんど)集落を過ぎたあたりの道端に「ささゆりの水」という名水販売所があった。ちょうど男性が給水中で、一口飲んで行けという。うまい。蕎麦の花も咲いている。

三谷川に沿って県道187号線を西に

ささゆりの水

美味い

ソバが白い花を付けていた

 9:30に三俣から県道187号線に従って谷間の道を左折して進む。湯谷(ゆだに)でも187号線に従って右折。ほどなく左手に湯谷温泉が見えてきた。温泉施設に立ち寄り、椅子を借りて小休止。

湯谷温泉の標示に従って進む

湯谷温泉

 湯谷集落をさらに進むと、刈り取った稲をハザ掛けしている男性がいる。挨拶をして、写真を撮らせてもらった。コンバインで一気に脱穀まで行わずにハザ掛けをするのは、藁を肥育している牛の飼料にするためだという。米の銘柄はコシヒカリ。天日干しのコシヒカリはさぞ美味しいでしょうねと尋ねたら、これしか食べたことありませんからと、至極まっとうな答え。

ハザ掛けはコンバインによる収穫の3倍以上の手間がかかるという

 さらに進むと、畑にはエゴマが花を付けている。写真では見たことがあるが、実物を見るのは初めて。

エゴマ

 11:00に大元集落、その先で突き当たる県道46号線を右折し、11:14に太田市境に入る。道路の下の方に温泉マークのある人家があるが、すでに人は住んでいなさそう。

県道46号線に進む

大田市に入る

谷間には温泉。すでに廃業しているよう。

 11:39に大家集落で県道177号線との交差点を直進し、集落の中に進む。集落の高台にある浄土寺にお参りし、階段に腰を下ろして昼食のおにぎりを頂く。集落の家の多くは石州瓦の赤い屋根。

県道177号線を渡ると大家集落

高台にある浄土寺で昼食休憩

石州瓦の町

 12:07に行動を再開し、大家集落を抜けて県道177号線に合流。12:32に太田で県道177号線を離れて左折して進むと、コンバインで稲の刈り取りをしている。挨拶を交わして作業を見学させてもらう。コンバインで4条ぐらいずつ刈り取り、田んぼ1枚を収穫すると、トラックに乗せたネットに脱穀したばかりの籾を一気に排出する。すごい機械だ。

県道177号線を進む

コンバインの収穫作業を見学

一気に脱穀まで済ませてしまう

 12:54に井田集落の交差点を左折して県道32号線に進む。ほどなく地図に従って殿村から細い道に右折して高野山に進む。13:45に高野山寺に到着し、山門を潜ったところで住職さんがわざわざ挨拶に来られた。お盆に草を刈ったばかりだが、もうこんなに伸びてしまって申し訳ないと謝ってくれる。とてもよい人そう。ほとんど一人で、この大きな寺領の管理をしているよう。大変だ。

井田集落には商店がある

突き当たりの県道32号線を左折

高野寺の看板が出てくる

県道を離れて狭い道を進む

山門が迎えてくれる

立派な仁王が構える

広い庭

寺社も立派な構え

西の高野山だった

 高野山からさらに山中を進み、14:13に県道32号線を横断して、14:23に山の中腹にある龍蔵寺にお参り。ここは高野山の住職さんからお勧めされたところ。とても手入れがよい美しい寺。

龍蔵寺

龍蔵寺の山から見える石州瓦の集落も美しい

 寺から山を下って歩いていると、またコシヒカリのハザ掛け現場に出会った。写真を撮らせてもらおうと声を掛けてみると、ハザ掛けは今回が初めてとのこと。先輩から連れられて、実家の手伝いをしに来たとのこと。その隣の田んぼではコンバインでつや姫を収穫中。このコンバインは兼業農家用の小型のものだけど、500万円もしたと教えてくれる。

この方はハザ掛け初心者

この男性がオーナーさん

隣の田ではコンバインでつや姫を収穫中

作業は早い

 14:52に県道32号線に合流して、そのまま北に真っ直ぐ進む。交通量は少なく快適。

県道32号線を北に進む

秋の七草のハギが咲き誇る

石央セラミックスは残り少なくなった石州瓦の生産拠点

 15:42に石州福光石の採掘場を通過。花崗岩のようだ。このあたりから雨が降り始めた。

 16:01に温泉津変電所を通過し、16:04に国道9号線に入ると、雨が強くなってきた。荷物が心配だが、暑さしのぎにはちょうどよい。そのまま雨具を着けずに歩き続ける。10分ほどで国道から県道203号線に右折して、福光川沿いの静かな道に進んだ。

温泉津変電所を通過

国道9号線をしばらく歩く

国道9号線から県道203号線に進む

雨が強くなってきた

 16:21に温泉津中学校を通過し、16:39に石見福光駅を通過。雨は強い。

海沿いを走る山陰本線

石見福光駅を通過

踏切を渡ると海が拡がる

 この先は山陰の海を見ながら進んだ後、山中の道に入る。標高100mほどの峠を越え、港に出た。

山陰の海は美しい

集落を抜けてしばらく山中の道に

再び家が見えてくると港

 美しい港の岬を過ぎると、正面に矢滝城山が見えてきた。温泉津港だ。

温泉津港の向こうには矢滝城山

 海を見ながら進み、標識に従って温泉津温泉街に進む。温泉津と書いて「ゆのつ」。昔の町並みが保存された美しい温泉だ。温泉街を600mほど進み、名湯と聞いている薬師の湯に17:47に到着。ここで行動終了とし、温泉に浸かって筋肉をほぐすこととした。46℃の源泉から無加工で掛け流しの生の温泉。熱いお湯が身体に沁みてきた。

港の先には温泉津温泉の古い町並みが保存されている

2022年9月10日 中国自然歩道64日目(通算207日) 島根県邑智郡川本町石見川本駅大田市温泉津町温泉津温泉 曇り時々雨 29/21℃ 行動距離35.1km 行動時間9:17 獲得高度1038m 54175歩 行動中飲水量2400ml