とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

九州自然歩道128日目(通算275日) 佐賀県有田町山谷〜長崎県佐世保市潜竜ケ滝 九州自然歩道未踏の支線を歩く

 今回の自然歩道トレッキングは、九州自然歩道の未踏部分。2020年2月29日に佐賀県長崎県の県境の国見山に進んだ際には、頂上から南の隠居岳の方向に向かったが、北の平戸に向かう支線のようなコースもあった。今回はこの未踏部分を歩いてみよう。

まずは、福岡市営地下鉄/筑肥線唐津まで

唐津からは唐津線/筑肥線/唐津線伊万里まで

伊万里駅唐津線から松浦鉄道に乗り換え

 福岡からは地下鉄とJR筑肥線を乗り継いで唐津まで。ここで唐津線に乗り換え、筑肥線を経由して伊万里に到着。伊万里からはさらに松浦鉄道に乗り換える。九州自然歩道の再開地点となる山谷駅には10:41に到着してさっそく行動開始。

松浦鉄道

山谷駅から九州自然歩道トレッキングの再開

 駅からはまっすぐ北に国見山を目標に進む。途中の棚田では田植え前の田おこしの最中。このあたりは日本一の棚田と言われる岳の棚田。残念ながらまだ水が張られていないが、棚田が山の上の方まで続く。田植えを終えた頃は、さぞやきれいなことだろう。

山谷からは国見山に向かって進む

棚田はまだ田おこしの最中のよう

 11:45に国見山の中腹を走る国道498号線を横断したところで、前回歩いた九州自然歩道のコースに合流。ここで九州自然歩道の説明版を確認。前回と異なり、今回は国見山の山頂には向かわず、山裾を歩く周遊コースに進む。

国見山の中腹で前回歩いた道に合流

山裾の道を進む

 国見大橋を通過したあたりの道端に車が停められている。このあたりが岳の棚田のビューポイントのよう。鯉のぼりも泳いでいる。

このあたりが岳の棚田のビューポイントのよう

 12:32に国見湖畔公園に到着。この池は桑々田池。農業用の溜池のようだ。池のほとりでおにぎりの昼食とした。

国見湖畔公園で昼食

 15分ほどで行動再開。舗装林道を進む。この道はかつての主要道路で、国道498号線だったのかもしれない。現在は国道498号線は国見トンネルで北に向かい、ぜいたくな舗装林道は自動車用としては廃道となっている。

廃道となった旧道を進む

山谷の集落がずいぶん下に見える

 自動車の通らない快適な道を進み、13:23に栗の木峠に到着。ここで前回歩いた国見山から下ったコースと交差する。今回は八天岳、隠居岳と南には進まず、国見山の山裾を北に向かう烏帽子林道に進む。

栗ノ木峠は佐賀県長崎県の県境

 アスファルト舗装の林道をしばらく進み、13:45に国見山林道との分岐を左に曲がり、烏帽子林道のまま進む。

舗装された快適な林道

 13:57には槍巻林道に入る。標高は500m近くで、ときおり伐採された木々の間から平戸方面が見えてきた。

槍巻林道からの眺めは良好。遠くに平戸島が見える。

冷たい水が流れている

 14:50に世知原地区が眼下に見えてきた。道路はアスファルト舗装路に変わった。集落が近そうだ。15:00に槍巻集落に入ったようだ。庭先のツツジが美しい。

世知原地区が見えてきた

九州自然歩道の指導標も出てきた

ツリーハウスだ!

 15:20には標高100mぐらいまで下り、県道54号線に合流した。西肥バスのバス停の名も槍巻。

県道54号線に合流

 ここからはしばらく県道54号線で世知原のメインストリートを歩く。製茶工場が多い。総理大臣賞の受賞銘柄もあるようだ。

世知原のメインストリートを進む

 世知原の中心エリアの小学校を通過したところで左折して、15:40に世知原地区炭鉱資料館に到着。ここは旧松浦炭鉱の事務所を保存して再利用したもので、とても美しい煉瓦建の建造物。資料館には国鉄世知原線の資料も保存してある。

世知原地区炭鉱資料館

 資料館から100mほど西に進んだところが世知原駅跡。列車の車輪が飾ってある。駅の跡地は現在は躍進の泉公園となっている。

世知原駅

駅跡は現在は公園となる

 15:53に駅跡をスタートして、世知原線廃線跡を歩き始める。ところがいきなり病院の中に入っていく。進むのを躊躇っていたが、前を見ると自転車道の標識が見えた。廃線跡は自転車専用道に転用されているところは少なくない。こっちで間違いはないようだ。

国鉄世知原線廃線跡巡りのスタート

病院の中に進むので、ちょっとためらってしまった。

自転車歩行者専用道の標識が出て納得

 この先は県道54号線沿いの自転車道を進む。県道よりも盛土で高くなっており、路盤がそのまま自転車道に転用されているようだ。勾配がなく歩きやすい。

世知原線跡は自転車道に再利用

 16:10に道路沿いのデイリーヤマザキで小休止。ソフトクリームで身体を冷やし、栄養補給。

 16:40には祝橋。ここは石造りの橋があるが、世知原線祝橋駅跡もあるはず。少し進んだところにホームの跡が残っていた。

祝橋

同名のバス停もある

ホームの跡だ

 さらにしばらく進んだ自転車道の脇には広場があり、石のテーブルが据えられている。このあたりが御橋観音駅の駅跡かなと思いながら通過する。この駅は1944年とずいぶん前に廃止されているので、痕跡を見つけるのは難しそうだ。

さらに世知原線跡を進む

ファミマが見えたそのあたり

自転車道脇に広場。ここが駅跡ではないか?

 ちょうどそこで男性2名と自転車道路上で遭遇。私のことを廃線テツだと勘違いしたようで、「観音駅はこのあたりですか?」と聞かれた。たぶん向こうのほうがそうとう上級の本職だろう。GPS機器を出して座標を取っているからかなり本格的だ。自動車で次の駅跡に向かうようだ。色々なテツの方たちがいる。

 17:26にはポットホール公園に立ち寄る。九州自然歩道はここから川沿いに進むのだが、今回は世知原線廃線跡歩きを優先。残りの線路跡をたどって世知原線の起点となる吉井駅に直進する。

ポットホール公園

吉井川橋梁

 踏切の先で世知原線が現在の松浦線に合流していた痕跡を確認して、17:45に吉井駅に到着した。かつての国鉄世知原線はここが吉井駅と世知原駅を結んでいた。無事に全部歩き切ることができた。

手前の世知原線築堤跡が、この先で松浦鉄道とつながっていたようだ

吉井駅に到着

 吉井駅からは石造りの樋口橋を渡って、九州自然歩道に復帰した。19:00に潜竜ケ滝駅に着いたところであたりが暗くなって時間切れ。今回は行動終了とした。

吉井市街地中心にある樋口橋

松浦鉄道福井川橋梁

市民文化センター

2024年4月28日 九州自然歩道128日目(通算275日)佐賀県西松浦郡有田町山谷〜長崎県佐世保市潜竜ケ滝 曇りときどき晴れ 26/15℃ 行動距離32.1km 行動時間8:05 獲得高度1098m 47927歩 行動中飲水量1100ml ¥7164

往路交通: 西新7:05福岡市営地下鉄/筑肥線唐津8:25/8:38唐津線伊万里9:31/10:30松浦鉄道-山谷10:41

復路交通: 潜竜ヶ滝6:19-伊万里7:56/8:20高速バスいまり号-天神10:01

 

 

近畿自然歩道21日目(通算274日) 京都府京丹後市宇川温泉〜経ヶ岬 奇岩の海岸線を歩く

 本日は京丹後市の宇川温泉で5:00に起床。福岡から自然歩道を歩き継いで274日目だが、これまでで一番贅沢な宿だった。眺めがよく、広く、設備が整っていて、快適に過ごせた。

 窓から海が見える食堂での朝食も最高。今日は予定距離も短いので、のんびりと朝風呂に浸かってから8:45に行動開始。

いい宿だった。また泊まりたい。

 国道178号線に復帰し、中浜漁港からしばらく奇岩の海岸線を歩く。どうやって自然にできたのか不思議な岩が続く。

どうやってできた?

夏だったらこのトンネルを見に行きたい

 航空自衛隊基地の海岸も見事。

航空自衛隊基地に沿った海岸も見事

 10:34に基地を過ぎて、袖志棚田に向かう。日本の棚田百選に選ばれた400枚の棚田の並ぶ集落。維持管理は大変そうだ。

袖志棚田

 このあとは経ヶ岬に向かうのみ。途中で一波乱あって1時間ほど拘束された。12:30に経ヶ岬バス停から行動再開し、12:50に経ヶ岬先端に到達。経ヶ岬の名の由来となった経典を並べたような白い柱状節理の岩。見事としかいいようがない。

丹後半島先端の経ヶ岬

岬の先端に進む

ここが先端

 経ヶ岬の先端からは山頂に向かって折り返し上る。経ヶ岬灯台を経て、経ヶ岬山頂には13:38に到着。

山頂に向かって折り返す

経ヶ岬の山頂から

 ここからは袖志園地の駐車場に向かって半島をグルッと一回りした。駐車場にはサルが闊歩している。人を恐れていない。

袖志園地の駐車場にはサルがウロウロ

 14:06に経ヶ岬バス停に戻って行動終了。カップヌードルの昼食を終えて、14:23のバスで帰途につく。

2024年3月24日 近畿自然歩道21日目(通算274日) 京都府京丹後市宇川温泉〜京丹後市経ヶ岬 曇り 14/8℃ 行動距離11.8km 行動時間5:21 獲得高度565m 23480歩 行動中飲水量100ml

復路交通: 経ヶ岬14:23丹海バス-天橋立16:05/16:20丹海快速バス-京都18:30/19:02のぞみ51号-博多21:45

近畿自然歩道20日目(通算273日) 京都府京丹後市間人〜京丹後市宇川温泉 シカの落とし物

 今回は1か月ぶりの近畿自然歩道トレッキングの再開。前回の離脱地点までの福岡からの交通がなかなか大変。金曜日の夜から京都に前泊しておく。

金曜の夜に博多を出発

新幹線のぞみで京都まで

京都滞在はなんとなく楽しい

 土曜の朝に京都駅で名古屋から新幹線でやってきた弟と合流。アウトドア好きな弟は自然歩道歩きの唯一無二の相方。京都駅前バス停から7:20発の丹海バス高速天橋立線に乗車。

京都駅前から丹海バスに乗る

 丹海峰山車庫で乗り換え、丹海バスで前回の離脱地点の丹後庁舎前に到着したのは11:24。雨模様の中、レインジャケットを着けて行動を開始した。

丹海峰山車庫が中継地点

 後ヶ浜の砂地を歩いて間人(たいざ)のシンボルの立岩に到着。柱状節理の巨大な岩だ。

後ヶ浜の先には立岩

柱状節理の立派な岩

 てんきてんき橋で竹野川を渡って、大成(おおなる)古墳群を歩く。

てんきてんき橋

大成古墳群

ショウジョウバカマが咲いている

 この先は国道178号線歩き。歩道はあったりなかったり。交通量は多くないが、スピードを出した車が横を通り過ぎるのは興醒め。筆石集落のシンボルの筆石が海に浮かぶのを眺めながら、雨の中を歩く。

雨の国道178号線を進む

筆石

 次に現れたのは屏風岩。国道から奇岩が眺められる。

屏風岩

 この先国道は犬ヶ岬トンネルの中に進む。300mほどの長さのトンネルを抜け、遊歩道を歩いて犬ヶ岬の先端に到着したのは13:00。ここでコーヒー休憩とした。

犬ヶ岬トンネル

遊歩道を歩いて犬ヶ岬の先端まで進む

岬の先端でコーヒー。海に浮かぶ岩は「こやま」

 ふたたび国道178号線に戻り、歩道のない道を歩く。左手には丹後松島の美しい海。こんな海を見ながらだが、道路脇のゴミが気になって仕方がない。こんな言い方をして申し訳ないが、京丹後は海の美しさと海岸に放棄されたゴミの無残さのギャップの大きさが、ここまで歩いて来た中で日本有数。ゴミの内容を見ると地元住民の方が捨てられたものだと思う。残念だ。

丹後松島の海

道路脇にこんなゴミが目立つ

 ゴミさえなければ日本で有数の美しい海岸を歩く。砂洲でつながるのが高嶋。キャンプ場もある。本当に美しい丹後松島の海岸だ。

高嶋

オーロラ岩

 菜の花畑を抜けて川を越えようとしたところで藪に阻まれて行き止まり。引き返す途中で弟が声を上げる。「足元!」。跨いだ両足の間を見ると立派なシカの角。弟いわく3歳オスの角だそうだ。

立派なシカの角が落ちていた

 畑の先に本日滞在予定の温泉が見えてきた。最後に坂を上って15:35に宇川温泉に到着。

畑の向こうに本日の滞在地

宇川温泉よし野の里

 用意された部屋はオーシャンビューのロフト付きの部屋。快適快適。晩ご飯のカニ鍋もここまでのカニの中で群を抜いて美味しかった。さすが間人の地元だけある。

ちょっとぜいたく

夕食はカニ鍋一択。すこぶる美味し。

2024年3月23日 近畿自然歩道20日目(通算273日) 京都府京丹後市間人〜宇川温泉 雨のち曇り 15/5℃

行動距離13.6km 行動時間4:09 獲得高度525m 25954歩 行動中飲水量100ml

往路交通: 博多18:15のぞみ62号-京都21:19(京都市内前泊)/京都駅前7:20丹海バス天橋立行高速バス-丹海峰山車庫10:01/10:45行丹海バス間人-丹後庁舎前11:24

東海自然歩道48日目(通算279日) 山梨県富士河口湖町五湖台〜富士急ハイランド 山梨県でやりたいことは?

 今日も早起き。3:30に起床。まだ外は暗いが、カフェオレとビスケットで朝食を済ませる。

 4:50の日の出を待ち、神々しいばかりの富士山を拝んでから5:00に行動開始。

4:50に日の出

富士山は神

 五湖台からは下るのみ。道標は古いがよく整備された木道の道が続く。

このあたりは東海自然歩道でも最初の頃に整備されたエリア

よく整備されている

 ときおり木々の間から顔をのぞかせる富士山に癒されながらひたすら木道を下っていく。

ひたすら木道を下る

ときおり富士山

 5:35に太田和の足和田山入口に到着。りっぱなトイレがある。ここで荷物を再パッキングし、5:47に行動再開。鳴沢村の家並みの中を通り抜ける。

ようやく麓に到着

害獣防止柵が施された登山口

歴史ある説明板

新型のトイレ

しばらく家並みを抜ける

 6:10に国道139号線を横断し、心地よい林間の道を進む。木立の中にはグランピングエリアが点在。

国道139号線を横断した先にはよさげな宿

その先にはグランピングエリアも

快適な木立の道を進む

 健康科学大の看板の見えたあたりで道標を右に曲がった先で道標がなくなった。やむなく、EADASの示すとおりに進み、6:45に河口湖総合公園を通過。まだ道標が現れない。

右折の道標から先で進路を見失った

中継点の河口湖総合公園を目指して道を選ぶ

河口湖総合公園

 バイパスのような新しい道路を進み、特別支援学校の南で北に曲がる。7:00に山梨赤十字病院を通過した先でようやく道標が出現した。ここまでの正確なコースは不明のまま。

このバイパスは東海自然歩道のコースではなさそうだが

山梨赤十字病院を通過

このさきでようやく道標が見つかった

 7:05に富士山世界遺産センターに到着したが、まだ開場前。

富士山世界遺産センター

 国道139号線に沿って東に進んで、7:25に富士急ハイランドに到着して行動終了。次回はハイランドバスステーションからの再開となる。

国道139号線に沿って進むと富士急ハイランドが見えてくる

振り返れば富士山

富士急ハイランドの高速バス乗り場で行動終了

 富士急ハイランドに隣接したふじやま温泉で汗を流し、コメダ珈琲でモーニング。ブックオフで帰りの交通機関の中で読む本を買って、ほうとうのランチ。山梨県でやりたいことをやり尽くしてから帰途についた。

ふじやま温泉

コメダ珈琲

モーニングだよね

ブックオフで本を仕入れて

帰途につく前に腹ごしらえ

山梨とくれば、ほうとう

2024年5月6日 東海自然歩道48日目(通算279日) 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖五湖台〜富士吉田市富士急ハイランド 曇り 17/10℃

行動距離8.7km 行動時間2:28 獲得高度60m 17020歩 行動中飲水量0ml

復路交通: 富士急ハイランド15:10高速バス山中湖号20号15:10-東京駅17:05/17:38山手線-浜松町17:44/17:50東京モノレール空港快速羽田空港第2ターミナル18:10/19:20 ANA271-福岡21:15

東海自然歩道47日目(通算278日) 山梨県富士河口湖町精進湖パノラマ台〜富士河口湖町西湖五湖台 パノラマ台から富士を眺める6人の男

 本日は3:00に起床。カフェオレを淹れて身体を温める。

 パノラマ台から紫色に変わりはじめた東の空を眺めていたら、精進湖キャンプ場から5人組の男性が上ってきた。日の出を見に歩いて来たという。

日の出間近、樹海にかかる雲海と富士山。

 4:50に日の出を男性6人で眺める。快晴の空に富士の姿が神々しい。これは信仰の対象だな。人間の歴史とか、人間の作り出す芸術とか、人の存在とか、そういったものを超越したものとしか思えない。

神の光景だよ

 パノラマ台からは5:45に行動開始。快適な登山道を進み、5:57に根子峠を通過。右折して精進湖に下り、6:29に精進湖湖畔の県道706号線に合流した。

パノラマ台からは最高に快適な山道

千円札の富士の光景地点への分岐を通過

良い道

精進湖は雲海の下

雲海の中に突入

 まずは自販機で水分の補給。精進湖は霧の中。霧の切れ目から見える湖畔のキャンプ場にも人が多い。

登山口には自販機

精進湖は霧の中

 県道706号線を南に進み、宇の岬トンネルでは旧道に進んでみた。ところが旧道のトンネルは閉鎖されており、精進湖ホテルも閉鎖されていた。

県道706号線を進む

旧道トンネルは封鎖されている

精進ホテルも閉鎖

 やむなく県道に戻り、長さ180mの宇の岬トンネルを進む。7:15に国道139号線を横断した先は精進湖民宿村。分譲別荘地みたいなのだが、民宿が建ち並んでいる。10軒以上も民宿があるという。近隣の集落が土石流の被害を避けて避難地に選んだのが、この樹海の中の村だという。ちょっと不思議な集落だ。

宇の岬トンネルを進む

国道139号線を横断

精進湖民宿村に進む

本当に民宿が多い

 民宿村からは東に向きを変えて青木ヶ原樹海に進む。この地のイメージは、自殺の名所とか、一度迷い込んだら出てこられないとか、コンパスが効かないというものだったが、意外と明るい。携帯のアンテナは4本立っているし、コンパスはしっかりと北を指し、小鳥のさえずりが聞こえる。もちろん縊死体がぶら下がっているのも見えない。

民宿村からは東に進路を変える

噂とは異なり、明るい自然歩道。

撮影の仕方ではおどろおどろしくなるかも

 快適な自然歩道を楽しく歩き、7:38に富士登山道と交差した。ここが精進口登山口で、五合目まで16.9km、703分とビミョーな道標表示。

富士登山道と交差

ちょっと微妙な道標の標記内容

 このあたりの標高は945m。国道139号線が近く、左の方から自動車の走行音が聞こえてきた。8:20に御殿庭を通過。

快適なトレイルが続く

イメージはこちらだろうな

 9:05に富岳風穴に立ち寄ってみた。ここは小学校3年生のときに訪れているはずだが、あまり憶えていない。中に入ったら思い出した。風穴という名前で、風が吹いてくるのかと思ったら氷が売り物なんだと、意外に思った記憶が蘇ってきた。

富岳風穴

風穴の中を進む

見どころは氷だった

たしかに風は見えないものね

 さらに樹海の中を10分ほど歩き、次は鳴沢氷穴に立ち寄る。ここは天井が低く、ザックが引っかかって通過に苦労した。外に出たら青空が眩しい。

鳴沢氷穴

人は多い

ザックが引っかかる

氷穴の見どころも氷

さむっ

外に出るといきなり暑い

 氷穴の先で樹海は途切れて明るい広葉樹の森に変わる。国道139号線の下を通過して紅葉台に向かって高度を上げていく。紅葉台には展望レストランが営業していた。メニューは少ないが、なめこ蕎麦を昼食に頂く。窓からの富士山がご馳走だった。

国道139号線の下を通過

紅葉台展望レストラン

昼食にはなめこ蕎麦

窓からはこんな富士

 昼食を終えて行動再開し、すぐ先の三湖台には11:50に到着。3つの湖が見えるはずだが、そこまでの展望はない。

三湖台

 さらに1時間ほど快適な道を進む。傾斜はそれほどなく、子ども連れの家族もスニーカーで歩けるほどの道程。13:00に五湖台(1354m、足和田山山頂)に到着。ここから眺める富士山は完璧。山頂のベンチに腰を下ろし、本を読みながら日が暮れるまで富士山を眺めていた。

鳴沢氷穴から紅葉台、三湖台、五湖台と快適な山道

五湖台に到着

ベンチで本を読みながらコーヒー

夕暮れまでずっと富士山を眺める

2024年5月5日 東海自然歩道47日目(通算278日) 山梨県富士河口湖町精進湖パノラマ台〜富士河口湖町西湖五湖台 晴れ 23/10℃

行動距離18.6km 行動時間7:12 獲得高度723m 30134歩 行動中飲水量700ml

東海自然歩道46日目(通算277日) 静岡県富士宮市田貫湖〜山梨県富士河口湖町パノラマ台 五月晴れひねもす富士とふたり旅

 本日も東海自然歩道富士宮市田貫湖から出発。このあたりは静岡県なのか山梨県なのか、地元民でない自分にはよくわからない。武田がグインと南に攻め込んできて、今川が負けじと押し返したような境界だ。

 あたりが薄明るくなってきた4:30に起床。カフェオレを飲んで体を温めてから5:36に行動開始。

太陽が富士山の肩から上がってきた時間に歩き始める

 小田貫湿原の中を通り、富士キャンプ場横を過ぎる。キャンプ場はどこもいっぱいだ。

小田貫湿原の中を通過

ここも心地よさげなキャンプ場

ヤマブキが映える

 西川橋で五斗目木川を渡り、猪之頭集落に入る。集落一帯から富士山からの湧水が湧き出ており、町中の水路にこんこんと透き通った水が流れている。6:25に集落の外れにある陣馬の滝に立ち寄る。

西川橋を渡る

五斗目木川

猪之頭集落では湧水が各所から

陣馬の滝

 しばらく舗装された林道を歩き、次いで非舗装路に変わる。朝霧高原の別荘地の一角を通過。7:02に鳥の囀りを聞きながら、水無川で休憩してビスケットの朝食とする。

心地よい舗装された林間の道を歩く

水無川で小休止

 10分ほどで行動を再開し、牧場の横を通過する。ELT Dressageと看板が出ているので、馬場馬術の練習場なのかな。馬運車も置いてある。ひょっとしたらオリンピック選手もいるのかななどと思いながら通過する。右手には朝霧高原の牧草地が拡がる。朝霧キャンプベースそらいろも心地良さそうなキャンプ場だ。

ELT Dressage

馬運車だ

富士の裾野の草原が拡がる

このキャンプ場もよさげ

 7:40に麓のつり橋を渡ると、その先からは舗装路に変わる。ふもとっぱらキャンプ場という人気のキャンプ場を過ぎる。ここはWeb予約開始の瞬間に満員になるほどだという。たしかに富士山が裾野から見渡せる絶好のロケーション。しかし人が多い。ちょっとゴメンだな。

麓のつり橋

ふもとっぱらキャンプ場

 7:56に毛無山登山口で右に折り返す。ここに自販機。コーラを購入。ありがたい。青空の下、草原の向こうの富士山を眺めながらコーラを飲む。最高。

毛無山登山口に自販機

コーラ、美味し

 しばらく草原の中を歩き、分岐を左に曲がったところで小山が見えた。富士山と重なりとても綺麗。せっかくなのでちょっと寄り道して小山の上でコーヒーとした。美味し。

東海自然歩道の脇に小山

小山の上でコーヒー。美味し。

 9:00に行動再開。標高870mの草原の中を進む。この辺りはアップダウンもなく、とても快適な林道。4台のバギーが連なって通り過ぎていった。

この道、最高!

右を向くと、こうだ!

 9:55に根原の吊橋に到着。下りる道があったので、川の水で洗顔してTシャツを洗う。冷たい水で洗ったシャツを絞ってそのまま着る。冷たくて気持ちがいい。

根原の吊橋

冷たい水で顔を洗った

この吊り橋は揺れる

 15分ほどゆっくりして、吊橋を渡って行動再開。A沢貯水池を過ぎたあたりからは山道に入る。10:45に分岐にかかったところで東海自然歩道を北から歩いてきた2人組の男性と挨拶を交わす。本栖湖あたりから歩いて来たよう。この先はコース状態良好という。こういう情報交換がいい。

A沢貯水池にはトイレと

東海自然歩道の説明板

山裾の分岐点で東海自然歩道仲間としばし歓談

 ときおり木々の間からのぞく富士山を眺めながら山道を歩いていたら、いつの間にかTシャツが乾いていた。ここで一句浮かんだ。「五月晴れひねもす富士とふたり旅」。ありきたりな句だよね。

丁寧に整備された道が続く

 山道は少し勾配のある道となる。11:36に静岡県山梨県の県境の割石峠に到着。地図を見ると県道139号線がすぐ近くを走っている。せっかくなのでちょっと見にいってみた。びっくりするほどの大渋滞。桜まつりなるものが開催されているよう。

割石峠

 峠からは林間の道を下る。12:19に小さなキャンプ場を通過し、12:58に青少年スポーツセンター前に到着。13:11に本栖湖の湖岸に到着した。本栖湖の湖面にはウインドサーフィンが数艇浮かんでいる。

このあたりの道は良い

本栖湖に到着

 湖岸近くには本栖湖キャンプ場があるが、ここはものすごい大混雑。駐車場に入りきれない車まである。BBQの煙も立ちこめている。

本栖湖キャンプ場は大混雑

 湖岸を進んで、13:29に湖畔のレストランに入った。ここも混雑している。ほうとう定食を食べ終えるまで1時間近くかかった。

ここで昼食

山梨県に入ったので、とりあえずほうとう

 14:27に行動再開。湖畔の道を進み、国道300号線を横断して15:00にパノラマ台登山口にとりつく。

本栖湖をチラ見しながら進む

パノラマ台登山口

300mほどの高低差を上る

 15:45に烏帽子岳(1257m)に到着。富士山が近い。手が届きそうな迫力がある。

烏帽子岳頂上からの富士山は大迫力

 さらに先に進み、16:15にパノラマ台に到着。パノラマの名に恥じないスケールの大きな展望。本日はここで行動終了としよう。

パノラマ台からの富士山も素晴らしい

日が傾いていくと富士山の表情も変わっていく

いつまで眺めても飽きない

2024年5月4日 東海自然歩道46日目(通算277日) 静岡県富士宮市田貫湖山梨県富士河口湖町パノラマ台 晴れ 23/10℃

行動距離28.2km 行動時間10:40 獲得高度1172m 45504歩 行動中飲水量1000ml

東海自然歩道45日目(通算276日) 山梨県南部町井出駅〜静岡県富士宮市田貫湖 富士山が近づく

 連休後半は1月以来の東海自然歩道に復帰。久しぶりの10kg越えのザックを担いで長時間の歩行に耐えられるか心配だ。

 木曜夜から新幹線で移動して新富士に前泊。しらす尽くしの夕食を摂り、早めに就寝。

博多から新幹線で移動。5月の連休中ののぞみは全席指定。

名古屋でこだまに乗り換えて新富士で下車。

本日は新富士に前泊

夕食はしらす尽くし

 当日は4:00に起床して、歩いて20分ほど離れた富士駅から5:18始発の身延線に乗車する。

新富士駅から富士駅はおよそ1.5kmある。

甲府行の身延線に乗車

 車窓の富士山を眺めながら、6:03に前回東海自然歩道を離脱した井出駅に到着して行動開始。

身延線の車窓は最高

井出駅で下車して歩き始める

 竹の沢踏切を渡り、急勾配のアスファルト舗装の道を上り、八木沢峠に6:40に到着。

竹の沢踏切

しばらくは勾配の強い舗装路歩き

ほどなく八木沢峠

 さらに6:45に八木沢分岐。この先から山道を少し歩いて舗装路に戻る。手入れの良い立派なスギの植林に囲まれた快適な舗装路を歩く。

登山口までは舗装路や並行した山道を歩く

 東海自然歩道はときおり並行した脇道に進むが、あまり気にせず進んだり進まなかったり。

 バス停のある源立寺の集落を通過して、クマ注意の看板を見ながら7:24から登山道を登り始める。

源立寺バス停

日・祝日に運行がないのが残念

登山口に入る

 思親山登山道は、踏み跡がしっかりと付けられた歩きやすい道。7:39に肩の辺りのベンチで一休み。

よく人が入っている山のようだ

 946m地点には東側の木が伐採してある富士山ビューポイント。今回最初の富士山。いつ見ても完璧なお姿。しばらくうっとりと眺めてしまう。

本日最初の富士山。完璧な姿だ。

 8:53に思親山頂上(1030m)に到着。東海自然歩道を高尾山から歩いてきたという男性とすれ違う。コース情報を交換する。この先の天使岳への登りに崩落か所があるようだ。

思親山(1030m)

このベンチで朝食

 思親山頂上のベンチに腰を下ろし、富士山ビューを楽しみながらおにぎりの朝食。こんないい景色なのに、他の登山者がいないのが不思議。鳥の囀りだけが聞こえてくる。

山頂付近は広葉樹の優勢な明るい森

 9:00に行動を再開し、なだらかな山道を下り、9:30に佐野峠に到着。ここも富士山ビューがいい。立派なトイレがある。ただし、水は天水で飲用不可。

鳥の声を聞きながら下る

野峠にトイレと駐車場

水は飲用不可

野峠からの眺めも良い

 峠からは林道佐野峠線を下るかと思ったら、すぐ右の急な山道に向かって標識が建てられている。楽な道を歩けるかと一瞬期待してしまって、ちょっとがっかり。害獣防御柵を開けて、急な山道をスイッチバックしながら高度を下げる。

林道佐野峠

林道歩きかと期待したら右に下るのだった

害獣防御柵を越えて

けっこう急な下り

荷物がこたえてきた

 谷川を渡ってしばらく進み、10:30に舗装路に変わった先が上佐野集落。茶畑に囲まれた集落で、ちょうど一番茶の収穫の最中だった。通りかかりの男性に尋ねてみると栽培品種はやぶきた。日本で最も多く栽培されている品種だそうだ。このあたりのお茶は、谷が深くて日照時間が限定されるため、タンニンが少ない柔らかい味が特徴だそうだ。

上佐野集落が見えてきた

一番茶の収穫中

赤い屋根と茶畑のコントラストは意識的かな?

上佐野には民泊あり

 佐野橋で西乗川を渡った先が上佐野バス停。1日3便ほどのコミュニティバスが運行されている。

川原にキャンプ場もある

 さらに進んで栃広橋で佐野川を渡った先が天使岳・長者岳への登山口。11:00から登り始めた。道は少し荒れているが、山道の補修をした跡もある。踏み跡が消えたところは、ピンクテープを頼りに進む。

栃広橋

佐野川

天使岳・長者岳登山口

崩落か所は補修をしてくれている

 途中の谷に大きな崩落現場が一か所あった。ここは進路がわからず、踏み跡も見えない。崖をよじ登って、ようやく登山道に復帰した。この先も急勾配の山道がつづく。

途中で進路を見失う

崩落か所の上の方にピンクテープを見つけてよじ登る

 スギ林を抜けて12:00に小休止。最後にロープの渡されたガレ場3ヶ所ほど通過して、13:50に標高1207mの稜線にたどりついた。

少し崩れたところもあるが、ロープが渡してある。

稜線部が天使ヶ岳への分岐

 この稜線が天使ケ岳への分岐となる。天使岳頂上までは、東海自然歩道を外れて1時間ほどの寄り道になるが、天使の名前が気になる。行ったらとても良いことが起こりそう。荷物をデポジットして、稜線伝いの道を歩いて14:13に天使ケ岳(1330m)に到着した。眺望はあまりなかったが、歩きやすかった。良いことはあったようななかったような。

荷物をデポして稜線の道を進む

天使ケ岳頂上(1330m)

木々の間から富士山が見える

 14:27に分岐点に戻り、稜線の道を進んで、14:50に長者ケ岳(1336m)にたどり着いた。ちょうど富士山の雲が一瞬だけ晴れてくれた。富士山を眺めながらカップヌードルの遅めの昼食。

次は稜線を長者ヶ岳に向かう

長者ケ岳(1336m)

長者ヶ岳頂上から

 食べ終えたときに、トレランの男性が北の稜線から現れた。走り込んだ体形をしている。河口湖から走ってっきたというから、すでに50km以上走っているのではないだろうか。恐ろしい体力だ。しばらく歓談し、じゃあ、と走り去っていった。さらに10kmほど走るようだ。異星人のようだった。

頂上にはベンチあり

 一般人の私は、ゆっくり休憩して15:17に行動再開。下り道をのんびりと進む。

下り道は快適

ときおりツツジが花を開いている

 木々の間から湖面が見えてきた。16:20に田貫湖に到着。ヘラブナ釣りの方が竿を出している。

田貫湖に到着

 水場で水を補給してから近隣のキャンプ場に電話を入れてみた。いずれも満員。うむ、どうしようか。

田貫湖キャンプ場は満員だと

2024年5月3日 東海自然歩道45日目(通算276日) 山梨県南巨摩郡南部町井出駅〜静岡県富士宮市田貫湖 晴れ 18/8℃

ベース重量7.6kg 総荷重9.0kg(水抜き)

行動距離24.4km 行動時間10:45 獲得高度2227m 48120歩 行動中飲水量1200ml

往路交通: 博多14:36のぞみ38号-名古屋17:55/18:08こだま744号-新富士19:36(新富士前泊)富士5:18身延線-井手6:03