とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2021年5月16日 九州自然歩道 105日目 宮崎県西臼杵郡高千穂町三井田 高千穂ユースホステル~高千穂町竜泉寺 残念無念、嗚呼、高千穂鉄道

 明け方に高千穂ユースホステルの部屋で目を覚ました時には外は小雨に変わっていた。昨夜は一晩、音を立てて雨が降っていたが、ようやく止みそうな気配となってきた。6:00に起床し、ハンガーに掛けておいた衣類を確認したら、靴下以外は乾いていた。

 テレビをつけて天気予報を見てみると、今日は天気が回復しそう。予定どおり7:00に出発しようとパッキングをして歯磨きをした。

 7:00前にミーティングルームに行ってホストの女性に挨拶をしていると、出入りの大工さんがやってきた。大工さんと話しをしていると話題が豊富で面白い。ユースホステルの合掌造りの構造のこと、高千穂の稲作のこと、林業のことなど、なかなか聞けない話が次から次に出てくる。ホストの女性がコーヒーを淹れてくれ、3人で話しているうちにズルズル出発が遅くなった。8:20にようやくユースホステルを出発した。幸い雨はやんでいる。かなり遅くなってしまったが、先を急ぐ旅ではない。

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ようやく高千穂ユースホステルを出発

 まずは雲海橋の下を歩いて、高千穂の中心街方面に向かう。8:30に県道237号線を横切り、脇道の住宅街に入る。昨日の雨で靴下が濡れていたせいで、左足のかかとにマメができているようで痛い。道ばたのベンチに腰掛け、足にバンドエイドを巻いて手当てをした。

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雲海橋の下をくぐって市街地方向に進む

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県道を横切って脇道に進む

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 脇道を西に進み、県道237号線に合流した。8:53に市街地を流れる神代川にかかる松能橋を渡り、神代川に沿って南下して進んだ。

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県道237号線に合流

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狭い道に軒を並べる市街地

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町中を流れる神代川

 しばらく谷に沿った道を進み、9:00に谷に向かって下る脇道に進んだ。分岐点には標識が立っていなかったため心配だったが、地図に従って進んでいった。しばらく進んだところで右手に標識が現れ安心した。高千穂エリアは九州自然歩道の詳細なデータが記載されている蛸鹿さんのHPでも廃道部分が多いようだし、昨年この地を通過しているヤマトホでもエスケープしている部分が多く、どう進もうか未だ迷っている。今日はなるべく地図に忠実に進み、これ以上は危険と思われるところで引き返そうと思っている。

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しばらく谷沿いの道を南下する

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ここから谷に下る道に入る

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しばらく進んだら標識が現れて安心した

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概ね快適な道

 県道237号線から谷に下りる道は五ヶ瀬川に向かって高度を下げていく。ずいぶん下の方に水面が見えてきた。先に進むにつれ道が荒れてきたので少し心配になる。川のせせらぎが聞こえてきた。

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川に向かって高度を下げていく

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ほんの少しだけ荒れた部分がある

 倒木をいくつか乗り越え、ほんのわずかな草をかき分けるだけで、五ヶ瀬川にかかる音の谷吊橋に9:19に到着した。吊り橋のたもとにはバンガロー風の小屋が建っている。このあたりはかつてキャンプ場として使われていたのかもしれない。小屋の周囲は整地されているが、一面に雑草が茂っている。

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音の谷吊り橋に到着 脇にはバンガローのような建物

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歩くと揺れが強く、ミシミシ音がするのでスリリング

 吊り橋はかなりの年代物のようであるが、通行禁止にはなっていない。よかった。橋の真ん中で川を眺めるが、よく揺れる。五ヶ瀬川は昨日まで3日ほど降り続いた雨のために濁っている。橋の上から見上げると、空は晴れてきた。緑が眩しく光る。橋の上は立ち止まってもヒルが襲ってこない安全なところなので、ズボンをまくり上げてヒルの忌避剤を靴下と下肢にたっぷりと塗布した。雨上がりに落ち葉の上を歩く本日のコースは、ヒルの好発場所だ。恐ろしい。

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吊り橋は安全上の問題はないよう

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かつては生活道路だったのだろうなと思う

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橋から上流を眺める

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下流の断崖も迫力がある

 九州自然歩道ポータルのハイカーズマップでは、音の谷吊り橋から川に沿って1kmほど遡上するコースがあるように標記してある。吊り橋の下には上流に向かうコンクリートの歩道があるため、とりあえず進んでみた。

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コンクリートの歩道を上流に進んでみた

 200mほどでコンクリートの歩道は途切れ、石伝いに上流に進む。川の眺めは素晴らしい。しかし、この先は水に浸からないと進めないうえ、さらに先には断崖に覆い被さるように茂った雑木が見える。ここから先は完全に廃道と化している。諦めて吊り橋まで戻ることにした。

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すぐに歩道はなくなる

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上流は美しいのだが、こんな断崖沿いに1kmも遡上できる自信はない

 吊り橋からはしばらく下流に向かって舗装路を進み、スイッチバックしながら標高が130m上の県道に向かって坂を上る。上る途中で神代川から流れ込む滝が見えた。地図には滝の名前が書かれていないが、滝の落差は100m近くある素晴らしい光景だ。

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やむなく下流に向かう舗装路を進む

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スイッチバックして高度を上げる

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対岸の断崖には滝が流れる

 9:57に県道に合流した。ここからしばらく自動車が通行する県道を歩き、10:08に義雲寺橋を通過した。この橋は地図には青葉橋と書いてあるが、橋には義運寺橋との標記。

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この先で県道に合流

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義運寺橋が見えてきた

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 橋は渡らずに直進する。10:19に中山城跡キャンプ場との分岐点を通過する。折り返しを繰り返し、川沿いまで高度下げてきた。

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今度は舗装路を折り返し高度を下げていく

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道の途中からでも壮大な風景

 10:37に高千穂峡に到着した。日本の滝百選の一つの、私でも知っていた有名な真名井の滝をボートから眺める定番のアクティビティを試みようと、ボート乗り場に向かうが、本日は増水のためボートは利用できず。残念。五ヶ瀬川も写真で見るような碧色ではなく、茶色い濁りを帯びているから仕方がない。

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高千穂峡に到着

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淡水魚水族館は閉館中

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なんと増水のためボートは休止

 やむなく五ヶ瀬川に架かる御橋から真名井の滝を眺めてから、高千穂峡遊歩道を上流に進む。最初におのころ池を通過。この池は真名井の滝の水源となっている。こんなことを言うとバチが当たりそうだが、真名井の滝はおのころ池で調整されたヤラセ感がある。

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御橋から真名井の滝を眺める

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断崖に囲まれた狭い水路に注ぐ神秘的な真名井の滝

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じつはここが水源(ネタバレ注意)

 高千穂峡の絶景を眺めながら上流に進む。11:06に遊歩道の終点になる神橋(しんばし)に到り、ここから右岸に渡り谷の上に向かう九州自然歩道に復帰する。頭上には高千穂大橋と神都高千穂大橋が架かる。上流には崖から落ちてくる素敵な滝が見える。残念ながら地図には滝の名前が記されていない。高千穂峡は真名井の滝だけではなく、ここから上流も素晴らしい光景が続く。ここで谷から上に登ってしまうのがもったいない。

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真名井の滝の上流にも素晴らしい光景が続く

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鬼八(きはち)の力石

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神硯(みすずり)の岩

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神橋(しんばし)の上に高千穂大橋(手前)と神都高千穂大橋が架かる

 神橋からはよく整備された歩道を上り、11:30に高千穂神社に到着した。境内には巨木が何本も聳えている。参拝に来ている人も多い。

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神橋を渡って対岸を進む

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上流にも目を奪われるような光景が広がる

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こんな滝まである

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高千穂神社への道を進む

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高千穂神社

 参拝を済ませ、道の駅高千穂で昼食とする。残念ながらあまり魅力的なメニューが見つからず、ざる蕎麦とした。味は普通。食後にはマンゴーアイスを食べた。こちらは上等な味。

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道の駅高千穂に立ち寄る

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天細女命(あまのうずめのみこと)の像が迎えてくれる

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ざる蕎麦は普通

 昼食の後は、にわか雨が止むのを待って、12:16に行動再開。1kmほど離れた町の中心近くにある旧高千穂駅には15分ほどで到着した。スーパーカートという、旧高千穂線の線路を運行するトロッコの時間は13:00発車で30分ほどある。乗車券を購入し、駅の構内の鉄道展示の見学を行う。車庫には高千穂鉄道が動態保存されている。というか現役で走行している。ホームに立っていると踏切が鳴り出し、ディーゼル音が近づいてきた。運転しているのは私服の男子。どうやら運転体験をしているよう。運転席の隣には制服の男性が立ち、後ろには女性が座っている。子供の夢を叶えてやっているようだ。

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高千穂駅に到着

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列車が入線してきた

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車庫の見学もできる

 12:50ぐらいにピンク色のスーパーカートが戻ってきた。楽しそうな様子の家族が降りてきた。入れ替わりに13:00発のスーパーカートに乗車した。

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スーパーカートが入線

 定刻にスーパーカートは発車した。すぐにトンネルに入る。トンネルの壁にはプラネタリウムのように星が映し出される。その後も、トンネル、切り通しを抜け、天岩戸駅を通過すると、高千穂橋梁に進む。

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発車

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トンネル内では星が映し出される

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屋根がないので開放感は満点

 ここは川底から桁の上面までの高さが105mあり、日本一高い鉄道橋だった。眺めは素晴らしい。鉄橋の真ん中では5分ほど停車し、素晴らしい眺めと楽しいトーク、それから車掌さんの飛ばすシャボン玉を楽しんだ後、鉄橋の反対側のトンネル入り口まで進んだ。ここまでで約3km。この先の大平山トンネルは3kmある長大なトンネルだが、入り口は封鎖されているためここで進行方向を変えて高千穂駅に戻る。

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高千穂橋梁の真ん中で停車

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連結部からは川が真下に見える

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雲海橋が真向かいに見える

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 高千穂駅には13:33に到着した。楽しい鉄道旅だった。それにしても、この路線を現役時代に乗っておかなかったのは痛恨の極み。テツの諸兄は、絶滅危惧鉄道のことをもっと強力にアピールしてもらいたいものだ。

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天岩戸駅は保存されている

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高千穂鉄道に別れを告げる

 高千穂鉄道の名残をたっぷりと楽しんだ後、高千穂駅から再び歩き始める。国道218号線を横切り、13:41に猿渡集落を北上する。長閑な農道を進み、13:53に塩市集落を通過すると人家はなくなる。ここからは山林に入っていき、小坂峠に向かう勾配の強い林道になる。すぐに電気柵が現れた。左右を見回したがどこからも越えられそうなところがないため、電線をタオルで押さえて、恐る恐る触れないようにして通過した。

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猿渡集落から北に向かう

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しばらく長閑な田舎道を進む

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人家が途切れて山道に入る

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電気柵に行く手を阻まれる

 ところが、柵から先はすぐに道がなくなった。地図を見ると峠までの距離は200mほどで標高差は100mほど。意を決して道のない斜面の直登を始めた。倒木を乗り越え、土が崩れる急勾配の斜面を登る。20分ほどもがき上ると、峠に向かう道が現れた。

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柵の先は道がなくなる

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倒木の斜面を直登する

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なんとか道にぶつかる

 踏み跡がかすかに付いた道をたどり、14:21には小坂峠の標識にたどり着いた。峠の先は快適な道となり、ふたたび電気柵を越える。

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小坂峠にたどり着く

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快適な道を下る

 14:32に舗装林道に合流して、この先は快適な道になった。しばらくは段々畑の中の道をのんびりと進む。このあたりはかつて棚田だったところではないかと思われる。現在は稲作以外に転換されているが、ところどころに水田の痕跡が残っている。

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舗装路に進む

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棚田が広がる

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転作した圃場も見られる

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 15:00に深井野集落を通過した後、舗装路を左折して山の上の方に向かう。途中にあった自販機で飲料水の補水。15:20に下野八幡神社に到着した。ここはよく知られた八幡神社のようで、先客が参拝していた。

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下野八幡に到着

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境内には巨木

 八幡神社からはほぼ平坦な舗装路を進み、15:41に平底集落を通過し、下方に見えてきた国道に沿って家が建ち並ぶ上野集落に向けて進む。

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人家が見えてきた

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道路の下の方には上野集落

 15:50に上野集落から国道325号線に出て、国道を北上した。後で気がついたのだが、本来の九州自然歩道は上野集落の市街地の上にあったのだが、標識に気づかず国道まで降りてしまったため、しばらくこのまま国道を進むことにした。

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国道325号線を北に進む

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 上野集落からは1kmほど国道を北上し、16:13に竜泉寺バス停に到着した。ここまで高千穂町コミュニティバスがあるので、本日はバスで引き返す予定だが、バスの時間は18:08と2時間ほどある。15分ほどバス停のベンチで休んだ後、16:28に引き返し、16:40に上野集落のコンビニエンスストアに到着した。ここで食料を購入してバスを待つこととして、本日の行動を終えることとした。

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上野集落から国道325号線を1kmほど北上

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竜泉寺橋

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本日はここで折り返し

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2021年5月16日 九州自然歩道 105日目 2021年5月16日 九州自然歩道 105日目 宮崎県西臼杵郡高千穂町三井田 高千穂ユースホステル高千穂町竜泉寺 曇りときどき雨 29/18℃ 行動時間8:31 行動距離20.7km 34301歩

 復路交通:

上野18:10高千穂町ふれあいバス-高千穂バスセンター18:23

高千穂バスセンター18:40西鉄高速バスごかせ号-博多バスターミナル21:57

2021年5月15日 九州自然歩道 104日目 宮崎県西臼杵郡日之影町 日之影温泉駅~天岩戸~西臼杵郡高千穂町 高千穂ユースホステル 集合場所に行ってきたよ!

 今週の九州自然歩道トレッキングも、金曜日の夜に前泊した宮崎県日之影町日之影温泉駅TR列車の宿からのスタート。5:15に起床して、コーヒーを飲んでから、小雨の中を6:00に行動開始。200mほど進んでから、コーヒーカップを洗面台に置き忘れたのに気がついて走って取りに行ってきた。まったく、朝は頭がボーッとしている。

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高千穂線の駅名標が残る

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かつて高千穂線で使用されていた車両がホテルとして使われている

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高千穂線は日之影温泉駅を出るとすぐにトンネルの中に進んでいた

 気を取り直して県道6号日之影宇目線を上って青雲橋に向かう。トンネルを出てトンネルに入っていく高千穂線の鉄橋をくぐる。2005年に台風の影響を受けて廃線になってしまった高千穂鉄道だが、まったくすごいところを走っていた鉄道だ。いまさら後悔しても始まらないが、自分が九州に来たときには、まだ現役で走っていたのに、乗っていないのが残念無念。高千穂線と同様に、昨年、人吉辺りを歩いていたときに乗る予定だった絶景で知られる肥薩線の八代-吉松間も、直前の水害による被災のために乗っていない。いつでも乗れると思い込んでいたからだ。テツの諸兄からしたら、なんと馬鹿なことをと怒られてしまいそうだ。自分の周囲には鉄分の多い人間がいなかったのだ。テツの方から急いでこれだけは乗っておけとアドバイスを頂いたら、今後はなるべく素直に従っておこうと思う。

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五ヶ瀬川に沿って並ぶ日之影の街並み

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町から150mほど標高の高いところにある青雲橋を目指す

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15%の勾配の道を折り返しながら進む

 青雲橋には6:43に到着。橋のたもとには道の駅があるが、まだ開店前。ここからは、しばらく交通量の多い国道218号線の歩道を歩く。

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ようやく青雲橋に到着

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しばらく国道218号線を進む

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町は遙か下に

 7:17に波瀬集落まで来たところで雨が強くなってきた。バス停の屋根の下で雨具の上のみ装着して、ふたたび歩き始めた。

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景色を楽しみながら進む

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雨が強くなってきた

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雨の山も美しい

 7:27に国道沿いのファミリーマートに立ち寄り、朝食用のサンドイッチと昼食用のおにぎりを購入。店の前にザックを下ろして、カフェラテとサンドイッチの朝食とした。

 7:43に行動を再開し、100mほど先から国道218号線から右折して上野峠に向かう。しばらくは集落の中の舗装路を歩き、平底、一の水を通過する。

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この標識で国道218号線を離れる

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しばらくは集落の道を進む

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 8:10に上野峠と七折鍾乳洞との分岐に着いた。ここからは人家のない林道に入る。峠越えには悪路があるとの情報があり、また雨も強くなってきたので、ここで雨具のズボンも装着。靴下にはヒルの忌避剤も丁寧に塗布した。

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七折鍾乳洞との分岐点から左の上野峠に向かう山道に進む

 傾斜の急な舗装林道を上り始めた。すぐに動物避けの柵が現れたが、ここを通過してさらに勾配の強い林道を上る。途中から舗装路から非舗装路に変わるころには、標高は500mほどだったが、雲の中に入ったようで、周りの視界は悪くなる。

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すぐに柵に突き当たるがここは通過できる

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しばらくは舗装路を進む

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舗装は途切れるが、歩きやすい道は続く

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標高500mほどで雲の中に入ったようだ

 8:51には車の轍の付いた林道は終点となり、ここからは細い徒歩道となる。しだいに踏み跡は不鮮明となり、油断するとずり落ちてしまいそうなガレ場を500mほど歩いた。15分ほど歩いたところで再び林道が現れ、9:10に上野峠九州自然歩道の案内板に到着した。

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林道が終点になったところから、折り返すように徒歩道を上りはじめる

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最初は踏み跡が確認できたが

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ガレ場になると踏み跡は不鮮明になる

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荒れたところでは道を見失いやすい

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500mほどで前が開けて林道に出る

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峠に到着

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峠には九州自然歩道の案内板が設置してある

 峠から先は歩きやすい林道だった。しばらく林道を下ると、下の方に集落が見えてきた。9:50に自動車の通行のある舗装路との交差を横断し、さらに圃場の中の道を進んで、10:00に野方野集落に到着した。このあたりで雨が強くなり、道路沿いの尾の上大師堂でしばらく雨宿りした。太師堂の小屋の中には四国八十八カ所の幟が置いてある。

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野峠から先はすぐに歩きやすい道になる

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自動車の通行する舗装路を越える

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舗装された道を下っていくと野方野の集落に到る

 10:13に行動を再開し、すぐに高千穂と天岩戸(あまのいわと)との分岐に到着した。ここから天岩戸に向かって右折したところで、ちょうど男性たちが捕獲したイノシシを処理しているところに出くわした。許可をもらって作業を見学させてもらった。今朝、罠で捕獲したばかりの個体だとのこと。4人の男性が皮を剥ぎ、内臓を取り出し、肉を小分けにしている。手慣れた様子だった。今日はこれを焼き肉にするとのこと。美味しそうだった。

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九州自然歩道本線は野方野から左折して高千穂方面に向かうが、今回は右折して天岩戸(支線か?)に立ち寄る

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野方野ボーイズがイノシシを解体するところを見学

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野方野ボーイズの作業光景は楽しそうだった

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集落を北に進む

 野方野から舗装路を北に進む。10:31に立石の交差点を左折。坂を下った先の亀山城橋で岩戸川を越えた。橋の上から下に流れる川が見えないほど深く鋭角なV字谷だ。岩戸川の上流部分には天の岩戸がある。

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野方野の北の立石から左折する

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亀山城橋で岩戸川を越える

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展開角が30°もないような深いV字谷

 10:47にこの先の大野原交差点で県道と合流。交差点には農産物の直売所があったが、これといって気になる商品は見つからなかった。ここからは県道を北に進む。右手に「日向の黒馬」のコマーシャルで知られる神楽酒造。さらに進むと天岩戸交差点に到着。交差点の正面には交番があったが、ここも神社風。

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県道を進むと右手に神楽酒造

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交番も神社風

 11:09に天岩戸神社の鳥居前に到着した。雨がかなり強くなってきた。今日はちらほらと参拝客がいる程度。まずは西本宮に参拝。掲示を見ると、11:30から天岩戸のご神体を遙拝できるとのこと。しばらく集合地点で待っていると、若い神職の方が来て神社の後方の遙拝所に案内してくれた。ご神体の天岩戸は岩戸川を挟んだ向こう岸。千年以上前は洞窟だったらしいが、その後に風化が進み、崩れているとのこと。一帯は禁足地で、直接は見えないが、雰囲気は分かった。写真は不可。

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天岩戸神社の鳥居

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まずは本殿に参拝

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隣の神楽殿

 天岩戸を遙拝した後は、天岩戸に隠れてしまった天照大神を表に出すために神々が合議を行ったとされる天安河原(あまのやすがわら)まで行ってみることにした。西本宮から500mほど上流にある。西本宮の境内からいったん舗装路に出て、天安河原の看板から舗装路を川べりまで下りていく。岩戸川の河原に整備されたコンクリート路を上流に進み、切り立った崖を左に曲がるとポッカリと口を開けた洞穴が目の前に現れた。中には鳥居と小さな祠が見える。洞窟の中には小さなケルンが多数作られている。なんとなく効き目がありそうなので、自分もケルンの一つに石を置いてみようと、河原で小石を探した。ところが、みんな川から石を探すからだろう。手の届くようなところには石がない。やむなく飛び石伝いに上流に進み、川の中に手を突っ込んで、ようやく一つだけ石を手に入れた。鳥居の近くのケルンのうえに石を置き、願をかけておいた。

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天岩戸神社本殿からしばらく北に進むと天安河原への道に出る

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橋も架けてある

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岩戸川の上流に進む

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その先にぽっかりと口を開けているのが天安河原

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周囲にはケルンがたくさん積んである

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かなり上流までケルンが積んであるので、新しい石を見つけるのが難しい

 12:00には天安河原から引き返し、12:11に参道の小洒落たカフェに席を取り、ランチとした。ベランダにはペチュニアのハンギングがセンスよくぶら下げてある。昼食には牛肉麺を頂き、しばらく休憩した。

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カフェのベランダでランチ休憩

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牛肉麺は可もなく不可もなく

 雨はなかなか弱くならない。しかたなくびしょ濡れの雨具を再び装着し、12:43に折り返しの道を歩き始めた。

 天岩戸神社の表参道を歩いていると、面白い古本屋を見つけた。無人の古本屋で、棚の本にはコメントが書いてあるカードが挟んである。気に入ったらガチャガチャで支払えと。そこまでは普通なのだが、よかったら自分の本を持ってきて、コメントを書いたカードを挟んで棚に入れておけと。こうすれば、人から人に気に入った本が手渡しでき、店主は場所代としてガチャガチャを購入してもらうということになる。注文の多い料理店のようだが、自分も気に入った本を勝手に人に渡す性格なので、こんなわがままな本屋が近くにあったら役に立つ。

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天岩戸神社の表参道で見つけた古本屋

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まだ本の数は少なく、注文は多いが、ユニークな試みだ

 本屋を出て天の岩戸橋を渡り、天岩戸東本宮にも参拝。こちらは神職の方の説明では、天照大神が岩戸を出て最初に居を構えた地とのこと。社殿は質素なのだが、境内にはピンと張り詰めた雰囲気が漂う。

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天の岩戸橋を渡る

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東本宮にはピンと緊張感が漂う

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天岩戸は深い谷の向こうの禁足地

 野方野から歩いてきた舗装路を戻る。13:45には、あまりに雨が強いため、途中の立石集落の大師堂で雨宿りをさせて頂いた。このあたりは集落ごとに太師堂があり、いずれも室内がきれいに清掃されている。

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立石集落の太師堂で雨宿り

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中は清潔・快適

 小雨になったのを見計らって、14:20に行動再開。高千穂のあたりでは田植えの時期は標準的なようで、まだ田んぼに苗は植えられていない。雨の中で、棚田の緑が映えている。

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高千穂ではまだ田植えが始まっていない

 野方野集落を通過し、14:26に県道204号線に合流した。ここからは岩戸川の南岸を高千穂に向かって歩く。途中で高千穂鉄道の鉄橋が見えてきた。美しい橋だ。

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圃場の美しい集落を進む

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集落の下の方にはかつて鉄道の走っていた高千穂鉄橋が見えてきた

 15:15に県道204号線から北に曲がり、雲海橋を渡る。川の水面までは100m以上ある。本当に深い谷間だ。こんなところまで太古の人がどうやって到達したのか、不思議でならない。

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県道204号線から国道218号線雲海橋に曲がる

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この深い谷を古代の人は上ってきたんだなと

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雲海橋を渡ると、日之影から高千穂に入る

 15:50に木立に囲まれた高千穂ユースホステルに到着した。ここで本日は行動終了。親切なホストの女性に迎えられ、すぐにお風呂に入って、雨で冷えた身体を温めることにした。

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高千穂ユースホステルに到着

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2021年5月15日 九州自然歩道 104日目 宮崎県西臼杵郡日之影町 日之影温泉駅~天岩戸~西臼杵郡高千穂町 高千穂ユースホステル 雨 22/18℃ 行動時間9:57 行動距離27.0km 41594歩

2021年5月9日 九州自然歩道 103日目 宮崎県延岡市北方町上中尾~西臼杵郡日之影町日之影温泉駅 トロッコ道が好きだ!

 今朝は延岡市の山中に設営したテントの中で5:00に目を覚ました。昨夜から風が強くなり、周囲の木々が風を受けてうなり、テントのフレームがしなっていた。天気予報では延岡市の風は3mとなっているが、標高700mほどの稜線にテントを張っているので、風の影響を受けやすい。

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 そのかわりに得られるのが朝の絶景。日の出前の紫がかった空に照らし出される新緑と、山の端から少しずつ顔を出す太陽を見ることができる。これは野営でないと見ることが難しい光景。

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 風に飛ばされないように気をつけてテントの撤収を終えて、5:40から行動を開始した。最初は幅4mの高規格の林道を快適に進む。このあたりは非舗装だが状態は良好。

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快適な林道歩き

 6:18に茶臼山付近の舗装路に合流した。ここは林道石橋山線という高規格舗装林道で、ゆっくりとしたアップダウンがある。6:35に標高862mの峠を越えた後も、800m前後の稜線に近い快適な林道を歩く。自動車の交通はない。視界の開けたところからは、どこまでも九州山地の山々が続いている。たぶん、半径5km以内にいる人間は自分だけだろうと思う。なんとなく嬉しいような、寂しいような。

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茶臼山(714m)付近で林道石橋山線に合流

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「半径5kmに自分だけ」の気分を味わえる光景

 舗装路の脇に九州自然歩道の標識が現れた。いま現在歩いている舗装された林道は、古くからある山道を横断する形で作られているよう。地図を見ると、稜線に沿うように引かれた九州自然歩道の徒歩道の破線を、蛇行する二重線の1車線の道路が何度も横切っているのが分かる。

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標識があらわれた

 7:11に3つ目の九州自然歩道の標識から、舗装路を離れて山道に入った。この山道には踏み跡はあまり記されていないが、廃道とまではなっていない。年に1回ぐらい、地元の方が整備をしてくれているかもぐらいの荒れ方。20分ほど木々に囲まれた山道を歩き、7:34に前方の視界が開け、コンクリート舗装された林道に戻った。

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ここから山道に進んだ

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このぐらいの山道

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定期的にメインテナンスしてあるようだ

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30分ほどで前方が開ける

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コンクリート舗装の林道に合流する

 林道が右に曲がるカーブの入り口にきれいな沢が流れていた。ここで洗顔をし、昨夜使った食器を洗った。昨夜のラーメンの匂いがいくらか軽減したクッカーでお湯を沸かし、山コーヒーとした。

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お湯を沸かして

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山コーヒー

 香りの高いコーヒーで一服の後、8:12に行動再開した。ここから先は川沿いの良道。こういう道を歩いているときが、低山トレッキングで一番楽しい時間。

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林道歩き再開

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理想的な山道

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うっとりするほど心地よく歩く

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だんだん高度が下がってきた

 8:43にはふるさと林道下鹿川線に入り、段々畑が見えてきた。下の方には八幡森集落が見えてきた。9:00に下鹿川小学校の跡地に到着し、ここで小休止とした。ここまで3時間以上何も食べずに歩いていたため、お腹が空いてきた。ここでフリーズドライのかに雑炊に先ほど沸かしたお湯を注いで朝食とした。なかなか美味だった。

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段々畑が見えてきた

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下鹿川の集落

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小学校跡地で休憩

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朝食にかに雑炊

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集落の干支はサル

 朝食を済ませて9:10に行動を再開した。集落を通り過ぎて橋を渡る。200mほど進んだところに自販機が設置してあったため、ここで飲料水を2本購入。自販機のところから舗装路と分かれて、矢筈岳トロッコ道に入る。

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網の瀬川に架かる中川橋を渡る

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下流には丹助岳の尖った岩の山頂が見える

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川の北岸に沿ったトロッコ道に入る

 トロッコ道の看板を過ぎて300mほどは舗装路だったが、次いで非舗装路となりトロッコ道らしくなってきた。左には川が流れ、せせらぎの音が聞こえてくる。道幅はおよそ2mで路盤は堅固。勾配は緩やかで整備状況は極上。地域の方たちが、このトロッコ道をとても大切にしているのが伝わる。このまま1日中歩き続けてもいいやと思えるほど心地よく、歩きやすい。

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幅2mほどのトロッコ

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 前方に橋が見えてきた。鉄製の橋で、おそらくトロッコが走っていたのだろう。材木を2mほどの高さに積み上げた6両連結のトロッコが、時速5kmほどでコトコト音を立てて橋の向こうの木々の中から現れてくるような気がする。あー、たまらん。この橋を渡るトロッコが見てみたかった。

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ロッコ用の鉄橋か

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保存状態も良好

 9:47にトンネルが現れた。花崗岩をくりぬいたトンネルで長さは50mほど。手堀り感がある。ライトをザックから出さずに進んだが、前方が明るいためなんとか進むことができる。天井からポチャリと水が落ちてくる。

 ここもいい。妄想が爆発する。軌間700mmぐらいのトロッコをここに走らせてくれたら、乗りに来よう。たぶん、ここを走るトロッコを見たら、日本国民の85%ぐらいが乗ってみたいと感じると思う。日之影町の皆さん、矢筈岳トロッコ復活クラウドファンディングはじめたら支援させて頂きます。

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トンネルが現れた

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手堀のトンネルのよう

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 トンネルの先も快適なトロッコ道を楽しみながら歩く。10:02には川までの視界の開けた休憩所に到着した。ここにはトイレ、水場、芝生、ベンチが設置してあり快適。何よりここからは左に比叡山、川を挟んで右に矢筈岳という、山容の優れた山が正面に見えるのが良い。ここではザックを下ろしてベンチに座り、しばらく休憩とした。今回はコースに含まれていないが、比叡山と矢筈岳にもいつか登ってみたい。

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ほどなく休憩所

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左に比叡山(760m)、右に矢筈岳(666m)

 休憩所からもしばらくトロッコ道を進む。10:16に九州自然歩道の丹助岳分岐が現れ、ここを右折して泣く泣くトロッコ道を離れることにした。今度ここに来るときは、トロッコ道を端から端まで歩いたうえで、比叡山と矢筈岳に登ろうと決心した。

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まだまだ続くトロッコ

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この標識からトロッコ道を離れて右折

 丹助岳を指し示す九州自然歩道の標識があまりにボロボロなので、行く末が心配だったが、歩き始めた山道は比較的整備状況が良好で安心した。しばらくは沢沿いに歩き、終盤に谷間に出たところで、鹿避けのネットに行く手を阻まれてコースが不明になる部分があったが、その後はまたしっかり整備された木道が現れ、10:56に普通林道丹助線と合流して小休止とした。

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丹助岳にはこんな山道

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ときどきコースが分かりにくい

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最後は木道が整備されている

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舗装路に出る

 10分ほど休憩して行動再開。11:21に地図にはない舗装路に出た。舗装路を道なりに進むと、九州自然歩道の標識が出てきた。このあたりは新しくできた林道に、九州自然歩道が付け替えられているようだ。

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地図にはない林道に出る

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九州自然歩道で間違いないよう

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 最後に舗装路を離れて200mほど山道を登り、11:30に丹助小屋に到着した。小屋の周囲には芝生が植えられており、小屋の中は30畳ほどの木張りの床。入り口近くに囲炉裏場もある。ここで小休止し、荷物を置かせてもらって11:45から空荷で丹助岳への登山を開始した。

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最後に少し山道歩き

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丹助広場の丹助小屋

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小屋の中は清潔

 よく整備された登山道を上り、12:05に丹助岳(816m)の頂上に到着。360°グルリと素晴らしい眺望の山頂。

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小屋の後ろに丹助岳への登り口

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登山道も整備状況良好

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ほんの少しだけロープと鎖

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丹助岳頂上(815m)に到着

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眺めは最高 北西には戸川岳(955m)

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西を見ると、天狗岩の向こうに高城山(901m)、奥には諸塚山(1342m)

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北の正面には釣鐘山(1396m)、左奥にうっすらと祖母山(1756m)、右奥には傾山(1605m)

 眺望を堪能した後、帰り道の途中にあった天狗岩に登ってみた。少し傾斜の急な岩場があるが、ロープが設置してあるので問題なく登ることができる。天狗岩から見える丹助岳の頂がまた素晴らしい。

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天狗岩に登ってみた

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天狗岩から見た丹助岳が一番見事

 のんびりと下って丹助小屋まで戻ると、男性二人がロープワークの練習をしている。隣のベンチに腰掛けて水分補給していると、地元の方とのことでいろいろ話が弾む。一人の方は、現在は福岡で働いているとのことで、自動車は福岡ナンバー。下まで送りましょうかと誘ってくれたが、丁寧にお断りして13:03に行動再開し、麓の日之影町の市街地まで残り9kmほどを歩き始めた。

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丹助広場には広い芝生とベンチなど

 丹助小屋からは舗装された林道が続く。程良く植林があり、歩きやすい。視界が開けたところからは市街地がチラリと見えるが、ずいぶん下の方にある。地図を見ると標高差が400mほどありそうだ。

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林道を歩いて日之影町の市街地に向かう

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はるか谷の底に家並みが見える

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林道が6kmほど続く

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棚田が見えてきた

 14:10に国道218号線と合流した。ここは昨日、バスに乗るために山を登ってきたところ。上顔橋の袂から橋の下の一般道に下りて進んだが、あとで標識を確認すると、九州自然歩道の本来のコースは橋を渡ってから右に曲がれば良かったよう。

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国道218号線と合流

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九州自然歩道は上顔橋を渡ればよい

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橋の下をくぐって市街地に向かう

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町まで2kmほど下る

 上顔橋を通り過ぎると日之影温泉の市街地が見えてきた。2回ほどスイッチバックを行い、高度を下げて川べりまで出た。五ヶ瀬川は水量が豊富で、流れが澄んでいる。100mほど下流に進むと、昨日泊まった列車の宿が見えてきた。これを見ると、なぜ高千穂線に乗ってみようと努力しなかったのか悔やんでも悔やみきれない。

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日之影の市街地を分ける五ヶ瀬川

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美しい清流

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列車の宿に到着

 14:47に日之影温泉に到着し、温泉に浸かって本日の行動を終了することにした。

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温泉で汗を流して行動終了

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遅めの昼食はチキン南蛮

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市街地から見る国道218号線の青雲橋

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青雲橋の下には高千穂鉄道の鉄橋が今なお残る

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帰りのバスは青雲橋バス停から

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2.3kmの登り道でまた汗をかいた

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2021年5月9日 九州自然歩道 103日目 宮崎県延岡市北方町上中尾~西臼杵郡日之影町日之影温泉駅 晴れ 27/13℃ 行動時間9:04 行動距離23.5km 37778歩

復路交通:青雲橋18:12西鉄高速バスごかせ号-博多BT21:57

2021年5月8日 九州自然歩道 102日目 宮崎県延岡市北方町細見~行縢山~延岡市北方町上中尾 圧巻・荘厳・孤高!行縢の滝

 今回の九州自然歩道トレッキングは宮崎県延岡市北方町細見からの再開。毎度ながら宮崎県は交通の便が悪く、土曜の朝に福岡を発つと現地への到着が正午を過ぎてしまうため、今回も前泊。宮崎県北部の日之影温泉のすてきな宿に泊まった。

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高千穂鉄道日之影温泉駅

 その宿というのが、2005年に廃線になってしまった高千穂線の車両をホテルの客室として改造し、日之影温泉駅の跡地のレールの上に設置したTR列車の宿。宿泊した部屋は畳の部屋で、トイレ、洗面台、テレビの付いた快適な部屋だった。駅の2階にある温泉に浸かって、早めに布団にもぐり込んだ。

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日之影温泉TR列車の宿

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車内はホテルのよう

 土曜の朝は4:00に起床。延岡行きの始発バスは近隣のバス停を5:47に出るのだが、地図で確認するとバス停までの直線距離は300mほどしかないのに等高線が20本ある。結局、バス停までは2.3kmもの距離を歩き、汗ビッショリになって始発バスに乗ることができた。バス停から見ると宿は雲海の底。バスに乗るために雲の上まで歩いたことになる。

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日之影温泉駅を出発

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すぐに街並みは下の方に

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バス停は雲の上

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下顔(しもつら)バス停でバスを待つ

 バスは予定通り6:19に細見バス停に到着。まずは県道235号樫原細見線のりっぱな舗装路を北に進む。五ヶ瀬川に流れ込む細見川に沿って敷設された道路で、交通量は少ない。

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延岡市北方町の細見バス停で下車して行動開始

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快適な県道235号線

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細見川に沿って北に進む

 道路が良いのでペースが速くなる。7:00に5km地点の小川集落を通過した。正面の山越には行縢(むかばき)山の岩肌が見えてきた。

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小川集落の山の向こうには行縢山が聳える

 ここで考えた。九州自然歩道の本線はこのまま細見川に沿って北に進む。これといって見所のない山が続きそうだ。行縢山は九州自然歩道の支線で、行ってみるのも悪くない。ただし、行縢山は細見川の東を流れる行縢川に沿った道がアプローチになるため、一山越さなければならない。往復の距離はざっとみて12km。心配なのは支線の山越えルート。本線の山越えルートでもしばしば藪漕ぎに泣かされているので、支線の山越えは散々な目に遭いそうで怖い。

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黒仁田集落の支線分岐点でしばし思案

 しかし、昨夜、日之影温泉で一緒になった、あと2つで日本の滝100選を制覇するという滝のエキスパートの方は、行縢山にある行縢の滝は日本の滝100選となっており、ぜひ行くべき滝と推していた。温泉の後で氏の滝のブログを拝見したが、滝の見事な写真と滝愛に溢れたページに圧倒された。うん、ここは行くしかない。7:30に黒仁田集落の行縢山への分岐点に到着して、そんなこんなと7分ほど考えたが、7:37に県道から右折して、支線に進む山道を登り始めた。

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支線に進む

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すぐに非舗装路に変わる

 支線の山越えコースは最初の300mほどは舗装路だったが、すぐに非舗装路に変わり、スイッチバックを繰り返しながら高度を上げていく。峠までの等高線は20本、すなわち高度差は200mほど。それほどたいした行程ではなさそうだが、山を半分ほど登ったところでGPSを確認すると、北東に進む支線からかなりずれた東の方向に進んでいる。先ほど通過した、地図上で支線の進むと思われる地点は完全に藪となっており、廃道化しているようだった。

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支線はこっちの森の中を突っ切る

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林道は整備状態良好

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破線が正式な支線で、青線が現在歩行中の経路。こんなにずれていると心配になる。

 いま進んでいる山道は現在も林業に使われているようで、路盤はわりとしっかりしている。峠付近は少し荒れていたが、峠を下り始めると再び路盤のしっかりした山道が現れた。山を越えて到着したところは、地図上の支線の位置よりも東に300mほどずれているが、無事に行縢川の谷に出ることができた。

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ほんの少しだけ荒れた峠を越す

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舗装された林道が出てくる

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行縢山も見えてくる

 ここからは行縢の集落を貫く舗装路を北に向かい、一路、行縢山に向かう。8:39に登山者が駐車場を利用する、むかばき青少年自然の家に到着した。ここで、職員の女性にお願いして、荷物を置かせてもらい、空荷で山頂までを往復することにした。

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行縢集落の南端からまっすぐ行縢山に向かう

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林道を抜ける

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むかばき青少年自然の家

 荷物からヒルの忌避剤を取り出し、靴と靴下や脛にスプレーしていると、女性が無線機を持ってきて、山頂に着いたらヤッホーをするから持って行きなさいと渡された。荷物は持ちたくなかったが、女性が熱心に勧めるので、無線機をたすき掛けにして9:04に出発した。

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行縢神社に手を合わせて出発

 行縢山は人気の山だけあって、登山道の整備状況はとても良かった。登山口の行縢神社に手を合わせて登り始める。沢にはしっかりとした橋が架けてある。難所にはロープや鎖が設置してあり、至れり尽くせり。

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 9:38に滝への分岐点に到着し、3分ほど進むと目の前にすごい光景が現れた。巨大な一枚岩の上から滝の水が伝わって落ちてくる。言葉では表せきれないほどの圧倒的な光景。しばらく滝の下の岩に横になって、落ちてくる水の流れを見ていた。

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日本の滝100選 行縢の滝

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 行縢の滝では5分ほど水しぶきを浴び、ふたたび頂上に向かって歩き始めた。空荷だととても軽快。9:55に雌岳との分岐を通過し、10:30には行縢山の山頂(830m)に到着した。頂上も岩で、見晴らしが良い。あいにく黄砂が飛来しているため、霞がかかっているが、日向灘まで十分に見ることができた。

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再び山頂に向かって歩き始める

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行縢山山頂

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中央がむかばき青少年自然の家

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日向灘まで見渡せる

 頂上では無線機でむかばき青少年自然の家を呼び出した。しばらくすると、自然の家から3名の職員さんがテラスに出て、手を振るのがなんとか視認できた。ちょうどその時、男性が頂上にやってきたので、一緒にヤッホーと叫んでもらうことにした。まずはこちらから大声で叫ぶ。次いで無線機でカウントを唱えると、自然の家の職員さん3名がヤッホーと叫ぶ。カウントの3.2秒後に職員さんのヤッホーが聞こえてきた。頂上と自然の家との距離は約1000mとなる。男性と二人して、頂上で大笑いした。子供の頃にかえったような気分だった。

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3.2秒後にヤッホーと聞こえてきたときは二人で大笑いした

 頂上では360°の眺望を楽しみ、日向から来たという男性としばらく話し、10:54に下山を開始した。下山も快適で、問題なし。11:54にむかばき青少年自然の家に到着し、とても楽しい経験ができたとお礼を伝えて、無線機を女性に返却した。自販機の飲料で喉を潤し小休止。自然の家を後にした。

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下りも快調

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 行縢集落に戻る林道を歩き、行きの道すがら気になっていた、ひでじビールというローカルのビール醸造所に立ち寄ることにした。醸造所の隣の広場に、行縢山を正面に望むようにバーベキューテーブルがセットしてある。アルコールの飲めない私はコーラを飲みながら、つまみの手羽先をぱくつく。隣のテーブルには横浜から登山に来たというカップル。しばらくくつろいだ後、13:28に行動を再開した。

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この看板が気になって立ち寄ってみた

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この贅沢な借景の広場にバーベキューテーブルが設えてある

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手羽先を昼ご飯代わりに

 13:45に行縢集落の南端を折り返し、行きと同じ林道を通って14:26に黒仁田集落の分岐点に復帰した。帰りの林道で気がついたのだが、手製と思われる九州自然歩道の看板が立っていた。やはり旧支線は廃道となり、今回の林道が支線として主に使われているようだと納得した。

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行縢集落南端の石組みの橋

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ここから再び山道の峠に向かう

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こんな手製風の看板があった

 黒仁田からはふたたび県道235号樫原細見線を歩く。ただし、いつの間にかセンターラインはなくなっている。14:45には県道から左折して唐立集落に向かう。

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ふたたび県道を北上

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唐立の集落が見えてきた

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清流に架かる橋を渡って集落に向かう

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 集落を過ぎると途端に道が細くなり、しばらくして非舗装の山道となった。ここからは標高差150mほどの峠の立花越。ところどころ藪になってはいるが、それほど酷くはない。枯れ葉が大量に積もり、滑りやすくなった山道に気をつけながら下りて、15:36に屋形原の廃校になった小学校の跡に出た。

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集落を過ぎると途端に道が細くなる

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非舗装路に変わり

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少し荒れ気味の峠を越える

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立派な栴檀の生える小学校の跡地に出る

 この集落には蛸鹿さんのレポートによると自販機があるはず。思ったとおり、小学校のすぐ下の酒屋さんの向かいに自販機が設置してあり、ここでコーラを購入してベンチに腰掛けて小休止。地元の85歳の男性から、炭焼きや林業の苦労について話を聞かせて頂いた。

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この小学校は男性の出身校

 男性の話は面白かったが、山深いこの地ではそろそろ日が傾いてきた。16:05に行動を再開し、500mほど舗装路を進んだ後に、九州自然歩道の標識に従って山道に入る。勾配のきつい山道を登り、舗装路を横断して再び山道に入る。

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しばらくは舗装路を進む

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すぐに山道に突入

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途中で舗装路を横断

 16:49に舗装された林道に合流してからは、そのまま舗装路の状態が続き、17:08に大中尾集落を通過する。この集落にはコミュニティバスの標識はあるが、時刻表は白紙。便はないようだ。

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山道を進むと立派な舗装路に合流

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山が美しい

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大中尾集落のさわやか号の時刻表は白紙

 大中尾集落からさらに林道を進み、17:50に上中尾集落への分岐を右折して、集落には立ち寄らずに自然歩道を先に進む。林道は普通林道上中尾線と名を変え、幅員4mの規格の良い林道に変わった。しばらく歩くと、道路脇に整地した広場があったので、本日はここでビバーク。18:00に行動終了とした。

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野営適地を探して林道を奥に進む

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高規格の普通林道上中尾線に変わる

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道路脇に整地された平地を見つけた

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本日はここで野営

 テント設営を終え、しばらくエアーマットの上に横になって休憩。テントの入口近くに小さな蜘蛛がいるのが見える。動きが遅い。蜘蛛ならばいつか地獄に送られるときに助けてもらえるかもしれないと、たいていは生かして解放するのだが、見慣れた蜘蛛よりも足が短い。これまで見たことはないが、これは果たしてダニではなかろうかと思い、当該個体をビニール袋に閉じ込めて、脱出不能なような処置を施してしまった。

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これは蜘蛛ではないよね?

 先日は生まれて初めてヒルを観察できた。今回はこの生物がダニならば、人生初ダニとなる。

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2021年5月8日 九州自然歩道 102日目 宮崎県延岡市北方町細見~行縢山~延岡市北方町上中尾 曇り 22/11℃ 行動時間11:40 行動距離31.5km 55100歩

往路交通:

 日之影町TR列車の宿(前泊)

 下顔5:47宮崎交通バス-細見6:18

2021年5月3日 九州自然歩道 101日目 宮崎県東臼杵郡美郷町北郷宇納間~延岡市北方町細見 速日の峰を越えて海に向かって走る

 本日は美郷町北郷の宇納間(うなま)地蔵尊の町外れにある西野々農村公園に設置したテントの中で目を覚ました。もう5月だから暖かいかと思ったら大間違いだった。明け方は4℃まで気温が下がり、1年中使用している夏用の寝袋の中でブルブル震えて寝ていた。夏用の寝袋でも-3℃ぐらいまでなら寝られることは検証済みだが、そんな状況のときは寝る前に耐寒用のアンダーレイヤーを着ける。今日は半袖、半ズボンだから、想定外の寒さ。

 5:00に周囲が明るくなるのを待って寝袋から抜け出し、まずはお湯を沸かして熱いコーヒーを飲んで身体を温めた。5:40の日の出を待って撤収作業を行い、6:00から行動を開始した。

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雲量0の快晴の朝。こんな日はキリッと冷え込む。

 6:10に県道210号線宇納間日の影線を通って宇納間の市街地を通過。6:14に町道633号線鹿猪谷線に右折し、鹿猪谷の集落を北東の山に向かって進む。

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市街地の中心にある宇納間地蔵尊の参道入口

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バスの時刻表は寂しいかぎり。しかも運行は平日のみ。

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鹿猪谷に向かって進む

 6:18には森林基幹林道中山線となり、快適な林道を進む。しかし、林道が快適すぎてまたもや曲がるべきところを行き過ぎてしまった。右に折れて山中に進むべきところの目印を見落とし、200mほど戻った。

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林道はよく整備されている

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 6:40から鉄板でできた橋を渡って谷川を越えて、山道を登り始めた。山道はところどころ藪と化しているが、それほど悪くはない。20分ほど歩いて7:00に舗装路に合流した。

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林道脇のこの赤テープを見逃してはいけない

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谷川には橋が架けてあった

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山道を進む

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藪はわずか

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小さな山を越えたら舗装路に出た

 7:05には九州自然歩道の標識が現れ、舗装路から非舗装の林道に右折する。この林道はちょうど大型重機が路盤を整備している最中で、オペレーターの方が重機の整備をしていた。路盤に砂利を入れる準備をしているとのこと。重機で固められた歩きやすい林道を進み、赤いテープの目印の付けられたところから再び山道に入る。

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舗装路を横断してすぐに山道に向かう

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ふたたび舗装路に合流

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すぐに山道に曲がる

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重機で林道を整備中だった

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重機でならした林道は晴れていれば歩きやすい

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またすぐに山道に折れる

 7:18に林道を左折して山道に入ったが、この山道が思いのほか快適。現在はほとんど人が歩いていないようで、枯れ葉が堆積しているのだが、道幅が広く、路盤がしっかりしている。以前は多くの人が通った幹線に近い連絡路だったのではないかと思うぐらいの快適さ。山道の両側に植えられたスギの植林も、ほどよく日差しを遮って心地よい。山道の最後は、いまにも崩れ落ちそうな丸木の橋を怖々渡って7:40に舗装路に出た。

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今回の山道は路盤が何十年も掛けて踏み固められている

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どこまでも快適な山道

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思い出したように古い標識もある

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快適な山道の終点は罰ゲームのような橋

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舗装路に出る

 大きな鶏舎の横を歩いて、7:53から再び山道を進む。この山道も路盤の状態が良好。踏み跡がほとんどないにもかかわらず、歩きやすい。

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鶏舎の横の道端にはカラーが植えられていた

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ほんのしばらく舗装路を歩いたら再び山道に

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この山道も路盤がしっかりしている

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集落の手前で舗装路に出る

 8:11に入下秋元集落を通過。このあたりはかつて炭焼きが盛んだったところのよう。今でも樫材を使った備長炭を生産しているとのこと。集落を過ぎ、8:15に宇納間からつながる国道388号線との合流地点に着いた。ここで本日最初の小休止。朝に沸かしたお湯でカフェ・オ・レを淹れ、行動食のクラッカーで朝食とした。

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着いたのは木炭の里秋元集落

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炭焼き窯は現在も稼働中

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ここで小休止

 8:33には朝食を終えて行動再開。3kmほど国道388号線をのんびりと進む。

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しばらくは国道388号線を進む

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 9:06にヤキウ集落に到着。ここから国道は北に向かって曲がるが、九州自然歩道はまっすぐ町道718号線谷久線に進む。ヤキウから先はヤキウ谷の舗装路を進む。深い谷で、自動車は通らない。鳥の声以外は聞こえない静寂に満ちた谷。

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ヤキウ集落から国道を離れる

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静かな谷間を歩く

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 2kmぐらい進み、9:35に深田の原で広い舗装路と合流して左折する。さらに2kmほど歩き、9:55にヤキウで分かれたばかりの国道388号線に小黒木集落で合流。国道沿いに農家レストランの看板があるので、朝食でも摂れないかと周囲を探したが、レストランが見つからない。この集落では、自販機で飲料水を補給して先に進んだ。

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深田の原で東から来た舗装路と合流

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小黒木集落

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看板はあるがレストランがない

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どこを探しても、ない

 国道388号線を北上し、10:24に真竹集落を通過。猟犬を軽トラの荷台に積んだ男性たちが道端で何やら作戦会議をしている。また1台、猟犬を積んだ軽トラが集まってきた。イノシシ狩りにでも行くのだろうか。作戦会議の男性たちは活き活きとした顔をしている。

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真竹集落では狩猟系男子が行き交う

 10:36にイウゴ(ユウゴ)集落を通過。また、猟犬を積んだ軽トラが通り過ぎた。猟犬は賢く、静かだ。人を見ても吠えることはない。

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 10:43にイウゴ集落の人家の途切れるあたりに「癒しの里一心」という施設があった。きれいな庭が整備されている。男性が出てきて、庭で休んで行ってくれと誘ってくれる。以前は宿泊施設として使われていたとのこと。

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 さらに舗装された林道を進む。11:35から道路脇の赤テープを目印に、山道に入る。ここからは標高差200mほどの直登の山道。山道は重機で造成中の林道で分断されており、ときどき方向を見失う。軽い藪漕ぎが2か所ほど、重機の押し出した残土で崖と化した部分が1か所あった以外はさほどの問題はなく通過した。

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さらに林道を進む

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ここから急な山道に入る

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ほんの少しだけ荒れている

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だいたい快適

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景色は良い

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山道を造成中の林道が分断しているところもある

 12:04に舗装路に合流し、12:14にポケットパークを通過。速日の峰(はやひのみね、868m)の山頂に近くなり、目の前が開けてきた。このあたりから山頂近くにあるテーマパークのETOランドの案内板が出てくる。12:28にETOランドと九州自然歩道の分岐を通過し、今回はせっかくなのでETOランドに立ち寄ってみることにした。

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舗装路に到着

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舗装路の脇にはポケットパーク

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ETOランドまで1km

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眺望がひらけてくる

 1kmほどのゆっくりとした傾斜の舗装路を進み、12:40にETOランドに到着。食堂が開いているかと期待していたが、売店のみが営業していた。アイスクリームを食べて小休止。失礼な言い方かもしれないが、ETOランドはこれ以上寂れることはないだろうと思えるぐらい寂れたテーマパークだった。

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 小休止の後、12:58に行動再開。舗装路を下り、13:09に九州自然歩道の分岐点に戻った。ここからは山道に左折。最初の200mほどは廃道と化しており、藪漕ぎを強いられたが、13:29に路盤のしっかりした山道に合流した後は快適な道だった。

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ここから九州自然歩道に戻る

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100mほども我慢すれば快適な道がやってくる

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標識はときに関係のない方向を向いているので気にしない

 しばらくは木立の中を歩き、次いで眺めの良い植林地の中に造成された林道森林管理道清水線を歩く。斜面は植林の収穫を終えた後で、眺めは最高に良い。北の正面には次の目標の行縢山(むかばきやま)。行縢とは武士が乗馬の際に使用した革製の足の装具のことだとのことだが、教養がないため読めない。東には延岡の市街地の向こうに日向灘が見えてきた、

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この先の山道は快適の一語

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こんな道なら1日歩いてもいい

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尾根に出ると爽快な風景

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北には行縢山

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東には日向灘

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林道がどこまでも続く

 林道は14:09に舗装路と合流し、さらに高度を下げていく。舗装路に入ってからは自動車がときおり通過する。ETOランドからの帰りの家族連れの乗った車のようだ。この舗装路は六峰街道命名されていた。

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舗装路と合流

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まだまだ快適な道が続く

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景色も素晴らしい

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 14:27に高畑集落の地点で地図に従って舗装路から外れて山道に入った。ここは完全な廃道で、ひどい藪だった。200mほどで元の舗装路と合流するが、無駄に廃道歩きをしただけだった。

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地図に従い山道に突入

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廃道だった

 15:28に六峰街道の終点の山口原集落に到着した。ここで給水して小休止。ここからは県道49号線の立派な舗装路になるが、交通量も多い。

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県道49号線に突き当たる

 15:46に県道49号線から左折して、黒原集落、笠下集落を経て、16:12に五ヶ瀬川に架かる笠下橋のたもとに到着した。ここで選択肢が2つ。笠下橋を渡れば角田のバス停がすぐ近く。近くには商店もあり、冷たいものを手に入れることもできる。もう一つは、橋を渡らずに5kmほど下流に歩いて、細見橋まで進んでから橋を渡って細見バス停から帰途に着く方法。バスの時間は17:14。走れば間に合う。

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山口原から先は舗装路のみ

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小高い山を越えて五ヶ瀬川の見える笠下集落に出る

 ということで、今回も走ることにした。5kmだからたいしたことはない。しかも、五ヶ瀬川下流に向かうので、緩やかな下り。五ヶ瀬川を左手に眺めながら、早足程度にゆっくりと走り、17:10に細見バス停に到着して本日の行動終了。

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川を見ながら走る

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お地蔵さんを見ながら走る

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細見橋が見えてきた

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五ヶ瀬川は水量豊かな清流

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西に傾いた日を浴びて光る

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 3分ほど遅れた宮崎交通のバスに乗り、17:34に早日渡(はやひと)バス停に到着。食べ物が手に入らないかと、100mほど離れた道の駅まで走ったが、残念ながらすでに営業を終えていた。17:55に定刻どおりに早日渡バス停に到着した福岡行きの高速バスごかせ号に乗車して福岡への帰途に着いた。お腹が空いた。ペコペコだ。

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2021年5月3日 九州自然歩道 101日目 宮崎県東臼杵郡美郷町北郷宇納間~延岡市北方細見 晴れ 21/4℃ 行動時間11:08 行動距離35.5km 56752歩

 復路交通:

細見17:14宮崎交通バス-早日渡17:33/17:55西鉄高速バスごかせ号-博多BT21:57

2021年5月2日 九州自然歩道 100日目 宮崎県東臼杵郡美郷町西郷田代~東臼杵郡美郷町北郷宇納間 九州山地のだいたい快適な山道を宇納間地蔵尊まで歩く

 2週間ぶりの九州自然歩道トレッキングは宮崎県美郷町からの再開。今回は土曜日の午前中まで仕事が入っていたため、午後の飛行機で宮崎空港まで移動。宮崎空港から日向市駅まではJR日豊本線を利用。日向市から美郷町までは宮崎交通バス。ほとんど待ち時間がない乗り継ぎができる最速パターンで移動したのだが、自宅を午後2時前に出て、美郷町の旅館に到着したのは午後8時前。宮崎はマジ遠い。

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このところの週末は飛行機で宮崎に

 もし、飛行機以外の公共交通機関を利用したならば、本日中には日向市までしか到達できず、トレッキング再開地の美郷町には翌日の昼過ぎになる。ボトルネックとなるのがバス。人口が集積し、大型の商業施設のあるJR日向市駅周辺と美郷町とを結ぶ便が1日3便しかない。本日乗車しているのは3人のみで、終点が近い美郷町まで乗車したのは私一人。地方ではバス便数が少ないが、利用者も少ない。

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日豊本線都農駅の北にはリニアモーターカー実験線の跡が残る

 地方の公共交通機関は何処も目を覆わんばかりの惨状だが、ここ美郷町もかなりの衰退ぶり。町の中心の行政機関の所在地を結ぶ公共交通機関が1日3便というのは、これまで九州自然歩道を歩いたなかでも、もっとも厳しい状況。西郷、北郷、南郷という、九州山地の中の長閑な村が合併してできた美しい郷という名を冠した町の行く末が気に掛かる。

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日向市駅から美郷町役場までは1日3便のバスを乗り継いで行く

 それはさておき、本日は美郷町の中心地の旅館で5:00に目を覚ました。気温は8℃と寒い。6:30と早めに用意してもらった朝食をとり、7:08にご主人が見送りに出てくれるなか、行動を開始した。現在はカラッとした晴れ。風が強く肌寒い。

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旅館の正面には日蔭山が聳える

 まずは国道388号線を進む。300mほどで右折しなければならないところを調子に乗って400mほど進みすぎたところで気がついて引き返した。地図やGPSを確認して行動しなければいけないのだが、天気が良いとつい勢いが出てしまう。7:23に町道102号線を右折して、前回、九州自然歩道を離脱した神門原(みかどばる)集落に向かう。7:34に九州自然歩道離脱地点に到着し、右折して普通林道幸地線に進む。

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神門原の離脱地点から右折して日蔭山に向かう

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林道が日蔭山に向かって伸びる

 この林道は西郷の西に聳える日蔭山(897m)の中腹を横切る。しばらくはスギの植林の中に敷設された快適な舗装路を歩く。スイッチバックを繰り返しながら高度を上げていく。7:50に非舗装の林道に変わったが、路面の状態は良く、快適に歩く。植林の途切れたところからは、九州山地のどこまでも続く山脈が見える。

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快適な林道を進む

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周囲はスギの植林

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九州山地の山々が広がる

 8:46にはふたたび舗装路になり、9:11に栗林に出た。この栗林は10年ほど前に歩いた蛸鹿(おすみおう)さんがずいぶん苦労したと報告しているところ。GPSを見ながら慎重に進む。このあたりは九州自然歩道の標識は見当たらず、また鹿避けのネットで行く手を阻まれたりして、たしかにコースはとりにくい。栗林を抜けた後で行き先を完全に見失ったが、GPSを頼りに伐採された木々で隠れていたコースをようやく見つけることができた。

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非舗装路、舗装路と、いずれも快適な林道が続く

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この先に栗林

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山道が伐採された枝で隠れていた

 栗林の後しばらくは、斜面をトラバースする山道。植林の伐採を終えた後で、前面が開けていて景色が良い。山の麓には耳川を堰き止めてできた西郷ダムも見えてきた。

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しばらくは斜面を横切る山道が続く

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景色は素晴らしい

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木々の間からは西郷湖が見える

 しばらく山道を進み、9:41に大斗(おせり)の滝に進む林道との分岐に到着した。ここから滝に向かって斜面を下っていったら、滝の上部辺りに出たが、木々が邪魔になって滝はほとんど見えない。本来はこのコースから滝壺まで下ることができるようなのだが、この先の道は崩落しているようで通行止め。やむなくいったん林道まで引き返し、迂回路を1kmほど進んで、滝壺近くの駐車場からきちんと整備された遊歩道を上流に向かう。

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山道から大斗の滝に向かう林道に出た

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滝に下降したが通行止めのため、舗装路を迂回する

 10:30に大斗の滝の下部に到着した。70mほどの落差のある雄大な3段の滝で、周囲を緑に囲まれて美しい。九州自然歩道は滝の右側から下りてくるようだが、現在は整備中で進入禁止となっていた。駐車場の正面には拝水(ささげみず)の滝もあり、大斗の滝とともに修行に使われていたよう。駐車場から100mほど下ったところにおせりの滝キャンプ場と管理棟があり、ここで小休止とした。

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大斗の滝下流の登り口

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滝は落差のある3段の見事な眺め

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拝水の滝

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キャンプ場の管理棟

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キャンプ場が整備されている

 11:01に西郷ダムに堰き止められてできた西郷湖にかかる小原橋を渡り、対岸の集落に出た。このあたりで空が急に暗くなり、にわか雨が降ってきた。集落の女性からせっかくなのに雨が降ってきたと声をかけられる。西の空は晴れているので、雨具は着けずに、木の下を歩いてなんとかやり過ごしたら、再び日が差してきた。

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小原橋で西郷湖を渡る

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急に雨がパラついてきた

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 小原橋から舗装路を300mほど進んだところで、舗装路は北に向かって曲がるところを九州自然歩道は直進している。ところがその下り口が分からない。しばらく、行きつ戻りつして、ようやく木に結びつけられた赤テープを見つけて、そこから西郷湖の湖畔に沿って東に進み始めた。地図の上では300mほどしかない山道だが、最初は道が付けられていたが、ところどころ崩落していたり、廃道になっていたりして、なかなか苦労した。

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舗装路からダム湖に沿った山道に進む

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ときおり道が崩落していたり、藪をかき分けたり

 11:55にようやく西郷ダムに到着した。ここからの道は自動車の轍が見えるので大丈夫かと思ったら、またもや数カ所の藪漕ぎ。1kmほどに30分かかり、12:30に立石集落に到着した。

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なんとか西郷ダムに到着

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耳川のきれいな水をたたえた青い湖

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耳川の渓流は続く

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ここから先は自動車もときおり通るのかと安心したが、、、

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ときおり藪漕ぎを強いられる

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ようやく立石集落に到着

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立石からは北に向かって左折して林道に進む

 立石では行動食のクラッカーで昼食とした後、12:52から普通林道立石赤木線の舗装路を北に向かって歩き始めた。行動を再開してすぐ、13:09に三叉路から右折して普通林道立石線に進んだ。この林道は木立に囲まれた非舗装路で、1か所崩落箇所があったが、その他は問題なし。

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立石からも快適な林道を進む

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緑が眩しく光る

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町並は遙か下方に

 14:26には林道椎屋谷線の舗装路と合流した。自動車の通らない勾配の強い舗装路を快適に進む。晴れてはいるのだが、ときおり雨がパラパラと降ってくる。風は強く、肌寒い。気温は12℃と低い。

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勾配は強いが快適な林道

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 15:11に舗装路から山道に右折する。ここからしばらくは非舗装路を進む。15:38に山頂近くの若宮造次郎公園に到着した。公園はパラグライダーのテイクオフグラウンドとして使用されているよう。幅50mぐらいの斜面がきれいに伐採されている。これまで歩いてきた珍神山(うずがみやま)、尾鈴山、尖山(とがりやま)、日蔭山などが一望できる。

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舗装路から山道に折れる

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パラグライダーのテイクオフグラウンドの若宮造次郎公園

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正面には珍神山、尾鈴山、尖山、日蔭山などのこれまで歩いてきた山々

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イノシシが逃げずにいるかと思って近づいたらサイの置物だった。趣味が悪い。

 ここからはしばらく舗装路を歩いて、15:56に造次郎山(733m)の山頂に到着した。山頂には数本のアンテナが立つが、山名票はなく、山頂と思われるところには三角点が設置してあった。山頂近くには良好な眺望はなく、風が強く寒いため先に進む。

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造次郎山の山頂にはアンテナが立つ

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山名標の代わりに三角点を撮影

 舗装路を歩き、16:10に小太ヶ墓峠から右に、村道106号坂元諸塚線に折れて下り始める。右折した林道は薄暗く、峠の曰くありげな名前もあり、心細くなる。

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小太ヶ墓峠の標識は読めないのでさらに不気味

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峠の下り口は木々が生い茂り、薄暗い

 4kmほど人気のない林道を下り、17:09に坂元集落に着いた。ここからは町道223号線を進む。集落の圃場はすべて柵で囲われている。家が近くなると道路脇の花が増えてくる。道路脇に11人乗りの漁船が置いてある。

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4kmほどこんな下り道が続く

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景色は良い

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坂元集落に到着

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圃場は完璧に柵で囲まれている

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大型漁船が置いてあるのが不思議

 17:27に米花集落を通過し、17:32に膳所が谷で宇納間に続く国道388号線と合流した。交通量の多い、とはいっても1、2分に1台程度だが、を1kmほど進んで17:54に宇納間市街地の外れにある西野々農村公園に到着して行動終了とした。

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西野々農村公園は静かな公園

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芝生の上にテントを張ることができて快適

 日没時間は18:56でまだ明るい。公園の片隅にテント設営を終えて、宇納間の市街地に行ってみることにした。市街地には歴史のありそうな旅館があったが、すでに廃業しているよう。食堂が2軒あったが、本日は営業していなかった。店舗はAコープと他に1軒あったが、休日は休業のようだった。町の中心地から参道に進み、365段の階段を上って宇納間地蔵尊に参拝してからテントに戻ることにした。

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市街地の旅館は廃業しているよう

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参道の石段を365段登る

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地蔵尊は山の頂上に

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宇納間地蔵尊

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2021年5月2日 九州自然歩道 100日目 宮崎県東臼杵郡美郷町田代 美郷町役場~東臼杵郡美郷町北郷区宇納間 晴れときどきにわか雨 15/8℃ 行動時間10:47 31.6km 54316歩

 往路交通:

福岡空港15:05ANA4669 -宮崎空港15:50(25分遅れ)/16:31JR日豊本線-日向市18:10(33分遅れ)/18:38宮崎交通神門線浜砂橋行-19:18道の駅とうごう/19:19-美郷町役場19:39(前泊)

崎陽軒シウマイ弁当

 おじいさんに連れられて、二人で東海道本線に乗って横浜あたりに行った記憶がある。おじいさんとは母の父親で、東海道新幹線の開業前のことなので、たぶん1964年頃。自分はまだ2歳か3歳の頃の話で、はっきりとした思い出ではない。実家の近くの飯田線の駅から豊橋で乗り換えたのだが、乗り換えの際にはすでに暗かった。豊橋からはおそらく特急に乗ったのだろう。「つばめ」だったのか「こだま」だったのかと思うが、これは思い出せない。

 指定席というものはなかったのだろうか。それとも等級の低い車両だったのか、混んだ車内でかろうじておじいさんが見つけた座席に座っていた。「おしっこ」と叫ぶ私に困り果てたおじいさんが、短時間の途中停車の駅でズボンを脱がせた私を、乗客が見ているホームの反対側にぶら下げて、その状態で線路に向かって小用をしたことを憶えている。このときは、これまで怒ったことのないおじいさんが怒っていた。

 行った先は熱海だったと思う。後で聞いた話では、おじいさんの三女の、つまり私の叔母の、結婚式に出るために行ったようだ。結婚式のことは憶えていないが、宴会は旅館のような建物の2階で行われた。窓からは海が見えた。

 どこに泊まったのか憶えていないが、帰りは横浜駅から乗車したようなぼんやりとした記憶がある。意外と憶えているのが、駅まで見送りに来た叔母から渡された弁当を開けようと結ばれた紐を解こうと苦心していろいろやっていたら、おじいさんが片方の紐をすっと引っ張ったら簡単に解けてしまったこと。杉の薄板を剥がしたら、その下には経木でできた容器にシウマイが並んでいた。シウマイの横には小さな陶器の醤油入れが添えてあった。これが人生初めての崎陽軒シウマイ弁当

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 最近は東海道線で長い距離を乗車することはまずない。福岡と東京との往復にはもっぱら飛行機を使う。羽田空港からの帰りが夕刻のときには、第2ターミナルの61番ゲート近くの売店崎陽軒シウマイ弁当を購入して、飛行機の中で食べるのを楽しみにしている。隣に座った方には悪いなと思いながらも、止められない。小田原上空あたりで水平飛行に移ったとき、テーブルを出して弁当を拡げると、A席の左の窓の下方には夕日に映える富士山。左手に持った文庫本を読みながら、シウマイ弁当に舌鼓を打つのは至福の時間。

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 崎陽軒シウマイ弁当は、いつ食べても美味しい。ときどき羽田空港シウマイ弁当が売り切れているときに、やむなく他の弁当を購入することもあるが、もの足りない。ほんのりホタテの味のするシウマイは美味く、ご飯はツヤツヤして、冷めてももっちりしている。筍煮はご飯が進むし、鮪の漬け焼と鶏の唐揚げはアクセントのあるおかずとなる。切り昆布と千切り生姜でご飯とおかずの配分を調整し、蒲鉾や卵焼きは口直しになる。最後は小梅をカリカリ噛んで口の中を唾液で洗い流し、干しあんずをデザートとして終える。値段も手頃で、豪奢に過ぎない。バランスが良い優れた弁当だと、いつも感心して食べている。

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 シウマイ弁当を食べると、おじいさんと乗った東海道本線の特急のことを思い出す。おじいさんは私が3歳の時の11月頃に交通事故で亡くなってしまったので、これがおじいさんとの最後の旅行の思い出。崎陽軒シウマイ弁当は、自分の死ぬ前に食べたい30の食べ物リストに載せてある。