本日は3:00に起床。カフェオレを淹れて身体を温める。
パノラマ台から紫色に変わりはじめた東の空を眺めていたら、精進湖キャンプ場から5人組の男性が上ってきた。日の出を見に歩いて来たという。
4:50に日の出を男性6人で眺める。快晴の空に富士の姿が神々しい。これは信仰の対象だな。人間の歴史とか、人間の作り出す芸術とか、人の存在とか、そういったものを超越したものとしか思えない。
パノラマ台からは5:45に行動開始。快適な登山道を進み、5:57に根子峠を通過。右折して精進湖に下り、6:29に精進湖湖畔の県道706号線に合流した。
まずは自販機で水分の補給。精進湖は霧の中。霧の切れ目から見える湖畔のキャンプ場にも人が多い。
県道706号線を南に進み、宇の岬トンネルでは旧道に進んでみた。ところが旧道のトンネルは閉鎖されており、精進湖ホテルも閉鎖されていた。
やむなく県道に戻り、長さ180mの宇の岬トンネルを進む。7:15に国道139号線を横断した先は精進湖民宿村。分譲別荘地みたいなのだが、民宿が建ち並んでいる。10軒以上も民宿があるという。近隣の集落が土石流の被害を避けて避難地に選んだのが、この樹海の中の村だという。ちょっと不思議な集落だ。
民宿村からは東に向きを変えて青木ヶ原樹海に進む。この地のイメージは、自殺の名所とか、一度迷い込んだら出てこられないとか、コンパスが効かないというものだったが、意外と明るい。携帯のアンテナは4本立っているし、コンパスはしっかりと北を指し、小鳥のさえずりが聞こえる。もちろん縊死体がぶら下がっているのも見えない。
快適な自然歩道を楽しく歩き、7:38に富士登山道と交差した。ここが精進口登山口で、五合目まで16.9km、703分とビミョーな道標表示。
このあたりの標高は945m。国道139号線が近く、左の方から自動車の走行音が聞こえてきた。8:20に御殿庭を通過。
9:05に富岳風穴に立ち寄ってみた。ここは小学校3年生のときに訪れているはずだが、あまり憶えていない。中に入ったら思い出した。風穴という名前で、風が吹いてくるのかと思ったら氷が売り物なんだと、意外に思った記憶が蘇ってきた。
さらに樹海の中を10分ほど歩き、次は鳴沢氷穴に立ち寄る。ここは天井が低く、ザックが引っかかって通過に苦労した。外に出たら青空が眩しい。
氷穴の先で樹海は途切れて明るい広葉樹の森に変わる。国道139号線の下を通過して紅葉台に向かって高度を上げていく。紅葉台には展望レストランが営業していた。メニューは少ないが、なめこ蕎麦を昼食に頂く。窓からの富士山がご馳走だった。
昼食を終えて行動再開し、すぐ先の三湖台には11:50に到着。3つの湖が見えるはずだが、そこまでの展望はない。
さらに1時間ほど快適な道を進む。傾斜はそれほどなく、子ども連れの家族もスニーカーで歩けるほどの道程。13:00に五湖台(1354m、足和田山山頂)に到着。ここから眺める富士山は完璧。山頂のベンチに腰を下ろし、本を読みながら日が暮れるまで富士山を眺めていた。
2024年5月5日 東海自然歩道47日目(通算278日) 山梨県富士河口湖町精進湖パノラマ台〜富士河口湖町西湖五湖台 晴れ 23/10℃
行動距離18.6km 行動時間7:12 獲得高度723m 30134歩 行動中飲水量700ml