とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年8月11日 中国自然歩道60日目(通算203日) 島根県浜田市千畳苑~江津市有福温泉 畳ヶ浦に寄せる波、足を濡らさず渡れるか

 本日は山の日。山に行かないわけにはいかない。

 ということで、本日は早起きして、新幹線で広島まで行き、広島からは高速バスいさりび号島根県浜田に10:25に到着。そして石見交通の路線バスに乗り換えて、先週離脱した浜田市下府(しもこう)町の千畳苑口に11:00に到着。

広島から浜田までは高速バスいさりび号

浜田駅の正面には石見神楽の仕掛け時計

浜田駅からは石見交通バス。このボディカラー好き。

前回の終了地点の千畳苑口

 住宅街を300mほど進み、11:08には国府(こくふ)海水浴場の千畳苑から中国自然歩道に復帰した。本日はいい天気で、海水浴場は多くの人で賑わっている。

国府海岸は海水浴客で賑わう

 美しい海を眺めながら海岸沿いに東に向かって進み、唐鐘漁港を通過。海に面した民宿が並ぶ通りを過ぎ、畳ヶ浦隧道の入り口に11:22に到着。

唐鐘漁港には民宿が数軒

畳ヶ浦隧道で千畳敷に進む

 トンネルを進むと洞窟から海が見える賽の河原洞窟に出る。ポッカリ空いた洞窟に波が打ち寄せる。沖に見える岩にも中央に穴が空いている。不思議な光景。

賽の河原洞窟がポッカリと口を開ける

開口部の正面の猫島にも小さな穴が空いている

賽の河原には小さなお社

 ここからさらにトンネルを進むと千畳敷の平坦な岩棚に出た。干潮時には平らな岩棚が沖合100m以上まで水面の上にあるようだが、残念ながら本日は11:00が満潮のため千畳敷は水没している。遠浅の岩の上では、水着の海水浴客が膝まで水に浸かって遊んでいる。

千畳敷は満潮で膝~腰ぐらいの水に浸かっている

遠浅の千畳敷で水遊びをする人も

 満潮のため狭い砂浜しか残されていないので、引き返して内陸の中国自然歩道の正規コースに戻ろうかと思ったが、せっかくなので、岩を伝って行けるところまで行ってみようと試みてみた。

濡れないように岩によじ登って進む

 水の深いところは岩によじ登り、浅いところは波が引いたタイミングで先に進む。馬の背をなんとか通過し、断崖部分もなんとかクリアできた。振り返ると岬の先端に発電用の風車が回っているのが見える。

馬の背

海岸にはノジュールと呼ばれる砂の固められた堆積物がいくつも

濡れずに難所をクリア

 なんとかゴールのめがね橋までたどり着くことができた。めがね橋から海の中を覗くと真っ青で、魚が泳いでいるのが見える。透き通った海だ。

めがね橋

ここが最後の難所。海に転落しなくてよかった。

 ほとんど濡れずに金周布漁港に11:50に到着。今回は海に転落せずに畳ヶ浦を周回できたが、満潮時および荒天時はこのコースはとらない方が無難。本来の中国自然歩道は山中を迂回している。

 金周布漁港からはしばらく海岸を離れて、石見海浜公園の中を進む。よく整備されたきれいな公園。少し傾斜のある道が続き、汗が噴き出てくる。

金周布漁港

公園の中に進む

丘を越えて

展望台(現在閉鎖中)に進む

 小高い丘を越え、西に方向を変えて海岸に向かう。断崖の先端の嶽ヶ下展望台に到着。目の前には真っ青な海が拡がる。

嶽ヶ下展望台

火曜サスペンスで使われそうな断崖

 展望台の四阿でしばらく休憩。防虫剤のDEETを露出した皮膚にまんべんなく噴霧しておく。

展望台の四阿で防虫剤を念入りに噴霧

 展望台から東に進むと、さらに美しい海岸が見えてきた。ここは姉ヶ浜海水浴場。美しい砂浜では多くの人が海水浴を楽しみ、丘の方にはいくつものテントが設営されている。こんなところで野営するのも楽しそうだ。

展望台の東は姉ヶ浜海水浴場

ここも多くの海水浴客

山手にはキャンプ場

 12:00を回った頃に姉ヶ浜の海の家に到着。売店の前にテーブルが設置してあったので、ここで昼食休憩。

海の家で昼食

 20分ほど休憩した後、ふたたび海岸沿いに歩き始める。姉ヶ浜の東の方にはオートキャンプ場とキャビンがいくつか設置されている。

オートキャンプ場

キャビンもある

 オートキャンプ場の尽きたところから砂丘を上り、テニスコートを過ぎて、中国自然歩道に復帰。きれいに草を刈った道が付けてある。

オートキャンプ場から砂丘を上ったところにテニスコート

テニスコートから藪を突っ切って中国自然歩道に戻る

 この先は大久保集落から舗装路に変わり、久代(くしろ)川を越えるところで国道9号線に一瞬だけ交わり、すぐに久代川に沿ってふたたび海の方に進む。左から波の音が聞こえてくるが、小高い砂丘があるため海は見えない。

大久保集落に進む

波の音が聞こえるが、砂丘に隠されて海は見えない

 道の先の方に、波の形をした構造物が見えてきた。国道9号線に架かる斜張橋の歩道橋の塔のようだ。

国道9号線の先に怪しいタワーが見えてきた

ハッシータワー

 歩道橋の左は海に続くトンネル。歩道橋を渡ってしまね海洋館アクアスには13:38にと到着。せっかくなので、水族館を見学することにした。

トンネルを抜けると海

斜張橋を渡ると水族館

しまね海洋館アクアス

 しまね海洋館はシロイルカバブルリングで有名。見てみたかったが、残念ながら本日はすべて満席。水族館だけでも十分に楽しむことができた。

シロイルカのパフォーマンスショーはあいにく満席

 最後にペンギンを楽しんで外に出ると、タイミングよく石見神楽のパフォーマンス中。演目は有名な大蛇(おろち)。なかなか楽しめる。

 ずいぶんのんびりしてしまったが14:45に行動再開。曲川を越えて、波子(はし)町に入り、県道300号線を東に進む。きれいに整備された県道で、歩道もしっかり付けてある。

県道300号線を東に

波子のファンキーな電気屋さん

 山陰本線の線路の下を通過し、江津自動車道の高架下を通過する。この先でEADASはところどころで旧道の方を示すが、県道300号線に入ってから中国自然歩道の道標はまったく現れない。

山陰本線通過

江津自動車道を抜ける

ところどころでEADASは右の旧道に案内する

ここもEADASは右の旧道を示すが道標はない

 敬川からは県道300号線を離れて右折し、帯石集落に向かう。帯石のT字路からは左折して、15:53に大津集落で県道300号線に合流。県道300号線を真っ直ぐ進んだ方が近いのだが、県道50号線にはバスが通るので、こちらに進ませたのかなと考える。

ここからいったん県道300号線を離れて右折

帯石、大津と進む

峠にはいぼ地蔵

 大津からは県道300号線に復帰し、敬川に沿った道を真っ直ぐ東に進む。このあたりの道路は少し交通量が多い。

少し遠回りをしたが、大津から県道300号線に復帰

大津からすぐの所に風変わりな家が

 16:23に有福の中心街から県道に合わせて右に曲がり、16:30に有福温泉の入口に到着。

メインストリートで右折

県道50号線に入る

この先に温泉があるのか不安になるような寂しい道がしばらく続く

温泉街入口にバス停

 有福温泉は秘湯感に溢れた風情のある温泉。皐月湯、御前湯、やよい湯という3つの外湯がある。狭い階段を上って3つの温泉を確認。今回はいちばん由緒正しげな御前湯に入ることにして行動終了。

風情のある温泉街が現れた

皐月湯

弥生湯

三階旅館

楽殿

階段を上り詰めたところにある御殿湯

御殿湯の歴史が一番長い

同夜は浜田にバスで戻ってホテル泊

晩ご飯は出雲蕎麦

2022年8月11日 中国自然歩道60日目(通算203日) 島根県浜田市下府町千畳苑~江津市有福温泉 晴れ 33/26℃ 行動距離15.7km 行動時間5:36 獲得高度322m 27761歩 行動中飲水量3000ml

往路交通:西新6:08-博多6:22/6:39新幹線のぞみ4号-広島7:45/8:00JRバスいさりび号-浜田10:25/10:50石見交通バス-千畳苑口11:00

有福温泉18:27-浜田駅18:57