今日は熊本県玉名市の立願寺温泉のホテルからのスタート。トレッキングに出ると、日の出の前に目が覚めてしまう。今日もそう。朝食は7:00からで、時間があるため昨日行っていない古い町並みが残るという、ホテルから2kmほどの高瀬裏川の街並みを見に行った。
最初に謝っておこう、玉名ごめん。こんな素敵な街が近くにあったなんて知らなかった。古くからの菊池川の水運で栄えた町がそのまま残されていて、江戸時代にタイムスリップしたような気分。朝早くて誰もいない町を一人歩き満足。
そのあとはホテルに戻り、がっつり朝食を食べて8:00に行動開始。市街地から30分ほどの蛇ケ谷公園から登山道に入る。この山は玉名市民に人気の山のようで、多くの登山客が行きかう。登山道の整備状態は良好で歩きやすい。玉名の市街地が眼下に広がる。
10:10に丸山展望所(392m)に到着した。ここには屋根付きのベンチが整備してある。先週歩いていた二ノ岳、三ノ岳が正面に見える。日差しが強いが、登山道は適度に木々に囲まれており快適に歩くことができる。
丸山展望所からは、すこし急な木製の土留めの階段を上り、10:50に観音岳(473m)の頂上にたどり着いた。10名ほどの先客がいて、弁当を広げている人もいる。頂上は開けており、眺望は素晴らしい。ここで15分ほど休憩する。
ここからは稜線を進み、七峰台、荒尾展望台(470m)と景色の良いポイントを通過し、この山系でもっとも標高の高い筒ケ岳(501m)には11:50に到着した。ここからは雲仙も間近に見える。今日も雲仙の頂上は雲を纏っている。荒尾市にある三井グリーンランドの絶叫系のマシンもしっかり見える。ここは福岡市民もよく訪れるところ。
ここから先は傾斜の急な木製の階段の下りがいつまでも続く。反対方向から登っていたらさぞや大変だろうなと思うが、このあたりの登山者はほとんどいない。1時間ほどで舗装された林道にぶつかった。このあたりは植林された杉に囲まれていたが、すぐに道路の周囲の木々はなくなり、直射日光が差し込むようになる。帽子をかぶった頭の頭頂部付近がジリジリしてきた。
13:00に四つ原登山口に出てからは一般の舗装路になる。時折、数軒ごとに集まった集落が現れる。15分ほどで鬼王バス停の先を右折して交通量がそこそこある道路に入るが、歩道がない。晴れた日中は自動車が歩行者に気が付いてよけてくれるが、夕方や朝は心配なコースだ。
14:00に交通量の多い道路から中九州カントリークラブに向かう舗装路に入る。路面状態は良好だが、ずっと日陰がない。しばらく歩くと、山中に突然大きな工場が現れた。ここは廃棄物の処理場のよう。ここを過ぎると田園地帯に入る。
田園地帯から小さな川を渡り、右折して県道3号線を進む。ここは九州自動車道と並行した交通量の多い道路。しばらく進むと菊池川が見えてきた。橋を渡ると向こう側には九州自動車道の橋梁が見える。ここから2kmほどでインターチェンジがあり、福岡行きの高速バスのバス停がある。15:30に菊水インターチェンジの高速バス停に到着し、15:37発の冷房のしっかり効いたバスに揺られて福岡への帰途についた。
2020年8月16日 九州自然歩道 43日目 熊本県玉名市立願寺~和水町菊水インターチェンジ 晴れ 気温36/26 距離20.0km 行動時間7:38 平均速度3.3km/h 42038歩