毎年3月の中旬のこの日は、クラムチャウダーを作って、職場の女子にランチを提供している。ここ6年ほど続けているため、恒例の行事として定着した。職場には女子が多く、いつも本当にお世話になっている。そのため、毎年1回だけの贖罪の日だ。
今年、私が用意したのはクラムチャウダーとピクルス。今回は同僚の男子も協力してくれて、彼はチーズケーキとチョコレートケーキを焼いてきてくれた。まめな男だ。
もう一人、普段はまったく料理には興味ない系の男子もいるが、彼はタピオカドリンクのタピオカではない部分を用意してくれた。要するにペットボトルの飲料を買いに行ってきてくれたわけだ。彼はもともと、この贖罪の日には興味はなかったようだが、参加したら免罪されるぞと脅したところ、素直に飲み物を担当してくれた。いい奴だ。
このイベントのためにIKEAで一番大きな容量10 Literの寸胴を購入した。この寸胴はクラムチャウダー以外には、家に娘が高校のバレーボール部員を18名連れてきカレーを作らされた時しか使用したことがない。普段は台所の場所塞ぎだが、年に1回の出番のために待機している。
ピクルスは普段から毎回3瓶ずつ作るので問題はない。季節の美味しい野菜を手に入れることが重要なだけだ。
バゲットは、職場近くのベーカリーに11:00に窯から上がるようにお願いしてある。バゲットは焼きたてが一番美味しいからだ(バゲットサンドの巻 参照)。
会議室を食堂風にテーブルを並べ直してセッティングする。家で用意してきたクラムチャウダーは、12時前から電磁調理器で温めはじめ、別茹でしたジャガイモを投入して、正午近くに女子が来場するのを待つ。女子がランチを食べて、喜んで帰ってくれればそれでよしだ。
女子と喋るのは苦手で、いつまでたっても上手にはならないが、クラムチャウダーは6回も作れば上手に作ることができるようになった。人生は上手くいかないこともままあるが、クラムチャウダーはレシピどおりに、そして心を込めて作れば必ず美味しくできる。