今回の中国自然歩道トレッキングは広島県廿日市市の大峯山の麓に位置する下川上集落からの再開。前々回に雨の中を歩くのに疲れて、温泉でのんびりしてしまったために、ものすごく中途半端な位置からの再開。最寄りのバス停から8km近く歩かなければならない。自業自得である。
5:30に起床して、6:35の福岡市営地下鉄に乗り、博多から新幹線に乗って、8:21に広島に到着。山陽本線に乗り換え、宮内串戸から広電バスに揺られ、9:30に玖島分れに到着。バス停近くのスーパーで飲料水と昼食のおにぎりを購入して9:49に行動開始。
交通量の多い県道42号線を北に4km進み10:35に玖島に到着。さらに県道294号線を進んで吉末集落を経て11:20に下川上集落に到着。ここで中国自然歩道に復帰。7km強だった。まずはサーモスのお湯で味噌汁を作り、おにぎりの昼食。
下川上からは県道を離れて右に折れ、山道を進む。霰混じりの小雨が降る天気だが、山道はなかなか快適な道。黒草街道との標識が出ている。山陰と山陽とを結ぶ主要な街道だったようだ。現在はあまり人が通っていないようだが、路盤がしっかり踏み固めてあり、歩きやすい。
標識に従って進み、平谷の集落が見えてきたが、EADASのデータでは150m先から南に曲がっていた。引き返して道を探してみたが道はない。すでに廃道になっているようだ。
標識通りに直進すると西の明で中国自然歩道標識が出てきたので、道が付け替えられたのかもしれない。12:34に県道42号線に再び合流し、しばらく平谷集落を進み、400mほど先の内野分れから右折して山道に進む。ここは舗装路だが、曲がり角に標識がないので注意が要る。
山中を進むと、右に山本牧場が見えてくる。12:53に内野集落で鋭角に右折し、南下する。
快適な舗装路を進み、13:15に上大町で県道461号線に合流して左折する。県道に入るととたんに交通量が増え、自動車の音に悩まされる。200mほど県道を進み、右折して山道に進む。
山道は途中で二股に分かれており、どちらに進むべきか標識がない。右は中央に杭が打たれており、進ませたくないような雰囲気だったため、左を選択。EADASの示すコースとは少しずれていたが、結果的にはこちらの方が正解かもしれない。右から合流してきた道は廃道化しているようだった。
山道は中村で舗装路に出て、ここを右折して馬観音の前を通って13:51に県道292号線に合流して左折。大沢集落を進み、広源寺にお参りし、その先を右折して林道大沢線に進む。
道ばたに、こもれびカフェまで250mという看板があったので、気になって立ち寄ることにした。薪ストーブの据え付けてあるおしゃれな民家のカフェだった。高校の同級生だという女性2人が運営する美味しいランチの店だった。カフェの営業は月に2日のみ。しかも本日を限りに来年の3月まで冬季休業とのこと。こんな日によく出会えたものだ。
よくよく話を聞いてみると、自分を含めた3人とも同じ学年だった。2人ともなぜか福岡の料理店に詳しく、ランチを済ませてから情報交換をするうちに出発がずいぶん遅れてしまった。でも楽しいランチだった。急ぐ旅ではない。こんな日があってもいい。
1時間以上のんびりと過ごし、15:17に行動再開。大峯山を右手に見ながら林道大沢線を東に進み、16:10に峠集落で国道433号線に出て右折。七曲峠に向かう。峠の手前で軽トラの男性から乗っていかないかと声をかけられた。親切な人だ。もちろん乗らなかったが。
16:31に七曲峠を通過した直後に、正面に瀬戸内海が現れた。傾きかけた残日の光をうけた海が、息をのむほど美しい。
七曲峠を下り、左の県道291号線に進む。極楽寺の看板が現れたところで右折して、2kmほどの坂を登る。17:15に極楽寺に到着したときはすでに日が落ちていた。今日は1年で一番早く日没となる日で、17:00に日没を迎えていた。本日はここで行動終了。明るいうちにテントを設営しなければ。
2021年12月4日 中国自然歩道14日目 広島県廿日市市玖島~廿日市市極楽寺 曇り時々晴れ 8/3℃ 行動距離24.4km 行動時間7:26 獲得高度1239m 41948歩
コース注意点:下川上~平谷 西の明バス停(平谷)の県道42号線合流地点の西150mから、EADAS上のコースは南に曲がるが、現地の標識は西の明に向かって真っ直ぐ北東につながっている。