とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

東海自然歩道45日目(通算276日) 山梨県南部町井出駅〜静岡県富士宮市田貫湖 富士山が近づく

 連休後半は1月以来の東海自然歩道に復帰。久しぶりの10kg越えのザックを担いで長時間の歩行に耐えられるか心配だ。

 木曜夜から新幹線で移動して新富士に前泊。しらす尽くしの夕食を摂り、早めに就寝。

博多から新幹線で移動。5月の連休中ののぞみは全席指定。

名古屋でこだまに乗り換えて新富士で下車。

本日は新富士に前泊

夕食はしらす尽くし

 当日は4:00に起床して、歩いて20分ほど離れた富士駅から5:18始発の身延線に乗車する。

新富士駅から富士駅はおよそ1.5kmある。

甲府行の身延線に乗車

 車窓の富士山を眺めながら、6:03に前回東海自然歩道を離脱した井出駅に到着して行動開始。

身延線の車窓は最高

井出駅で下車して歩き始める

 竹の沢踏切を渡り、急勾配のアスファルト舗装の道を上り、八木沢峠に6:40に到着。

竹の沢踏切

しばらくは勾配の強い舗装路歩き

ほどなく八木沢峠

 さらに6:45に八木沢分岐。この先から山道を少し歩いて舗装路に戻る。手入れの良い立派なスギの植林に囲まれた快適な舗装路を歩く。

登山口までは舗装路や並行した山道を歩く

 東海自然歩道はときおり並行した脇道に進むが、あまり気にせず進んだり進まなかったり。

 バス停のある源立寺の集落を通過して、クマ注意の看板を見ながら7:24から登山道を登り始める。

源立寺バス停

日・祝日に運行がないのが残念

登山口に入る

 思親山登山道は、踏み跡がしっかりと付けられた歩きやすい道。7:39に肩の辺りのベンチで一休み。

よく人が入っている山のようだ

 946m地点には東側の木が伐採してある富士山ビューポイント。今回最初の富士山。いつ見ても完璧なお姿。しばらくうっとりと眺めてしまう。

本日最初の富士山。完璧な姿だ。

 8:53に思親山頂上(1030m)に到着。東海自然歩道を高尾山から歩いてきたという男性とすれ違う。コース情報を交換する。この先の天使岳への登りに崩落か所があるようだ。

思親山(1030m)

このベンチで朝食

 思親山頂上のベンチに腰を下ろし、富士山ビューを楽しみながらおにぎりの朝食。こんないい景色なのに、他の登山者がいないのが不思議。鳥の囀りだけが聞こえてくる。

山頂付近は広葉樹の優勢な明るい森

 9:00に行動を再開し、なだらかな山道を下り、9:30に佐野峠に到着。ここも富士山ビューがいい。立派なトイレがある。ただし、水は天水で飲用不可。

鳥の声を聞きながら下る

野峠にトイレと駐車場

水は飲用不可

野峠からの眺めも良い

 峠からは林道佐野峠線を下るかと思ったら、すぐ右の急な山道に向かって標識が建てられている。楽な道を歩けるかと一瞬期待してしまって、ちょっとがっかり。害獣防御柵を開けて、急な山道をスイッチバックしながら高度を下げる。

林道佐野峠

林道歩きかと期待したら右に下るのだった

害獣防御柵を越えて

けっこう急な下り

荷物がこたえてきた

 谷川を渡ってしばらく進み、10:30に舗装路に変わった先が上佐野集落。茶畑に囲まれた集落で、ちょうど一番茶の収穫の最中だった。通りかかりの男性に尋ねてみると栽培品種はやぶきた。日本で最も多く栽培されている品種だそうだ。このあたりのお茶は、谷が深くて日照時間が限定されるため、タンニンが少ない柔らかい味が特徴だそうだ。

上佐野集落が見えてきた

一番茶の収穫中

赤い屋根と茶畑のコントラストは意識的かな?

上佐野には民泊あり

 佐野橋で西乗川を渡った先が上佐野バス停。1日3便ほどのコミュニティバスが運行されている。

川原にキャンプ場もある

 さらに進んで栃広橋で佐野川を渡った先が天使岳・長者岳への登山口。11:00から登り始めた。道は少し荒れているが、山道の補修をした跡もある。踏み跡が消えたところは、ピンクテープを頼りに進む。

栃広橋

佐野川

天使岳・長者岳登山口

崩落か所は補修をしてくれている

 途中の谷に大きな崩落現場が一か所あった。ここは進路がわからず、踏み跡も見えない。崖をよじ登って、ようやく登山道に復帰した。この先も急勾配の山道がつづく。

途中で進路を見失う

崩落か所の上の方にピンクテープを見つけてよじ登る

 スギ林を抜けて12:00に小休止。最後にロープの渡されたガレ場3ヶ所ほど通過して、13:50に標高1207mの稜線にたどりついた。

少し崩れたところもあるが、ロープが渡してある。

稜線部が天使ヶ岳への分岐

 この稜線が天使ケ岳への分岐となる。天使岳頂上までは、東海自然歩道を外れて1時間ほどの寄り道になるが、天使の名前が気になる。行ったらとても良いことが起こりそう。荷物をデポジットして、稜線伝いの道を歩いて14:13に天使ケ岳(1330m)に到着した。眺望はあまりなかったが、歩きやすかった。良いことはあったようななかったような。

荷物をデポして稜線の道を進む

天使ケ岳頂上(1330m)

木々の間から富士山が見える

 14:27に分岐点に戻り、稜線の道を進んで、14:50に長者ケ岳(1336m)にたどり着いた。ちょうど富士山の雲が一瞬だけ晴れてくれた。富士山を眺めながらカップヌードルの遅めの昼食。

次は稜線を長者ヶ岳に向かう

長者ケ岳(1336m)

長者ヶ岳頂上から

 食べ終えたときに、トレランの男性が北の稜線から現れた。走り込んだ体形をしている。河口湖から走ってっきたというから、すでに50km以上走っているのではないだろうか。恐ろしい体力だ。しばらく歓談し、じゃあ、と走り去っていった。さらに10kmほど走るようだ。異星人のようだった。

頂上にはベンチあり

 一般人の私は、ゆっくり休憩して15:17に行動再開。下り道をのんびりと進む。

下り道は快適

ときおりツツジが花を開いている

 木々の間から湖面が見えてきた。16:20に田貫湖に到着。ヘラブナ釣りの方が竿を出している。

田貫湖に到着

 水場で水を補給してから近隣のキャンプ場に電話を入れてみた。いずれも満員。うむ、どうしようか。

田貫湖キャンプ場は満員だと

2024年5月3日 東海自然歩道45日目(通算276日) 山梨県南巨摩郡南部町井出駅〜静岡県富士宮市田貫湖 晴れ 18/8℃

ベース重量7.6kg 総荷重9.0kg(水抜き)

行動距離24.4km 行動時間10:45 獲得高度2227m 48120歩 行動中飲水量1200ml

往路交通: 博多14:36のぞみ38号-名古屋17:55/18:08こだま744号-新富士19:36(新富士前泊)富士5:18身延線-井手6:03