連休後半は1月以来の東海自然歩道に復帰。久しぶりの10kg越えのザックを担いで長時間の歩行に耐えられるか心配だ。
木曜夜から新幹線で移動して新富士に前泊。しらす尽くしの夕食を摂り、早めに就寝。
当日は4:00に起床して、歩いて20分ほど離れた富士駅から5:18始発の身延線に乗車する。
車窓の富士山を眺めながら、6:03に前回東海自然歩道を離脱した井出駅に到着して行動開始。
竹の沢踏切を渡り、急勾配のアスファルト舗装の道を上り、八木沢峠に6:40に到着。
さらに6:45に八木沢分岐。この先から山道を少し歩いて舗装路に戻る。手入れの良い立派なスギの植林に囲まれた快適な舗装路を歩く。
東海自然歩道はときおり並行した脇道に進むが、あまり気にせず進んだり進まなかったり。
バス停のある源立寺の集落を通過して、クマ注意の看板を見ながら7:24から登山道を登り始める。
思親山登山道は、踏み跡がしっかりと付けられた歩きやすい道。7:39に肩の辺りのベンチで一休み。
946m地点には東側の木が伐採してある富士山ビューポイント。今回最初の富士山。いつ見ても完璧なお姿。しばらくうっとりと眺めてしまう。
8:53に思親山頂上(1030m)に到着。東海自然歩道を高尾山から歩いてきたという男性とすれ違う。コース情報を交換する。この先の天使岳への登りに崩落か所があるようだ。
思親山頂上のベンチに腰を下ろし、富士山ビューを楽しみながらおにぎりの朝食。こんないい景色なのに、他の登山者がいないのが不思議。鳥の囀りだけが聞こえてくる。
9:00に行動を再開し、なだらかな山道を下り、9:30に佐野峠に到着。ここも富士山ビューがいい。立派なトイレがある。ただし、水は天水で飲用不可。
峠からは林道佐野峠線を下るかと思ったら、すぐ右の急な山道に向かって標識が建てられている。楽な道を歩けるかと一瞬期待してしまって、ちょっとがっかり。害獣防御柵を開けて、急な山道をスイッチバックしながら高度を下げる。
谷川を渡ってしばらく進み、10:30に舗装路に変わった先が上佐野集落。茶畑に囲まれた集落で、ちょうど一番茶の収穫の最中だった。通りかかりの男性に尋ねてみると栽培品種はやぶきた。日本で最も多く栽培されている品種だそうだ。このあたりのお茶は、谷が深くて日照時間が限定されるため、タンニンが少ない柔らかい味が特徴だそうだ。
佐野橋で西乗川を渡った先が上佐野バス停。1日3便ほどのコミュニティバスが運行されている。
さらに進んで栃広橋で佐野川を渡った先が天使岳・長者岳への登山口。11:00から登り始めた。道は少し荒れているが、山道の補修をした跡もある。踏み跡が消えたところは、ピンクテープを頼りに進む。
途中の谷に大きな崩落現場が一か所あった。ここは進路がわからず、踏み跡も見えない。崖をよじ登って、ようやく登山道に復帰した。この先も急勾配の山道がつづく。
スギ林を抜けて12:00に小休止。最後にロープの渡されたガレ場3ヶ所ほど通過して、13:50に標高1207mの稜線にたどりついた。
この稜線が天使ケ岳への分岐となる。天使岳頂上までは、東海自然歩道を外れて1時間ほどの寄り道になるが、天使の名前が気になる。行ったらとても良いことが起こりそう。荷物をデポジットして、稜線伝いの道を歩いて14:13に天使ケ岳(1330m)に到着した。眺望はあまりなかったが、歩きやすかった。良いことはあったようななかったような。
14:27に分岐点に戻り、稜線の道を進んで、14:50に長者ケ岳(1336m)にたどり着いた。ちょうど富士山の雲が一瞬だけ晴れてくれた。富士山を眺めながらカップヌードルの遅めの昼食。
食べ終えたときに、トレランの男性が北の稜線から現れた。走り込んだ体形をしている。河口湖から走ってっきたというから、すでに50km以上走っているのではないだろうか。恐ろしい体力だ。しばらく歓談し、じゃあ、と走り去っていった。さらに10kmほど走るようだ。異星人のようだった。
一般人の私は、ゆっくり休憩して15:17に行動再開。下り道をのんびりと進む。
木々の間から湖面が見えてきた。16:20に田貫湖に到着。ヘラブナ釣りの方が竿を出している。
水場で水を補給してから近隣のキャンプ場に電話を入れてみた。いずれも満員。うむ、どうしようか。
2024年5月3日 東海自然歩道45日目(通算276日) 山梨県南巨摩郡南部町井出駅〜静岡県富士宮市田貫湖 晴れ 18/8℃
ベース重量7.6kg 総荷重9.0kg(水抜き)
行動距離24.4km 行動時間10:45 獲得高度2227m 48120歩 行動中飲水量1200ml
往路交通: 博多14:36のぞみ38号-名古屋17:55/18:08こだま744号-新富士19:36(新富士前泊)富士5:18身延線-井手6:03