今回の中国自然歩道トレッキングは広島市の微妙に東の府中からの再開。どうして微妙に東なのかは前のエントリで説明した。府中は広島のレソトだから。
今週末には今年最高の寒波が来襲とのことでやや心配になる。家を出る前に沸騰させたお湯をサーモスに詰め込む。
博多から6:15発ののぞみ2号に乗って7:21に広島に到着。広島駅からは広電バスに乗り、終点の温品四丁目から8:03に行動開始。
住宅地を縫うように進んで安芸呉自動車道を越えて、前回中国自然歩道を離脱した府中町堂所には8:18に到着した。
中国自然歩道の標識に従って山際の道を進み、8:29に水分(みくまり)峡の管理施設に到着。広い駐車場があり、すでに10名ほどの登山客が集まっている。施設の中では薪ストーブが焚かれている。
登山口から先に進むが、ところどころに2018年の豪雨災害の傷跡が残っている。ひょっとしたら2021年かもしれないし、2014年の災害の跡かもしれない。このあたりはそれぐらい災害が続いていた。右手にキャンプ場を見ながら進み、8:52に草摺の滝に到着。滝壺の辺りには土砂が堆積している。
災害復旧の工事現場を通り過ぎ、先に進む。石ころび池という、いわくのありげな名前の池を過ぎてから、右の山中に登って9:10に展望台に到着。3mほどの高さの展望台だが、残念ながら眺望はなし。展望台が建てられてから、周囲の木々が成長してしまったようだ。
この先は山道を東に進み、9:17に舗装された林道に合流。すぐに二手に分かれるが、右の道に進む。この舗装路もところどころに土砂崩れの痕跡が残る。地図では分岐点から500mほど進み、高圧線を頭上に見た辺りで中国自然歩道のコースは東に向かって山を越えるはずであるが、とりつきは見あたらない。豪雨のために消失してしまったのかもしれない。だいたいこの辺りだろうというところに目星を付けて斜面を直登する。ところどころにヒトの歩いたような跡が見られる。高低差は80mほど、距離にして300mほど進んだところで、9:47に稜線の登山道にたどり着くことができた。
ここからはしっかり踏み跡の着いた快適な登山道を南に向かって進む。稜線に沿っているため風が強く、寒い。10:04に稜線上の標高345mの小ピークに着いたが、府中の市街が見渡せる良好な眺望。
快適な山道をさらに南に進む。数名の登山者とすれ違う。コース上の木にはところどころに赤と黄色のテープが巻き付けられている、同行者に聞くと広島湾岸トレイルのマーキングとか。10:15に笹が峠を通過したが、ここには眺望はない。左手には畑賀に下りていく山道が分かれていく。
この先も整備状態の良好な稜線の山道を南に進む。高圧線が稜線に並行して続くが、鉄塔の基盤からは広島の市街地が見事に一望できる。10:29には水分峡から稜線に並行して走行してきた舗装された林道と一瞬だけ交わるが、すぐに山道に戻り、茶臼山(271m)の山頂に続く。
この先は揚倉山の頂上を経て、稜線と直角にぶつかる県道84号線の甲越峠に下りるだけだが、EDASの示すコースは南に直進、YAMAPに表示のコースは西に折れながら合流していた。踏み跡が見えたので南にまっすぐ下ってみたが、途中で道はなくなり、斜面を降りるのには少し難渋した。YAMAPの示す登山道に従って、スイッチバックしながら甲越峠に出る方が問題はない。
今回の行程の最大の難所は、甲越峠から国信橋まで続く県道84号線歩きかもしれない。甲越峠からは県道84号線の曲がりくねった2車線路を下るが、わずかな幅の路側帯があるのみで、歩道は一切ない。交通量は多く、大型のダンプカーの通行もある。袖を擦るほど近接して通過する自動車が多く危険。為角(ためすみ)からは県道から分かれて畑賀川の左岸の住宅地を進むが、影橋から再び県道84号線歩き。山陽本線の線路の下を潜り、砂走で山陽新幹線の高架の下を通過するまでは横を通過する自動車の危険にさらされる。12:17に瀬野川を渡る国信橋に到着したときはホッとした。
国信橋を渡り、片側2車線の国道2号線を越えて、国信の集落を南に進む。寺迫集落に入ったところで北参道の石標が出てきて、石段の上には立派な神社が見えてきた。12:39に出崎森神社に到着。お正月も間近で、きれいに飾り付けが行われている。
神社の隣にベンチの据え付けてある公園があったため昼食とした。ガスコンロでお湯を沸かしてカップヌードルを用意する。今日は少し寒いので、温かい昼食が身体に沁みる。
13:11に行動再開。住宅街の中を南に進み、バス道路に出る。ここをいったん下流に100mほど進んで、唐谷川を渡った後、寺迫公園の前で西の三迫川に出た。
ここからは三迫川に沿って上流に向かって進む。三迫川沿いの道路は交通量が多いにもかかわらず歩道がないので、右岸の自動車の通行できない歩道を歩いた方が良さそうだ。三迫集落の上流部まで歩きつめると、芸陽バス終点の三迫バス停に着く。バスは1時間に1便程度。このあたりが最後の自販機となるので飲料水を追加購入。
三迫の集落の人家が途切れた先は圃場の最上部まで進む。道はなくなる。かすかな踏み跡を頼りに竹林の中に進み、最後にノイバラの茂った斜面を登ると、20mほど上に白いガードレールが見えてくる。藪をかき分けてそこまでたどり着けば、舗装された串掛林道に合流する。
串掛林道は状態の良好な舗装路。ところどころ路肩の崩落したところもあるが、概ね補修は終えている。藪漕ぎから林道に出てから100mほどの地点で、広島県地図では直進を示している。ところが現場では大規模な土砂の流入があり、直進路は消失している。EADASデータでは串掛林道を左右に曲がりながら高度を上げるコースを示しているため、今回はこちらのコースを選択して14:47に熊野町との町境に到る。
町境のあたりには電波の中継棟が2基建っている。ここからはゆっくりした下り。三迫から町境までは自動車の通行はなかったが、熊野側には頻繁に自動車が通る。町境近くにゴルフの練習場があるからかもしれない。
この先、15:03に串掛林道を右折して的場神社を通り過ぎ、15:17に平谷説教所前バス停に到着。浄光寺バス停は名前を変えているようだ。15:20に行動終了とした。この路線のバス便は1時間に1便程度。
広島までバスで戻った後はホテルにチェックインしてから、お好み焼きを食べに行った。MAZDAスタジアム近くで食べたが、ソースはカープソース。次こそオタフクソースの店で食べよう。
2021年12月25日 中国自然歩道18日目 広島県安芸郡府中町堂所~安芸郡熊野町平谷 晴れ 11/1℃ 行動距離19.6km 行動時間7:14 獲得高度1041m 42456歩