とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

九州自然歩道130日目(通算281日) 長崎県平戸市たびら平戸口〜平戸市紐差 草原と海と受難の教会

 今回は九州自然歩道の未踏区間の平戸エリアを歩く。

 福岡から佐世保まで高速バス、さらに松浦鉄道に乗り継いで、前回離脱したたびら平戸口に9:41に到着して行動開始。

福岡から佐世保までは高速バス

佐世保から平戸口までは松浦鉄道

 松浦鉄道を眺めながら、9:55に平戸大橋が見える交差点に到着。ここが前回の九州自然歩道離脱地点。ここからは国道383号線を進む。

松浦鉄道がゆっくりと跨線橋の下を通り過ぎていく

平戸大橋がチラリと顔をのぞかせる交差点で九州自然歩道に復帰

 10:00から平戸大橋を渡り始める。山頭火の言葉。「平戸は日本の公園である」。さて、公園に進むぞ。

平戸大橋

山頭火がこう言ったんだね

平戸大橋を渡る。交通量は多い。

平戸瀬戸も頻繁に船が行き交う

平戸の海は美しい

 のんびりと渡り終えて、10:20に平戸大橋公園から少し離れた位置からの平戸大橋全景を眺める。平戸瀬戸の流れは早く、周囲の緑は濃い。美しい橋だ。

 国道383号線をそのまま進む。交通量は多い。狭いが歩道はある。

九州自然歩道は国道383号線を進む

平戸の町が見えてきた。平戸城も見える。

 10:44から九州自然歩道を離れて平戸城登城口に進む。ここは亀岡神社の参道ともなっている。大手門を過ぎた先が亀岡神社。まずはここで手を合わせる。

九州自然歩道を離れて平戸城に寄り道

堅牢な造りの城だ

亀岡神社

 すぐ後ろに平戸城天守閣が見える。亀岡神社から直接アプローチできるかと進んでみたが、急な崖を越えられず、正面から回って11:00に平戸城.天守閣に到着。両側を海に囲まれた固い守りの城だ。

平戸城

小ぶりながら堂々とした天守

 天守閣から北の門に向かってくだっているときに、狸櫓の女性から声をかけられた。ここに松浦藩の大砲が据えられていたと解説してくれる。松浦と朝鮮出兵との関連などいろいろ教わった。

狸櫓

ここに大砲が据えられていたとのこと

 お城を下ると平戸漁港に面した平戸市漁業協同組合に急ぐ。ここは海の幸のランチでよく知られている。11:00開店だったが、11:23に到着した時にはすでに長蛇の列。リスト20番目となり、どうしようかと迷ったが、せっかくなので。待つことにした。

平戸城から平戸漁港に下る

平戸漁協はランチで有名

こんなのを提供してくれる

 待ち時間に平戸オランダ商館を見学しに行ったりして、12:20にようやく席に着くことができた。一番人気の海鮮丼を頂いて、20分で行動再開。

待ち時間に漁港周辺を見学

平戸オランダ商館

海鮮丼美味し!

 平戸市役所前の幸橋を見学したのち、寺院と教会が見える道を進み、13:00にカトリック平戸教会(ザビエル記念聖堂)に到着。

幸橋

寺院と教会が見える道

こっちのツリーハウスの方が気になった

カトリック平戸教会

 教会からは坂を下って、13:09に九州自然歩道に復帰した。

九州自然歩道に復帰

 しばらくは住宅が点在する坂道を上り、13:29に大きな舗装路に合流した。川内峠に進むメインの道のようで、交通量が多い。

意外と交通量が多い

ホタルブクロ(キキョウ科)

 13:50に九州自然歩道の指導標が現れ、ここから左の山道に入る。こちらの方が自動車の音がなく、心地よい。

こういう道の方が良いね

 13:58に川内峠園地に到着。休憩施設と自販機がある。ここで飲料水を購入。草原の道に足を踏み入れる。観光客も何人か、高原の小山まで登っている。頂上からの眺めは良好。

川内峠

良い眺め

 14:23に川内峠の頂上部分を通過し、舗装路を下り始める。15:05に国道383号線に合流し、右折して15:10に川内の町並みに到着した。

川内の市街地に到着

 町並みの中に鄭成功記念館が建てられていた。当地出身の英雄らしいが、恥ずかしながら知識がない。台湾からの訪問客が多いようで、記名したページには日本人は私と横浜から来た人の2名だけだった。

 15:25に記念館を出発し、川内の湾を眺めながら進む。湾内には多数のフロートが浮かぶ。何のためのフロートだろう。真珠養殖と思われるイカダも浮かんでいる。

湾内には多数のフロートが浮かぶ

 15:48に国道を離れて、水垂から右折して山中に進んでいく。山の上まで棚田が続いている。

水垂から山中に進む

棚田の集落

 16:08に峠の部分で舗装路と合流した。すぐに左折して下っていくが、害獣防御柵が頑丈に張り巡らされており、進むのには少し手こずった。

害獣防御柵に阻まれ、山羊にも通せんぼされ

 16:37に宝亀(ほうき)で国道383号線に再び合流。少し引き返したところから山手に進んで、16:45に宝亀教会にお参り。美しい教会だった。

国道383号線に合流

宝亀教会に立ち寄る

 ここからはひたすら国道383号線を西に進む。歩道はない。交通量は多く、楽しいコースではない。

道路脇にはブラシノキ(フトモモ科)

イカヅラ(スイカヅラ科)の花も咲く

 坂を下ったところで、紐差(ひもさし)の町が見えてきた。街の中心部の丘の上には教会も見える。

紐差の町が見えてきた

 17:50にカトリック紐差教会に到着して、手を合わせる。荘厳な雰囲気の教会。教会の裏手には十字架。ああ、ここは受難の地だ。

町の中心にはカトリック紐差教会

晩ご飯は豪華だった。食べきれなかった。

2024年5月18日 九州自然歩道130日目(通算281日) 長崎県平戸市たびら平戸口駅平戸市紐差 晴れ 24/14℃ 行動距離29.1km 行動時間8:09 獲得高度989m 行動中飲水量1500ml

往路交通: 天神6:10高速バスさせぼ号-佐世保8:05/8:20松浦鉄道快速-佐々8:55/9:03-たびら平戸口9:41