久しぶりの山行。およそ1か月ぶり。仕事が忙しかったり、体調が悪かったりしたわけではない。ただただ暑すぎた。週末には危険な暑さの日が続いていた。中央アルプス以来、なまった身体を動かそうと、福岡県内の手頃な山を縦走することとした。
福岡から西鉄電車に乗って西鉄久留米に7:16に到着。ここからはバスに乗って7:51に久留米大学前で下車して行動開始。高良大社の参道までほど近い。
鹿児島県薩摩半島の坊津(ぼうのつ)から連なる坊津街道の宿場町を進んで、8:15に高良下宮社にお参り。宿場にはランプ屋、油屋といった街道の歴史を感じさせる店の名残。
8:20に高良大社の大鳥居をくぐり、放生池を通過し、石段の参道を進み始める。高良大社は2度目だが、この立派な石段には驚かされる。すでにお参りを済ませた方たちとすれ違い、挨拶を交わす。
最後の石段を上って8:55に高良大社に参拝した。参道を振り返ると久留米の街並みが拡がる。いい天気だ。
展望台で久留米ホットドッグの朝食とした。マヨネーズで和えたキャベツの千切りとハムを挟んだロールパンのこと。由来は不明。さっぱりして美味しい。お腹を満たした後は、境内の水道で水を1.5L補給して、9:10に行動を再開した。ここで水を汲んでおいて良かった。この後の耳納連山は稜線を歩くため、まったく水場がなかったからだ。
つつじ公園の売店を経て、9:34に高良山の山頂(312m)に到着。山頂周囲には木が生い茂り、あまり眺望はない。
ここからは耳納スカイラインの舗装路をしばらく進み、耳納連山縦走路の小さな標識を見つけて山道に進む。あまり人が歩いてないようで、下草は伸びている。今日は自分が最初の通過者のようで、クモの巣が容赦なく襲いかかる。手頃なササを折り取って、顔の前のクモの巣を払いながら進む。
耳納連山縦走路は耳納スカイラインと並行しており、ときに舗装路、ときに山道と進んでいく。山道への取り付きはしばしば薮で覆われており、見つけにくいところもある。
10:03に林道耳納線起点の標識を通過。林道の名称だが、すべて舗装路で、管理状況は良好。交通量は少なく、ときどき自動車が通過する程度で、快適に歩くことができる。
10:23に兜山への分岐点となり、山頂目指して進んでみる。兜山は山頂付近をキャンプ場として整備していたよう。ある程度下草を刈り、平らに整備してある。水場とトイレがあるが、現在は機能していないようだ。10:33に兜山(316m)山頂に到着。山頂からの眺望はない。山頂近くに久留米の画家青木繁の句碑が建つ。
10:43に兜山分岐に戻り、しばらく進んで10:55に耳納山(368m)山頂に到着。耳納山地の名前を持った山頂だが、実のところ地味な山頂で、眺望もなく、尖ったピークもない。三角点だけが打たれている。耳納の名前は、牛鬼を退治してその耳を山に納めたことに由来するとのこと。牛鬼とはどんな鬼だろう。
舗装路、山道と代わる代わる進んで、道の脇に建つ紫雲台の標識を11:20に見つけて立ち寄ってみる。茨の生い茂る道を苦労して進んだが、眺望はなし。長い間メインテナンスをしていないようだ。
失意のまま耳納スカイラインに戻り、さらに進んで11:56に耳納平の駐車場に到着。何があるわけでもなく、景色も代わり映えしない。
さらに先に進んで、12:12に枡形山(607m)の山頂を通過。山頂とは言っても、ほとんどピークらしいピークはなく、眺望もない。耳納連山はアップダウンのない、壁のような山地だ。標高312mの高良山からじわじわと高度を上げてきた。この先の木陰でおにぎりの昼食。
この先の道路脇に「チョックストーン、すぐそこ」という標識を見つけた。Chockstoneとはくさび石のこと。迷ったが寄り道してみることにした。10分ほど進んで長岩山(547m)のただの草地のような頂上。さらに5分ほど下って、12:58にチョックストーンに到達したが、ちょっと小さくてガッカリ。帰り道に、木陰で30分ほども一休み。あまりの暑さで足が攣ってきた。
13:45に行動再開し、14:14にグライダー山に到着。1941年に滞空時間13時間の日本新記録を樹立した地だという。今日は5機ほどのパラグライダーが心地良さげに青空を舞っていた。
この先は白山(677m)、発心山(697m)と進み、15:52に禅院越を通過。
さらに16:17にかんかけ峠を通過して、陸上自衛隊の電波塔を経て、16:40にハングライダー発進基地に到着。朝倉の町を眼下に見下ろしながら、本日の行動を終えることにした。
2024年9月7日 すきま散歩 耳納連山 晴れ 34/22℃ 行動距離20.9km 行動時間8:34 獲得高度1335m 37852歩 行動中飲水量2800ml