昨夜はよく眠れた。夜中に小動物の足音が耳元で聞こえたが、イノシシではなさそうだった。ライトを点灯したらすぐに音はなくなり、その後は気になる物音はなくなった。
本日は5:30に起床したが、ウグイスの思い切り大きな鳴き声で目を覚ました。自動車の排気音で目を覚ますのは腹立たしいが、ウグイスならば腹が立つことはない。今の時期のウグイスは鳴き声が上手だ。
本日も快晴。気温は18℃。シリアルとカフェ・オ・レの朝食を済ませたあとは、のんびりと手順を撮影しながら撤収作業を進め、7:03に出発した。
昨夜は電波が届かないところだったので、30分ほど歩いた岩山の頂上付近の眺めのよいところで昨日の登山記録をアップロードし、メールチェックを行う。まぶしすぎて、ディスプレイの輝度をMaxにしなければならないため、どんどん電池が消耗する。
30分ほどで作業を終え、快適な山道を進み始める。向こうから来る人も45 literぐらいのバックパックを背負っている。やはり県境を越えずに背振山系を縦走中。前夜は金山でテント泊し、今日は背振山の山頂を目指すとのこと。
8:56に金山山頂(967m)に到着。福岡の市街地がほとんど見渡せる。また、次の目的地の井原山も正面に見える。
山頂ではドローンを飛ばす親子が操縦を始めた。撮影画像のモニターを見せてもらったが、なかなか鮮明な画像。200g以下のドローンとのことであるが、あんな小さな筐体に電池を含めてよく搭載できるものだと感心した。
金山からは南の斜面を下りて、30分ほどで山中分岐に到着。ここには水場があり、歯磨きと洗顔をした。さっぱりした。しかしこの先のアゴ坂峠はなかなかの急坂で、大汗をかいたおかげで、さっきの洗顔の効果は吹き飛んでしまった。
10:13に城の山(846m)、10:34に三瀬山(780m)を通過して、11:00に三瀬峠(581m)に到着した。ここでも反対側から縦走中の男性と遭遇した。お互い、この峠には水場があるかと期待していたが、見つからなくてガッカリした。飲料水の残量は300mlほどになってしまった。ここから先も稜線を進むので、水場は期待できない。かなり心配になってきた。
三瀬峠から先の稜線上の山道は、地図上では通行止めになっていたが、縦走中の男性に聞くと何の問題もなかったとのこと。安心して井原山に向かうこととした。
コースのほとんどはクマザサの茂った中を進むよく整備された山道。11:35に694mのピークを超え、12:29に新村との分岐部を通過し、12:55に982mのピークを通過して13:27に井原山(933m)の頂上に到着した。ここは360度見渡すことができる眺望のよいピーク。
眺望を楽しんだ後、本日の行程をルートマップで確認すると、雷山(らいざん)辺りで下山するのが妥当と判断。昨夜はインターネットにつなげず、交通機関の時刻を調べることができなかったため井原山の頂上で交通機関の検索を開始。雷山観音から出発するバスの最終時刻は16:10。早過ぎる。
これに対して、井原山から雷山のコースタイムが125分で、雷山からバス停のある雷山観音までの下山路が85分で、合わせて3時間30分。現在の時間が13:50。普通に歩いたら17:20に到着となり、絶対に間に合わない。雷山観音から最も近い筑前前原駅までは10km近い。何としても間に合わせたい。
ここから先は12kgの荷物を担いだトレイルランになってしまった。せっかくのきれいな山道なのだが、ゼイゼイいいながら走った。コースタイム55分の富士山(ふじやま 944m)を30分ほどの14:28に通過。
14:52に雷山の山頂(955m)に到着。2時間を越えるコースタイムの半分足らずの1時間で着くことができた。
しかしバスの時間まではあと1時間ほど。コースタイムは85分。山頂での写真撮影もそこそこに下山路をまっしぐら。飲料水も底をつき、脱水状態。目の前が暗く見えてきた。脱水の影響か?ひょっとしたらサングラスの問題かも。
ゴール地点の手前455mの清賀の滝に空っぽのボトルを入れてすくって飲んだ水が美味かった。
雷山観音バス停に着いたのは16:07。バス停の横の自販機でキンキンに冷えたコカコーラを買ってバスに乗り込んだ。
2020年5月24日 脊振山系縦走 2日目 福岡市早良区椎原小爪峠~糸島市雷山観音
快晴 気温23/18 距離16.1km 行動時間8:56 平均速度1.85km/h 33155歩