とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年1月9日 中国自然歩道21日目 広島県呉市灰ヶ峰~野呂山 山頂の池は凍結

 本日は呉市の北にある灰ヶ峰の標高500mほどの中腹で6:30に目を覚ました。気温は1℃。少し寒い。

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 日の出は7:17。日の出時刻を過ぎてもなかなか明るくならないが撤収を開始し、本日も同行してくれる相方の到着を待って8:35に行動開始。その間に、近くの湧き水を汲みに行ってコーヒーを淹れたが、この水が美味しかった。

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岩の中から染み出るような湧き水だった

 登山口までは舗装路を歩く。呉の街並みがよく見える。舗装路は曲がりくねっており、昨夜も腕自慢の四輪たちが100台ほども峠を攻めにやってきていた。

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 8:50に登山口に到着し、直登の山道を歩き始める。木製のステップが付けてあって歩きやすい。

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展望台が見えてきた

 9:13には灰ヶ峰頂上(736m)の展望台に到達した。展望台の横には、レーダーサイトが設置してある。360°の眺望が得られ、瀬戸内海の島々や四国の山まで見える。海の向こうに見える尖った山は石鎚山だろうか。展望台にはところどころ雪が残っていた。

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灰ヶ峰の頂上から呉の市街地を眺める

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瀬戸内海を挟んで四国の山々まで見えてきた

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山頂にはレーダーサイト

 9:34に行動再開。同じ道を戻るのもつまらないので、電波塔のところから北に進む直登ルートと思われるところを下り始めたが、すぐに道がなくなった。ヒノキの植林の中をまっすぐ下り、舗装路に合流して、中国自然歩道の峠には10:08に合流できた。

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隣の小ピークには電波中継塔

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電波塔から力づくで下った

 ここからは左手に大積山、右手に江ノ藤山を見ながらのんびりと舗装路を進む。10:43に大積集落に向かう三叉路を右手に曲がり、大積集落の中を中国自然歩道の標識を確かめながら東に進んだ。

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大積集落に向かう道に右折

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集落が見えてきた

 11:26に東広島呉自動車道国道375号線)の高架下を下り、ダム湖に向かって高度を下げていく。標識は丁寧に設置してあるが、ダム湖の手前で右岸に折り返して進むところのとりつきが不明。該当すると思われる道は、圃場の電気柵で進めないようにしてある。

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不時知で東広島呉自動車道の高架下を通過

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ここから鋭角に右に曲がって右岸を進むようになっているのだが

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ダム湖が見えるが、道があったりなかったり

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ところどころに標識があったりなかったり

 少しだけ回り道をしながらダム湖右岸を進むと、採石場が現れ、中国自然歩道は消失した。GPSで正しいと思われる方向に100mほど薮漕ぎして進むと、中国自然歩道の標識が現れ、ダム湖右岸の整備された道を進むことができた。

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採石場の先はいったん道が消失

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藪に踏み入る

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その先には意外と整った道が出てくる

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標識も現れて一安心

 12:00に二級ダムのダム体に到着。ダム湖も美しいが、本当に美しいのはダムの下流の巨石群。二級峡という天然記念物に指定されているのだが、巨石の谷の間を碧色の水が流れる様が圧巻。かつてはこの景色を上から眺めながら反対岸に渡ることのできる甌穴橋がかかっていたようだが、残念ながら橋はなくなっており、現在は渡ることはできなかった。残念だった。

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二級ダム

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深い碧の川の上を渡る橋がかつてはあった

 二級峡からの階段を上がり、小さな公園で12:20に昼食。今回ははじめてにゅうめんを作ってみた。トビウオの出汁に南高梅を添えたさっぱりした味。冷えた身体に染みわたった。

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二級公園でランチタイム

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初めてのにゅうめんセット

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さっぱり美味しかった

 12:55に行動再開。旧黒瀬街道を南に進むと、石でできたりっぱな常夜灯が道路脇に設置されていた。現在は火は点されてはいないが。

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黒瀬街道の常夜灯

 黒瀬街道は国道のトンネルの上を南に進む。13:10にトンネル上の山道に左折するが、山道にしては整備状況が良く、石畳となっている。ここも広・四日市間の街道だった。

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山道を進む

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石畳の道、広・四日市間の街道に出た

 峠を越えて13:22に舗装路に復帰。100mほど進んで、ふたたび国有林の中の山道に進む。ほぼ直登で、整備状態は悪くはない。

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峠からは舗装路となる

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右折して山中の道に進む

 13:48にりっぱな舗装路を交差した。ここに架かるのはスパンが100m以上あるもみじ橋。眺望が良いので、橋の真ん中まで行って眺めを楽しんだ。

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もみじ橋

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 ここからは橋の脇の山道に進む。標識には勧農坂に向かうと書いてある。ほぼ直登で、傾斜は急。木製のステップが丁寧に取り付けてあるので歩きやすい。

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もみじ橋の脇からふたたび山道に進む

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傾斜の厳しい直登路

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途中に1か所崩落地点がある

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全般に整備状況は良好

 14:38に標高650mの位置でいったん林道に出る。林道を南に進み始めたが、どうも方向が違う。引き返して斜面をよく見ると、藪の中に斜めに斜面を上る道が付けてある。ここからさらにアップダウンを繰り返し、15:29に膳棚(ぜんたな)山の標高723mの稜線にたどり着いた。

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林道から右折して東に進むと、崩落した切り通しがあるが、こちらは間違い

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林道出合のほぼ正面右に藪の中の道を上るのが正解

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すぐに意外ときれいな道に出るので心配は要らない

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道標もきちんと出てくる

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道標の指す向きは少し信用できないところがあるが

 ここからは幅が5m以上ある防火帯のような広くて緩い上りの稜線を進む。右手にアンテナが多数立った膳棚山山頂が見えてきた。今日は山頂に寄らずに進む。

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稜線には広い山道がある

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膳棚山の目印は多数の電波塔

 膳棚山の頂上からは舗装路に変わる。ゆっくりと下る道を進み、16:17に十文字のロータリーに到着。ここで相方は離脱してJRの駅まで向かう。駅まで10km近くある。頑張ってと声援を送る。

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ブルーベリー&ダチョウ農家の横を抜けて進む

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十文字のロータリーに到着十文字のロータリーに到着

 ここからは一人で野呂山高原を東に進む。16:45に野呂山高原ロッジに立ち寄る。キャンプ場に宿泊しようと思ったのだが、なんと本日は予約のみ受付とのこと。やむなく先に進む。

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野呂山高原ロッジが見えてきた

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 遊歩道を進むと、左手に氷池が見えてきた。文字どおり本日は一部が凍結。標高が800m近い現地の気温は氷点下。日が陰ってきて耳が痛くなってきた。

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野呂山の頂上にある氷池

 キャンプ場の脇を通り過ぎ、弘法寺の山門前に来た。弘法様にお祈りしながら、野営適地を探すこととした。

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野呂山山頂近くの西の高野山弘法寺の入口

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2022年1月9日 中国自然歩道21日目 広島県呉市灰ヶ峰呉市川尻町野呂山 晴れ 11/1℃ 行動距離19.7km 行動時間8:41 獲得高度1431m 35319歩