本日の中国自然歩道トレッキングは岡山県加賀郡吉備中央町からの再開。
福岡から地下鉄、新幹線、伯備線と乗り継いで、岡山県の備中高梁駅には10:39に到着。
吉備中央町へのバスは、週末は2便しかない。12:05の始発バスまでたっぷり時間があるので、高梁ローカルで賑わうという駅前の富家食堂で早めの昼食とした。カウンターに置いてあるおかずを選んでテーブルに座ると、ご飯とみそ汁が自動的に付いてくる。家庭料理の味。お遍路に5、6回も行ったという元気の良いお母さんとの会話を楽しみながら、おなかいっぱいになるまでご飯を詰め込んだ。こういう食堂もいいなー。いつまでも元気に営業してもらいたい。
乗客6名を乗せた備北バスに1時間弱揺られて吉備中央町湯山口に到着したのが12:45。ここでふたたび店に立ち寄る。顔を覗かせた店は安藤酒店。正式な店名は「きびちゅうおうのみんなのデパート安藤酒店」。前回、トレッキングを中断した際に3時間のバスの待ち時間を過ごさせていただいた店だが、居心地が良い。「タイミングが合ったらもう一回寄らせてもらいます」という約束を果たすべく、ここでライスバーガーをテイクアウトして、13:05に行動開始。でも、安藤酒店でライスバーガーをテイクアウトって、変な文脈だ。
神原集落から、県道31号線を宇甘川に沿って東に進む。葡萄棚が見事。葡萄畑には雑草は生えておらず、丁寧に生育されていることがよく分かる。
13:41に加茂市場の交差点に到着。交差点の先の道標から左に曲がり、山道に進む。途中で真っ直ぐ行ったら人家の庭に入ってしまうところで、散歩中の女性が引き返して正しい道に案内してくれた。1日1万歩を歩くのを日課にしているそうだ。山道はほどよく整備されており、道標も十分に設置されている。
372mのピークを越えると自動車の轍のついた広い林道に変わる。非舗装だが非常に快適。いや、歩くのは舗装路よりも土の方がそもそも快適。
14:17に携帯電話のアンテナとおぼしき鉄塔の建てられた定の坊集落で舗装路に合流。道路脇には菜の花が咲き、ウグイスが鳴く。もう春だ。気温は20℃。Tシャツ1枚になって歩く。
三納谷西は太陽光発電パネルで埋め尽くされている。集落の中を何度か右左折をするが、こまめに道標が出てきて迷うことはない。車の通らない美道をのんびりと進む。
14:45に三納谷を左折して幅の広い舗装路に進む。ライスセンターを経て、15:13に大畑から県道372号線に合流して、東に進む。
15:27に松尾神社にお参りしてから、県道を歩いて円城の町中に進む。観光名所の看板を見て、このあたりに「歯いた地蔵」があるはずだと探すが、これだと特定できる地蔵がない。残念。
16:00に円城寺に到着。立派なお堂が並ぶ。そういえば今日乗ってきたバスの運転手さんは、ここの檀家だと行っていた。本堂の天井画が素晴らしい。首が痛くなるほど眺めてしまった。
円城寺からは南の岩倉山に向かって進む。途中で、焼き屋という国産小麦の全粒粉を売りにするパン屋に立ち寄る。一般民家そのもので、小さな看板が途中に掲げてあるだけ。家の中には巨大な窯がしつらえてある。かなり硬派のパン屋さんで、焼き上がりも硬い。よく噛むと粉の味がじんわり立ち上ってくる。
16:46に岩倉山(394m)に到着。低い山だが北には遮るものはなく、眺めが良い。山頂には岡山県の中央だとするモニュメントがある。
日没は18時を過ぎるようになったので、まだ明るい。芝生の広場があるので、今日はこのぐらいで行動をやめておこうか。
2022年3月12日 中国自然歩道38日目 岡山県加賀郡吉備中央町神原〜吉備中央町円城寺 曇り時々晴れ 21/6℃ 行動距離12.8km 行動時間3:51 獲得高度487m 24434歩
往路交通: 西新 7:38福岡市営地下鉄-博多7:50/8:15山陽新幹線のぞみ12号-岡山9:57/10:05やくも7号-10:39備中高梁/12:05備北バス-湯山口12:45