とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

一貫楼の豚まん

 「今週末あたりは神戸あたりを歩いているかな」と職場でポロリと口に出してしまったら、「じゃあ、今回は551でいいですよ」と女子のスタッフからリクエストが入った。551とはもちろん、豚まんの551蓬莱のこと。たしかにあれは美味しいよなと、お土産の約束をしてしまった。

 実際には、神戸からはバスや電車で1時間ほども揺られたところから、さらに数キロ離れたところを歩いているのだが、新幹線の経由地は新神戸になる予定なので、551は売っているだろうとたかをくくっていた。

 4月24日のトレッキングを終えて、新神戸駅にバスが着いたのが12:33。新幹線の時間は15:51なので豚まんを買う時間は十分にある。博多までの新幹線の切符を購入してから、改札口の近くのお土産店売り場で551蓬莱を探した。

 ところが、大阪駅でも新大阪駅でも大阪空港でも、関西のいたる所で見かけ、どこでも行列ができている551蓬莱がみつからない。あまりのんびり探す時間がない。フィナンシェの試食販売をされている女性に声をかけてみた。

 すると、神戸では551は三宮にはあるが、新神戸駅にはないとのこと。そもそも神戸の人は551よりも「一貫楼」を好むという。「タマネギがたくさん入っていて、皮がしっとりと甘くて美味しいから、551よりも人気なんですよ」と、売り場を離れて親切に店の前まで連れて行ってくれた。常温の10個入りのお持ち帰りと、帰りの新幹線の中で食べようと、湯気の立ったのを一つ購入した。

一貫楼 豚まん

 お土産売り場を出るときに件の女性に挨拶をすると、試食用のフィナンシェを一つ持たせてくれた。嬉しかった。今日一日の嫌なことがすべて打ち消され、さらに一気にプラスに転じた。

神戸寶楽庵のコーヒーフロマージュフィナンシェ

 翌日、昼休みに電子レンジで温めた一貫楼の豚まんをスタッフに配給した。昼食を済ませた後だったが、みんな喜んで食べてくれた。

 豚まんは人類を幸せにするな、と感じた。