昨夜に続き、午前2時に目が覚める。寒さのためだ。サーモスのお湯でお茶を淹れ、チョコレートを食べる。これで食料はなくなった。周囲ではシカが啼いている。身体が温まってふたたび眠りについた。
次に目を覚ましたのは5:00。まだ外は暗いが、コーヒーを淹れて起きることにした。周囲の鳴き声はサルに主役が交代。
撤収を済ませて、6:04に行動開始とした。日の出時刻は6:19で、まだ薄暗い。
スギ林の中を北に進む。この辺りは道標は少なく、踏み跡も見えない。GPSを頼りに害獣防御柵の外を進む。養老町に入ってから、一貫して集落の辺縁を歩いている。自然感はたっぷりで、ズボン裾もすでにひっつき虫だらけ。
6:20にようやく集落に抜けることができた。電気ではあるが、本当に点灯された常夜灯が迎えてくれた。
6:28に集落の外れの真泉寺にお参り。住職さんが掃除をされている。菊が見事ですね、と褒めると、門徒さんがしてくれるんですと。
さらに幾重もの害獣防御柵を抜ける。山を下ると前が開け、左手に伊吹山の雄大な姿が現れてきた。
県道227号線を左折してしばらく進み、7:00に広瀬橋を渡って牧田川を越える。
圃場の中を真っ直ぐ進み、その後、牧田川沿いの桜並木を歩く。見事な桜並木が牧田川沿いに2kmほども続く。逢瀬の桜という呼び名も小粋だ。
桜並木は国道365号線を横断した先もさらに続く。何故か藤古川堤防の桜並木と名を変える。
刈り取りを終えた水田の中を通って、7:53に国道沿いのローソンに寄り道。朝食にサンドイッチとホットミルク、昼食用におにぎりとチキンを購入。レジで「ファミチキ」と注文しても何度も聞き返される。そうだ、ここはローソンだった。そこは譲れないところだったのか。すまない。
8:23にコースに復帰。EADASでは県道229号線の萩原橋を渡るようになっているところを、東海自然歩道の道標に従って通過して、8:36にその先で藤古川橋を渡る。
しばらく狭い道を歩いて県道に合流。2車線の美道で、交通量は少ない。真っ青な空と黄葉の混じる山を楽しみながら少しずつ高度を上げていく。
平井集落の中をウネウネと進んで、県道に復帰して500mほど進んだところで、9:25からEADASの示す進路に従って登山道に進む。ただしここには東海自然歩道の標識はなく、もう少し先にも登山口があるのかもしれない。
松尾山に向かう登山路はスギ林に囲まれた快適な林道。間伐、下草刈りとも完璧に実施されており、スギの香りが清々しい。
10:00に松尾山の山頂に到着。ここは関ヶ原の戦いの際には小早川秀秋が陣を張った場所。先着の登山者は3名。地元の単独登山の方が、頂上から見える西軍、東軍の陣地の位置を教えてくれる。ついでに、これから東海自然歩道の進む揖斐川上流部でクマに遭遇したことなどを話してくれた。
山頂のベンチで早目の昼食を済ませて10:30に行動再開。よく整備された道を下り、11:09に名神高速道路、11:18に新幹線の高架の下を通り過ぎ、11:36に不破の関に到着。
不破の関資料館にしばらく滞在した後、西の首塚、東の首塚などを経て13:00に関ヶ原古戦場記念館に到着。あまりに見物客が多いため、入場は断念して13:19に関ヶ原駅にて行動終了とした。
2022年11月6日 東海自然歩道17日目(通算220日) 岐阜県養老郡養老町桜井〜岐阜県不破郡関ヶ原町大字関ヶ原 晴れ 18/6℃ 行動距離17.7km 行動時間713 獲得高度511m 28070歩 行動中飲水量500ml
往路交通: 関ヶ原13:22東海道線-大垣13:35/13:41東海道線快速-名古屋14:22/大須観音15:35名古屋地下鉄鶴舞線-上前津15:36/1541名古屋地下鉄名城線左回り-金山15:45/17:05名鉄空港特急-中部国際空港17:38/19:00ANA447-福岡空港20:30