今回はコロナ禍以来3年ぶりのソウル出張。私の訪問の情報を聞きつけた友人から出張前に山登りのお誘いが来た。断る理由はないが、登山靴をバッグの中に忍ばせるのは少し大きすぎる。黒いトレッキングシューズを履いて金曜日の夜に日本を出発。
土曜日の仕事は14:00にホテルに迎えが来ることになっている。時間は充分にある。朝7:00には10年来の友人がホテルに迎えに来て、早くロビーに下りてこいと電話が鳴る。
歩いて5分ほどの地下鉄2号線の江南駅から8つ目の新林駅で地下鉄新林線に乗り換え。終点の冠岳山駅を出るとソウル大学のキャンパス内で、そこが登山口となる。
8:05に行動開始。大きな三門を潜りしばらくは舗装路を進む。ソウルもちょうど桜が満開。市内では何種類かの桜を見かけるが、ここで見られるのはソメイヨシノに似ている。
舗装路から左に分かれ、石畳の道に進む。ツツジもちょうど咲き誇っている。同行の友人に何と呼ぶのか聞くと「チンダレ」だと。登山道はとても丁寧に整備してある。
1時間も経たずに花崗岩の岩の小ピーク。標高は409m。山名標はない。三角点もない。南西には京畿大学のキャンパスが見える。キャパスは採石場でできた平らな土地を生かしたところ。その向こうに見えるのはKIA自動車の工場だと教えてくれる。東を見ると、標高629mの主峰の冠岳山の頂上にはレーダーサイトが建っている。「あれは北に?」と尋ねると、「そう」と返ってきた。
もう少し先まで進もうと促されて歩き始める。岩の稜線を進む。背の低い松の姿がいい。481mの三幕山のピークにはほどなく到着。ベンチに腰掛け、友人の持ってきてくれたリンゴとゆで卵の朝食。山で食べると、ちょっとしたものでも素晴らしく美味しい。
ここからは下りに入る。しばらく下ると石畳に変わった。三幕寺の屋根が見えてきた。
何人かの先客が、石畳の上にクッションを敷いて地面に座って祈りを捧げている。我々も岩の上の祠まで上って、賽銭を投じてからお祈りする。
山門を出てなだらかな林道を歩き始める。ここも心地のよい道。途中に水場がある。美味しいからと勧められて飲んでみる。冷たくて甘くて身体にしみこむ。
この先は上ってくる人が急に増えてきた。川沿いの道を進むが、魚が泳いでいるのが見えた。ハヤのようだ。
ソウル大学の建物が見えてきた。池の横を進んで、目印の水車を過ぎたらゴールは近い。水車の前にはエアーガンが設置してある。靴の汚れが落とせる優れもの。再び三門を潜って12:20に行動終了。
地下鉄で江南駅に13:00に戻り、昼食は友人とともにホルモンの焼き肉。美味し。
2023年4月1日 三幕山 ソウル 晴れ 22/8℃ 行動距離11.0km 行動時間4:13 獲得高度649m 27563歩