とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2023年4月23日 中国自然歩道79日目(通算244日) 鳥取県倉吉市関金町大山池〜倉吉市明治町 国鉄倉吉線廃線跡が素晴らしすぎ

 今日は大山池キャンプ場で目が覚めた。さほど広くない芝生のサイトにテントが並ぶ。昨日、寝る前に見た時よりもテントの数は増えている。昨晩は家族連れが多くて騒がしくなるかと心配だったが、皆さん行儀がよくてぐっすり眠れた。

 テントのまわりが薄明るくなった4:30に寝袋から出た。お湯を沸かして、カフェオレとビスケットの朝食。朝食はこのくらいでいい。

 日の出は5:23。音を立てないように気をつけて撤収。湿り気の残ったテントをザックに押し込んで、6:10に行動開始。

 迷いに迷ったが、今日は中国自然歩道のコースを外れて1980年に廃線になった国鉄倉吉線の廃線跡を歩いてみることとした。

大山池から中国自然歩道を離脱

 大山池から大山を眺めながら東に進んで6:34に泰久寺駅跡に到着。ここは駅のホームと線路が残されている。線路内への立ち入りもOK。方向は本日の目的地の倉吉とは逆になるが、廃線跡を辿って竹林の中の線路を歩く。すごくいい。来てよかった。

大山池から2km弱で倉吉線泰久寺跡

泰久寺駅

線路内に立ち入りOK

倉吉線に乗ってみたかった!

 南に500mほど進んで山守トンネルに到着。トンネルは保安上、閉鎖されており、中に入ることができるのは公開ツアーのみ。ここから線路を引き返す。

泰久寺駅から500mほどの山守トンネルで行き止まり

 6:59に泰久寺駅まで戻ったら、大山池に引き返すつもりだったが、さらに廃線跡を歩きたくなった。大山池の歩道のない舗装路を歩くことを考えると、100倍いい。

泰久寺駅跡まで引き返す

もっと廃線跡を歩きたくなるよね!

 泰久寺駅から廃線跡を北に進む。家の間を通り抜けた先はかなりの急坂。こんな坂を列車が進めたのかなと訝しみながら先に進むと盛り土に出た。急坂区間は盛り土を削り取ったあとだったようだ。

ここで急な下り坂。列車は無事に登れたのか心配になるぐらい。

盛り土が削り取られた跡だと分かって一安心

 さらに線路を歩く。すごく楽しい。自分は鉄道マニアでも廃線マニアでもないが、これはマニアに独占させるにはもったいない。なるべくゆっくり歩いたが、7:22に廃線跡は終点。7:26に松河原で中国自然歩道に復帰した。

ここで線路は終了。残念!

松河原で中国自然歩道に復帰

景色はいい

 県道を横断して、7:40に松河原大橋で小鴨川を渡る。山を一つ越えて8:27に滝川集落で県道115号線を右折して山手に向かう。次いで滝川第二砂防ダムから、県道306号線に左折して8:54に文智トンネルを過ぎる。その先で文珠橋を渡って左折して大滝山観音堂に向かって池谷川に沿って下る。

松河原大橋

小鴨川

山を越えて

県道115号線をさらに進む

滝川第2砂防ダムを通過し

文智トンネルをくぐり抜けて

その先でようやく折り返すように狭い道を下る

 なんでこんなに遠回りさせるのか訝しんでいたが、この池谷川沿いの道が快適。川の音を楽しみながら進む。

川沿いの道とお不動様を見せたかったのかと得心

 9:12に大滝山観音にお参りし、9:25に滝川に戻った。今度は県道115号線を右折して、関金温泉に向かう。

大滝山観音に手を合わせて進む

田んぼは田植えを待つばかり

県道115号線を関金温泉に進む

 関金温泉の中心近くで右折して、現在休館中の国民宿舎グリーンスコーレ関金、こちらは営業中の温泉施設の湯楽里を通過して、大滝山地蔵院にお参り。

関金温泉の中心近くで丘の上に右折

国民宿舎グリーンスコーレ関金は休館中

温泉施設湯楽里は盛業中

銭湯関の湯も営業中

地蔵院にお参り

 ちょうど掃除のために庭に出てきた若い住職さんとしばし歓談。地蔵院は宿坊をしているとのこと。今度来た時は泊まらせてもらいたい。

珍しい木造の大仏様を拝ませていただいた

宿坊も併設

 のんびりした街並みを抜けて、10:27に関金橋を渡る。その先のAコープで昼食を購入。関金駅跡で昼ご飯にしようと探すが見つからない。やむなく広い道路沿いの公園のベンチで助六寿司を拡げる。

メインストリートを抜ける

つつじ会館

関金大橋

Aコープで昼食購入

倉吉線関金駅跡はないかと探すが見つからず、ベンチでやむなく昼食

 昼食の後で花壇の手入れをしていた地元の方に尋ねると、まさに弁当を拡げた公園が駅前だった。

ここが関金駅跡だった

 ここからは中国自然歩道コースを忠実に県道50号線を歩く。歩道はなく、直線の舗装路。見晴らしは良いが、歩きたいコースではない。交通量はさほど多くはないが、どの車も猛スピード。

景色はいいのだけれどもね

 11:28に鳥取県農業大学校を過ぎた先で、県道237号線に右折。この先も歩道なし。

鳥取県農業大学校を通過

歩道がない

 11:42に池の谷溜池を通過し、11:56に石塚から再び中国自然歩道を離脱して右折した。地図を見ると、この先1kmぐらいで倉吉線廃線跡が自転車専用道になっているはず。歩道のない県道歩きより数倍快適だろう。

池の谷溜池

この先でコースを離脱して右手に折れる

 12:09に自転車専用道の南端に到着。旧倉吉線の上小鴨駅跡がスタート地点だった。現在は県道501号線となっているが、自転車専用道。桜並木の美道で適度な木陰があって歩きやすい。自動車はおろか、自転車も通らない。涼しい風が吹き抜けるだけ。

1kmほどで自転車専用道に到着

ここから自転車専用道

県道501号線となっている

桜並木が適度な木陰を作ってくれる

駅跡地にはトイレも

 中国自然歩道がこちらに指示しないのが謎。コース設定時にはまだ自転車専用道がなかったのかも。

 12:35には小鴨駅跡通過。駅ごとにトイレとベンチがある。周囲の畑にはレンゲが咲いている。畑の向こうから神輿を担ぐ声が聞こえる。こっちに来ないかと期待して待っていたら、Uターンして戻ってしまった。

周囲にはレンゲ

ここで自転車道は車道と合流

 13:07に西倉吉駅跡に到着。レールの断端が設置してある。自転車専用道もここで終点。残念。

1ブロック先に西倉吉バス停

JR倉吉駅までの便は良い

 13:15に小鴨橋で中国自然歩道に合流。橋を渡って、しばらく川沿いに上流に進み、13:31に倉吉八幡宮にお参り。

小鴨橋で中国自然歩道に復帰

シンボルの銀杏の木

倉吉八幡宮にお参り

 八幡様の山を下り、階段を登って次は長谷寺にお参り。

打吹山(うつぶきやま)の中腹にある長谷寺への階段を上る

 14:08から登山口に進み、14:19に打吹山(204m)頂上に到着。とりあえず山コーヒー。美味し。

ついでに打吹山にも登ってみる

山頂にはかつて打吹城が建っていた

残念ながら眺望はよくない

倉吉市街地の眺望は登山口の正面展望台が良い

 14:30から下山開始。15:00に倉吉博物館を経て倉吉市庁舎。15:09に赤瓦・白壁土蔵バス停にて行動終了。福岡への帰途につく。

打吹公園内を進む

鎮霊神社

倉吉博物館

倉吉市庁舎

市外には落ち着いた町並みが残る

赤瓦・白壁土蔵バス停で行動終了

2023年4月23日 中国自然歩道79日目(通算244日) 鳥取県倉吉市関金町大山池〜倉吉市明治町 晴れ 15/5℃ 行動距離29.6km 行動時間8:58 獲得高度639m 43737歩 行動中飲水量400ml

復路交通: 倉吉16:22はくと12号-上郡18:02/18:10山陽本線-相生18:22/18:27こだま861号-岡山18:44/18:48のぞみ45号-博多20:30