とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

国東半島峯道2日目 ふき〜富貴寺〜並石ダム〜天念寺〜真玉温泉

 昨日は岩脇寺から西に進んだ日の鶴橋で国東半島峯道を離脱して、1kmほど西に歩いたふきバス停から空港リムジンバスに乗って豊後高田にたどり着いて、ホテルに宿泊した。本日は豊後高田のホテルで6:00に起床。6:30にチェックアウトして、近くのコンビニで朝食と昼食分の食料を購入した。

豊後高田の中心を流れる桂川

 豊後高田市は昭和の町並を保存した街づくりで有名。バスの時間まで街並みを見学。ちょっとあざとい気もするが、なんとなく懐かしさを感じる町並みだ。

昭和の町

ガソリンがこんなに安かったら良かったのに

 豊後高田バスターミナルから8:02発の大分空港リムジンバスに乗車。8:20にふきバス停に到着して行動開始。

 まずは県道を進んで、8:31に離脱地点の日の鶴橋に到着。圃場に囲まれた道を進み、8:43に七田から左折して山道に進む。道はわりと荒れている。

日の鶴橋で国東半島峯道に復帰

田んぼで丁寧に育てられた晩生の背の高い稲が目立っていた

隣の稲穂を蓄えた一般的な品種と比較すると違いが一目瞭然

しばらく荒れた山道を進む

 一山越えて、9:15に平原集落にたどり着いた。蕗川に沿って進み、9:39に富貴寺に到着。立派な阿弥陀堂と美しいご本尊。銀杏の木も見事。

平原集落に入る

常夜灯

ここには宿あり

富貴寺

立派な三門

富貴寺大堂は国宝

 富貴寺からは県道655号線をしばらく歩く。県道が工事で通行止めになっているところを、右の旧道に進む。カーブのところに国東半島峯道川内入口の指導標が立っていた。

県道をしばらく歩く

カーブから山道に進む

だんだん荒れてきて嫌な予感

 山道は少し荒れ気味で、嫌な予感がしたが、それほど悪くなかった。30分ほど歩いて10:47にセンホウシ線との交差部にたどり着いた。

センホウシ線との交差部

 ここから先は林道で良道。道端のサンショの実が赤く色付いている。

サンショウ(ミカン科)の実が真っ赤に色づいている

黄色と緑のストライプが国東半島峯道のシンボルカラー

こういう平和な道がいいな

 山を下ったところに庵の迫名水が流れていた。冷たくて美味かった。民家の庭先に柑橘が成る。大分だからカボスだろうかと思うが、カボスとユズとスダチの区別が付くわけではない。

庵の迫集落に湧き出る名水

隣には柑橘の木

大分だからスダチだろう

 11:24に山神社に到着し、長い石段を下りて、梅木、夏吉と集落を過ぎ、左折して再び山道に取り付く。草刈り跡が目立つ。最近手入れをしてくれたようだ。

山神社

長い石段と立派な鳥居

梅木集落からは屋山が正面に見える

山道に草刈りの跡が

 一山越えて、県道20号線トンネルに進まずに山に登り、12:00に海(かい)神社にお参り。

海神社

 並石ダムもすぐに見えてきた。湖畔にはこっとん村という食堂があり、事前情報にはなかったが宿泊施設とキャンプ場も営業しているようだった。

並石ダム

湖畔にはこっとん村という食堂兼宿泊施設

キャンプサイトもあり

ダム湖の向こうは鬼城耶馬

鬼が口を開けているかのような

 並石ダムからはかなりの悪路。石段だったと思われる山道は、大きな石のばらまかれた障害路とかしている。地図には三嶋神社とあるが、実物は見当たらない。

ダムからは少し歩行に苦労する

 田原地峠を過ぎたあたりから山道の幅が広くなり、状況は改善。身濯神社を経て、13:27に長安寺に到着。

田原地峠を越えると快適な道に変わる

身濯神社

長安

 しばらく舗装路を進んだが、すぐに山道に入る。谷間を下り、県道548号線を横断して行園集落を過ぎる。

長安寺から真っ直ぐ舗装路を進むが、そのまま真っ直ぐ藪に突入

県道を横切って川を渡る

 小さな川を渡って進むと天念寺。広い駐車場のある立派なお寺だが、なんと残念なことに無住。こんな大きなお寺に何があったのだろう。川中不動に手を合わせながら考えた。

川中不動

天念寺の横には鬼会の里という食堂施設あり

 お寺の裏手の山は奇岩の天念耶馬。そそり立った岩山の頂上の二つを繋ぐ橋が見える。あの橋を渡ってみたいなと思いながら歩いていると、道は山に切れ上がり、鎖場がまさに岩山の上まで続いていた。

天念寺裏手の天念耶馬の頂上の間には無明橋が架かる

峯道は天念耶馬を鎖で導いてくれる

登れない人がいるかもしれないなというぐらい本格的な鎖場

龍門岩屋

 景色の良い鎖場を登り、14:57に岩山を繋ぐ無明橋に到着。天念耶馬越からまた山中の道を進む。20分ほど山を下ったまっすぐ先が無動寺。

こんな不吉な札がある

登るよ

無明橋にたどり着いた

お参りも済ませた

高度恐怖のある人は無理だろうな

天念耶馬越から無動寺まで下る

 ここからは県道654号線を西に進む。太陽を遮るものがなくて暑い。

 15:28に椿大師、次いで15:43に福真磨崖仏、15:51に身濯神社と立ち寄って、16:15に真玉温泉に到着して行動終了。バス停はここから5kmほど先だが、終バスの発車時間は16:34とどんなに頑張っても絶望的だ。こうなったら温泉にゆっくり浸かってから善後策を検討しよう。

椿大師

福真磨崖仏に立ち寄る

味わいの深い福真磨崖仏

身濯神社

今日のゴールは真玉温泉

2023年9月10日 国東半島峯道2日目 ふき〜富貴寺〜並石ダム〜天念寺〜真玉 晴れ 31/21℃ 行動距離23.5km 行動時間7:53 獲得高度1064m 42292歩 行動中飲水量2000ml

往路交通: 豊後高田8:02大分北部交通ノースライナー大分空港リムジンバス-ふき8:22

復路交通: 真玉温泉18:00タクシー-宇佐18:30/18:49ソニック52号-博多20:28