とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

2022年4月17日 近畿自然歩道4日目(通算176日) 兵庫県姫路市太市〜姫路市砥堀 紅葉の圓教寺にも訪れてみたい

 今朝は姫路市内のホテルで6:00に目を覚ました。グッスリ眠ることができて快調。週末のテント生活には慣れてきたとはいえ、やっぱり夜中に動物の気配がすると目が覚めてしまうから、ホテルはかなり快適だ。6:30から朝食を摂り、7:00にホテルを出発する。気温は4℃。半袖Tシャツでは肌寒い。

ホテルを出ると正面に姫路城

 姫路駅から7:31の姫新線に乗って、7:46に太市(おおいち)に到着。すぐにYAMAPを動作させて行動を開始した。

太市の市街地を北上

 まずは県道420号線を北に進み、7:56に破磐(はばん)神社に参拝。神社では採れたてのタケノコの無人販売をしている。旬のタケノコはとても気になったが荷物になる。本日はパス。

破磐神社にお参り

タケノコの販売が気になる

 8:10に昨日、近畿自然歩道を離脱した石倉集落の離脱地点に到着し、ここからは県道724号線を東に進む。県道上でもタケノコを販売している。このあたりはタケノコの名産地のようだ。路上の販売所には、地元の人が自動車を停めて作柄を聞いている。

県道上でもタケノコの販売

 8:23に山陽自動車道山陽姫路西インター信号を左折して、今度は北に向かう県道545号線を進む。残念ながら歩道がない。500mほど歩いて、EADASのコースに従ってゴルフセンターの看板に向かって右折する。

県道から右に入って白鳥池に進む

 これで道路は静かになった。左手には神子(みこ)池が見える。神子池を過ぎるとふたたび県道545号線に戻るのがEADASのコースだが、地図を見るとこの先も池の周りを周回する道を歩いて県道への合流を遅らせることができる。白鳥池の周回路を進むことにした。

神子池

 白鳥池は南半分の水面はソーラーパネルで埋め尽くされており、北半分は池めがけて打ち込むゴルフ場。この池は、あまり大切にされていない気がする。

白鳥池の西半分はソーラーパネルで埋め尽くされ、東半分はゴルフの打ちっぱなし

白鳥中池

 白鳥中池を過ぎて、8:50に県道545号線に復帰。白鳥台のローソンで飲料水を購入。山の上を見上げると、シンデレラ城のような建物。思わず通りがかりの人に聞いたら、白鳥城というテーマパークだとか。てっきり怪しげな宗教施設かと勘違いしてしまった。

白鳥台の山上にはお城

 県道545号線を1kmほど進み、9:11に六角橋から県道411号線に左折する。菅生川に沿った道だが、交通量が多すぎる。県道に並行した農道を北に進むことにした。

菅生川に沿って県道411号線を北上

県道の交通量が多いので、並行した農道を歩く

 9:31に刀出(かたなで)の集落に到着し、集落の半ばから山手の道に進む。害獣防止柵を通り、書写山登山口に進む。

刀出の集落の街路樹は白とピンクのハナミズキ

刀出固寧倉(昔の貯蔵庫)

固寧倉から右折して登山道に進む

刀出天神古墳

 書写山は人気の山のようで、整備状態は良好。踏み跡はしっかり付いており、ところどころに石畳や、木製のステップがつけてある。快適に登って10:30に圓教寺奥の院開山堂に到着。

踏み跡のしっかりついた道を上る

のんびり1時間ほどで山上に出る

奥の院開山堂

 開山堂に引き続き、大講堂、食堂(じきどう)、常行堂(じょうぎょうどう)の三之堂を見学。いずれも巨大な木造建築で、重要文化財。圧倒される迫力がある。

三之堂。左から常行堂、食堂、大講堂。

 最後に本堂にあたる摩尼殿(まにでん)にお参りする。目の前に楓の緑が映え、清水の舞台のよう。

摩尼殿

清水の舞台のよう

 11:20に圓教寺を出発して、仁王門をくぐり、ロープウェイ山上駅に向かう。ここからの景色が良い。山上駅からは東坂参道を下る。登山道は岩の道に変わり、砥石坂と名付けられていた。子供連れの家族も多数登ってきており、それほど難しいコースではない。

ロープウェイの駅に向かう

仁王門をくぐる

砥石坂からの眺めも良い

 12:10に書写山参道入口に到着。集落の中を巡って、12:20にロープウェイ山麓駅に到着した。山麓駅のベンチで昼食とした。

参道入口に到着

ロープウェイ麓駅

麓駅で昼食とする

 12:50に行動を再開したが、その前に書写団子をおやつに一口。書写の里美術工芸館の建物だけ見学して、夢前(ゆめさき)川の右岸に沿って進む。夢前川とは由来の気になる名前だ。

この売店が気になった

団子をいただいた

書写の里美術工芸館。設計は宮脇壇。

 13:30に山富集落で夢前川を渡り、東の山に向かう。氷室神社に立ち寄ってから、山富団地が途切れるところから山中の道に進む。砂利敷きではあるが歩きやすい良道。前を母娘が歩いている。追い抜きざまに挨拶を交わすと、お母さんは杖をついた90歳代とおぼしき方。こんな坂をよく歩いているなと感心した。どこまで登るのかと思っていたら、氷室池の方に下りて行かれたので少し安心した。

夢前川

氷室神社に立ち寄る

この先は山道

だんだん険しくなるので、前を行く女性が転落でもしたら、と心配になってきた

 池を過ぎた辺りから急坂が始まった。ところどころに標識が現れ、踏み跡もかすかに見つかる。14:40に302mの小ピークから稜線の道に入り、快適なコースに変わる。この辺りからは道標の数も増えてくる。

急坂区間になると道は怪しくなる

稜線に入ると快適な道になる

矢印だけの道標も出てくる

 15:13にコース途中の荒神社に立ち寄り、15:19に廣峯神社に到着。参道の正面に姫路の街が拡がる。廣峯神社から東に進む道は注意がいる。ここは境内の横から石垣に沿って下っていくが、標識の位置がわかりにくい。

荒神

廣峯神社

廣峯神社からの景色も良い

廣峯神社の道標はわかりにくい位置にある

 心地の良い道をしばらく進む。15:44に南の随願寺と北のキャンプ場への分岐に出た。参考にさせてもらったねむいさんはコースを間違えてキャンプ場方向から来ているようだが、EADASのコースに従って随願寺に進む。

しばらくは心地よい道を進む

キャンプ場と随願寺との分岐点

蛇が池を通過

 稜線の快適な道を進んで16:05に随願寺に到着。ここも立派な建築が立ち並ぶ。随願寺から先は少し道がわかりにくい。鐘楼の先の階段を下りてから梅林に向かい、その後も道標の指す方向に気をつけながら進む。このあたりのEADASのコースは誤っているようで、現場の道標に従って進む。

随願寺

この先は鐘楼の横の階段を下りる

梅林の中に進む

分かりにくい道だが、非常にこまめに道標が立っている

 谷間の薄暗い道を進み、16:41に舗装路に合流する。ここからは渓流に沿って下流に進む。道路脇には楓の緑が美しい。秋はさぞ素晴らしい光景になることだろう。

そうめん滝キャンプ場に続く舗装路に出る

楓に囲まれた心地よい道

そうめん滝

 17:00には砥堀の市街地に入り、県道518号線を南に進む。17:15に砥部駅に到着して行動終了。17:22の播但線に乗車して福岡への帰途につく。

播但線に乗車するのも生まれて初めて

2022年4月17日 近畿自然歩道4日目(通算176日) 兵庫県姫路市太市〜姫路市砥堀 晴れ 20/3℃ 行動距離24.5km 行動時間9:25 獲得高度1076m 44781歩

復路交通: 砥堀17:22JR播但線-姫路17:34/17:48新幹線さくら567号-博多19:55