とりあえず、歩くか。晴れた日は星空の下で寝るのもいい。

週末の九州自然歩道のトレッキングや日常の雑感です。英語版のトレッキングログもこちら https://nayutakun.hatenadiary.com/  で公開しています。

東海自然歩道43日目(通算265日) 静岡市清水区河内~山梨県南部町奥山温泉 あわてんぼうのミツマタ君が1名

 本日は宿泊している民泊施設で5:00に起床。いろいろ気配りしてくれる居心地の良い宿だった。7時過ぎに部屋に朝食を持ってきてくれた。これは歩き旅へのサービスのよう。心がこもっていて、美味しい。今日の日の出時刻は6:55で外はすでに明るい。朝食を済ませて、ご主人と挨拶を交わし、7:44に行動を開始した。

朝食はサービスで作ってくれたよう

 河内(こうち)の街並みを抜け、県道196号線を北に進む。県道と並行して石沢川が流れる。対岸にも川沿いの道がある。交通量の少ない県道とはいえ、自動車の通らない向こう側の道の方がさらに快適そうだ。

河内の町並みに進む

県道を歩かなくても川向こうにも道があるのに気が付いた

 川に吊り橋がかかっているのが見えた。渡ってみよう。橋の踏面の鉄板の表面に霜が降りているため滑る。でもきれいに舗装された県道を歩くよりは楽しい。

スリリングな吊橋を渡る

 自動車の通らない川沿いの道をしばらく歩く。次の吊り橋が見えてきた。残念ながらこの吊橋の上流部に道は続いていなかった。やむなく次の吊り橋を渡って県道に戻る。橋に降りた霜が凍っていてかなり危なかった。

次の吊橋で県道に復帰

吊り橋が凍っていた

 8:28に大平バス停に到着。ほとんどがオンデマンドバスだが、ここが終点となる。この先は人家がなくなり、9:07に大平説明版。この先の道には自動車がほとんど通行しないようで、この先の道は荒れ始める。

便数が多そうに見えるが、ほとんどが電話予約の必要なオンデマンドバス

 勾配は強くなり、カーブを曲がった先に軍艦岩。弘法大師に由来したいわれがあるようだが、これという特徴のない大岩。

軍艦岩

勾配は急になっていく

 この先も舗装路を進み、9:43に県道196号線から右の徳間峠に向かう山道への分岐を通過。

このあたりは土砂崩れに襲われたよう

真新しいコンクリート舗装が施されている

徳間峠への分岐。とはいっても道は見えなかったが。

 さらに左右に曲がりながら高度を上げ、9:56にバンガロー群を通過。営業はしていないようだった。

さらに高度を上げる

ところどころに土砂崩れの痕跡

バンガロー軍を通過。大平キャンプ場なのか?営業をしているようには見えなかったが。

 10:13に大平保安林管理道の入り口に到着。ここから先は県道ではないようだ。快適な林道。10:20に標高688mの位置で右手に山道への分岐。山道に進む。

ゲートをくぐって大平保安林管理道に進む

右手の看板から山道に進む

ここからはこんな道

ていねいな案内表示がある

 途中で少し崩落した箇所があったが、問題なく通過。10:53に大平保安林管理道に復帰した。標高は832m。150mほど標高を稼いだようだ。

整備は頑張ってある

途中で踏み跡の消えるところがあるぐらい

ふたたび大平保安林管理道に戻る

 この先、砂防ダムの横にベンチが設えてある。ザックを下ろして小休止。アップルティーとビスケット。

砂防ダム

ベンチがしつらえてある

カフェオレで小休止

 11:16に行動を再開し、すぐに林道から右手に分岐する山道に進む。途中で踏み跡が不明になるが、なんとか11:55に田代峠(1032m)に到着して、とうとう山梨県に入った。

大平保安林管理道を離れて山道に

ところどころでコースが不明になる

山梨との県境の田代峠に到着

峠のお地蔵さんの首が落ちているのは廃仏毀釈の名残か?

 峠の先のところにベンチが設えてあるが、さして眺望があるわけではない。このあたりはヒルが多いと言われているので、まだ時期ではないと思うものの、長くは立ち止まらずに先に進む。

ベンチがしつらえてある

眺望もないのでさっさと下ろう。このあたりはヒルが多いようなので立ち止まれない。

 田代峠からは間伐材の横たわるスギ林の中を下っていく。踏み跡はあまりないが、コースを示すピンクテープが丁寧に巻いてある。次いで大きな石の転がる谷を、鳥のさえずりを楽しみながら下っていく。

コースがわかりにくいが、ピンクテープが目印となる

橋は古いが丸太組みなのでまだ大丈夫

整備の人は入っているよう

ピンクテープが目印

いつ転がり始めるか

 前方に大きな砂防ダムが現れた。ずいぶん上の方に迂回路が設置してあるので進んでみたが、上からよく見てみると別段迂回しなくても良いようにも見えた。

迂回路が設置してある

ずいぶん高いところを巻いた

 12:40に迂回を終えたあたりから林道が始まる。幅4m以上の、重機が十分に走行できる林道だ。砂防ダムの工事に使うのかもしれない。

迂回路を下りたところから林道が始まる

高規格の林道

川沿いに進む

 この先で左からの林道に合流して、右折して下っていく。川の流れが美しい。ヤマメかイワナだろうか。20cmほどの渓流魚が数匹泳いでいるのが見えるが、近づいたら岩の下に隠れてしまった。水は冷たく、澄んでいる。

林道と合流して右折。左から来るりっぱな林道は地図にはない。

滑り止めだろうか、大きな丸石を埋め込んだ舗装部分も

川の水は清らか。渓流魚も見えた。

 林道の周囲にミツマタが増えてきた。いずれも白い蕾をつけている。舗装はコンクリートに変わった。周囲では森林の伐採を行なっているよう。林道のところどころに収穫した木材の集積場が設置してある。

休憩所もある

道路脇にはミツマタがつぼみを付けている

ひとりだけ開花したあわてんぼう

 快適な林道を下り、16時ぐらいかと予想していた予定よりもずいぶん早く、13:41に宿泊地の奥山温泉に到着。とりあえず昼食をいただく。キノコと山菜がたくさん盛りつけられたミソ味のピザがすこぶる美味。

奥山温泉に到着

自家製のピザはおすすめ

夕食にも満足

東海自然歩道43日目(通算265日) 静岡県静岡市清水区河内〜山梨県南巨摩郡南部町奥山温泉 晴れ 11/1℃ 行動距離14.5km 行動時間5:56 獲得高度1023m 23913歩 行動中飲水量200ml