本日は宿泊している民泊施設で5:00に起床。いろいろ気配りしてくれる居心地の良い宿だった。7時過ぎに部屋に朝食を持ってきてくれた。これは歩き旅へのサービスのよう。心がこもっていて、美味しい。今日の日の出時刻は6:55で外はすでに明るい。朝食を済ませて、ご主人と挨拶を交わし、7:44に行動を開始した。
河内(こうち)の街並みを抜け、県道196号線を北に進む。県道と並行して石沢川が流れる。対岸にも川沿いの道がある。交通量の少ない県道とはいえ、自動車の通らない向こう側の道の方がさらに快適そうだ。
川に吊り橋がかかっているのが見えた。渡ってみよう。橋の踏面の鉄板の表面に霜が降りているため滑る。でもきれいに舗装された県道を歩くよりは楽しい。
自動車の通らない川沿いの道をしばらく歩く。次の吊り橋が見えてきた。残念ながらこの吊橋の上流部に道は続いていなかった。やむなく次の吊り橋を渡って県道に戻る。橋に降りた霜が凍っていてかなり危なかった。
8:28に大平バス停に到着。ほとんどがオンデマンドバスだが、ここが終点となる。この先は人家がなくなり、9:07に大平説明版。この先の道には自動車がほとんど通行しないようで、この先の道は荒れ始める。
勾配は強くなり、カーブを曲がった先に軍艦岩。弘法大師に由来したいわれがあるようだが、これという特徴のない大岩。
この先も舗装路を進み、9:43に県道196号線から右の徳間峠に向かう山道への分岐を通過。
さらに左右に曲がりながら高度を上げ、9:56にバンガロー群を通過。営業はしていないようだった。
10:13に大平保安林管理道の入り口に到着。ここから先は県道ではないようだ。快適な林道。10:20に標高688mの位置で右手に山道への分岐。山道に進む。
途中で少し崩落した箇所があったが、問題なく通過。10:53に大平保安林管理道に復帰した。標高は832m。150mほど標高を稼いだようだ。
この先、砂防ダムの横にベンチが設えてある。ザックを下ろして小休止。アップルティーとビスケット。
11:16に行動を再開し、すぐに林道から右手に分岐する山道に進む。途中で踏み跡が不明になるが、なんとか11:55に田代峠(1032m)に到着して、とうとう山梨県に入った。
峠の先のところにベンチが設えてあるが、さして眺望があるわけではない。このあたりはヒルが多いと言われているので、まだ時期ではないと思うものの、長くは立ち止まらずに先に進む。
田代峠からは間伐材の横たわるスギ林の中を下っていく。踏み跡はあまりないが、コースを示すピンクテープが丁寧に巻いてある。次いで大きな石の転がる谷を、鳥のさえずりを楽しみながら下っていく。
前方に大きな砂防ダムが現れた。ずいぶん上の方に迂回路が設置してあるので進んでみたが、上からよく見てみると別段迂回しなくても良いようにも見えた。
12:40に迂回を終えたあたりから林道が始まる。幅4m以上の、重機が十分に走行できる林道だ。砂防ダムの工事に使うのかもしれない。
この先で左からの林道に合流して、右折して下っていく。川の流れが美しい。ヤマメかイワナだろうか。20cmほどの渓流魚が数匹泳いでいるのが見えるが、近づいたら岩の下に隠れてしまった。水は冷たく、澄んでいる。
林道の周囲にミツマタが増えてきた。いずれも白い蕾をつけている。舗装はコンクリートに変わった。周囲では森林の伐採を行なっているよう。林道のところどころに収穫した木材の集積場が設置してある。
快適な林道を下り、16時ぐらいかと予想していた予定よりもずいぶん早く、13:41に宿泊地の奥山温泉に到着。とりあえず昼食をいただく。キノコと山菜がたくさん盛りつけられたミソ味のピザがすこぶる美味。
東海自然歩道43日目(通算265日) 静岡県静岡市清水区河内〜山梨県南巨摩郡南部町奥山温泉 晴れ 11/1℃ 行動距離14.5km 行動時間5:56 獲得高度1023m 23913歩 行動中飲水量200ml